2018年11月15日 (木)

第1439回 大混戦

 マイルチャンピオンシップは、過去10年、過去に高い指数のある馬や、平均指数、前走指数の高い馬たちの連対率が高く、連軸の中心は指数上位馬から取りたい。
 1番人気馬は、過去10年で1勝、2着3回、3着2回。信頼が高いとはいえない。

(マイルCS)1着    2着    3着
08年    -     CZc   CXa
09年    AXa   -     外
10年      c   -     -
11年    -     -     A a
12年    A d   DX    -
13年    CXd   D      Zd
14年     Yc   -      X
15年    A b    Xa   B
16年    AZc   -     D d
17年    -     AZ    -

 今年の指数上位は、ペルシアンナイト、アエロリット、ロジクライ、アルアイン、モズアスコット、エアスピネル、ヒーズインラブなど。ランク上位馬の前走指数は、ほとんど差がなく、大混戦だろう。

 マイル戦に加え、有力馬に先行馬が多いだけに、ペースが緩むことはないはず。先行して、直線でもエネルギーが残っているかどうかが勝敗を分けるのだろうか。
 スタミナで評価できるのはアエロリット、アルアインの2頭だろう。

 アエロリットは4歳牝馬。休み明けだった前走、牡馬相手に毎日王冠を鮮やかに逃げ切り勝ち。上りを33秒8にまとめ、直線でも後続馬たちの追撃を許さなかった。33秒2の最速の上りの脚を使ったステルヴィオが2着に上がってきたが、着差は1馬身4分の1の差。完勝だったといえるだろう。

 マイル戦は(1402)と1勝どまりだが、安田記念2着時に見せたしぶとい差し脚なら、マイルにも十分に対応ができるだろう。

 4歳のアルアインは皐月賞馬。皐月賞の後は勝ち星をあげられないでいるが、大阪杯3着、香港QEⅡカップ5着、天皇賞(秋)4着と、レベルの高いG1戦で、しっかりとしたレースができている。

 前走の天皇賞(秋)は2番手から。直線、坂上からの決め手比べに後れをとって4着だったが、内容は悪くなかった。今回は久々のマイル戦になるが、2、3歳時に3戦2勝を上げている距離で、大きな変わり身を見せるかもしれない。

 マイルの素軽いスピードがあるのはモズアスコット、ペルシアンナイト、ジュールポレール、エアスピネル、ロジクライなど。
 なかでも、春のマイルG1安田記念を勝ったモズアスコットの差し脚の鋭さに注目したい。マイル戦は(3100)と距離適性が高く、中団からの差し脚では最上位だ。

 先行力があって差し脚も鋭いのはエアスピネルやロジクライなど。

 軸馬にどの馬をとるか。まだ、迷い続けている。じり脚ながら、期待も込めて、アルアインからの手も考えられる。

 東京スポーツ杯2歳S。
 指数上位は、ニシノデイジー、ナイママ、トーラスジェミニ、アガラス、トーセンギムレットなど。

 中心には、前走、札幌2歳Sを高指数で勝ったニシノデイジーを取りたいところだが、スローペース必至の芝1800メートル戦で、長く使える差し脚は必須条件だとすると、指数上位馬たちも苦しいかもしれない。

 スローペースの差し脚はカテドラル、アドマイヤスコール、ダノンラスター、ハクサンタイヨウなどが上位で、ここは2戦2勝のカテドラルが有力だろう。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
08年    -     C     -
09年    -     B       c
10年    A a   -     -
11年    D     -     -
12年    B b   -     -
13年     Y    -     -
14年    -     A     -
15年    C     A     -
16年    A     -     D
17年    D     B      Xd
(スローペース調整-20/-10)

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2018年11月13日 (火)

第1438回 ペースを判断する能力

201811110811
201811100511
201811110311
201811100811

 直線、大外から、矢のように伸びてきたのはモレイラ騎手のリスグラシューだった。ゴールまで残り100メートル地点で、逃げ粘るクロコスミアをとらえると、そのまま突き抜けて快勝。初のG1のタイトルをつかんだ。

 今年のエリザベス女王杯はクロコスミアの逃げで、ペースは落ち着いた。勝ったリスグラシューの上りタイムは33秒8。逃げ粘って2着のクロコスミアは34秒7。上位の2頭からは3馬身の差をつけられた3着のモズカッチャンの上りは34秒7。

