2021年10月21日 (木)

第1734回 神戸新聞杯組から

 3歳クラシック最終戦、菊花賞が今週のメイン。今年は阪神での開催になった。
 京都で行われてきた過去10年、1番人気は6勝、3着2回と、まずまずの成績だ。2番人気は2着が3回。3番人気は2勝、3着2回。比較的上位人気馬が強い傾向にある。
 指数上は、前走指数の上位馬と、過去の指数が高い馬たちが中心になっており、連軸の中心は指数上位馬から取りたい。
(菊花賞)  1着    2着    3着
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A
16年    AYb   -      Zc
17年    A      Za   -
18年    -     D     -
19年    -     A      Xa
20年    BX    A       b
(スローペース調整値-5/5)
 今年は、アサマノイタズラ、オーソクレース、ロードトゥフェイム、ヴィクティファルス、ステラヴェローチェ、タイトルホルダー、グラティアス、レッドジェネシスなどが指数の上位馬たちだ。

 世代のトップを競う菊花賞は、皐月賞、ダービー、神戸新聞杯組が中心になっている。とりわけ、前走、神戸新聞杯に出走した馬たちが8勝、2着5回、3着4回と、圧倒的な成績を残している。いずれも神戸新聞杯5着以内の馬たちで、神戸新聞杯組以外ではラジオNIKKEI賞組とセントライト記念組がそれぞれ1勝しているだけだ。

 今年の神戸新聞杯は、ダービー馬シャフリヤール、同3着のステラヴェローチェをはじめダービー組からは4頭が出走。不良馬場の中京で行われた。シャフリヤールは中団、ステラヴェローチェは後方2番手から。直線半ば、横一線の馬群から飛び出したレッドジェネシスを、内に切れ込みながら追ったのがステラヴェローチェ。2頭の叩き合いの末、ステラヴェローチェが半馬身の差で勝利をつかんだ。ダービー馬シャフリヤールは直線じりじりとしか伸びず、3馬身差の3着モンテディオから更に1馬身半の差の4着だった。

 シャフリヤールは菊花賞は回避、次走はジャパンカップとのこと。また、ダービー2着のエフフォーリアは天皇賞(秋)に向かうようで、結局、ダービーの1、2着馬が不在の菊花賞になった。当然、皐月賞3着、ダービー3着から神戸新聞杯を勝ったステラヴェローチェが、3歳の王道路線で最上位の成績を残しており、ここでは堂々の主役を張ることになるだろう。

 ステラヴェローチェは不良馬場では2戦2勝。稍重も含めると(3010)の好成績を残し、力のいる馬場適性が高いが、ただ、超高速馬場のダービーでも1、2着馬と同じ最速タイの上りタイムを記録しており、不良馬場の適性だけが神戸新聞杯の勝因だったわけではないだろう。後方から長く使える差し脚こそがステラヴェローチェの特長であり、長距離の適性を示すものではないか。

 ステラヴェローチェの相手は、神戸新聞杯で2着のレッドジェネシス、セントライト記念を勝ったアサマノイタズラ、ホープフルS2着、セントライト記念3着のオーソクレースなどを上位に取りたい。

 富士Sの1番人気馬は、過去10年で3勝、2着1回と、やや不振気味だ。ただ、2、3番人気馬が合わせて4勝。勝ち馬はすべて5番人気馬までで、常識的な範囲に収まることが多い。

 今年の指数上位馬は、ロータスランド、ソングライン、マイラプソディ、ハッピーアワー、ソーグリッタリング、ワグネリアン、アルジャンナ、ザダル、フォルコメンなど。

 マイル戦での素軽いスピードと瞬発力が求められるレースで、近走、マイルの瞬発力が鋭い、サトノウィザード、ソングライン、ロータスランドなどが有力だろう。

 注目は4歳牝馬ロータスランド。前走、関屋記念は2番手からの差し切りで2着馬に1馬身4分の1の差をつけて快勝。重賞初制覇を果たし、指数も自己ベストの好レベルだった。ここまで(5302)の好成績で、なかでもマイル戦は(4101)と、最も得意な距離だ。着外は2歳G1阪神JFの12着だけで、4歳になった今年は(3100)のパーフェクト連対だ。おおむね2、3番手でレースを進め、直線差し脚を伸ばすのが勝利の戦法。直線の長い新潟、阪神の外回りコースで実績をあげており、初見参となる東京コースも合うはずだ。

 ロータスランドが勝った関屋記念で3着だった3歳牝馬ソングラインが逆転候補の一番手。牡馬相手のNHKマイルCは中団から直線なかばで先頭に立ち、そのまま押し切れそうだったが、ゴール寸前、シュネルマイスターに差されて、惜しくもハナ差の2着だった。素質も底力もあり、ここは52キロの軽量を生かして、快走もあるだろう。
(富士S)  1着    2着    3着
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a
16年    AYc    Zb   C 
17年     Xb   CYc   -
18年    -     -     B
19年    A a     c   D
20年      c   -     AYa

