2016年8月25日 (木)

第1213回力のいる馬場を味方に

 札幌は芝短距離のキーンランドCがメインレース。
 指数上は、前走指数の高いAB馬が好走しており、過去10年のうち8年で連対している。他にXYZ馬も健闘しており、全体として指数上位馬が強いレースだ。他に、牝馬が過去10年で7勝をあげていることが特長的。1番人気馬は1勝、2着4回、3着3回と、勝率は低いものの馬券の対象にはなっている。

(キーンランドC)
       1着    2着    3着
06年    B d   BXb   A
07年    -     AZb   -
08年    -     BYd   AXa
09年     Xa   -     A
10年    A b   CXb   -
11年    B d    X     Yd
12年      c   AXa   BZd
13年(函館)A      Yb   -
14年    A     A      Z
15年    -     -      Xb

 今年は、エポワス、オメガヴェンデッタ、セカンドテーブル、ブランボヌール、サトノルパン、サドンストームなどが連軸候補の指数上位馬たち。また、過去10年で7勝をあげている牝馬ではブランボヌール、ソルヴェイグ、レッツゴードンキなどが有力だろう。

 洋芝の短距離戦だけに、先行馬で差し脚のある馬たちに向く展開になりそう。先行馬で差し脚もある馬は、休み明けのサトノルパンを除くと、シュウジ、オメガヴェンデッタ、エポアス、レッツゴードンキなどだ。いずれも近走、函館スプリントSを使ってきた馬たちだが、その函館スプリントSは先行した馬たちが上位を占め、2番手から抜け出した3歳牝馬のソルヴェイグと、4番手から伸びた3歳牡馬シュウジとの激しいたたき合いの末、ハナ差でソルヴェイグが勝ったレースだった。

 函館スプリントSは開幕週のレースで、馬場状態が非常に良く、洋芝にしては快速馬場といえる状態だった。一方、先週から札幌は雨にたたられ、かなり力のいる馬場状態に変わってきており、素軽いスピードよりもスタミナが生きる馬場状態だろう。

 馬場適性を重視して、スタミナのある先行馬を中心に考えるなら、オメガヴェンデッタが浮上してくる。函館スプリントSは中団から脚を伸ばしたが6着まで。続く芝1200メートルのUHB賞も、前が残る流れになって追って届かず4着だった。これまで1400メートル戦に好成績があり、1200メートルは少し距離が短いはず。まして洋芝とはいえ、良馬場のスピード比べでは少し見劣るのだろう。とはいえ、力のいる今の札幌の馬場状態を考えれば、スタミナを生かして、荒れた馬場をも味方に、一気の差し切りもあるのではないか。

 新潟2歳Sは指数でランクのない馬たちが上位を占めている。この時期の新馬戦や2歳未勝利戦はスローペースが多く、上がりの勝負になりがち。とくに直線の長い新潟コースはその傾向が強い。新潟2歳Sも直線の長い外回りのマイル戦だけに、スローペースは必至で、スローで長くいい脚を見せた馬たちに流れが向く。
 ポイントは指数の高さより、スローペースで長くいい脚を使えるかどうかだ。

 今年の上がり指数の上位馬は、マテラフィールド、サンライズソア、マイネルバールマン、イブキ、オーバースペックなど。

 前走、1800メートルの未勝利戦でしっかりとした差し脚が光ったマテラフィールドが魅力的だが、まだ未勝利の身だけに、強くは推しにくい。常識的には新馬勝ちのサンライズソアの方が連軸向きだろう。新馬戦も好スタートから逃げ馬と並走、直線は余裕も十分に抜け出してきた。新潟向きの素軽いスピードもあり、マイルの距離も合うはずだ。長く使える差し脚に期待したい。

 他では鋭い瞬発力のあるイブキ、オーバースペックなどに加え、スタミナのある先行馬アンジュシャルマン、ヴゼットジョリーなども上位候補だ。

(新潟2歳S)1着    2着    3着
06年    -     -     AYb
07年     Zd   CYc   -
08年     Xd   -     A a
09年    -     -     A b
10年    -     CYd   -
11年    -     -     -
12年    -     -     -
13年    -     -     DXa
14年    -     -       d
15年    -     D     BXb
(スローペース調整-20/-10)