 自身も脚を残しつつ、後続馬にも脚を使わせるという、クロコスミアの逃げは絶妙なペースだった。それだけに、ただ1頭、33秒台の上りタイムを使ったリスグラシューの差し脚の鋭さには、驚くしかない。

 リスグラシューは近走、1600、1800メートルの距離で素軽いスピードのある瞬発力を発揮していた。だからこそ、2200の距離は少し長いのではないかと、想像していたが、スローペースなら距離適性は問題ではなかった。

 エリザベス女王杯がスローペースになることで、むしろ、その絶対的な上りのスピードが生きたのだろう。もちろんペースを判断して動く場面を的確に判断するモレイラ騎手の腕が助けになったのも確かだろう。この日モレイラ騎手は10戦して5勝の固め打ち。

 ダートのマイル戦・武蔵野Sは、サンライズノヴァの後方一気の差し脚が鮮やかに決まった。ハイペース気味の流れで、展開が向いた印象はあるものの、今後もマイルまでの距離なら、その決め手は大きな武器になるだろう。後方からサンライズノヴァを追ったクインズサターンが2着。2番手で先行していたナムラミラクルが3着だった。

 福島記念は、直線3番手から伸びたスティッフェリオが快勝。2番手にいたマイスタイルが2着。3着は4番手から脚を伸ばしたエアアンセム。ハイペースの流れになったが、早かったのは逃げたマルターズアポジーと、2番手のマイスタイルだけ。大きく離れた3番手のスティッフェリオは、脚をためられる余裕のペースだったようで、結果は先行馬たちの決着になった。

 デイリー杯2歳Sは、好スタートを切ったアドマイヤマーズがハナに立ち、2番手にメイショウショウブがつけた。スローペースになって、直線では2頭が大きく抜け出し、叩きあうマッチレース。ゴール前、抜け出したのは圧倒的な人気を集めていたアドマイヤマーズだった。これで3戦3勝。スローペースで指数の高さには欠けるが、勝負強さは一級品だろう。

 日曜日の京都は、外国人騎手があわせて11勝。日本人騎手は12レースで藤岡佑騎手が勝っただけ。先週からは短期免許で来日する騎手も増え、日本人騎手はもう、どうにも太刀打ちできない。

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2018年11月 8日 (木)

第1437回 指数上位の3、4歳馬から

 エリザベス女王杯は、過去10年で3歳馬が4勝、4歳馬も4勝をあげて、合わせて8勝。それに続く5歳馬が2勝している。勝ち馬には若さが求められるようで、6歳馬以上の勝利はない。外国馬を除けば、勝った3歳馬は全て前走指数上位のランク馬だった。

 1番人気は過去10年で1勝、2着4回、3着2回。2番人気馬は1勝、2着2回、3着2回。1、2番人気が合わせて2勝どまりは物足りない。指数上は、前走指数の上位馬の連対率が高い。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
08年    B d    Xa   -
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
11年    D外    A      Xa
12年    -     -     C
13年    A     -     -
14年    -     A b   -
15年    D     C a   BYb
16年     Zc   -     BXa
17年    B      Z    BXb
(スローペースは-10/0)

 今年は、カンタービレ、ノームコア、リスグラシュー、フロンテアクイーン、コルコバード、スマートレイアー、クロコスミアなどが指数の上位馬たちだ。モズカッチャンも指数上位馬たちと、ほとんど差がない有力馬だ。

 エリザベス女王杯は京都の芝2200メートル戦で、スローペースが基本。長く使える差し脚が問われるレースだ。上りの脚で上位は、リスグラシュー、アドマイヤリード、カンタービレ、フロンテアクイーン、ノームコアなどだが、勝ち馬の多くは4コーナーで6、7番手以内につけていた馬たちが多く、後方一気の差し脚だけでは苦しい。
 中団より前々でレースができ、直線も脚が使える指数上位の3、4歳馬というのが、勝ち馬のイメージだ。

 その勝ち馬の条件を満たすのは、カンタービレ、ノームコア、リスグラシューなどだろう。くしくも3頭とも、外国人騎手たちの騎乗馬になったが、過去10年で、外国人騎手が5勝あげており、ここでもプラス材料になりそうだ。

 3歳馬カンタービレはオークスでは13着に大敗したが、この秋ローズSを勝って、前走の秋華賞は3着に好走した。中団後方から直線、勝ったアーモンドアイを追うように鋭い差し脚を伸ばし、上りタイムはアーモンドアイに0.3秒差に迫る速さだった。強い3歳牝馬世代を代表する1頭だろう。

