2019年7月18日 (木)

第1506回 中団からの差し馬に期待

 中京記念は波乱のハンデ戦。中京競馬場が新しくなった2012年以降、7年間で1番人気馬が勝ったのは昨年のみで、他には3着が1度あるだけだ。指数上は平均指数上位の連対率が高いものの、ハンデ戦らしくランク外の馬も多く浮上しており、一筋縄ではいかない。

(中京記念) 1着    2着    3着
12年     Yb   -      Xa
13年      d   -     -
14年    -     B      Zd
15年      d     d   C
16年    -     -     A a
17年    D       c   DZ
18年    CXa   CYc   A

 今年の指数上位は、プリモシーン、ミエノサクシード、レインボーフラッグ、カテドラル、ロードクエスト、ヒーズインラブなど。

 トップハンデは57キロのロードクエスト。過去7年、勝ち馬のハンデは57キロ以上の馬たちが5勝、そのうちトップハンデ馬も2勝しており、特に重ハンデを苦にする必要はないようだ。

 近走、指数の高さと安定感で4歳牝馬のプリモシーンが最上位だ。3月のダービー卿CTは2着。前走のG1ヴィクトリアマイルも2着に好走したが、前走は後方から33秒0の最速の上りタイムだった。後方一気の素軽い瞬発力が持ち味で、マイルは(3303)と距離適性も高い。マイルの指数も最上位で、素直に「連軸の中心に」と思うが、前走は前が止まるペースに恵まれた部分もあったかもしれない。また、梅雨時の馬場状態を考えると高速馬場は望むべくもなく、素軽い瞬発力を発揮するプリモシーンには、馬場が向かないかもしれない。

 このメンバーならペースは落ち着くはずで、後方一気の馬たちと比べて、中団より前々でレースができる馬に流れが向くのではないか。

 中団からの差し脚は、前走、準オープンを勝ったばかりだが、レインボーフラッグが上位だろう。この2年ほどは1400、1200メートル戦を使われており、マイル戦は久々になるが、マイルは8戦して(2114)と、苦手にしているわけでもない。差し脚は安定しており、54キロのハンデなら上位に食い込むことも可能だ。

 3歳馬カテドラルも差し脚が鋭い。前走のNHKマイルカップは直線、中団後方から馬群を割って突き抜け、残り300メートルからのスピードは際立っていた。勝ち馬とは差のない0.1秒差、惜しい3着だった。マイルは(0110)だが、前走指数も高レベルで、53キロの軽ハンデだけに、古馬陣とも互角に戦えるだろう。3歳馬の成長余力を考えると、ここはカテドラルからの組み立てが良いかもしれない。

 令和最初の2歳重賞戦は函館2歳S。

 今年は、レッドヴェイパー、ビアンフェ、マンバー、プリンスリターン、メイショウナパワンなどが指数の上位馬たち。

 2歳の重賞戦だけに、スローペースの問題がなければ、前走指数上位馬が中心になるレースだ。

 前走指数最上位は新馬戦勝ちの牝馬レッドヴェイパー。新馬戦はハイペースを2番手で先行、2着馬とはきわどいハナ差だったが、3着馬には5馬身の差をつけた。新馬戦の指数は現2歳世代トップの高指数だった。レッドヴェイパーと同指数の2着馬ケープコッドは次走5馬身差で大勝しており、指数のレベル通りの強さだったとみてよいだろう。

(函館2歳S)1着    2着    3着
09年(札幌)B     AZc   -
10年    -     AX    C
11年    B b   C c    Y
12年    A a   D     -
13年    A a    X    -
14年    C c   DXd   -
15年    B a   -     -
16年    -     B       c
17年    AYd   -     D c
18年        -     -     AYa
(スローペース調整値-20/-10)

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2019年7月16日 (火)

第1505回 先行馬が押し切る

201907140211
 1番人気馬が勝てず、波乱の多い函館記念。  好スタートから果敢に逃げたのは1番人気のマイスタイルだった。向こう正面にむくと後続をぐんぐん離していく。大きく離れた2番手にマイネルファンロン、さらに離れた3番手にドレッドノータス、4番手にステイフーリッシュがつけた。

