2016年9月22日 (木)

第1221回サトノダイヤモンドが中心

 3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられる神戸新聞杯が今週のメイン。例年、ダービーで好走していた馬たちが集まるレベルの高いレースだけに、1番人気馬は5勝、2着3回、連対率は80%と安定している。前走ダービー出走組が強いが、とりわけダービーで5着以内の馬が過去10年で8勝をあげ、2着まで広げると、100%の連対率を示している。
 指数上も、過去10年、指数上位馬が上位を占め、圧倒的に強い傾向が続いている。

(神戸新聞杯) 1着     2着     3着
06年(中京)  Ya    BXc    B
07年     A       Zd    CXa
08年     AXa    CYa    D
09年     A d    C       Zc
10年      Xa     Xb    A
11年     BX     C      D c
12年     AXa    -      C c
13年     BXa    -      -
14年     BXa    D      -
15年     -      AXa     Yb
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬は、サトノダイヤモンド、エアスピネル、レッドエルディスト、アグネスフォルテ、ナムラシングン、カフジプリンスなど。

 ダービー出走組ではダービーを勝ったマカヒキとハナ差、指数上は全く差のない2着のサトノダイヤモンドが最上位だ。ダービーでは上位3頭と少し離された恰好だが4着のエアスピネルがこれに続く。他に、夏の間に大きく指数を伸ばしてきた馬は見当たらず、サトノダイヤモンド、エアスピネルの2頭が最も有力な連軸候補になるだろう。

 ただ、スピード指数、上がり指数などを検証すれば、ダービー上位3頭の力が他の出走馬たちを上回っており、春の力関係が続くのであれば、ここではサトノダイヤモンドが連軸の中心になるだろう。

 ダービー組以外では、ナムラシングン、ミッキーロケット、カフジプリンスなどに注目したい。

 オールカマーは、過去10年、1番人気が3勝、2着3回、3着1回。まずまずの成績だろう。前走は、宝塚記念や天皇賞などのG1戦や、札幌記念なとのG2戦に出走していた馬たちが強い傾向も見える。指数上は平均指数の上位馬たちが比較的好走している。

 今年の指数上位は、マリアライト、ゴールドアクター、アクションスター、クリールカイザー、カレンミロティック、サトノノブレス、ワンアンドオンリーなど。

 注目は、前走、宝塚記念を勝った5歳牝馬マリアライトだろう。宝塚記念は8番人気だったが、中団の後方待機から、3コーナー過ぎに仕掛けていって、直線に向くところで4、5番手に取り付いた。直線、必死に追って、逃げるキタサンブラックをとらえ、後方から追ってきたドゥラメンテにはクビ差をつけた。人気の4歳G1馬2騎を下しての勝利には驚いたが、思い返せば、昨年秋のエリザベス女王杯を勝って以降、有馬記念4着、日経賞3着、目黒記念2着と、牡馬相手に好走を続けてきた牝馬だった。力をつけてきた証がG1宝塚記念の勝利だったに違いない。ここでも連軸の中心に期待できるのではないか。

 重賞実績では有馬記念、日経賞を連勝して、天皇賞(春)で1番人気に推されたゴールドアクターだ。天皇賞(春)は12着に失速したが、(3101)と得意な中山コースで巻き返しもあるだろう。
 他では、サトノノブレス、ショウナンバッハ、アクションスター、ツクバアズマオー、クリールカイザーなどに要注意だ。

(オールカマー)1着     2着     3着
06年     CXd    DYc    -
07年      Xb    CZc    D
08年     AYb    C d    -
09年      Z     BXa    CYc
10年     AYb    BXa    C
11年     AXa     Yb    D
12年     -      -      C
13年     -      -      D b
14年(新潟) -      -       Xb
15年       c      c    C b

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2016年9月20日 (火)

第1220回着差以上の差

201609180611
201609180911

 今年は集中豪雨や台風のため、各地で水の被害が多い。きょうも台風16号が各地に水害をもたらしながら東に向かっているとのこと。東京も雨風が強くなってきた。

 セントライト記念は、皐月賞馬でダービーでも3着のディーマジェスティが単勝1.4倍の圧倒的支持を集めた。ダービー馬マカヒキ、ダービー2着のサトノダイヤモンドが不在のレースでは当然だろう。