 ノームコアも3歳馬。前走、スローペース気味の紫苑Sを5番手から差し切って勝ったが、レースレコードを1秒7も塗り替えたうえ、後続に3馬身差をつける完勝だった。秋華賞は見送ったが、秋華賞上位馬とも指数上の差はない。余力も十分で、距離が伸びても対応できるだろう。

 4歳馬リスグラシューはスローペースにも対応でき、安定した差し脚が光る。近走はヴィクトリアマイル2着、安田記念8着、前走、府中牝馬Sも2着と、強敵相手に好走を続けている。2200の距離は少し長い気がするが、底力は最上位だろう。

 負担重量が楽で、前走指数上位の3歳馬2騎、カンタービレ、ノームコアのどちらかが中心になりそうだが、前走の鋭い差し脚が魅力的で、距離も合いそうなノームコアに期待したい。

 武蔵野Sはダートのマイル戦。
 今年はメイショウウタゲ、サンライズノヴァ、グレンツェント、インカンテーション、ウェスタールンド、モルトベーネ、ナムラミラクルなどが指数の上位馬たち。

 ハイペース気味のダート戦で、展開からは、指数上位でダートの差し脚が断然に鋭いサンライズノヴァが中心になるだろう。
 他に、ウェスタールンド、イーグルフェザー、クルーガーなども上りの脚がしっかりとしている。

 前々で粘れるユラノトが面白い存在にみえる。差し脚にかける馬たちが、追っても届かない場面で、前にいるのはユラノトではないか。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
08年    D      Xa   -
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -
11年     Y    AZb   -
12年    -     D      Za
13年    -     A b   -
14年    B     A      Zc
15年    -      Zb   B c
16年     Yc   -     -
17年    -     -     -
(公営競馬の成績は減戦して集計)

 福島記念は芝2000メートルのハンデ戦。1番人気馬は過去10年で2勝、2着3回、3着1回。連対率は50%。トップハンデ馬は1勝、2着2回のみ。

 今年の指数上位は、エアアンセム、メドウラーク、マイスタイル、マイネルハニー、マルターズアポジー、レトロロック、トミケンスラーヴァ、スティッフェリオなど。

 トップハンデは57.5キロのマルターズアポジー、次いで57キロのエアアンセム、マイネルハニーと続く。

 マルターズアポジー、マイスタイル、マイネルミラノなど逃げ馬がそろって、平均ペースの流れになりそう。中団からの差し脚は必須条件だ。鋭い瞬発力があるレトロロック、マサハヤドリーム、スティッフェリオ、メドウラーク、マイネルハニーなどにチャンスかありそう。

(福島記念) 1着    2着    3着
08年    -     C      Zc
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa
11年(新) A a    Ya   -
12年    B b   -     -
13年     Z    AXa     d
14年    -       a    Xa
15年     Zc   BXa   -
16年    B     B     -
17年     Yb     d     a

 デイリー杯2歳Sの前走指数上位馬は、ハッピーアワー、ドナウデルタ、アドマイヤマーズ、ヤマニンマヒア、スズカカナロアなど。

 差し脚は、新馬、オープンを2戦2勝のアドマイヤマーズが最上位だ。7月下旬以来、3か月半ぶりのレースになるが、その分成長も期待できるだろう。

(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
08年    B a   CXc   -
09年    A a    Yb   -
10年    -     -      Xb
11年      d   DX    -
12年    -     A c   A b
13年    AXa   -     CYc
14年    DY    C b   BX
15年    A     CYb   BZa
16年     Y    B a   -
17年    -      D     -
(スローペース調整値-20/-10)

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2018年11月 6日 (火)

第1436回 騎手の意地

201811040810
201811040811
201811040812
201811040511
201811030511
201811030811

 JBCスプリントで、またまたルメール騎手が勝ち、史上初となる4週連続G1勝利を達成した。同時に年間G1勝利数も7に伸ばし、こちらの記録も史上初とのこと。

 勝ったグレイスフルリープは8歳の古豪ながら初のG1挑戦だった。4番人気のグレイスフルリープは逃げるマテラスカイをマークしながら最内の4番手に控えた。直線、マテラスカイとグレイスフルリープの2頭が他馬を大きく引き離して抜け出し、激しい叩きあいが続いたが、ゴールではクビ差でグレイスフルリープが先着。初のG1のタイトルをつかんだ。