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月23日 (火)

第1212回不覚続きで

201608210111
201608211011

 ともに単勝1倍台の圧倒的人気を集めた馬だったが、札幌記念のモーリスも、北九州記念のベルカントも、勝てなかった。札幌記念を勝ったのは5番人気のネオリアリズム、北九州記念は8番人気のバクシンテイオーが勝利を手にした。モーリスもベルカントも、勝てなかったとはいえ2着は確保して、人気馬の面目は保った。

 札幌記念のモーリスは中団の後方から、最速の上がりタイムで差し脚を伸ばしたが、余裕十分に逃げるネオリアリズムをとらえることはできなかった。後方から追い込んできた3歳馬のレインボーラインに迫られながらも、ギリギリ2着に粘ったレースだった。前日の大雨、この日も10レース前から降り始めた弱い雨で、馬場は渋っていた。差し脚を使う馬たちには苦しい馬場だっただろう。ただ、馬場状態を勘案しても全体として低調な内容に見える。

 マイル戦での実績があまりにも偉大な分、逆に、2000メートルの距離適性が問われたモーリスだったが、道中、折り合いを欠くこともなく、最速の上がりの脚も見せており、距離の心配は全くないようだった。この秋は2000メートルの天皇賞・秋を目指すことになりそうだが、札幌記念を勝てなかったことが距離適性にマイナスの材料になるとは思えない。ただ、低調なレースに引きずられるような内容だったことは確かで、スローペースでロゴタイプに逃げ切られて2着だった安田記念同様の2着だけに、低調なレースでの不覚続きは、秋に向けて不安材料になるかもしれない。

 逃げるかと思っていた北九州記念のベルカントは、前でやり合うのを嫌ってか、3番手に控えることになった。直線に向くと勢いよく先頭に立つが、差し脚にいまひとつキレがなく、逃げて内で粘り込みを図るジャストドゥイングを振り放し切れず、もどかしいレースになってしまった。結局、後方から大外一気のバクシンテイオーの鋭い差し脚になすすべもなく、1馬身の差をつけられては、2着とはいえ完敗のレースだっただろう。3着はバクシンテイオーとともに脚を伸ばした3番人気のオウノミチ。

 ベルカントは牝馬ながらトップハンデを背負っており、ペースがきつかった分、直線に脚を残せなかったのだろう。実際、過去のレースでも勝っているのはペースが緩いレースがほとんどで、ハイペース気味のレースでの勝利はない。逃げ先行馬の宿命かもしれないが、それにしても、ベルカントの指数が低調だったことは少し気になる。もともと夏には強い馬だが、夏を過ぎたらただの牝馬になってしまいそうだ。

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月18日 (木)

第1211回モーリスの距離適性

 札幌記念はローカル競馬場での唯一のG2戦で、ここから秋の本番に向けて始動する有力馬も多い。今年はモーリスが代表格だ。前走G1出走組が人気の中心を占めており、1番人気馬は過去10年で3勝、2着4回とまずまず。指数上は、前走指数上位馬の勝率と連対率が高い。

(札幌記念)  1着     2着     3着
06年     -      D      B d
07年     -      -      -
08年     -      AYc    C
09年     AYa    D      -
10年     AZb    -      -
11年     B a    D c     Xc
12年     D      AXa    DYb
13年(函館) A c    B c    -
14年     C      AZa    -
15年     CZ     -      D d
(地方、海外の成績は減戦して集計)