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2021年10月19日 (火)

第1733回 どうしたソダシ

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 直線、ソダシが馬群に飲み込まれていく様子に気をとられていた。いつの間にか、真っ白な馬体は映像から消えた。テレビ画面は、ゴール前の攻防を映し出し、実況アナウンサーがアカイトリノムスメの勝利を伝えていた。

 今年の秋華賞はソダシが圧倒的な人気を集めた。エイシンヒテンがハナに立って、ソダシは2番手。1000メートル通過は1分01秒2のスローペースになった。直線、ソダシが追い出しにかかるが、逃げるエイシンヒテンをなかなか交わせない。それどころか、内から外から、押し寄せる馬たちにも飲み込まれて馬群に沈んだ。

 勝ったアカイトリノムスメは道中5番手から。直線、馬場の中央からじっくりと差し脚を伸ばし、前を行くエイシンヒテン、アンドヴァラナウトをとらえ、ゴール前50メートルほどで先頭に躍り出た。大外一気に駆け上がってきたファインルージュを半馬身の差で抑え込んで、最後の1冠の栄誉をつかんだ。

 2着は中団後方から最速の上りでアカイトリノムスメに迫ったファインルージュ。3着は内から伸びたアンドヴァラナウト。4-2-3番人気の決着だった。逃げ粘ったエイシンヒテンが4着。ソダシは10着。

 ソダシは、ゲートに入らなかったり、ゲート内で歯をぶつけ出血するアクシデントもあったとか。競馬が嫌だったのか、レースに集中できていなかったのか。ただ、スローペースの差し脚比べになって、ソダシの持ち味を生かし切れなかったのも敗因のひとつだったのではないか。札幌記念は1000メートル通過が59秒9の厳しい流れを、2番手から3コーナーで先頭に立ってそのまま押し切っている。元来、鋭い瞬発力には欠けるソダシだけに、古馬重賞のような厳しいペースを先行して、後続馬にも脚を使わせるようなレースが合っているように思える。秋華賞では自からペースを作る手もあったはずだが、それは、騎手の判断と裁量のこと。次走での巻き返しに期待したい。

 府中牝馬Sは、直線、後方一気の差し脚を決めたシャドウディーヴァが、ゴール寸前でアンドラステを差し切って初重賞制覇を果たした。

 ローザノワールが逃げて、先行馬に向くスロー気味の流れになった。直線、2番手から早々と先頭に立ったアンドラステが、そのまま押し切りを図る。ゴールまであとわずかなところまで駒を進めたが、シャドウディーヴァが33秒1という驚異的な末脚を繰り出して、計ったように差し切り勝ちを決めた。クビ差で勝利を逃したのはアンドラステ。1、2着馬は関屋記念組。1馬身4分の1の差で3着は後方一気のマルターズディオサ。4-5-8番人気順の入線で、3連単は15万円を超す高配当。指数上はB-AYb-Bの決着だった。

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2021年10月14日 (木)

第1732回 中心はソダシ

 今週は3歳牝馬に残された最後の1冠・秋華賞がメイン。
 昨年まで京都で開催されてきたが、京都の馬場改造のため、今年は阪神での開催になった。京都開催での過去10年、指数上は9年で勝利をあげる平均指数の上位馬が連軸の中心だった。ランク外の馬が勝ったのは14年のショウナンパンドラだけで、2着馬も指数上位馬の活躍が目立つ。
 1番人気は4勝、2着1回、3着1回だが、2、3、4番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年、すべての年で勝利しており、連軸は指数上位の4番人気以内の馬のなかから取るのがセオリーだろう。

(秋華賞)  1着    2着    3着
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
15年    BYb     d   -
16年      c     d   B
17年      d   D d    Zb
18年    AXa   C     -
19年    A a    Xd   -
20年     Xa   -     -
(スローペース調整値-15/-5)

 今年の指数上位馬は、ファインルージュ、ソダシ、ミスフィガロ、スルーセブンシーズ、アカイトリノムスメ、アールドヴィーヴルなど。

 注目は白馬の女王ソダシ。5戦5勝で桜花賞を制して、当然、オークスでも圧倒的な人気を集めたが8着に敗れた。陣営も認める通り、オークスの2400の距離が課題とされていたし、加えてペースが落ち着き、直線の差し脚比べになっては分が悪かった。オークスのあと、一線級の古馬が集まる札幌記念に参戦。大外枠から2番手に控え、3コーナーで先頭に立つと、直線もそのまま押し切って快勝した。古馬とは3キロから5キロの負担重量差があったとはいえ、古馬重賞の厳しいペースを先行して押し切った力は優秀だ。とりわけ古馬のG1馬3頭ラヴズオンリーユー(オークス)、ペルシアンナイト(マイルCS)、ブラストワンピース(有馬記念)を抑え込んでの勝利は価値が高い。強い相手の札幌記念で2000メートルの距離を問題なくこなして、距離の不安もない。ここは3つ目のG1が目の前にあるようにみえる。