 続くJBCクラシックで、ルメール騎手は1番人気のサンライズソアに騎乗。好スタートから果敢に逃げる戦法を取った。直線もよく頑張っていたが、中団から鋭い差し脚を伸ばしたケイティブレイブ、オメガパフュームに交わされて3着。

 ルメール騎手は、3コーナーで競られる形になってペースを上げざるを得なかったのが、直線の粘りを欠いた要因とコメントしていた。ルメール騎手の快進撃を止めたのはケイティブレイブの福永騎手だったが、福永騎手の意地を感じたレースだった。

 最終レースのJBCレディスクラシック。ルメール騎手は2番人気のクイーンマンボで参戦。中団から脚を伸ばしたものの4着まで。勝ったのは6番人気横山典騎手のアンジュデジールだった。M・デムーロ騎手の1番人気馬ラビットランは、中団からアンジュデジールと馬体を合わせて上がっていき、直線は2頭のマッチレースになった。一旦はラビットランが先頭に立ったが、ゴール前、アンジュデジールに差し返されて、結果は悔しい2着だった。

 JBCの3レースともに、平均ペースでの見ごたえのある好レースだった。とりわけ直線の攻防、叩きあいは、騎手の能力が反映された熱戦だったといえそう。それにしても1日にG1戦が3レースもあると、馬券を買う側もなんだか、いつもより気合が入って、すごく楽しかったなぁ。1年に1度くらい、こんな日があってもいいと思った。

 東京のアルゼンチン共和国杯は3番人気のパフォーマプロミスに騎乗のオドノヒュー騎手がJRAの重賞初勝利をあげた。超スローペースになって、最速の上りの脚を使った1番人気のムイトオブリガードが2着。

 スローペースで差し脚比べの京王杯2歳S。先行3番手から直線、内から差し脚を伸ばして早め先頭に立った武豊騎手のファンタジストが、32秒台の上りの脚で追いすがる1番人気のアウィルアウェイ(M・デムーロ騎手)をハナ差抑え込んで勝利をつかんだ。

 2歳牝馬のファンタジーSは、1番人気川田騎手のダノンファンタジーが快勝。直線、中団6番手からの鋭い差し脚が光った。

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2018年11月 1日 (木)

第1435回 豪華6重賞

 今年は京都でJBCの3レースが行われることになり、今週は重賞が6レースとにぎやかな開催になった。
 東京のアルゼンチン共和国杯は、1番人気馬が過去10年で3勝をあげ、2番人気馬も3勝、3番人気馬は2勝をあげており、比較的堅実な結果に結びついている。トップハンデ馬は10年間で3勝、2着2回とまずまずだろう。
 指数上は過去の指数が高いXYZ馬や、平均指数上位馬が連軸の中心になっている。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
08年    -     -      Xc
09年    -     B     A
10年      a   C c   A
11年     Yd    Yb   -
12年    -     -     C
13年     Za    Yd     a
14年     Zc    Yb   B
15年     Ya   B     C
16年     Xb   A a     c
17年      b   -     -

 今年の指数の上位は、ノーブルマーズ、パフォーマプロミス、ガンコ、エンジニア、アルバート、ルックトゥワイス、ムイトオブリガード、トウシンモンステラなど。

 例年、天皇賞(春)、阪神大賞典、菊花賞など、長距離で好走してきた馬たちの活躍が多く、スタミナは必須条件だ。

 長距離戦での実績ならアルバートが最上位だ。一昨年のアルゼンチン共和国杯は2着、昨年は4着、ステイヤーズSは3連覇中だ。今年の阪神大賞典では4着、天皇賞(春)は8着だった。休み明けの前走、たたき台の京都大賞典でも3着に好走しており、ステップに不安もないだろう。

 今年は相手も手薄で恵まれたようだし、順当ならアルバートを中心にと思うところだ。しかし、中団より後ろから差し脚に懸ける馬だけに、58.5キロのハンデはどうしても気にかかる。2000年以降、勝ち馬のハンデは58キロが最高で、58.5キロを背負って勝った馬はいない。

 アルバートの重ハンデを嫌うとすると、他では日経賞を勝ったガンコ、宝塚記念3着のノーブルマーズ、2400で3連勝中のムイトオブリガードなどが注目馬として上がってきそうだ。