 今年は、レインボーライン、ヒットザターゲット、モーリス、ヤマカツエース、ハギノハイブリッド、ヌーヴォレコルト、スーパームーンなどが指数の上位馬だ。

 注目は昨年の年度代表馬、最優秀短距離馬を受賞したモーリスだ。前走の安田記念こそ2着だったが、それまでは7連勝で、香港のG1を含めマイルのG1を4勝しているマイル王だ。指数も安定して高く、実績もゆるぎない。ここでも断然の人気を集めるだろう。危惧する点があるとすると、マイルまでの距離では(8102)なのに対して、マイル以上の距離は(1012)と成績が落ちることだろうか。とはいえ、それらは3歳春のクラシック戦線での限られた期間でのこと。そこでも勝てなかったとはいえ1800メートル戦で82、87という高い指数で上位に好走しており、距離適性に課題があるというほどの問題でもないだろう。マイルで勝ってきたとはいえ、スタミナもあるはずで、2000メートルもこなせるはず。十分に信頼に応えてくれるだろう。

 モーリス以外に注目したいのは、スタミナに特徴のあるトーセンレーヴ、差し脚上位の牝馬ヌーヴォレコルト、先行できればしぶといヤマカツエース、ダンツキャンサー、レッドリヴェールに、3歳馬レインボーラインなど。

 北九州記念は波乱の傾向が強い芝1200のハンデ戦。
 過去10年で1番人気馬は1勝、2着1回、3着2回と不振。トップハンデ馬も同じように1勝、2着1回、3着2回と苦戦続きだ。牝馬は10年で6勝。牝馬が連対できなかったのは10年で2度だけ。指数上、勝ち馬はランク外の馬も目に付くが、連軸は前走指数の上位馬が中心だ。

 今年の指数上位は、フルールシチー、ラヴァーズポイント、バクシンテイオー、ジャストドゥイング、ベルルミエール、ベルカント、マイネルエテルネル、ラインスピリット、オウノミチなど。

 苦戦の続くトップハンデは56キロの牝馬ベルカント。昨年の北九州記念の勝ち馬で、今年はCBC賞3着の後、前走アイビスサマーダッシュを快勝した。2戦とも高指数で安定しており、名手M・デムーロ騎手が再度手綱を取るだけに、あっさり勝たれても納得するしかないが、人気馬も、トップハンデ馬も不振のハンデ戦だけに、そのまま飛びつく気にはならない。

 ここも軽快にベルカントが逃げる形になりそうで、そのまましのぎきることも考えられるが、追走する恵ハンデ馬たちの前残りがあるとしたら、ラヴァーズポイント、マイネルエテルネル、ローズミラクルなどだろう。

(北九州記念) 1着     2着     3着
06年     B      DYb    -
07年     D      A d    D
08年     -       Yc    A
09年     CZa    C       Ya
10年     -      B       Yb
11年     -      B      BZd
12年     -      -      -
13年      Yc    A      C b
14年     D      A      -
15年     -      BZ     -

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月16日 (火)

第1210回マイル戦線に

201608140411
201608140111

 オリンピック真っ盛り。日本人の活躍ばかりでなく、素晴らしい戦いに心惹かれる。高校野球もイチローのMLBも影が薄い。もちろん競馬も世間の話題からは遠く、蚊帳の外のようだ。とはいえ私にとって競馬は日常のこと。特別なイベントでもない。あいかわらず、朝イチからほぼ全レースに参戦している。1レース1レース、競馬は楽しい。

 関屋記念は、好スタートから好位につけた戸崎騎手の3番人気ヤングマンパワーが快勝した。戸崎騎手によれば、直線は抜け出す「タイミングを計るだけだった」とか。2着は先行していた7番人気のダノンリバティが残し、後方から追い込んだ1番人気のマジックタイムが3着。私の期待したロサギガンティアは5着だった。

 ヤングマンパワーは前走の多摩川Sも戸崎騎手で勝っており、戸崎騎手で2戦2勝。その2走ともスピード指数が高く、関屋記念は自己ベストの高指数だった。これまでマイル以外の距離を使ったのは1度だけで、路線も明確。当然、この後もマイル路線を進むようで、秋のG1マイルチャンピオンSが大目標となりそう。マイル戦線にはモーリスという強敵もおり、そのモーリスを安田記念で倒したロゴタイプも復活してきている。今年の秋、マイル戦線は一段と面白くなりそうだ。