 道中の位置取りは思いのほか後ろになったが、ディーマジェスティは3コーナー過ぎから一気に上がって行って、4コーナーでは先行集団の外に取りついた。直線、馬なりのまま先頭に立ち、坂を上がるとさらにスピードを上げて、追いすがる馬たちを振り切っての完勝劇だった。クビ差の2着に2番人気のゼーヴィント、3着に3番人気のプロディガルサンが入って、3連単は1820円。人気順そのままの決着だった。

 ディーマジェスティの手綱を取った蛯名騎手は、次の菊花賞を見据え、余裕を残してのレースだったと語っていたが、確かに十分な余力を感じさせるレース内容で、2着馬ゼーヴィントとのクビ差以上の力差はあったようにみえた。

 3歳牝馬のローズSも圧倒的1番人気のオークス馬シンハライトが勝った。2番人気の桜花賞馬ジュエラーは11着に大敗して、明暗を分けた。

 シンハライトはオークス同様、直線の差し脚に懸け後方からのレースになった。直線では後方から矢のように飛んできて、内ラチで逃げ粘るクロコスミアをギリギリ交して勝利をつかんだ。2着クロコスミアとの差はほとんどなかったが、きっちりと差し切って勝つあたりがシンハライトの勝負強さだ。2着のクロコスミアは11番人気、3着のカイザーバルも6番人気で、3連単は10万円を超す高配当になった。

 この勝利でシンハライトはデビュー以来6戦5勝。唯一2着に負けたのが桜花賞だったが、間違いなく世代のナンバーワン牝馬といえそう。また、新馬戦を除けば、ハナ、ハナ、ハナ、クビ、ハナ差と、勝っても負けてもすべてギリギリの戦いをしてきた。ただ、勝負の世界では、ハナ差でも勝つのと負けるのとでは雲泥の差。価値の高いハナ差だった。

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2016年9月15日 (木)

第1219回3歳主役の登場

 セントライト記念は3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられ、ダービー出走馬をはじめ、ここから始動する有力馬も多い。過去10年の連対馬は、X、Y馬などの過去指数の上位馬や、前走指数の高いABCD馬が中心になっている。過去10年、6番人気以下の馬が4勝をあげており、波乱がないわけではない。1番人気は3勝、2番人気も1勝止まり。人気馬たちは少し微妙な数値だ。

(セントライト記念)
        1着     2着     3着
06年     -       Yd    -
07年     A      BY     -
08年       d    AYa    BXb
09年       Xa    A c    -
10年     C      -      CYc
11年       c    -       X
12年     AXa    -      -
13年     -      DX      X
14年(新潟) BXa    CYd    C
15年      Xc    DYd    -
(スローペース調整値-10/0)

 今年は、ディーマジェスティ、マウントロブソン、プロディガルサン、プロフェット、メートルダールなどが指数の上位馬だ。

 今年のダービーを勝ったマカヒキは凱旋門賞に挑戦、ダービー2着のサトノダイヤモンドは次週の神戸新聞杯に回わる予定で、上位2頭が不在。ここでは皐月賞を制して、ダービーで3着のディーマジェスティが大将格だ。

 ディーマジェスティは、未勝利、共同通信杯、皐月賞を3連勝。1番人気でダービーに臨んだが、直線、中団後方から、ごちゃついた馬群を抜け出すのに少し手間取り、先に抜け出したマカヒキ、サトノダイヤモンドとの半馬身差を詰めきれなかった。ただし、上がりタイムはマカヒキと並ぶ33秒3を記録。3着とはいえ、勝ち馬とは指数上1の差しかなく、素質の高さを示したレースだった。

 ここはダービー以来のレースになるが、スピード指数の高さでは抜けた存在で、上がり指数も最上位にある。調整も万全のようで、マカヒキ、サトノダイヤモンドが不在のレースで負けるわけにはいかないだろう。
 ディーマジェスティの相手になりそうなのは、指数上位のマウントロブソン、プロディガルサン、プロフェット、メートルダールに、ゼーヴィント、ノーブルマーズなど。