 秋華賞の勝ち馬の前走はオークス組が3勝、紫苑S組は3勝、ローズS組が3勝、クイーンS組が1勝をあげている。過去10年ではそれ以外のステップはなく、いずれのレースでも上位4着までの馬たちだ。その点からはオークス馬のユーバーレーベン、同2着のアカイトリノムスメ、紫苑S勝ち馬ファインルージュ、同2着のスルーセブンシーズ、同3着ミスフィガロ、ローズS勝ち馬アンドヴァラナウト、同2着エイシンヒテン、同3着アールドヴィーヴルなどにもチャンスはある。

 阪神内回りの2000メートル戦で、ハイペースは考えにくく、先行馬に向く流れになりそう。先行力のあるソダシに向く展開になりそうだが、他に先行して差し脚があるのはファインルージュ、アンドヴァラナウト、アカイトリノムスメ、アールドヴィーヴルなどで、ソダシの相手になるであろう有力馬候補だ。

 なかでも注目したいのは紫苑Sを快勝したファインルージュ。紫苑Sでは中団から直線一気に差し切り、1馬身4分3の差で快勝した。桜花賞では8番人気ながらソダシをしのぐ上りタイムで3着に好走しており、それがフロックではないことを示す紫苑Sの勝利だった。今回、久々にルメール騎手に手が戻る。ソダシを差し切り、逆転する場面があるかもしれない。

 府中牝馬Sは、過去10年、1番人気は1勝、2着3回、3着2回。2、3番人気馬も合わせて1勝、2着2回しかできず、不振気味だ。指数上は、過去10年で9連対している前走指数上位馬が連軸向きだろう。

 今年の指数上位は、アンドラステ、シャドウディーヴァ、マルターズディオサ、スマートリアン、マジックキャッスル、アブレイズ、サトノダムゼルなど。

 近走、重賞の実績で安定感のあるのはマジックキャッスルだろう。桜花賞12着、オークスは5着、紫苑S4着のあと、秋華賞で2着に好走。今年に入って、愛知杯で重賞制覇を果たし、その後も阪神牝馬S2着、ヴィクトリアマイル3着、クイーンS2着と、牝馬の重賞を3戦して、いずれも3着内の安定した成績を残している。勝ちきれないもどかしさは残るが、長く使える差し脚があり、東京コースにも合うはず。ここは人気になりそうだが、期待に応えられるかどうか。

 マジックキャッスルは中団からのレースになるだろう。ペースは落ち着くようで、先行馬を中心に組み立てる手もありそうだ。

 先行力の点からはスマートリアンに期待したいところ。昨年の秋以降、1、1、2、2、4着の安定した成績。前走の京成杯AHは、初の古馬重賞に挑戦して4着だったが、勝ち馬とは(クビ+半馬身+ハナ)の差で、直線では見せ場も十分にあった。1800メートルは(2101)と最も得意な距離だ。人気馬が不振気味のレースだけに、注目に値する1頭ではないか。

(府中牝馬S)1着    2着    3着
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X
15年    -     D      Z
16年    CXa   AZb   C b
17年    BXb   -       b
18年    AXa   DZc   B a
19年    D     -     A b
20年    -     B b   C c

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2021年10月12日 (火)

第1731回 良く届いた

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202110090511
 今年の毎日王冠を勝ったのは1番人気の3歳馬シュネルマイスター。2着に2番人気のダノンキングリー。3着は4番人気のポタジェ。これで毎日王冠で1番人気馬は4連勝になったが、今年も上位人気馬が人気通りの強い競馬を見せた。

 好スタートを切ったダイワキャグニーをトーラスジェミニが交わしてペースを握った。ポタジェは4番手におさまったが、ダノンキングリーとシュネルマイスターは後方からのレースになった。ペースが落ち着くのを察知したダノンキングリーの川田騎手が、向こう正面から動いて一気に5番手にまで進出した。

 直線、先行馬のなかからダイワキャグニーが前に出た。すかさずダノンキングリーが差を詰め、その後ろにポタジェが続く。残り1ハロン。内で粘っていたダイワキャグニーをとらえて、ダノンキングリーが先頭に立った。直線、シュネルマイスターは外に持ち出して追い出しにかかるが、先頭とはまだかなり差があった。苦しい戦いに思えたが、しかし、追い出されてからのスピードが違った。シュネルマイスターはみるみる差を詰め、ゴールではアタマ差をつけ、勝利をものにした。

 前走、安田記念では3着だったが、安田記念を勝ったダノンキングリーをとらえての勝利は価値が高い。シュネルマイスターの上りタイムは自己ベストの33秒0。正直、良く届いた。