 札幌のエルムSは、7番人気の伏兵リッカルドが勝った。リッカルドは3コーナーから果敢に上がっていって4コーナーでは2番手に進出。直線なかば、逃げ切りを図る1番人気のモンドクラッセをとらえての勝利だった。2番手で粘っていた4番人気クリノスターオーがモンドクラッセを交して2着に上がった。結局、4コーナーで先行していた馬たちがそのまま上位を占めた。

 リッカルドは24戦目にして初重賞挑戦で、しかも初の重賞勝ち。積極的なレースが勝因だろう。ただ、勝ったリッカルドの指数は自己ベストとはいえ、86の指数はほぼいつものレベルだった。要は、休み明けだったり、直前の乗り替わりだったり、道中の位置取りが悪かったりで、他の馬が走らな過ぎだったのかもしれない。

 先週、ターフの魔術師といわれた武邦彦氏がお亡くなりなった。先々週には競馬評論家の清水成駿氏もお亡くなりになっており、悲報が続く。ご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月11日 (木)

第1209回安田記念組の底力

 今週の重賞はサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念。
 指数上は、平均指数や前走指数の上位馬を中心に、全体として指数上位馬が活躍しており、連軸は指数上位馬から取りたい。ただし、3着馬はランク外の馬が目につき、要注意だ。1番人気は3勝、2着3回、2番人気馬も2勝、2着2回と、1、2番人気で5勝をあげており、比較的上位人気馬の信頼が厚いレースだろう。

(関屋記念) 1着    2着    3着
06年     Zd   -     AXa
07年    -     AXa   -
08年     Yc    Zc   -
09年    -     BXa   -
10年    B a    Yb     c
11年    C     A     -
12年    A     -     -
13年    A      Yb    Z
14年     Xc    Zb   -
15年    CXa   C c   -

 今年の指数上位馬はヤングマンパワー、マジックタイム、ピークトラム、ケントオー、ロサギガンティア、マジェスティハーツ、サトノギャラントなどだ。

 関屋記念がサマーマイルシリーズの第2戦として行われるようになったのは、2012年からだが、それ以降、過去4年間で、シリーズ第1戦の中京記念組が2勝、2着1回と好成績をあげている。また、先行馬の活躍も目立つようになり、過去4年の勝ち馬はすべて4コーナーで5番手以内に位置していた馬たちだった。

 今年の出走予定馬で、中京記念で上位だったのは2着のピークトラム、3着のケントオー、4着ダンスアミーガ、5着ダノンリバティなどだ。

 一方、近2走内に、その年のG1安田記念に出走していた馬が過去4年間で3勝をあげており、近年、関屋記念のレベルが上がっていることを示している。もちろん、ハンデ戦のG3中京記念組より、G1安田記念組の方が力が上なのは明らかで、別定戦の関屋記念なら、軸馬は安田記念組からとるのがセオリーだろう。

 今年の安田記念に出走していたのはロサギガンティア、レッドアリオンの2頭。今年の安田記念はロゴタイプがスローペースで逃げ、圧倒的人気のモーリスが2番手から追ったがロゴタイプには届かず2着だった。ロサギガンティア、レッドアリオンはともに後方から直線にかける作戦のようだったが、結果はロサギガンティアが9着、レッドアリオンが10着。ともに着順はさえなかったが、流れが向かなかったのが敗因といえそう。なかでもロサギガンティアは上がりタイム33秒7という3番目の速さで、完全に力負けという内容ではなかっただろう。陣営は後方から行ったのは、作戦ミスだったと見ており、今回は積極的なレースが見られるはず。再度、M・デムーロ騎手の手綱に期待したい。素軽いスピードが持ち味で、新潟コースはあうだろう。

 札幌のエルムSは、ダートの重賞戦だけに平均指数や過去の指数の上位馬たちが強い傾向だ。勝ち馬は4、5、6歳馬が占め、先行馬が活躍している。
 今年の指数上位馬は、ナムラビクター、モンドクラッセ、クリノスターオー、ショウナンアポロン、ロワジャルダン、ジェベルムーサなど。