 1000メートル通過は59秒8。
 直線にはいると、さすがにマイスタイルの脚も上がり気味。2番手にいたマイネルファンロンが馬体を合わせて迫り、直線半ば、満を持してマイネルファンロンが逃げるマイスタイルをとらえて先頭に立った。しかし、交わされてからがマイスタイルタイルの真骨頂というべきで、内ラチで粘って粘って差し返し、クビ差をつけて栄光のゴールを決めた。重賞挑戦14戦目で、ついに初の重賞タイトルを手にした。

 1番人気の勝利は2006年のエリモハリアー以来13年ぶり。勝利騎手となった田中勝春騎手の重賞勝ちも4年ぶりとか。勝春騎手がデビューしたばかりのころから、彼がらみでおいしい馬券をいくつか取った記憶もあり、大好きな騎手のひとりだった。重賞50勝、おめでとう。

 2着は9番人気のマイネルファンロン。2頭からは2馬身近く離されたが、3着は4番手で先行した57.5キロの重ハンデ馬ステイフーリッシュ(3番人気)だった。

 重賞としては平均ペースで、前半59秒8、後半も59秒8とイーブンペース。先行馬がギリギリ残るペースだったようで、その先行馬に35秒台の上りを使われては、後続馬は苦しかっただろう。

 海の日も過ぎたのに、東京は日差しのない、くずついた空模様が続く。早々に半袖のシャツを買ったものの、まだ着る機会もない。

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2019年7月11日 (木)

第1504回 先行馬に期待

 今週の注目のレースは函館記念。重賞はこの1レースだけだ。
 函館記念はハンデ戦。前走指数の高いABC馬が、10年の内7年で連軸の中心になっているが、ランク外の馬たちの活躍も多い。
 1番人気は2着が1度あるだけで、トップハンデ馬も1勝、2着2回のみ。どちらも不振続きだ。加えて、人気薄の馬たちの台頭もあって、3連単は高配当になりがちだ。ただ、勝ち馬はすべて5番人気以内の馬たちであり、人気馬の取捨がポイントになるだろう。

(函館記念) 1着    2着    3着
09年(札幌)C d   -     -
10年    AYb   C     -
11年    A      Y    DXb
12年    -     B     -
13年    -     -      Z
14年      d   C     A
15年    -      Zb   -
16年    -     A     D
17年    CZ    AXa   A
18年    -      Xa   -

 今年は、ゴールドギア、スズカデヴィアス、ナイトオブナイツ、レッドローゼス、マイスタイル、エアスピネル、メートルダールなどが指数の上位馬だ。

 トップハンデは58キロのエアスピネル。2016年の皐月賞、ダービーで4着に好走して、菊花賞も3着。その後マイルの重賞を2勝、2017年のG1マイルCSでも連対を果たしている。ただ、重賞実績で上位とはいえ、マイルが主戦場で、2000メートルの距離はどうだろうか。また、休み明けの上、トップハンデを背負うのも少し苦しいのではないか。

 出走馬の多くは前走、函館の巴賞を使ってきた馬たちで、そのレースを勝ったのが13番人気だったスズカデヴィアス。後方から直線、大外一気の差し脚で見事な勝利をつかんだ。ペースが上がって、前が止まる展開も味方したと思うが、別定戦で59キロを背負いながらの鋭い差し脚には驚かされた。そのレースの再現がなれば、ここでも中心になるはずと期待したいが、函館記念は2000メートル戦。1800メートルの巴賞のようなペースになるとは思いにくい。もっとゆったりとしたペースになるとしたら、追って届かずもあるだろう。

 巴賞組から逆転候補は2着のナイトオブナイツが筆頭。負担重量を考えれば、スズカデヴィアスとの差はわずかだ。ただ、ナイトオブナイツも後方からの差し馬で、ここは先行力のある別路線組の台頭が気になるところ。

 別路線組では、前走、新潟大賞典9着のメートルダールに注目したい。
 メートルダールは先行して好成績を残しており、4コーナー6番手以内なら(3130)と安定している。近走は13着、9着と着順はさえないが、ハイペースはない流れなら、先行力を生かして上位もあるだろう。2000メートルは(4125)と距離適性も高く、差し脚も堅実で安定している。

 差し脚の最上位は52キロのハンデに恵まれた4歳馬ゴールドギアだが、その差し脚が決まるようなら波乱は必至。

 函館記念の3連単は4年連続10万馬券越えの高配当で、波乱が続いているが、今年も一筋縄とはいきそうもない。難解なレースだ。

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2019年7月 9日 (火)