 京都大賞典は、直線、早々と先頭に立ったキセキを追ってアリストテレスが迫る。ゴール前、2頭の激しい叩き合いを制したアリストテレスがわずかに前に出て、勝利をつかみかけたところ、不意打ちのような差し脚でアリストテレスを交わしたのは9番人気のマカヒキだった。ハナ差の2着は1番人気の4歳馬アリストテレス。3着は4番人気の7歳馬キセキ。1000メートル通過が1分01秒6の緩めのペースで、比較的前でレースを進めていた馬たちのレースだった。

 マカヒキは2016年のダービー馬。しかし、続くニエル賞(仏)での勝利以降、5年以上も勝利から見放されていた。今年はすでに8歳になったが、あきらめずにこの歳まで戦い続けられたし、そして、よく勝てた。ハナ差とはいえ、良く届いた。おめでとう。あきらめてはいけない。

 サウジアラビアRCは、1番人気のコマンドラインが2番手から楽に抜け出して半馬身の差で快勝。2着はステルナティーア、3着はスタニングローズ。

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2021年10月 7日 (木)

第1730回 強い人気馬

 今週から東京、阪神、新潟に舞台が移り、秋競馬は本番を迎える。
 東京のメインG2毎日王冠は、過去10年、1番人気馬が(7003)と圧倒的な勝率をあげている。ただ、1番人気が勝てなかった年は4、8、3番人気が勝っており、一気に波乱の様相になる。
 指数上は前走指数や平均指数の上位馬たちの連対率が高いが、休み明けの馬が多いだけに、調子の見極めもポイントだ。
(毎日王冠) 1着    2着    3着
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A c   -     C
15年    DZ    CZ      c
16年    D      X    -
17年    -     B d   A a
18年    A d   -     DYb
19年    AXd   BZ    CZc
20年    DXb   A a   -
 今年は、ポタジェ、カデナ、ラストドラフト、ダノンキングリー、ケイデンスコール、シュネルマイスター、サンレイポケットなどが指数の上位馬たちだ。

 人気になりそうなのは3歳馬シュネルマイスターだろう。シュネルマイスターは新馬、1勝クラスを連勝して、弥生賞では2着。皐月賞、ダービーのクラシック戦線には向かわず、NHKマイルCに参戦。直線、中団後方から長くいい脚を使って、ハナ差でG1の勝利をつかんだ。前走は古馬相手の安田記念に挑戦。直線は中団からじりじり差し脚を伸ばし3着に好走した。勝ち馬のダノンキングリーとは(アタマ+半馬身)の差で、古馬相手でも差のない力があることを示した。

 ここまでの実績からはマイルの適性が高いように思えるが、スパっと切れる脚はないものの、長くいい脚を使えるところを見ると、1800の距離もこなせる範囲だろう。またスピード指数もNHKマイルCで87の高指数をたたき出しており、ここでもそん色ない戦いができるはず。ただ、開幕週の東京とはいえ、スローペースになることは考えにくく、息の入れどころがないペースになったら、少し苦しいかもしれない。手綱を取るルメール騎手なら難なくクリアしてしまいそうだが、古馬たちと差のない56キロの負担重量も少し気になるところ。

 重賞実績からは(4123)のダノンキングリーが浮上。2019年の毎日王冠の勝ち馬で、1800メートルは3戦3勝。ダービー2着、大阪杯3着もさることながら、前走は58キロを背負って念願の安田記念を制覇して、G1馬の仲間入りを果たした。58キロの負担重量はきついが、G1馬として越えなければならないハードルだろう。

 ペースが上がって好走が期待できるのはポタジェだろうか。新馬戦以降2000メートルを専門としてきた4歳馬だが、ここまで(5410)の好成績を残している。近走は金鯱賞3着、前走の新潟大賞典では2着に好走。スピード指数はともに90台の高レベルだった。近走はともに厳しいペースを先行、ゴールまであきらめることなく、前に詰め寄る粘りを見せており、ここでも十分に上位を狙えるのではないか。

 他ではヴァンドギャルド、ラストドラフト、サンレイポケット、マイネルファンロンなどの差し脚に注目したい。

 今年の京都大賞典は阪神での開催。京都で行われてきた過去10年、1番人気は(3124)。波乱の余地のあるレースだろう。指数上は平均指数の上位馬が10年の内9年で連対している。

 今年は、ステイフーリッシュ、モズベッロ、キセキ、マカヒキ、ディアマンミノル、ムイトオブリガード、アリストテレスなどが指数の上位馬たちだ。

 宝塚記念組が過去10年で6勝を上げており、本来なら、底力のある古馬のG1組が連軸の中心になるだろう。ただ、今年のメンバーでは信頼に足る古馬は不在の様相。ここは4歳馬アリストテレスに期待したい。

 アリストテレスは春のクラシック戦線には間に合わなかったが、コントレイルが3冠を目指した菊花賞で4番人気に支持された。道中、終始コントレイルの外に馬体を合わせ、直線も並んだまま叩き合いに持ち込んだ。結果は惜しくもクビ差の2着だったが、一瞬、あわやの場面もあった好勝負だった。その後、古馬相手のAJCCを制して初の重賞勝ちを収めたが、阪神大賞典は7着、天皇賞4着、宝塚記念では9着だった。さすがに強い古馬相手に苦戦はしたが、それほど大敗はしてはいない。ここは休み明けだが、スタミナを生かした先行力を武器に、差し切り勝ちに期待したい。