 ハンデか楽なのは55キロのムイトオブリガードだろう。前走、1600万条件を勝ったばかりの4歳馬だが、4走前には500万勝ちの後、いきなり阪神大賞典に挑戦、先行して8着も、指数は高レベルだった。その内容がその後、2400での3連勝の快進撃につながるわけで、素質は高いはず。早くから長距離の適性を見定めて、チャレンジしてきた陣営の意気をも良しとしたい。

 スローペースで差し脚比べになりがちな京王杯2歳S。
 今年の前走指数上位は、アスターペガサス、カルリーノ、メイショウオニテ、アウィルアウェイなど。

 スローペース気味の1400メートル戦だけに、鋭い差し脚は必須だ。鋭い差し脚ではアウィルアウェイ、ココフィーユの2頭が抜けた存在だが、前走、新潟のダリア賞を快勝して2戦2勝のアウィルアウェイを中心にとった。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
08年    -     A a   CY
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
11年    CY     Xd   -
12年    -     -     -
13年    -     -     A a
14年    -      Y    BXb
15年    -     -       c
16年      C b   A a    Yc
17年    AZa   AYc   CXb
(スローペースは-20/-10)

 2歳牝馬のファンタジーS。
 今年の前走指数上位は、ジュランビル、ラブミーファイン、レッドベレーザ、ベルスールなど。他に過去の指数で上位のダノンファンタジー、ヴァニラアイスなども有力馬の一角を占める。

 差し脚上位はダノンファンタジーで、ここでは中心になる馬だろう。その鋭い瞬発力からすると、距離が1600から1400に短くなるのは好材料のはず。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
08年     Z    B c   A a
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
11年     Zd   -     DXc
12年     Xc   -     -
13年    B b    Z    -
14年    -     -     B a
15年    B a   DXc   AYb
16年    -      Yd   CY
17年    -     DZ    A
(スローペース調整値-20/-10)

 JBCクラシックはスタミナの問われるダート中距離戦。サンライズソア、クリソライトに注目したい。

 JBCスプリントは快速馬マテラスカイから。2走前の指数は過去1年、ダート界でナンバー2の高指数だった。

 JBCレティスクラシックは、近走好調なラビットラン、プリンシアコメータなどが有力だろう。

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2018年10月30日 (火)

第1434回 感服

201810280511
201810270811
201810270511

 終わってみれば、「ルメールだったな」というのが、今年の天皇賞(秋)だった。
 もちろん、昨年のダービー馬レイデオロの能力が優ったうえでの結果と勝利だったことに違いないが、それでもルメールの騎手としての判断と技量なしに、レイデオロの栄光を確かなものにはできなかったのではないか。

 今年の天皇賞(秋)は逃げ馬不在で、どの馬がハナを切るのかゲートが開くまでわからなかったが、好スタートを決めたキセキが無理なく先頭に立った。ゆるみのないペースになり、直線なかばでもキセキが楽に逃げている。

 ゴールまで残り100メートル。中団の6番手から差し脚を伸ばしてきたレイデオロがキセキを交わして先頭に立つと、最速の上りで追ってきたサングレーザーを振り切って勝利をつかんだ。2着のサングレーザーとは1馬身4分の1の差、3着はキセキが粘りこんだ。

 ゆるみのないペースに、後方の馬たちも脚をためることができなかったようで、勝ったレイデオロ、2着のサングレーザーに33秒台の上りの脚を使われては、勝負にならなかった。結果は、中団より前々でレースを進めた馬たちが上位を占め、スタートで出遅れ、後方からのレースになった1番人気のスワーヴリチャードは34秒1の上りタイムも、結局、見せ場なく10着に終わった。

 これでルメール騎手は3週連続でG1勝ちをおさめたが、この秋の重賞戦は15戦して10勝、2着3回、3着1回とか。もう手が付けられない。今年はすでに177勝をあげ、200勝にも確実に手か届くところに来ている。感服。

 京都のスワンSは、ルメール騎手のモズアスコットとの激しい追い比べを制して、デムーロ騎手のロードクエストが勝った。ともに中団から大外一気の鋭い差し脚をみせ、ゴールはわずかにハナ差の戦いだった。

 デムーロ騎手も先週は5勝をあげて、今年すでに131勝。騎手ランキングの2番手につけている。ルメール騎手もデムーロ騎手も、今年の連対率はともに驚異の4割超え。(モレイラ騎手の連対率は5割を超えているけど)、いずれにしても、すごいとしか言いようがない。