第1503回 ハイペースの戦い

201907070311
201907070711
 7月7日の七夕賞。枠連の「77」がずいぶん売れたようだが、結果はあいにく。天の川も重い雲の向こうに隠れたままだった。

 福島の馬場は渋り気味。マルターズアポジーが逃げ、2番手にタニノフランケル、3番手にロードヴァンドールがつけた。息つく間もない厳しいペースになり、前を行く馬たちは4コーナーまで持ちこたえるのがやっとの様子だ。

 3コーナー、中団後方待機のミッキースワローが早めに動き出して、4コーナーでは早くも先頭をうかがう4番手の位置に進出した。少し遅れてクレッシェンドラヴも大外からミッキースワローを追った。馬場の真ん中、ミッキースワローが突き抜けて堂々の先頭にたつ。クレッシェンドラヴも切れる差し脚を見せて迫ったが、4分の3馬身差を詰め切れず、ミッキースワローが完勝した。

 ミッキースワローは57.5キロのトップハンデを背負っての勝利で、ハンデ差を考えれば、圧勝というべき強い内容のレースだった。また、4年目の若手騎手、菊沢一樹騎手は嬉しい重賞初制覇を果たしたが、強気なレース運びが功を奏したといえそう。

 クレッシェンドラヴは最速の上りタイムも、悔しい2着。これで福島は3戦とも2着という結果になったが、やっぱり福島は走る。

 直線、先行馬たちの脚が上がるなか、3番手で先行したロードヴァンドールが最内で粘り込んでの3着。先行馬で唯一頭、上位に残ったスタミナは評価が高い。

 中京のダート重賞、プロキオンSをハイペースで逃げたのは1番人気のマテラスカイ。好スタートから軽快に逃げているようだったが、直線、ゴール前の100メートル地点で、4番手から差し脚を伸ばしてきたアルクトス、その外から伸びたミッキーワイルドに交わされると、もう差し返す勢いは残っていなかった。先行したヴェンジェンス、後方から追い込んだサンライズノヴァにも後れを取って5着に沈んだ。

 本来、スピードが出やすい脚抜きの良いダートが得意で、渇き始めて「重」から「稍重」にまで回復したダートが合わなかったのだろうか。

 勝ったアルクトス、2着のミッキーワイルド、3着のヴェンジェンスともに、ハイペースを先行した馬たちだったが、ダート重賞ではハイペースを耐えるスタミナが問われるのだろう。

 七夕賞もプロキオンSも、まれにみるハイペースになったが、後方から差し脚のある馬たちが差し切った七夕賞、先行馬が頑張ったプロキオンSと、芝とダートの違いがくっきりと現われた結果になった。

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2019年7月 4日 (木)

第1502回 波乱の多い七夕賞

 福島のメインはハンデ戦の七夕賞。
 1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回、3着2回。10番人気以下の馬が3着までに浮上することが多く、3連単は高配当になりがち。トップハンデ馬も勝ち星がなく、2着2回、3着2回と不振だ。
 指数上もランク外の馬の活躍が目に付く。指数上位なら、平均指数や過去の指数が高い馬たちが中心。

(七夕賞)  1着    2着    3着
09年    BYa   -      Z
10年    -     -     CZb・Cd同着
11年(中山)-     AYa   -
12年    B c    Yb   -
13年    C c    Xc   -
14年    -     -     CYa
15年     Xa   -     A
16年    -      Xa   -
17年    B a    Y    -
18年    -     B     -
 今年の指数上位は、ソールインパクト、ウインテンダネス、ゴールドサーベラス、クレッシェンドラヴ、ミッキースワロー、ストロングタイタン、ブラックスピネルなどだ。

 梅雨時だけに雨は気になるが、出走馬たちの経験してきたペースを考えると、スローペースはないだろう。小回りで直線の短い福島とはいえ、ペースに対応できるスタミナと長く使える差し脚が問われるレースになるのではないか。

 スタミナがあり、差し脚も使えるのは、ウインテンダネス、ソールインパクト、ブラックスピネル、ロードヴァンドール、カフェブリッツ、クレッシェンドラヴ、エンジニアなどが上がってくる。