 同じく4歳馬のアイアンバローズにもチャンスはありそうだ。目下2勝クラス、3勝クラスを連勝中だが、2400メートルの差し脚は上位で、ペースが緩めば浮上もあるだろう。
(京都大賞典)1着    2着    3着
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X
15年    CZc   AXa    Yc
16年    CXb   AZc   DZa
17年    -     BYa   DXb
18年    AXa   -     DYc
19年    C     -     D
20年     X    AXa   -

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルC。
 前走指数上位馬は、スタニングローズ、ロードリライアブル、ケッツァー、ウナギノボリなど。

 中心は6月1週の新馬戦を1.1倍の単勝人気にこたえて圧勝したコマンドライン。直線半ば、5番手から外に持ち出すと、3発のムチの合図で一気に差し切り。2着馬に3馬身差をつける圧勝だった。余力も十分だったようで、手綱を取ったルメール騎手は「レースが終わっても全然疲れてなかった」とコメントしており、早くもクラシックの最有力候補の呼び声が高い。
(サウジアラビアRC)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa
15年    B a   -     -
16年     Z    -     B
17年    -     A     -
18年    A     C a   -
19年    -     D     -
20年    C b   -     DXc

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2021年10月 5日 (火)

第1729回 2馬身差の圧勝

202110030611
202110020711
 秋競馬のG1第一弾スプリンターズSは3番人気の3歳馬ピクシーナイトが、2着の牝馬レシステンシア(2番人気)を抑えて2馬身差で圧勝した。

 大外枠から飛び出したモズスーパーフレアがすんなりと先頭に立ち、2番手にビアンフェ。ピクシーナイトが内から脚を伸ばして3番手を確保した。レシステンシアはピクシーナイトの外から4番手。その後ろに最内から内ラチ沿いにシヴァージが5番手につけ、1番人気のダノンスマッシュはシヴァージの外で機をうかがう。

 直線。内ラチでモズスーパーフレアが粘るところ、2番手ビアンフェとの間にできたスペースを突いたピクシーナイトが抜け出して、一気に先頭。ピクシーナイトを追ってレシステンシアも仕掛けるが、スピードの差は歴然としており、ピクシーナイトをとらえることはできず、無念の2着だった。3着はゴール前、レシステンシアに馬体を合わせ、きわどい追い比べに持ち込んだ10番人気のシヴァージ。4着に3歳牝馬のメイケイエール、5着は逃げ粘ったモズスーパーフレア。人気のダノンスマッシュは直線伸びず6着。上位陣はいずれも先行した馬たちだった。

 勝ったピクシーナイトと2着のレシステンシアとの差は2馬身差だったが、短距離戦での2馬身差は、まさに圧勝といってよい着差だろう。ピクシーナイトは指数も上々で、短距離の新王者誕生を示唆するレースになった。
 2着のレシステンシアはこれでG1で2着が4回。運もないのか、なかなか勝てない。

 ダートのハンデ戦のシリウスSは、サンライズホープが直線の攻防をしのぎ切った。

 注文通りに逃げたのはリアンヴェリテ。2番手にゴッドセレクション。3番手がサンライズホープ。直線に向くと早々にサンライズホープが先頭に立ったが、内から外から攻め掛けられる苦しい展開。最後方にいたウェスターンルンドも最内から馬群をさばいて急浮上。サンライズホープに襲い掛かってきたが、サンライズホープがかろうじてトップを死守した。2着は9歳馬ウェスターンルンド。3着はブルベアイリーデ。4-5-2番人気の決着だった。

 期待していた3歳馬ゴッドセレクション(1番人気)はいつも通り2番手からのレースになったが、3コーナー過ぎから失速。結果、最下位だった。何があったのか。疑問の残る大敗だった。

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2021年9月30日 (木)

第1728回 前走指数上位の牝馬に期待

 今週のメインは、秋のG1第一弾スプリンターズS。
 1番人気は中山開催の過去9年で(5112)。1番人気が勝てなかった年も、2、3番人気馬が勝利を上げており、人気面からみると、1、2、3番人気から中心馬を取るのがセオリーだろう。牝馬は3勝、2着4回。3着に人気薄馬の台頭が目に付き、3連単は手広くいく必要がありそう。
 指数上は、前走指数上位のA、B、D馬たちが勝ち続けており、近走の好調さが問われるレースだ。

(スプリンターズS)
       1着    2着    3着
11年    A     A     -
12年    DZd   C d   -
13年    BXa   CZ    -
14年(新潟)  d   -     -
15年    AZ      a   -
16年    B     BZb   -
17年    A a   -     -
18年    DXa   -       d
19年    AZa    X    C b
20年    AZa   B a   -
(公営、海外での成績は除いて集計)