 2歳牝馬の重賞アルテミスSは、武豊騎手のシェーングランツが勝った。直線、最後方からの一気の差し脚は際立っており、素質と将来性を感じさせる好レースだった。

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2018年10月25日 (木)

第1433回 長く使える差し脚で

 秋の天皇賞は、東京の2000メートルが舞台。この10年間、1番人気は5勝、2着2回、3着2回。勝率50%、連対率は70%と信頼性が高い。他に、5番人気馬が4勝、7番人気が1勝をあげ、2、3、4番人気馬は2、3着まで。10年間で合わせて9勝をあげている4、5歳馬が馬券の中心だ。

 過去10年、指数上は前走指数と平均指数の上位馬が7勝をあげている。ランク外の馬は3頭が勝利しているが、いずれも前走、重賞で1、2着だった馬たち。指数ランク外の馬の場合は、前走、重賞で上位に好走していなければならない。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
08年    B b   C     -
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -       c
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c
13年    -     B      Zb
14年    D      Zc   AZ
15年    -     -     -
16年     Xa    Z     Zd
17年     Xa   A     -
(海外レースは減戦して集計)

 今年は、ミッキーロケット、キセキ、スワーヴリチャード、ヴィブロス、ダンビュライト、ステファノス、アルアインなどが指数の上位馬たちだ。

 秋の天皇賞は過去10年、前走、毎日王冠組が5勝、宝塚記念組と札幌記念組が2勝、京都大賞典組が1勝をあげて、中心勢力を構成している。
 今年の毎日王冠は4歳牝馬のアエロリットが逃げ切り勝ちを収めた。中団から伸びた3歳馬ステルヴィオが1馬身4分の1の差で2着。3着に2番手で先行したキセキが入り、3番手のステファノスが4着に粘った。スローペースの流れで、先行馬に向く展開も、キセキ、ステファノスの内容は悪くなかっただろう。

 ただ、今年は逃げ馬不在の天皇賞(秋)とはいえ、スローペースになるとは思えず、もう少しスタミナのある先行馬に向く流れになるのではないか。
 その点から、前走、自己ベストの高指数で宝塚記念を快勝したミッキーロケットに注目したい。宝塚記念では内ラチ沿いの7番手で流れにのった。3コーナーからロングスパートを仕掛け、4コーナーでは2番手にまで押し上げ、直線に入ると早々に先頭に立った。直線、1番人気のサトノダイヤモンドとの叩き合いを制して、さらに差を広げ、香港のワーザーの追い込をも退けて、初のG1のタイトルを手にした。

 今年の春の天皇賞でも長くいい脚を使って4着に好走しており、ロングスパートが同馬の最大の強みだろう。宝塚記念の勝利はミッキーロケットの本格化を示すレースだったといってよいだろう。

 スローペースとみるや後方から果敢に動いて大阪杯を押し切り勝ち、前走の安田記念でも3着のスワーヴリチャードや、前走オールカマーを完勝した昨年のダービー馬レイデオロにもチャンスがあるだろう。
  他では牝馬のヴィブロスにも注目したい。

 京都の重賞は芝1400メートル戦のスワンS。
 今年の指数上位馬は、モズアスコット、ロードクエスト、レーヌミノル、グァンチャーレ、ヒルノデイバロー、サフランハートなど。

 指数上は前走、G1安田記念を勝ったモズアスコットが1頭だけ抜けた存在だ。デビューからここまで、マイルまでの距離では(5301)と安定しており、課題があるとすると、1頭だけ背負う58キロの重量だけ。それも大きな障害とも思えない。後方からの差し脚も鋭く、不動の中心馬だろう。

(スワンS) 1着    2着    3着
08年    BY    A d   -
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -
13年    -     D      Xc
14年    -       d   BXa
15年    D     AXa   - 
16年     Y    B     DZc
17年    -     -     B

 アルテミスSは2歳牝馬の重賞。
 指数上位は、エールヴォア、レディードリー、アフランシール、シェーングランツ、ライデンシャフト、キタイ、ウインゼノビア、グレイシアなど。

 エールヴォアの前走指数は現2歳世代牝馬の最高指数であり、その指数と差のないレディードリーなどが中心になるべきレースだろう。ただスローペース必至で、スローの流れに対応できるかどうか。スローペースで長くいい脚を使えるのは。ビーチサンバ、グレイシア、ミディオーサなどで、逆転があるかもしれない。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -
13年    BZb   -     B
14年    -     Db    AZb
15年    -     -       d
16年    A a   -     -
17年    -     A c    Zb