 注目は、前走、目黒記念で上々の成績を上げてきたソールインパクトとウインテンダネス。

 ソールインパクトは目黒記念で3着に好走。54キロのハンデも楽だったとはいえ、横一線のゴール前の叩き合いから抜け出しての3着は優秀。中団からレースができるので、福島コースも合うだろう。ここも目黒記念と同じハンデで乗れ、7歳馬で上積みはないにせよ、ハンデ戦なら勝機はあるはず。

 ウインテンダネスは今年の目黒記念は6着だったが、前年の目黒記念の勝ち馬。上位3頭からは離されたが、休み明けにくわえ、ハンデを考えればよく頑張っていたといえる指数のレベルだ。休み明けには実績がないが、ここはひと叩きされ、大きな変わり身に注目したい。

 連軸向きなのは平均ペースで差し脚がしっかりとしているクレッシェンドラヴ。近走の2000メートル戦は3戦して1着2回、2着1回と安定しており、距離適性を示している。ハイペースになりがちな小回りコースが得意で、福島コースは2着2回。前走は福島民報杯で後方から長くいい差し脚をみせて、一旦は先頭に立つ場面もあったが、結果は惜しくも2着だった。近走は指数も安定しており、連軸の中心になるだろう。

 逃げたいブラックスピネルにも要注意だ。マルターズアポジー、タニノフランケルとのハナ争いが熾烈になりそうで、思い通りにはいかないかもしれないが、マイペースでいければ粘るスタミナはあるだろう。

 人気になりそうなロシュフォールは、素軽いスピードが身上だけに、馬場状態次第か。

 ダート1400メートルの重賞プロキオンS。

 2012年から中京競馬場での開催になったが、過去6年、1番人気は(2211)と比較的安定した成績を残している。指数上は、前走指数上位馬の連対率が高い。

 今年の指数上位はアルクトス、ミッキーワイルド、ヴェンジェンス、キングズガード、マテラスカイ、サクセスエナジー、サンライズノヴァなど。

 注目は、昨年の当レースを果敢に逃げてレコードタイムで後続に4馬身差を差つけて圧勝したマテラスカイだ。その後、JBCスプリント2着、前走はドバイのG1戦でも2着に好走。いまやダート短距離界のエースになりつつある。絶対的なスピードに優り、脚抜きが良くスピードの出やすいダートが得意で、梅雨時のダートは大得意だろう。ただ、取りこぼしもあり、過信は禁物。

 逆転候補は目下連勝中の4歳馬アルクトス。前走、欅Sを勝って、オープン戦を連勝。指数のレベルもすでに重賞級だ。

 同じく連勝中の4歳馬ミッキーワイルドも指数のレベルは遜色がない。

(プロキオンS)
       1着    2着    3着
12年    -     D b   B
13年    -     B     C c
14年    A c   A     -
15年     Zc   B     -
16年    D     BZ    -
17年    B b   AXa    Yc
18年    D     AXa   B
(海外、地方競馬を減戦して計算)

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2019年7月 2日 (火)

第1501回 不良馬場の巧拙

201906300711
201906300311
 テレビはCBC賞のスタートを映し出しているが、雨のために、中継の画面は白くかすんでいる。梅雨時だけに雨は仕方ないが、不良にまで馬場が悪化すると、馬場の巧拙が勝敗を大きく分ける。

 CBC賞は、好スタートを切ったセイウンコウセイが先頭に立ち、2番手にラインスピリット、3番手にビップライブリーが続いた。直線、必死に粘り込みをはかるのは58キロのトップハンデを背負うセイウンコウセイ。中団から最内を突いたアレスバローズがするすると差を詰めて、内からセイウンコウセイをとらえて先頭に立った。しかし、中団にいた1番人気のレッドアンシェルが外から鋭く差し脚を伸ばして、アレスバローズを交わしたところがゴール。昨年の覇者アレスバローズは惜しくもクビ差の2着。セイウンコウセイは3着に粘り込んだ。

 不良馬場を考えれば、58キロのハンデで3着に粘ったセイウンコウセイ、57.5キロで2着のアレスバローズは、不良馬場も苦にすることなく、実力馬の底力を見せつけたレースで、上々の内容だった。

 1番人気に推されて快勝したレッドアンシェルもまた、不良馬場は問題なかった。これまで長めの距離で実績を積み、スタミナを鍛えてきたのも、結果として良かったのかもしれない。それにしても、前走、初の1200メートル戦を完勝して、ここでも1200メートルのCBC賞を快勝。1200メートルに高い適性があったのだろう。