 阪神のローズSは3着馬までに秋華賞の優先出走権が与えられる。
 過去10年、1番人気馬は5勝、2着2回で、連対率は70%と堅実。前走、オークスの出走組が8勝、桜花賞馬が1勝をあげ、春のG1戦での成績が生きるレースだ。
 指数上は前走指数上位のA、B、C馬が過去10年で9連対と好調。連軸の中心を担っている。

 今年は、シンハライト、レッドアヴァンセ、デンコウアンジュ、ジュエラー、アットザシーサイド、ラベンダーヴァレイ、フォールインラブ、クィーンズベストなどが指数の上位馬たちだ。

 注目は、オークス馬シンハライトと、桜花賞馬ジュエラーの2頭だ。
 シンハライトとジュエラーは2度対戦しているが、チューリップ賞ではシンハライトが勝ち、ジュエラーは2着。桜花賞ではジュエラーが勝ち、シンハライトは2着。ともに1勝1敗と星を分けたが、2戦ともきわどいハナ差の決着で、指数上は全く差がなかった。

 ジュエラーは骨折のためオークスに出走がかなわなかったのは残念だったが、シンハライトは圧倒的な1番人気に推され、オークスを快勝。ゴール前100メートル手前からみせた差し脚は、他の馬とは次元の違う飛ぶような鋭さだった。

 これまでに見せた2頭の熾烈な戦い、とりわけ瞬発力の鋭さは特筆もの。ローズSは阪神外周りコースの1800メートル戦でスローペースは必至。長く使える差し脚が問われるレースだ。その点からも、鋭い差し脚のある2頭の中心は揺るがないように見える。ただ、骨折明けのジュエラーよりは、順調さでシンハライトを中心にとるのが妥当なのではないか。

(ローズS)  1着     2着     3着
06年(中京) BXb     Yc        A
-------------------------
07年     AYa    B b    D d
08年     -      -      BXd
09年     -      CX       c
10年     -      A b     Yb
11年     BYa    -      A d
12年     AXa    BYb    D
13年     C b    -      -
14年     A      -      -
15年     B      AX     -
(スローペース調整値-15/-5)

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2016年9月13日 (火)

第1218回堅い開幕週

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 京成杯オータムハンデはマイルのハンデ戦。1番人気は過去10年で連対ゼロと、波乱続きのレースだが、今年は1番人気に推された3歳馬ロードクエストの素質と距離適性が大きくまさったレースになった。

 ロードクエストは出負け気味のスタートでいつも通りに後方から。3コーナー過ぎから仕掛けていって、4コーナーでは大外から先行集団に取り付いた。直線、坂を上がった勝負所から一気にスピードを上げ、そのまま先頭に立って押し切る強い勝ち方だった。ロードクエストはスプリングS3着、皐月賞8着、NHKマイルC2着、ダービー11着と、3歳クラシック戦線の王道で戦い、好走してきたものの、3歳春の重賞タイトルにまでは手が届かなかった。結果的にいえば、皐月賞、ダービーは少し距離が長かったのだろう。マイル戦の新潟2歳S1着、NHKマイルC2着が示す通り、まさにマイルの距離に適性があったといえる。

 2着に6番人気のカフェブリリアント、3着に2番人気のダノンプラチナが入って、3連単は1万9430円。今年は少し堅い配当になった。

 阪神のセントウルSは1番人気のビッグアーサーが逃げ切り勝ち。まさか、逃げるとは思わなかったが、58キロの負担重量を考えれば、直線の追い比べにはしたくなかったのだろう。3コーナーでスノードラゴンが競りかけていったが、手綱を取った福永騎手に迷いはなく、譲る気配もなかった。結局、力の差を見せつけるように、後続馬たちを寄せ付けずに快勝。休み明けをものともせず、G1馬の底力を見せつけた好レースだった。中団から差しに構えた2番人気ネロが2着、9番人気ラヴァーズポイントが3着。

 今年から重賞に格上げされた紫苑Sは、1番人気のビッシュが圧勝。向こう正面では中団の後方に位置していたが、3コーナーから動いて行って、4コーナーを回ったところでは早くも先頭。あとは、そのまま突き抜けるだけだった。前走指数上位で、オークス3着の成績も伊達ではなかったし、大きな成長を感じさせる勝利だった。
 3番人気のヴィブロスが2着、5番人気のフロンテアクイーンが3着。