 今年は、レシステンシア、ピクシーナイト、ダノンスマッシュ、モズスーパーフレア、ジャンダルム、クリノガウディー、シヴァージなどが指数の上位馬たちだ。

 中心には前走指数最上位の4歳牝馬レシステンシアを取りたい。レシステンシアはここまで(5312)の成績。3走前に初の1200メートル戦の高松宮記念で1番人気に支持されて2着に好走。雨の重馬場をものともせず、勝ち馬ダノンスマッシュと馬体を合わせて差し脚を伸ばし、クビ差の戦いに持ち込んだ。前走、セントウルSは好スタートも控えて2番手から。逃げ馬のペースが速く、レシステンシア以外の先行馬たちは直線で失速していったが、ただ1頭、直線半ば、楽に抜け出してきたのがレシステンシアだった。そのまま後続の追撃を抑え込んで勝利をあげた。1200メートル戦は、2戦1勝、2着1回。いずれもレベルの高い重賞戦での成績で、距離適性の高さは信頼できるだろう。重馬場の高松宮記念、ハイペースのセントウルSと、パワーとスタミナの問われるレースで好走しており、底力をも感じさせる。

 重賞の実績ではダノンスマッシュが最上位だ。ここまで1200は(8214)。1200メートルの重賞は、今年の高松宮記念、昨年の香港スプリントのG1勝を含め、7勝をあげている。1200の重賞で3着以下だったのは、海外戦を含めてもG1戦で4度あるだけで、国内戦に限れば19年、20年の高松宮記念での2回だけだ。そのまぎれのない実績から、ダノンスマッシュを中心に取るべきかとも思うが、休み明けは少し気になり、直線の叩き合いで有利に思える2キロ軽量の牝馬の浮上を上位にとった。

 軽量馬の浮上という点から、前走のセントウルSを勝ったレシステンシアにクビ差まで迫った3歳馬ピクシーナイトの差し脚が決め手となるかもしれない。

 他ではハイペースで逃げ込みをはかりたいモズスーパーフレア、セントウルSで最速の上がりの脚を使ったジャンダルムなどにもチャンスがあるだろう。

 今年も中京の1900メートルで行われるハンデ戦のシリウスS。(一昨年までは阪神ダート2000メートルで施行)。阪神開催を含めて、トップハンデ馬の勝利はなく、1番人気も3勝、2着1回、3着1回どまり。指数上は前走指数上位馬の連対率が高いものの、ハンデ戦らしく、勝ち馬はランク外の馬も目につく。

 今年は、ハヤヤッコ、ゴッドセレクション、リアンヴェリテ、ブルベアイリーデ、ケイティブレイブ、ウェスタールンドなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは、58.5キロを背負うケイティブレイブ。次いで58キロのアナザートゥルース、ウェスタールンドが続く。

 注目は54キロとハンデに恵まれた3歳馬ゴッドセレクションだ。2月に1勝クラスを逃げ切って勝ちあがり、伏竜Sも2番手から早め先頭に立ち2着馬に3馬身差をつけて快勝した。その後、園田の兵庫CS、大井のジャパンDDに参戦して、ともに2着の成績を上げてきた。2000メートルのジャパンDDは逃げ切りを狙う勝ち馬キャッスルトップを3番手から追いかけ、アタマ差まで追い詰めた。1900の距離に問題はなく、控えてもレースはできる。伏竜Sの指数は世代ベスト2の好指数でダートの能力は高いはず。古馬の主だったメンバーが重ハンデを背負い、距離の合わない指数上位馬たちもいるなか、恵ハンデで距離もこなせるゴッドセレクションには好条件がそろったといえる。

 他では、素軽いスピードがあるハヤヤッコの後方一気、逃げたいリアンヴェリテの前残りに要注意だ。

(シリウスS)1着    2着    3着
11年(阪神)-     DXa    Yb
12年(阪神)-     CXa   C
13年(阪神)B     BYb    Za
14年(阪神)A b   BXa   -
15年(阪神)-     A d   BXa
16年(阪神)DX    D c     d
17年(阪神)B d   B      Yb
18年(阪神)-     -     -
19年(阪神)D      Ya   -
20年(中京)A a    Zc   -
(公営、海外での成績は除いて集計)

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2021年9月28日 (火)

第1727回 不良馬場の適性

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 土曜日は2つのレースでレコードタイムが記録されるほどの高速馬場だった中京の芝コースだったが、日曜日は未明からの強い雨で、馬場は悪化をたどり、神戸新聞杯の頃には不良馬場になった。

 降りしきる雨の中、スタートを決めたテイエムタツマキが先頭に立ち、2番手にモンテディオ、3番手はイクスプロージョン。圧倒的な人気を集めたダービー馬シャフリヤールは中団から。2番人気のステラヴェローチェは後方2番手に控えた。