 福島のラジオNIKKEI賞も不良馬場だった。
 軽快に逃げたのはダディーズマインド、2番手にディキシーナイト、3番手がマイネルサーパス。

 3コーナー過ぎ、中団から一気に差し脚を伸ばしたブレイキングドーンが4コーナーで先頭に立って、馬場の中央を駆け抜け、初の重賞制覇を果たした。ダディーズマインドは唯一の1勝馬だったが、1線級が集まる3歳重賞戦でも一定の成績を上げていた力は本物だったということだろう。

 逃げたダディーズマインドが粘るところ、3番手から差し脚を使ったマイネルサーパスが2着に浮上。後方一気、最速の上りを使ったゴータイミングが3着に上がった。
 逃げたダディーズマインドは4着。2番手追走のディキシーナイは、直線脚が止まって11着に大敗した。ディキシーナイの石橋騎手は「馬場悪化が応えた」とコメント。

 今週末も雨模様の予報だが--。

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2019年6月27日 (木)

第1500回 先行馬から

 今週から函館に加え、福島と中京が始まり、夏競馬もいよいよ本番。ただ、梅雨も本格化しており、各場とも馬場状態が気になる。

 福島の開幕週は3歳限定のハンデ戦、ラジオNIKKEI賞がメインだ。
 指数上は、前走指数上位馬や平均指数上位馬、過去の指数上位馬たちが中心になっているものの、ハンデ戦だけにはっきりとした傾向はつかみにくい。
 1番人気は、過去10年で2勝、2着3回、3着1回と不振気味だったが、最近の5年間に限れば、2勝、2着2回と上々の結果を残している。またトップハンデ馬も、過去5年で2勝をあげ、3着もなかった以前の傾向とは大きく様変わりしている。

(ラジオNIKKEI賞)
       1着    2着    3着
09年    -     -     B d
10年    C     -     AYb
11年(中山)A b    Yc    Xa
12年    -      Yc   -
13年    -     A d   -
14年    DZ    DXa   C d
15年    DY     Xa   -
16年    C     B     -
17年    -     -     -
18年    BXa   B     -

 今年は、ダディーズマインド、ディキシーナイト、マイネルサーパス、ヒシイグアス、ブレイキングドーン、ブレイブメジャー、インテンスライトなどが指数の上位馬たちだ。トップハンデは57キロのランスオブプラーナ。

 福島の芝コースは洋芝のオーバーシードで、比較的力のいる作りになっており、加えて週末の天気は雨模様だ。追い込みにくい馬場状態になりそうで、先行馬に向くのではないか。

 先行馬で差し脚もしっかりとしているのはディキシーナイトだろう。ここは3月のスプリングS以来のレース。スプリングSは4、5番手で先行、4角2番手からゴール手前でいったん先頭に立ったが、外から差されて惜しい3着だった。しかし、皐月賞の出走権をとったものの、残念ながら骨膜で回避せざるを得なかった。ここは久々のレースも、仕上がりは万全とのこと。ディキシーナイトの成長力に期待したい。

 ランスオブプラーナの逃げ残りに、力のいる馬場で粘り込みをはかる先行馬ダディーズマインドの前残りが逆転候補で、相手の中心。

 中京のメインはハンデ戦のCBC賞。
 馬場改修後の7年間、1番人気は1勝ながら、勝ち馬はすべて4番人気までの馬たちが占めている。トップハンデは1勝、3着2回。牝馬は2勝しており、連対できなかったのは7年のうち2回のみ。

 今年の指数上位は、ラベンダーヴァレイ、セイウンコウセイ、ショウナンアンセム、アウィルアウェイ、アレスバローズ、グランドボヌール、レッドアンシェルなど。

 先行力のある差し馬ならレッドアンシェル、グランドボヌール、ビップライブリー、コパノディール、ラベンダーヴァレイなどが上位にあがってくる。

 ここは前走、初の1200メートル戦を鋭い差し脚で圧勝したレッドアンシェルに注目したい。前走彦根Sは準オープン戦だったが、直線2番手から後続馬を一気に引き離していった瞬発力はまさに1200メートル向きだろう。

 実績と先行力ではセイウンコウセイが最上位だ。1200戦は(5407)で、短距離のスペシャリストだ。17年のG1高松宮記念を制しており、昨年夏には函館SSも勝った。その後はやや不振だったが、前走の高松宮記念は2着に好走。復調すれば能力は上位のはず。ここは先行して押し切れるかどうか。