 それにしても広島カープはチームに一体感があって本当に強かった。中日はマツダスタジアムで1勝しかできず、とても歯が立たなかったが、悔しくもない。カープの選手の一生懸命さを見たら、優勝は当然に思えてくる。

 中山も阪神も開幕週だった。多少荒れると思っていたが、終わってみれば3重賞ともに1番人気馬たちが強い勝ち方を見せた。やっぱり強い馬に逆らってもいいことはない。今週末は3歳重賞戦が2レースあるが、ローズSは秋華賞の、セントライト記念は菊花賞のトライアルレース。レース名に一気に秋を感じる。

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2016年9月 8日 (木)

第1217回秋競馬スタート

 今週から秋競馬がスタート。
 中山の開幕週は波乱の多い京成杯オータムハンデだ。1番人気馬は過去10年で3着が1回あるだけ。勝利どころか2着もない。指数上も、前走指数上位馬の連対率が高いものの、ランク外の馬たちも上位をにぎわし、ハンデ戦らしい傾向が見える。

(京成杯オータムハンデ)
        1着     2着     3着
06年     -       X     -
07年     -      CZc    -
08年     B      -      D d
09年     -      A       Z
10年     A      -      A d
11年     -      -      D a
12年       d    DY     A c
13年     A b    AXa    -
14年(新潟) AXa    A      -
15年      Z     -      -

 今年は、リーサルウェポン、ダノンリバティ、ダンスアミーガ、アルマディヴァン、ロードクエスト、ダイワリベラル、ラングレー、ピークトラムなどが指数上位馬。
 トップハンデは58キロのダノンプラチナ、次いで57.5キロのクラリティスカイ、57キロのスマートオリオンへと続く。

 前走、同じマイル戦の関屋記念組の好走が多い。その点からは、関屋記念を先行して2着に好走したダノンリバティが中心になりそう。ハンデも56キロなら適量。中山の開幕週で、馬場は絶好。先行馬に向くはずだし、野芝の素軽いスピードも兼ね備えている。

 中団から差し脚を伸ばすダンスアミーガ、ラングレー、アルマディヴァンに加え、NHKマイルCで2着と、素質の高い3歳馬ロードクエストにもチャンスはあるだろう。
 例年、波乱の多いハンデ戦で、人気薄でも後方一気の脚がある軽量リーサルウェポン、カフェブリリアントに要注意だ。

 阪神のセントウルSは芝1200メートルの短距離戦。
 今年は、ダンスディレクター、レッドアリオン、ビッグアーサー、スノードラゴン、エイシンブルズアイなどが指数の上位馬だ。

 実績では、前走G1高松宮記念を勝ったビッグアーサーが最上位だ。課題は、ただ1頭58キロを背負うこと。指数上は大きな力の差があるとは思えず、他の牡馬の56キロと比べると2キロの差は少し重いかもしれない。休み明けも少し気になる。スノードラゴンも一昨年のスプリンターズSを勝ったG1馬だが、今年8歳になって上積みも考えにくい。

 ならば、阪神Cで2着、シルクSを完勝。いずれのレースでもビッグアーサーに先着しているダンスディレクターにもチャンスはあるだろう。高松宮記念は骨瘤で回避して順調さを欠き、休み明けも気になるが、力は上位とみていいのではないか。

 順調に使われている組では、エイシンブルズアイが鋭い差し脚で浮上もありそう。レッドアリオンも1200は初距離だが、案外適性があるのではないか。
 牝馬か強い傾向のレースで、ウリウリ、ラヴァーズポイントも押さえておきたい。

 
(セントウルS)1着     2着     3着
06年(中京) AYd    外      D
07年     -      -      A a
08年     -        c    -
09年      -      CXa    -
10年     -      外      C
11年     A      外      D a
12年     D       Yc    -
13年     BXc    AXa     Zb
14年     B       Xa    B d
15年     -      CXb    -

 昨年までオープン特別だった紫苑Sは、今年から重賞に格上げされ、秋華賞のトライアルレースになった。 オークス出走組のビッシュ、フロンテアクイーン、エンジェルフェイスに、オークスの前哨戦フローラSで2着に最先着したパールコード、夏競馬も順調に使われてきたクィーンズベストなどが指数の上位馬たちだ。
 いずれもしっかりとした差し脚がある馬たちだが、デビュー4戦目でオークス3着に好走したビッシュの成長力に注目したい。