 先行馬で差し脚があるのはロワジャルダン、クリノスターオー、モンドクラッセ、ショウナンアポロンなどだろう。
 なかでも、好調さを感じさせるのはモンドクラッセだ。ダート戦は(6203)。フェブラリーS8着の後、前走の大沼Sを高指数で快勝。指数も安定して高い。まだ重賞タイトルとは縁がないが、チャンスはすぐそこにあるはずだ。

 他では、前走、平安Sを先行して10着に大敗したが、ロワジャルダンの巻き返しもありそう。ダート1900の平安Sは、距離が長かったのだろう。ダート1700メートル戦は高指数で2戦2勝。距離適性の高さに懸ける手もありそう。

(エルムS) 1着    2着    3着
06年     Yc   -     -
07年     Xd   A     D
08年    CXb   AY    -
09年(新潟)-     -     D
10年    AZb   D     CZb
11年     BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
(公営競馬の成績は減戦しています)

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 9日 (火)

第1208回3歳ダート戦線

201608071011
201608070411

 テレビの前のソファーに寝ころんで、うつらうつらしながら深夜のオリンピック中継観戦の日々。寝不足が続く。

 小倉記念は2番手で先行した11番人気のクランモンタナが勝った。後方から勢いよく追い込んできた4番人気のベルーフがクビ差の2着。ゴール前、馬群をついた6番人気のエキストラエンドがごちゃついた3着争いを制した。1番人気でトップハンデを背負ったダコールは4着。2番人気のサトノラーゼンは7着に終わって、3連単は32万円超の高配当。今年も波乱の結果になった。

 成長余力のある4歳馬として期待していたアングライフェンは、向こう正面で上がって行ったが、直線は見どころなし。2着に好走したベルーフも成長余力のある4歳馬で、予想の段階で迷った挙句に違う馬を選んでいたわけで、馬券も完敗だった。

 当日の馬場状態を考えると、どの馬もペースの割には上がりタイムは平凡だった。小回りコースで直線が短い競馬場ではありがちな展開のレース。物足りない結果だった。

 一方、新潟の3歳限定のダート重賞、レパードSは高指数の決着になった。

 逃げ切りを図る1番人気、武豊騎手のケイティブレイブはゴール前、中団から鋭い差し脚を伸ばした戸崎騎手の2番人気グレンツェントに差されてクビ差の2着。その2馬身後ろに最速の上がりタイムのレガーロが3着。2番手で流れに乗ってレースを進めたピットボスが4着だった。2、1、6番人気の決着で3連単は6040円という堅い配当だった。

 能力の高い3歳馬がそろったレースで、グレンツェント、ケイティブレイブ、レガーロの上位3頭のスピード指数は90を超えた。3歳世代のダート指数でトップに立つ高指数だったが、過去のレパードSの勝ち馬たちのスピード指数と比較しても遜色なく、上々のレースだったといえるだろう。3歳ダート戦線の重賞はこのレースが最後。これからは古馬との戦いになるが、今年のダート戦線の3歳馬はなかなか強いのではないか。

 中日の体たらくな戦いぶりに、1ファンといえども、この頃は応援にも身が入らない。そう書いたばかりのところ、中日の谷繁監督が球団から休養を申し渡されたというニュースがあった。あれれ。
 先日、ヤクルト広島戦を観に行ったが、スタンドを埋め尽くす広島ファンの熱い思いがうねりとなって伝わってくる。広島ファンは楽しいだろうな。頑張れ、広島。

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 4日 (木)

第1207回成長余力のある4歳馬から

 小倉記念は波乱含みのハンデ戦。1番人気馬は過去10年、2着3回、3着2回と、まだ勝ったことがない。トップハンデ馬も1勝、3着3回だけ。指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が比較的高い。

(小倉記念) 1着    2着    3着
06年    B      Yc   D
07年    -     C c   -
08年    C c   AYb   -
09年      b    Yd   B
10年    A a    Yc   BYb
11年    -     -     -
12年    -     D c   AXa
13年    -     A     B a
14年    AXa     d   D
15年     Z    B       c