 前走、セイウンコウセイと同じ高松宮記念で、中団からゴチャつく内に入れて、3着まで上がってきたのがショウナンアンセム。初のG1戦でも結果を残せた。これまで1200メートルは(1011)だが、1200のほうがレースはしやすいのではないか。

 他ではビップライブリー、グランドボヌールにもチャンスがあるだろう。

(CBC賞) 1着    2着    3着
12年    A c   C     A b
13年    CXa   A       d
14年    -      Yc   D
15年    A a    X     Yd
16年    -     -     DXc
17年    B c    Zd   -
18年    -     D      Xb

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2019年6月25日 (火)

第1499回 レーン騎手に敬服

201906230911
 今年の宝塚記念は、想定通りキセキがハナに立ったが、いつもなら中団待機のリスグラシューが、早々と2番手につけたのは大きな驚きだった。

 1000メートル通過が1分ちょうど、キセキのペースはG1としては少しゆったりとした流れだ。キセキが淡々と逃げ、2番手は変わらずリスグラシュー。その後ろにアルアイン、スワーヴリチャードが続き、レイデオロは中団の最内で脚をためる。

 直線、逃げるキセキが後続を引き離しにかかるところ、2番手のリスグラシューはレーン騎手の合図を待っていたかのように、反応鋭く一気にキセキを交わし、余裕で先頭に立った。そのままぐんぐん差を広げ、ゴールでは決定的な3馬身の差をつけ、牝馬のリスグラシューが快勝した。リスグラシューの指数は、過去1年間、アーモンドアイ、プリモシーン、ノームコアに続く、高レベルだった。

 2着はキセキ、キセキから更に2馬身差の3着にスワーヴリチャードが入った。先行した馬たちが上位を占める結果になって、後方からの追い込み馬にチャンスはなかった。

 中団の内からレースを進めたレイデオロは、4角手前からムチを入れて追ったが、反応がいまいち。最内で思うに任せなかったとしても、直線の差し脚に鋭さがなく、走る意欲をなくしているように思えるほどだった。5着にはなったが、今後に不安を抱かせる敗北だったのではないか。

 勝ったリスグラシューの位置取りには驚かされたが、結果として、その2番手の位置取りが正解だっただろう。キセキにしてもハイペースにならず、直線に脚を残すペース配分に抜かりはなかったはずだが、それに優る圧倒的な力をみせたのがリスグラシューといえそうだ。いずれにしても手綱を取ったレーン騎手の好判断と、その手腕には敬服するしかない。

 レーン騎手はこの春、オーストラリアから短期免許で来日してここまで123戦37勝。勝率は30%を超え、重賞は6勝、G1も2勝を上げる大活躍だった。すごい。「日本大好き。次の機会を楽しみにしたい」とコメントしているが、そうだろうね。

 京都競馬場のスタンドや馬場の改修のため、来年、2020年11月から2023年3月まで京都開催が休止されると発表があった。丸々2年半はいかにも長い。

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2019年6月20日 (木)

第1498回 実績最上位のレイデオロ

 春のG1戦の締めくくりはグランプリ宝塚記念。
 指数上は、過去10年のうち8年で連対する平均指数の上位馬が中心。ただ、前走、スローペースの長距離を使った馬も多く、指数上位馬だけで決着するわけではない。指数のランク外で勝った3頭は、牝馬が1頭、4歳馬が1頭。牝馬、4歳以外では、指数上のランク馬であることが勝利の要件といえそう。

 過去10年、1番人気は2勝、2着3回、3着2回。連対率は50パーセント。片や5番人気以下の馬たちが5勝しており、伏兵にも要注意だ。世代別では4歳馬3勝、5歳馬6勝、6歳馬1勝。勝ち馬は4、5歳が中心だ。

(宝塚記念)1着        2着        3着
09年   C a     d    X
10年   -      Yb   -
11年   -     A      Xa
12年    Zb   -     -
13年   CXa   -     -
14年    Zd   -     C
15年    Yb   -       d
16年   -     A     B a
17年    Z    C c   -
18年   B d   外     -
(海外、公営の成績は減戦して集計)