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2016年9月 6日 (火)

第1216回コース取りの差

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201609041011
201609030111

 新潟記念は、直線、最後方から大外に持ち出し、鋭く伸びたアデイインザライフが初重賞制覇をかなえた。印象的だったのは、直線に向くと外ラチを目指して斜めに突き進む横山典騎手の騎乗ぶり。新潟競馬はAコースで6週間続いただけに、内側はかなり荒れており、外のほうが伸びる状態だった。直線が650メートル以上続く新潟の外回りコースなら、外ラチまで回してもそれほど距離のロスはないし、馬場状態の良い外のほうが伸びるのだから、コース取りに迷いはなかったのだろう。まさに外ラチに向かって一直線、他の馬に外を取られてなるものかという迫力さえも見えた。アデイインザライフの上がりタイムは32秒7。横山騎手の計算通りのレースになったようだった。

 前に行った馬たちは脚が止まって総崩れになり、後方から大外に回したアルバートドック、ロンギングダンサーが2、3着を確保した。58キロのトップハンデを背負って33秒2の上がりタイムで2着に押し上げたアルバートドックは、4歳馬の成長をも感じさせる内容で能力を示したレースだったといえそう。
 2、1、9番人気の入線順で3連単は5万9970円の配当。今年は大波乱にはならなかった。

 小倉2歳Sは1番人気のレーヌミノルが圧勝。1200メートル戦で、2着馬に6馬身差をつけたのだから、ここでは力が違い過ぎたといえそう。牝馬ながらレーヌミノルが示した73の指数は2歳世代トップのスピード指数だったが、みるからにまだ余力十分だった。G1阪神JFを目指すということらしいが、今後も楽しみになった。

 大きく離されたとはいえ、10番人気のダイイチターミナルが2着、3着に4番人気のカシノマストが入った。指数上は(Ca-A-BX)の決着で、3連単は5万7690円の好配当になった。

 札幌2歳Sは芝の1800メートル戦。公営船橋所属のトラストが2馬身半差で逃げ切り勝ちをおさめた。公営馬とはいえ、前走は札幌のクローバー賞で1番人気にも推されていた実力馬。そのレースではあいにく2着だったが、この札幌2歳Sで5番人気ながら雪辱を果たす堂々の勝利だった。この後は所属を栗東の中村厩舎に変えてダービーを目標にする計画のようだ。

 2着に10番人気のブラックオニキス、3着に7番人気のアドマイヤウイナー。1番人気のタガノアシュラはスタートに失敗して後方から、2番人気のディープウォーリアも後方から差し脚に懸けるレースになったが、ともに直線も見せ場はつくれなかった。3連単は50万円を超す高配当だった。

 今週から中山と阪神の開催が始まる。競馬もあっという間に秋の本番を迎える。

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2016年9月 1日 (木)

第1215回波乱のハンデ戦

 波乱の続くハンデ戦、新潟記念が今週の注目レース。1番人気馬は過去10年で1勝のみ。2、3着もない。2番人気馬も振るわず、過去10年で1勝、2着1回だけだ。逆に5番人気以下の馬たちが8勝をあげており、高配当の多いレースだ。トップハンデ馬も過去10年で1勝のみ。トップハンデ馬も苦しい。
 指数上は、前走指数の上位馬が連軸の中心になっているが、2、3着はランク外の馬にも注意が必要なレースだ。

(新潟記念) 1着    2着    3着
06年    A     C     BYb
07年    CYc   -     -
08年    -     DZc   -
09年    AYc   -     -
10年    C     -     -
11年      b   -      Zb
12年    B     -     -
13年    -      Zd   D d
14年    A a     c    Xc
15年    D c     X   -

 今年は、アルバートドック、マイネルミラノ、アデイインザライフ、ロンギングダンサーなどが前走指数の上位馬。他に過去の指数や平均指数でダコール、マジェスティハーツ、サトノギャラント、ルミナスウォリアー、エーシンマックス、ベルーフ、ムスカテールなども上がってくる。ランク馬が多いが、それだけ指数差がない混戦だということだ。