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2018年10月23日 (火)

第1432回 長距離は騎手

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 3歳馬最後の1冠を争う菊花賞。
 直線、馬場の真ん中から抜け出したのはエタリオウ。そのまますんなりとゴールに飛び込むのかと思ったが、内をついて一気に迫ってきたのがフィエールマンだ。

 エタリオウとフィエールマン。きわどいゴールになった。どっちが勝ったのか、すぐにはわからなかった。
 写真判定の結果は、ルメール騎手のフィエールマンがハナ差で先着していた。2着はデムーロ騎手のエタリオウ。離れた3着には武豊騎手のユーキャンスマイルが入った。

 3000メートルの長丁場だけに、例年、菊花賞のペースは落ち着くのが普通だが、今年はさらに遅くなって2000メートル通過が2分06秒9。そして、上位3頭の上りタイムはともに33秒9という、3000メートルの距離としては破格の上りタイムになった。

 2000年以降、菊花賞で33秒台の上りタイムを記録したのは、2005年のディープインパクト上り33秒3(逃げ馬の2000通過2分04秒6)、2006年のソングオブウインド上り33秒5(逃げ馬の2000通過2分02秒2)のみ。今年は上位3頭だけでなく5頭が33秒9の上りを記録。いかにペースが遅かったかを表している。

 フィエールマンもエタリオウも、本来なら後方に位置して差し脚を使うのがこれまでのレースだ。ただ、道中のペースが遅いとみるや、ルメール騎手もデムーロ騎手も、馬を進めて中団の前に位置をあげ、4コーナーは6番手で通過。ともに勝ち負けを争う戦いを演じた。フィエールマンもエタリオウも、いつもの後方の位置にいたのでは届かなかっただろう。

 結局、騎手にその馬の差し脚とペースの関係を見極める力があるかどうか。流れに乗りながら、ペースを判断して、過去にとらわれず、自在に動かしていく勇気があるかどうかなのだろう。長距離は騎手の判断が勝負を分けるウェイトがより高い。
 
 ルメール騎手は東京の土曜日、富士Sもロジクライで勝った。
 ロジクライはスタミナもあり、平均ペースにも強い。ルメール騎手はそのことをわかっていたようで、ロジクライは2番手から。直線も馬なりに差し脚を伸ばして、後続馬に2馬身の差をつけて、危なげない完勝劇だった。後方から鋭い差し脚を使って上がってきたモレイラ騎手のワントゥワンが2着。差のない3着にレッドアヴァンセが入った。

 日曜日の新潟、最終レース。勝ったハトホルから3連単の流し馬券を買った。人気薄の2着馬も押さえていたが、3着が抜けた。3連単は1015万馬券だった。うーーん。

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2018年10月18日 (木)

第1431回 神戸新聞杯組から

 3歳馬最後のG1菊花賞が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は6勝、2着1回、3着1回と、まずまずの成績をあげている。
 指数上は、前走指数の上位馬と、過去の指数が高い馬たちが中心になっており、指数ランク外の馬が勝ったのは09年のスリーロールス1頭だけだ。勝ち馬は指数上位馬からとるのがセオリーだろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
08年    A     -     -
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A 
16年    AYb   -      Zc
17年    A      Za   -
(スローペース調整値-5/5)

 今年の指数上位馬は、ブラストワンピース、グローリーヴェイズ、ジェネラーレウーノ、エタリオウ、グレイル、メイショウテッコン、ステイフーリッシュ、エポカドーロなどだ。

 ダービーはワグネリアンが勝ったが、ダービー2着のエポカドーロ、3着コズミックフォース、4着エタリオウ、5着ブラストワンピースなど、ダービーの上位馬は大接戦で、いずれも勝ち馬とは1馬身以内の僅差だった。ダービー馬不在の菊花賞になったが、ほとんど力差のないメンバーたちで、混戦の菊花賞だろう。

 過去の菊花賞の勝ち馬の多くは、前走、2400メートルの神戸新聞杯で3着内に好走した馬たちで、該当馬は10年で8勝をあげている。同世代トップがそろう直近のレースで、上位の実績は当然、評価が高い。