 今年は、レイデオロ、スワーヴリチャード、リスグラシュー、エタリオウ、キセキ、アルアインなどが指数の上位馬たちだ。

 なかでも海外を含むG1戦で(2203)の5歳馬レイデオロが実績最上位だ。ドバイでは昨年、今年と苦戦しているが、国内のG1では(2201)の成績を誇る。ホープフルSからぶっつけだった皐月賞5着を除けば、ダービー、天皇賞(秋)を制覇して、ジャパンカップ2着、有馬記念2着の実績は断然だ。距離は2000から2400前後が守備範囲で、阪神芝コースも神戸新聞杯を勝って1戦1勝。条件に課題は見当たらない。

 少し気になるのは、折り合い面。前走、3月のドバイシーマクラシックは道中かかって逃げ、最後はバテて6着。もともと中団からの堅実な差し脚が持ち味だけに、折り合いを欠いて逃げては勝負にならなかった。かかった原因はナイター照明にあったと陣営は考えているようで、原因がはっきりとしているなら、ルメール騎手が克服してくれるのではないか。今年はキセキの逃げで、スローペースはないはず。中団からの差し脚が生かせるレイデオロに向く流れになりそうで、ここは連軸の中心に推したい。

 レイデオロの相手の筆頭には、逃げる5歳馬キセキを取りたい。菊花賞を勝って、G1は(1213)。昨年のジャパンカップ2着、前走は大阪杯での2着が光る。たぐいまれな先行力が魅力で、近走の充実ぶりは大きな成長を感じさせる。宝塚記念当日は一時雨の予報もあるが、不良馬場の菊花賞を制しており、渋った馬場も苦にすることはないだろう。逆転候補の1番手に上げたい。

 他では、5歳牝馬のリスグラシュー。差し脚の鋭さは最上位で、前走は香港のQEⅡカップで3着に好走。引き続き状態は万全とか。牡馬と2キロの重量差を生かして、中団から一気に駆け上がる場面があるかもしれない。

 4歳馬で菊花賞2着のエタリオウも有力馬の1頭。前走、天皇賞(春)は勝ち馬には大きく離されたとはいえ4歳馬での4着は上々だ。

 前走、大阪杯を先行差し切り勝ちのアルアインにも勝利のチャンスはある。

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2019年6月18日 (火)

第1497回 早朝のニュース

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 土曜日の早朝に届いた、150頭を超える馬たちが急遽出走取り消しになったというニュースはまさに前代未聞、衝撃に近い驚きだった。飼葉に混ぜるサプリから禁止薬物が検出されたことが原因のようだったが、すでに前日から馬券の発売が始まっており、結果としてどんな事態が引き起こされるのか、想像もつかなかった。幸い、土日とも大きな混乱もなく競馬は開催されたが、しばらくは余波が続くことになるのだろう。

 知っていながら、知らないふりして開催して、あとから問題が発覚するより、多少の混乱があっても、疑いのない競馬開催の実施を選んだJRAの判断は、競馬ファンから見ても正しかったと思うし、その姿勢を支持したい。

 函館スプリントSは、とりわけ出走取り消しの影響が大きかった。人気を背負うはずのダノンスマッシュをはじめ6頭が出走取り消しとなり、13頭建てから7頭建てのレースになった。

 勝ったのはマイペースで逃げた5番人気のカイザーメランジュ。カイザーメランジュのペースはスロー気味。2番手に2番人気の3歳馬アスターペガサスがつけ、そのままゴールに流れ込む結果になった。中団後方から差し脚を伸ばした断然の1番人気馬タワーオブロンドンは、前残りのスローペースでは、さすがに58キロの重量が厳しく、差し届かずの3着だった。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、初ダート戦のワイドファラオがハイペースで逃げ切り勝ちを収めた。直線、中団からデュープロセスが差し脚を伸ばしてワイドファラオに迫ってきたが、並ばれてもひるまず、さらに差し返す根性もみせて、ゴールまでギリギリ逃げ粘って勝利をつかんだ。

 勝ったワイドファラオは3番人気、2着のデュープロセスは2番人気。3着は6番人気のダンツキャッスルだった。
 1番人気のデアフルーグは出遅れて中団後方から。直線でデュープロセスを追って伸びるかと思ったが、差し脚に勢いはなく7着。短距離のスピードに欠けるように見えた。距離は長い方が良いのかもしれない。

 「おしん」にはまって、抜け出せない。DVDでも買おうかと思っているが、12万もするので思案中。

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