 苦戦を強いられることが多いトップハンデ馬は、58キロのダコールとアルバートドック。続いて57.5キロのマイネルミラノだ。

 良馬場の新潟コースに求められる、素軽いスピードがあるのは、ルミナスウォリアー、バーディーイーグル、サトノギャラント、アデイインザライフ、エーシンマックスなど。
 なかでも、2戦2勝の得意な新潟コースで巻き返しを図るルミナスウォリアーに期待したい。前走の七夕賞は2番人気に推されながらも8着止まりだったが、位置取りが後ろ過ぎたのが敗因。柴山騎手の反省もあるはずで、もう少し前でレースを進めるなら、浮上もあるはず。芝2000メートル戦は(4204)と、距離適性も高く、ハンデも55キロなら狙いどころだ。ただルミナスウォリアーは、そこそこ人気も集めそう。

 思い切った狙いを立てるなら 外回りの長い直線むきの差し脚があるアデイインザライフ、サトノギャラントからの手もあるかもしれない。

 小倉2歳Sは1200メートル戦。スローペースにはなりにくく、指数の高さと能力は比較的結びつきやすい。過去の連対馬を見ても、前走指数上位馬が多く好走している。
 今年は、ダイイチターミナル、カシノマスト、レーヌミノル、クインズサリナ、ドゥモワゼル、シゲルベンガルトラ、テイエムヒッタマゲなどが指数の上位馬だ。

 ペースは上がりそうだが、そのペースに対応でき、差し脚も使える馬たちに向く流れだろう。ここは新馬戦を直線3番手から余力十分に抜け出して、好指数で快勝したレーヌミノルが連軸向きだ。

 他に、先行して粘れるカシノマスト、ダイイチターミナル、クインズサリナ、シゲルベンガルトラなどに加え、差し脚の上位のオールポッシブル、ドゥモワゼルなどが有力だろう。

(小倉2歳S)1着    2着    3着
06年     Xb   A     D c
07年    BZd   D b   A c
08年    -     -     BXa
09年    BZd   -     DXc
10年     Xb   A a   -
11年    -     A a   -
12年    -     -       c
13年    A a   D d   -
14年    -     B a   -
15年    BYd   -     -
(スローペース調整-20/-10)

 札幌2歳Sは芝の1800メートル戦。
 今年は、アンノートル、ジャコマル、ブラックオニキス、タガノアシュラなどが、指数の上位馬だ。距離を考えればスローペース必至で、長くいい脚を使えることが勝ち馬の条件だが、指数上位馬たちは比較的先行馬が多く、ここは素直に前々で粘れる馬を中心にとりたい。

 注目は、函館芝1800メートルの新馬戦を逃げ切って勝ったタガノアシュラ。直線で更に差を広げる快勝で、2歳のレコードタイムを記録。スピード指数も好レベルだった。直線の脚もしっかりしており、控えてもレースはできるはず。
 長くいい脚を使えるディープウォーリア、コパノカーニバル、コリエドール、インヴィクタ、トリオンフ、アンノートルなどの差し脚に要注意だ。

(札幌2歳S)1着    2着    3着
06年    AYc   -     B a
07年    D     -      Xa
08年    -     BXa   A
09年    AYa   -     -
10年    BX    C     A a
11年    A a    Z    -
12年    -     B     -
13年(函館)-     AX    -
14年    -     -     -
15年    -     -     CXb
(スローペース調整は-20/-10)

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2016年8月30日 (火)

第1214回夏の終わり

201608280111
201608280411

 札幌も新潟も小倉も、余すところ1週になって、夏競馬も終わりに向かっている。

 夏は、いろいろなものが終わる。オリンピックも、高校野球も、子供たちの夏休みも。中日は情けないほどの崩壊状態で、もうとっくに終わってしまった。それでも先週も神宮のヤクルト戦に出かけた。案の定負けたが、勝っても負けても、ファンは応援するしかない。
 この夏から作り始めたヨットの模型は、セールの縫製に手間取りながらも、もう少しのところまできた。終わって、思い出と一緒にモノが残る作業は楽しい。

 札幌のキーンランドCは、軽快に逃げるモレイラ騎手のシュウジを、ゴール前、戸崎騎手のブランボヌールがとらえて勝った。半馬身差の2着に逃げたシュウジが残り、3着には差し脚を伸ばした岩田騎手のレッツゴードンキが入った。ブランボヌールは51キロの重量で乗れる3歳牝馬。軽量を生かして34秒0の上がりタイムでの快勝だった。これで1200メートル戦は3戦3勝になって、次走はG1スプリンターズSを目指すことになりそう。