 雨のせいもあったか、1000メートル通過は1分03秒8というスローペース。直線に向くと、馬場の良さそうな馬場中央での攻防になった。直線半ば、横一線の馬群から真っ先に飛び出してきたのがレッドジェネシスだ。モンテディオも離されまいと食らいつくが、先頭に立ったレッドジェネシスを視界にとらえ、馬体を合わせに行ったのはステラヴェローチェだった。抜け出した2頭の叩き合いが長く続いたが、ゴールを制したのはステラヴェローチェだった。2着はレッドジェネシス、2着馬から3馬身も離されたが、モンテディオが3着に粘った。人気を集めたシャフリヤールは、3着モンテディオから1馬身半の差をつけられて4着に終わった。道中、中団から直線で外に出し、伸びそうにも思えたが、じりじりとした脚色になってしまった。

 結果からすると、今年の神戸新聞杯は不良馬場の巧拙が勝敗を分けたといえるレースだった。勝ったステラヴェローチェは不良馬場では2戦2勝。稍重も含めると(3010)の好成績だ。片やシャフリヤールは、ここまで良馬場の経験しかなく、元来は「良馬場でこそ」の馬。高速馬場でスピードを生かしたいタイプだ。不良馬場の巧拙の差がそのまま結果として出たのだろう。
 ここでスタミナを証明したステラヴェローチェは菊花賞に向かうようだが、シャフリヤールは別路線に進むのかもしれない。

 良馬場の中山で行われたオールカマーは4歳牝馬のウインマリリンが快勝した。2着も4歳牝馬のウインキートスが入って、今年も牝馬のワン・ツーだった。

 逃げたのはロザムール。2番手にレイパパレ、3番手はウインマリリンがつけた。直線に向くと、早々にレイパパレが先頭に立って押し切りを狙う。内ラチ沿いにロザムールが粘っており、外には中団から上がってきたグローリーヴェイズが脚を伸ばす。最内の3番手にいたウインマリリンは、レイパパレとロザムールの間をこじ開けるように攻めたが、スペースがなく、一瞬手綱を緩めざるを得なかった。しかし、外に振ってレイパパレの外に出すと一気に差し脚を伸ばし、あっという間に先頭を奪取。牝馬の鋭い差し脚を見せての快勝だった。2着は馬群の中から上がってきたウインキートス、3着はグローリーヴェイズ。人気の4歳牝馬レイパパレは4着に沈んだ。

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2021年9月23日 (木)

第1726回 ダービー馬が中心

 中京では、菊花賞トライアル神戸新聞杯が今週のメイン。
 阪神での開催時も含めて、過去10年、1番人気馬は8勝、2着1回、連対率90%と圧倒的な連対率を示している。とりわけ前走ダービー出走組が強く、ダービー5着以内の馬が過去10年で9勝をあげている。また、前走、ダービー最先着馬の連対率は100パーセントだ。
 指数上も、過去10年、指数上位馬が上位を占め、ここでも圧倒的に強い傾向が続いている。
(神戸新聞杯)1着    2着    3着
11年    BX    C     D c
12年    AXa   -     C c
13年    BXa   -     -
14年    BXa   D     -
15年    -     AXa    Yb
16年    AXa   -     C
17年     Y    A d   -
18年    A a   C      Zd
19年    BXa   AXa    Zd
20年(中京)AXa   DYb   -
(スローペース調整値-10/0)
 今年の指数上位は、シャフリヤール、ステラヴェローチェ、ワンダフルタウン、レッドジェネシスなどダービー出走組の馬たち。
 とりわけ4戦目でダービーを制したシャフリヤールが断然の中心になるだろう。

 今年のダービーは、圧倒的1番人気エフフォーリアが直線半ばで先頭に立ったが、シャフリヤールが内に切れ込むように猛追。ゴール手前、2頭が他馬を置き去りに抜け出し一騎打ちになった。激しい叩き合いの末、わずかハナ差でダービーの栄冠をつかんだのは福永騎手のシャフリヤールだった。

 スローペースだったとはいえ、シャフリヤールの上りタイムは33秒4の最速タイ。勝ちタイム2分22秒5はダービーのレースレコードで、スピード指数も水準以上だった。ダービー馬としての能力にマイナス材料はない。

 神戸新聞杯に出走したダービー馬は目下5連勝中で、ダービー最先着馬の連対率は100パーセントのデータもあり、シャフリヤール以外に中心に取るべき馬はいないだろう。

 ダービー馬シャフリヤールの相手は、ダービー3着のステラヴェローチェが最有力だ。ダービーでは前の2頭から1馬身4分の1の差はつけられたが、上りは上位2頭と同タイムの最速タイだ。ダービーは9番人気と低評価だったが、皐月賞3着がフロックではないこと、世代トップクラスの能力があることを証明してみせた。

 ただし、シャフリヤール、ステラヴェローチェ以外は混戦。2頭が後ろからの馬たちに差されることは考えにくく、セファーラジエル、モンテディオ、キングストンボーイなどの前残りに要注意だ。