 今年の指数上位馬は、プランスペスカ、ダコール、クランモンタナ、ベルーフ、マーティンボロ、メイショウナルト、アングライフェンなどだ。

 トップハンデは58キロの8歳古豪ダコール。近4走は全てハンデ戦で、ハンデもすべて58キロ。それでも4、2、4、2着という重賞戦線での好成績からすれば、当然のトップハンデだろう。指数の安定した高さも好感が持てる。ただ、それでも、過去のトップハンデ馬たちの苦戦から、軸馬には取りにくい。

 ダービー2着のサトノラーゼンは、古馬相手の近走が10着、13着と全くさえないレースが続く。ダービー2着時の88という高指数が示す通り、力がないわけではない。芝の2000メートル戦は(2111)と距離適性もあり、調子を取り戻しさえすれば、巻き返しもあるだろう。調教もかなり良かったようだが、その分人気になりそうで、馬券の軸としてはかえって手を出しにくくなってしまう。

 荒れるハンデ戦らしく、ここは思い切った選択も必要になるだろう。指数を伸ばす可能性で考えるなら、成長余力のある4歳馬を軸に取りたいところ。人気になりそうなサトノラーゼンを除けば、アングライフェン、ベルーフが注目の4歳馬だ。

 ここは55キロの恵ハンデ馬アングライフェンに期待しよう。アングライフェンは未勝利を脱するまでに8戦を要したが、今年の春にはオープン入り。55キロのハンデで臨んだ中日新聞杯、新潟記念は2桁着順で大敗。まだ力が付いていなかったのだろう。降級2戦目の前走、再度1600万条件を勝ち上がってきたが、2走前の指数は84という自己ベストを示しており、重賞でも十分に戦えるレベルに到達。芝2000メートル戦は(3113)。後半の踏ん張りに特徴と持ち味があり、スタミナもありそう。先行しての粘り込みに期待したい。

 新潟の重賞はレパードS。3歳限定のダート戦だけに、過去の連対馬の傾向を見ても、基本的に前走指数上位馬が強いようだ。1番人気も過去7年で5勝をあげている。
 今年の指数上位馬は、グレンツェント、ピットボス、ケイティブレイブ、レガーロ、マイネルバサラ、ラテールプロミーズなど。前走、大井のジャパンダートダービーなど交流戦を使ってきたのが、ケイティブレイブ、レガーロ、グランセブルス。

 指数が高かったレースは伏竜SとユニコーンSで、そのレースで好走してきたグレンツェント、ケイティブレイブ、ピットボスなどが有力な中心馬になりそうだ。

 前走、ユニコーンSで3着だったのがグレンツェント。後方から直線差し脚を伸ばしたが、前の2頭には大きく差をつけられてしまった。今回、戸崎騎手に手が替わり、もう少し前でレースができれば、勝機もあるのではないか。

 先行して粘っていたビットボスはグレンツェントと差のない4着だった。スタミナもありそうで、1800メートルの距離も合いそうだ。

 伏竜Sでグレンツェントに次いで3着だったケイティブレイブはその後、園田の兵庫Cを逃げ切って勝ち、続く前走は大井のジャパンダートダービーに参戦。そこでも果敢に逃げて2着に好走した。これまでの指数はグレンツェントと差はないし、前走の内容はグレンツェント以上と評価しても良いのではないか。過去7年、前走、ジャパンダートダービー出走組が4勝2着1回と好成績を残しており、ケイティブレイブには好材料に思える。マイペースで逃げられれば、ここでも勝ち負けになるだろう。

(レパードS)1着    2着    3着
09年    AZa   C      Xc
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
(スローペース調整-10/0)
(地方競馬分は減戦して集計)

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年8月 2日 (火)

第1206回スピードの違い

201607310411
201607310111

 新潟の名物レースは直線1000メートル戦。その頂点で、唯一の重賞がアイビスサマーダッシュだ。

 大外8枠13番を引いたネロが、好スタートからハナに立って外ラチ沿いに逃げる。少し不利な4枠のベルカントはスピードを上げて外に持ちだし、すぐさまネロのすぐ後ろにつけた。しばらくその隊形で進んだが、残り200、ベルカントが仕掛けてネロとのたたき合いになった。ゴールは頭差で1番人気のベルカントが制していた。2着は2番人気のネロ。1馬身4分の1後ろに3番人気のプリンセスムーンが3着を確保して、配当も堅い決着になった。