 個人的には、札幌は先週の雨でもう少し馬場が悪いと想像して、スタミナ上位の馬たちに期待していたが、札幌の馬場状態は良好だった。勝ったブランボヌールには印を打つこともなく、スタミナがあると中心にとったオメガヴェンデッタは後方のまま12着。いいところがなく、予想は完敗だった。

 それにしてもモレイラ騎手はすごかった。騎乗機会7連勝のJRA最多タイ記録にも驚いたが、今年は3週間の短期免許の騎乗で53戦17勝、2着12回。勝率は実に32.1%。連対率は54.7%だ。今年だけじゃなく、昨年もワールド・オールスター・ジョッキーシリーズ(WAJS)に参戦。4戦で2勝2着1回で優勝。その週の土、日の2日間の騎乗で20戦して7勝をあげ、勝率は35%、連対率は55%だった。2年続けて、ありえないような勝率と連対率を示した。香港でリーディングを独走中のマジックマンと呼ばれているブラジル出身の名騎手だが、来年もこの時期に短期免許で来日したいとのこと。日本の騎手にも頑張ってもらいたいが、世界のトップ騎手との差は大きいのだろう。どの世界も競争は厳しい。

 新潟2歳Sは福永騎手のヴゼットジョリーが中団から差し切り勝ちをおさめた。後方一気のオーバースペックが2着、先行していたイブキが3着に粘った。

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2016年8月25日 (木)

第1213回力のいる馬場を味方に

 札幌は芝短距離のキーンランドCがメインレース。
 指数上は、前走指数の高いAB馬が好走しており、過去10年のうち8年で連対している。他にXYZ馬も健闘しており、全体として指数上位馬が強いレースだ。他に、牝馬が過去10年で7勝をあげていることが特長的。1番人気馬は1勝、2着4回、3着3回と、勝率は低いものの馬券の対象にはなっている。

(キーンランドC)
       1着    2着    3着
06年    B d   BXb   A
07年    -     AZb   -
08年    -     BYd   AXa
09年     Xa   -     A
10年    A b   CXb   -
11年    B d    X     Yd
12年      c   AXa   BZd
13年(函館)A      Yb   -
14年    A     A      Z
15年    -     -      Xb

 今年は、エポワス、オメガヴェンデッタ、セカンドテーブル、ブランボヌール、サトノルパン、サドンストームなどが連軸候補の指数上位馬たち。また、過去10年で7勝をあげている牝馬ではブランボヌール、ソルヴェイグ、レッツゴードンキなどが有力だろう。

 洋芝の短距離戦だけに、先行馬で差し脚のある馬たちに向く展開になりそう。先行馬で差し脚もある馬は、休み明けのサトノルパンを除くと、シュウジ、オメガヴェンデッタ、エポアス、レッツゴードンキなどだ。いずれも近走、函館スプリントSを使ってきた馬たちだが、その函館スプリントSは先行した馬たちが上位を占め、2番手から抜け出した3歳牝馬のソルヴェイグと、4番手から伸びた3歳牡馬シュウジとの激しいたたき合いの末、ハナ差でソルヴェイグが勝ったレースだった。

 函館スプリントSは開幕週のレースで、馬場状態が非常に良く、洋芝にしては快速馬場といえる状態だった。一方、先週から札幌は雨にたたられ、かなり力のいる馬場状態に変わってきており、素軽いスピードよりもスタミナが生きる馬場状態だろう。

 馬場適性を重視して、スタミナのある先行馬を中心に考えるなら、オメガヴェンデッタが浮上してくる。函館スプリントSは中団から脚を伸ばしたが6着まで。続く芝1200メートルのUHB賞も、前が残る流れになって追って届かず4着だった。これまで1400メートル戦に好成績があり、1200メートルは少し距離が短いはず。まして洋芝とはいえ、良馬場のスピード比べでは少し見劣るのだろう。とはいえ、力のいる今の札幌の馬場状態を考えれば、スタミナを生かして、荒れた馬場をも味方に、一気の差し切りもあるのではないか。