 今年の神戸新聞杯はダービー馬ワグネリアンが中団後方から、ゴール前、逃げるメイショウテッコンを34秒2の上りタイムで差し切って勝った。最後方からレースを進めたエタリオウは33秒9の最速の上りでワグネリアンに迫ったが、半馬身届かず2着だった。逃げたメイショウテッコンが3着に粘り、離された4着に皐月賞馬エポカドーロ、ステイフーリッシュが5着だった。

 ダービー、神戸新聞杯の結果からすると、ダービー4着、神戸新聞杯2着のエタリオウが真っ先に有力馬としてピックアップされるだろう。

 エタリオウは3走前の青葉賞までは中団からレースを進めていたが、外国人騎手に乗り替わったダービー、神戸新聞杯は最後方から追い込みに懸ける戦法で一変した。ダービーの上りは2番目の速さだったし、神戸新聞杯は最速の上りタイムだった。まだ重賞勝ちはないが、「距離が伸びればもっといい」というデムーロ騎手のコメントもあり、ここは中心馬に推したい。

 他では、ダービーでの上りが良かったブラストワンピースが、前走、新潟記念でも最速の上りで快勝しており、ここでも有力候補になりそう。

 富士Sの1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回と、やや不振。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位馬は、エアスピネル、レッドアヴァンセ、ペルシアンナイト、ハクサンルドルフ、ヒーズインラブ、ヤングマンパワー、ストーミーシー、クルーガーなど。
  マイルのG1マイルCSを勝っているペルシアンナイトといえども59キロの負担重視量は厳しいだろう。

 マイルの瞬発力が鋭いのは、ワントゥワン、エアスピネル、レッドアヴァンセ、ガリバルディ、ハクサンルドルフなど。

 とりわけ、近走、最後方から鋭い差し脚を使って、関屋記念2着、京成杯オータムハンデでも2着に好走したワントゥワンに注目したい。素軽いスピードが持ち味で、2走とも上りは最速だ。ただ、雨で馬場が悪くなるようなら、エアスピネル、ハクサンルドルフのほうが連軸向きかもしれない。

(富士S)  1着    2着    3着
08年      c   -     -
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a
16年    AYc    Zb   C 
17年     Xb   CYc   -

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2018年10月16日 (火)

第1430回 アーモンドアイの輝き

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 アーモンドアイのまぶしいほどの圧倒的な差し脚にひきつけられた秋華賞だった。
 単勝1.3倍という断然の人気馬とはいえ、競馬に絶対などない。アーモンドアイに騎乗したルメール騎手も一抹の不安はあっただろう。休み明けでいきなりのG1戦。馬場入りでは気の悪さを見せ、スタートも出負け気味。中団後方からのレースになって、仕掛けどころの4コーナーではバランスを崩す場面もあったとか。4コーナーで先頭を行くミッキーチャームとは10馬身以上の差があった。

 しかし、直線に向くと、差し脚は他の馬たちと比べ、別次元の鋭さを発揮。大外から馬場の中央を風のように駆け抜けていく。他の馬たちが止まって見えるという表現がぴったりとする速さだ。ゴールの手前100メートル地点で、逃げ粘っていたミッキーチャームを一気に抜き去ると、ゴールでは1馬身半の差をつけていた。

 どんな状況であってもファンの期待に応え、懸命に走って結果を残せる馬はまれにしかいない。だからこそ、真の強さに感動を呼び起こされる。ときおり、こんな名馬が現れるから、競馬は面白い。そして人生すら楽しくさせてくれる。

 国枝調教師によると「仕上がりはまだ八分程度だ」という。まだ強くなるなら、もう国内の牝馬に敵はないだろう。牡馬相手のG1か、はたまた悲願の凱旋門賞か。期待はさらに大きくふくらむ。

 府中牝馬Sは1番人気のディアドラの末脚が光った。
 カワキタエンカが大逃げを打ったが、直線、坂上で後続馬につかまった。差し脚を伸ばしたのはリスグラシュー、フロンテアクイーンなど。ゴール前、リスグラシューが押し切るかと思われたが、直線の坂上から一気に上がってきたのが、後方待機のディアドラだった。結果、クビ差でディアドラが勝ち、2着にリスグラシュー、3着はフロンテアクイーンだった。

 ディアドラの上りタイムは32秒3。スローペースの短距離戦ならいざ知らず、1800メートルの上りタイムとしては破格の速さだ。指数も牝馬のトップレベルに並ぶ高指数で、本格化をうかがわせる好レースだった。

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