 内枠から勝ったベルカントだったが、内枠から外ラチまで持ち出すためには、他の馬たちの前を横切ることになるわけで、これはハナのスピードの違いがなければできない芸当だ。デムーロ騎手はベルカントのスピードをよく承知していたのだろう。迷うことなく一気に外につけた。ただ、1000メートル戦とはいえ、前半にエネルギーを消費してしまえば、後が苦しくなるのは当然。そのリスクを乗り越えての、ベルカントの勝利だった。幸運な点があったとしたら、逃げたネロのペースがスローで、2頭とも最後まで消耗することなく、たたき合いに持ち込めたことだろう。

 2001年にアイビスサマーダッシュがスタートして以来16年になるが、当初から外枠が有利なレースで、7枠、8枠が連に絡まなかったのはわずかに、3回を数えるのみ。これほど、枠順が着順を左右するレースを他に知らない。逆にいえば、不利な内枠から勝った馬は相当に強いともいえるのかもしれない。ちなみに1枠から4枠までの内枠で勝った馬は、過去16年で5頭しかいないが、そのうち4頭は牝馬だった。

 札幌は牝馬の重賞クイーンSがメイン。
 外枠からリラヴァティがペースを落して逃げたが、4コーナーで失速。直線に向くと2番手からシャルールが抜け出して後続との差を広げていく。そのまま勝つのかと思わせたが、それを果敢に追ったのが4番手にいたマコトブリジャールだった。追って追って、ゴールでは頭差をつけて勝ち、前走、福島牝馬Sに続く重賞連覇となった。福島牝馬Sで2着だったシャルールは、またしても2着。基本的にはスローペースで前残りのレース。先行力があり、上がりの脚も鋭い馬たちの戦いだった。
 マコトブリジャールは9番人気、シャルールは1番人気。3着に11番人気のダンツキャンサーがはいって、3連単は40万円近い高配当になった。

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月28日 (木)

第1205回指数上位馬が活躍

 やっと、関東甲信越地方も梅雨が明け、今週から真夏の新潟競馬が始まる。
 開幕週のメインは新潟名物、直線1000メートルのアイビスサマーダッシュだ。特徴的なのは、過去10年で7勝をあげている牝馬の大活躍だろう。牝馬が連対できなかったのは10年間で1度だけ。夏は牝馬の格言通りのレースだ。
 指数上は、過去10年、前走指数上位のAB馬か、過去の指数が高いXY馬のいずれかが連対しており、他に平均指数の上位馬も健闘して、全体として指数上位馬たちが中心を担っている。

(アイビスサマーダッシュ)
       1着    2着    3着
06年    B     -3歳   A
07年    ダ     B c   -3歳
08年    -     BZb   -3歳
09年     Ya     c   AZd
10年    -     CXb   -
11年    A     B a   -
12年     Xa     b   DZc
13年    AXd   -     B
14年    BYa   -     CYd
15年    -     A c   D

 今年は、ベルカント、ネロ、プリンセスムーン、ローズミラクル、アットウィル、フレイムヘイローなどが指数の上位馬たちだ。

 新潟は開幕週で馬場も絶好。野芝の素軽いスピード比べになりそうで、鋭い瞬発力が問われるはず。短距離向きの鋭い瞬発力なら、ベルカント、プリンセスムーン、ネロ、アースソニック、ローズミラクル、ヤマニンプチガトーなどが上位だ。

 とりわけ、ベルカントのスピードがまさっているだろう。ベルカントは昨年、このアイビスサマーダッシュをM・デムーロ騎手の騎乗で勝った5歳牝馬。その後、1200メートル戦の北九州記念も勝って、2015年のサマースプリントシリーズの王者となったスプリンターだ。今年の春はアラブ首長国連邦のG1アルクオーツスプリントから始動。帰国後の前走、CBC賞を果敢に逃げて、勝ち馬と差のない3着に粘り込んだ。前走指数は自己ベストに近い好指数でまとめて、好調をアピールできた。1000メートル戦は1戦1勝。素軽いスピードが持ち味だけに、このアイビスサマーダッシュが最も合うのではないか。