 新潟2歳Sは指数でランクのない馬たちが上位を占めている。この時期の新馬戦や2歳未勝利戦はスローペースが多く、上がりの勝負になりがち。とくに直線の長い新潟コースはその傾向が強い。新潟2歳Sも直線の長い外回りのマイル戦だけに、スローペースは必至で、スローで長くいい脚を見せた馬たちに流れが向く。
 ポイントは指数の高さより、スローペースで長くいい脚を使えるかどうかだ。

 今年の上がり指数の上位馬は、マテラフィールド、サンライズソア、マイネルバールマン、イブキ、オーバースペックなど。

 前走、1800メートルの未勝利戦でしっかりとした差し脚が光ったマテラフィールドが魅力的だが、まだ未勝利の身だけに、強くは推しにくい。常識的には新馬勝ちのサンライズソアの方が連軸向きだろう。新馬戦も好スタートから逃げ馬と並走、直線は余裕も十分に抜け出してきた。新潟向きの素軽いスピードもあり、マイルの距離も合うはずだ。長く使える差し脚に期待したい。

 他では鋭い瞬発力のあるイブキ、オーバースペックなどに加え、スタミナのある先行馬アンジュシャルマン、ヴゼットジョリーなども上位候補だ。

(新潟2歳S)1着    2着    3着
06年    -     -     AYb
07年     Zd   CYc   -
08年     Xd   -     A a
09年    -     -     A b
10年    -     CYd   -
11年    -     -     -
12年    -     -     -
13年    -     -     DXa
14年    -     -       d
15年    -     D     BXb
(スローペース調整-20/-10)

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2016年8月23日 (火)

第1212回不覚続きで

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 ともに単勝1倍台の圧倒的人気を集めた馬だったが、札幌記念のモーリスも、北九州記念のベルカントも、勝てなかった。札幌記念を勝ったのは5番人気のネオリアリズム、北九州記念は8番人気のバクシンテイオーが勝利を手にした。モーリスもベルカントも、勝てなかったとはいえ2着は確保して、人気馬の面目は保った。

 札幌記念のモーリスは中団の後方から、最速の上がりタイムで差し脚を伸ばしたが、余裕十分に逃げるネオリアリズムをとらえることはできなかった。後方から追い込んできた3歳馬のレインボーラインに迫られながらも、ギリギリ2着に粘ったレースだった。前日の大雨、この日も10レース前から降り始めた弱い雨で、馬場は渋っていた。差し脚を使う馬たちには苦しい馬場だっただろう。ただ、馬場状態を勘案しても全体として低調な内容に見える。

 マイル戦での実績があまりにも偉大な分、逆に、2000メートルの距離適性が問われたモーリスだったが、道中、折り合いを欠くこともなく、最速の上がりの脚も見せており、距離の心配は全くないようだった。この秋は2000メートルの天皇賞・秋を目指すことになりそうだが、札幌記念を勝てなかったことが距離適性にマイナスの材料になるとは思えない。ただ、低調なレースに引きずられるような内容だったことは確かで、スローペースでロゴタイプに逃げ切られて2着だった安田記念同様の2着だけに、低調なレースでの不覚続きは、秋に向けて不安材料になるかもしれない。

 逃げるかと思っていた北九州記念のベルカントは、前でやり合うのを嫌ってか、3番手に控えることになった。直線に向くと勢いよく先頭に立つが、差し脚にいまひとつキレがなく、逃げて内で粘り込みを図るジャストドゥイングを振り放し切れず、もどかしいレースになってしまった。結局、後方から大外一気のバクシンテイオーの鋭い差し脚になすすべもなく、1馬身の差をつけられては、2着とはいえ完敗のレースだっただろう。3着はバクシンテイオーとともに脚を伸ばした3番人気のオウノミチ。

 ベルカントは牝馬ながらトップハンデを背負っており、ペースがきつかった分、直線に脚を残せなかったのだろう。実際、過去のレースでも勝っているのはペースが緩いレースがほとんどで、ハイペース気味のレースでの勝利はない。逃げ先行馬の宿命かもしれないが、それにしても、ベルカントの指数が低調だったことは少し気になる。もともと夏には強い馬だが、夏を過ぎたらただの牝馬になってしまいそうだ。

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