 今週から札幌競馬も開幕する。牝馬の重賞クイーンSがメインレースだ。
 指数上は過去10年、全ての年で連軸の中心になっている前走指数上位ABC馬が有力だろう。
 今年は、チェッキーノ、ロッテンマイヤー、マイネグレヴィル、ウインプリメーラなどが前走指数の上位馬。他にリラヴァティ、シャルール、ナムラアンなども過去の指数や平均指数で上位にある馬たちだ。

 比較的先行馬が活躍しているレースで、先行力のあるリラヴァティ、マイネグレヴィルに注目したい。期待はリラヴァティ。2走前1600万条件戦を勝って、前走はマーメイドSで念願の重賞初制覇。向こう正面3番手から、3、4コーナー中間地点で先頭に立ち、直線は交されそうになりながらも、そのまま押し切り勝ち。しぶとさが光ったレースだった。2走前の指数は80台に乗っており、レベルに不足はない。3連勝もあるだろう。

 差し脚なら前走、オークスで2着だった3歳馬チェッキーノが切れる。長くいい脚を使えそうで、逆転候補の筆頭に取りたい。

(クイーンS)1着    2着    3着
06年    A     CX      c
07年    C d   B     -
08年     Xb   CZ     Z
09年    -     A a   D
10年    -     B b   -
11年    B     D      Yb
12年    A     -     -
13年(函館)AYa     d   CYb
14年    A a    X    CZb
15年     Zc   AXa     d

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年7月26日 (火)

第1204回馬場を味方に

201607240711
201607240211

 荒れる中京記念は、直線、大外から一気に伸びた福永騎手の7番人気ガリバルディが、早めに先頭に立った6番人気のピークトラムをとらえて1馬身差の完勝。後方から切れる脚を使った4番人気のケントオーが追い込み、3着にあがってきた。
 3連単は8万7790円。1番人気ダッシングブレイズ、2番人気トウショウドラフタは10着、12着に大敗して、今年も荒れる結果になった。

 今年最初の2歳重賞、函館2歳Sは、3番手で先行した2番人気のレヴァンテライオンが断然の1番人気馬モンドキャンノの追撃を振り切って半馬身差で快勝した。モンドキャンノは4、5番手から、3着の13番人気タイムトリップも3、4番手で先行していた馬たちだった。3着のタイムトリップが人気薄で、3連単は6万4380円の高配当になった。

 中京も福島も函館も、先週が開催の最終週だった。中京は福永騎手が20勝でダントツのリーディングトップ。福島は18勝で戸崎騎手が断然の強さをみせた。函館は池添騎手が13勝、岩田騎手に2勝差をつけてリーディングジョッキーになった。

 函館、福島、中京ともに、2週前からBコースに替わって、先週は3場ともに良馬場での開催だった。芝コースの痛みは似たようなものに見えたが、福島と中京の馬場は見た目以上に内が荒れていたのだろう。直線、内を大きく開けて、外に回す騎手が非常に多かった。とりわけ、中京の芝コースではその傾向が強く、逃げ馬ですら、内を大きく開け、直線はさらに外に出してレースを進めている。メインの中京記念も、馬場の真ん中より外にコースを取った馬たちが鋭い差し脚をみせて、上位を占めたが、その中京記念を勝った福永騎手は7レースでも、9レースでも、直線はコースの真ん中より外に持ち出して勝っている。馬場状態を知り、コースのどこが伸びるのか、そのことを一番わかっていた騎手が福永騎手だったのではないか。

 3場のリーディングジョッキーになった福永騎手、戸崎騎手、池添騎手とも、馬場状態を味方にでき、そのことの重要性も、よくわかっている騎手たちなのだろう。

 今週から、野芝でスピードが問われそうな新潟、小倉。力のいる洋芝の札幌に開催が移る。

 全国のコンビニエンスストアで、スピード指数の入った出馬表が購入・プリントができるようになりました。詳しくは、こちらをご覧ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«第1203回波乱の中京記念