 オールカマーは、過去10年、1番人気が3勝、2着2回、3着1回。前走、宝塚記念や天皇賞などのG1出走組が8勝をあげており、底力が問われるレースだ。
 今年は、グローリーヴェイズ、ステイフーリッシュ、キングオブコージ、ウインマリリン、サトノソルタス、ランブリングアレー、アールスター、レイパパレなどが指数の上位馬たちだ。

 G1戦で好成績を上げているのは、大阪杯を制して、前走、宝塚記念でも3着に好走した4歳牝馬レイパパレと、香港ウァーズを勝って、春の天皇賞、香港のQEⅡCでともに2着の6歳馬グローリーヴェイズの2頭が最上位。次いでヴィクトリアマイル2着のランブリングアレー、オークス2着のウインマリリンなどが上位の一角を占める。

 中心には4歳牝馬レイパパレを取りたい。
 レイパパレはデビューから6戦6勝でG1大阪杯を制した。大阪杯では雨の中を果敢に逃げ、直線で更に差を広げ、4馬身差の圧勝だった。コントレイル、グランアレグリア、サリオスなどG1馬たちを下しての勝利は価値が高い。続く宝塚記念では逃げるユニコーンライオンの2番手に控え、直線では一旦先頭にも立ったが、圧倒的な1番人気馬クロノジェネシスに差し切られ、逃げたユニコーンライオンにもわずかに差し返されて3着になった。勝ったクロノジェネシスは前年の宝塚記念に続いて2年連続のグランプリ制覇を達成。前年の有馬記念も制して、まさに女王の名にふさわしい5歳牝馬だ。レイパパレが3着だったとはいえ、自らの価値が下がるものではないだろう。

 宝塚記念では2番手に控えたが、逃げ馬のペースが遅く、スローペースで直線の差し脚比べになったことが敗因だったのかもしれない。平均ペースで逃げられれば、後続馬たちにも脚を使わせることができた気がする。ここは他にも逃げたい馬がいるだけに、川田騎手の判断になるのだろうが、流れを自ら作るほうがいいのではないか。

 G1実績で上位のグローリーヴェイズも高い指数と先行力があり、底力は侮れない。グローリーヴェイズは3勝をあげている2400メートルが一番合うと思って、ここは距離適性も高いレイパパレを上位に取ったが、グローリーヴェイズのG1での安定感は信頼に値するだろう。

 他では前走、ヴィクトリアマイルで2着の5歳牝馬ランブリングアレー、2走前、日経賞勝ちの4歳牝馬ウインマリリン、横山典騎手と手が合うキングオブコージ、先行力のあるステイフーリッシュなどに注目したい。

(オールカマー)
       1着    2着    3着
11年    AXa    Yb   D
12年    -     -     C
13年    -     -     D b
14年(新潟)-     -      Xb
15年      c     c   CZ
16年    B a    Yb   -
17年    -     BXb   CYd
18年    CZb   B b   A d
19年     C c   A b   -
20年    -     BXb   DZc
(海外、公営のレースを減戦して集計)

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2021年9月22日 (水)

第1725回 新境地を開く

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 菊花賞を目指すセントライト記念。勝利を収めたのは9番人気の伏兵アサマノイタズラだった。

 スタートから出入りの激しいレースになって、1000メートル通過は1分00秒5。メンバーの能力なら平均ペースといえる流れだろう。3コーナーではワールドリバイバルが先頭、2番手にルペルカーリア、3番手にグラティアス、その後ろにタイトルホルダーなどが続く。4コーナー手前、各馬が押し寄せてペースが一気に上がった。

 中団から積極的に動いたソーヴァリアントが4コーナーで先行集団の外に取り付き、直線も勢いのまま押し切って先頭に立った。そのまま押し切りもあるかと思えたが、大外一気の鋭い差し脚で、直線の急坂を駆け上がってきたのがアサマノイタズラだった。

 ゴール手前の脚色は誰が見てもアサマノイタズラのスピードが優っていた。並ぶ間もなく差し切られたソーヴァリアント(2番人気)はクビ差の2着。3着はゴール手前の馬群の中から1馬身抜け出してきたオーソクレース(5番人気)。3連単は30万を超す高配当になった。

 勝ったアサマノイタズラは道中11番手。これまでは比較的先行するレースが多かったが、ここは無理して先行馬群に取り付かず、後方での待機策。それが見事にはまったレースだった。上りは最速の34秒6。鋭い差し脚こそがアサマノイタズラの真骨頂であることを証明してみせ、同馬の新境地を開く重要な勝利になった。 

 1番人気に支持された皐月賞2着のタイトルホルダーは、もまれながらも終始先行集団につけていた。しかし、直線に向くと前が壁になり、左右もがっちり固められて身動きできないまま、追うこともできず、ズルズル後方に下がっていくしかなかった。結果は13着だった。
 
 中京のローズSは秋華賞の優先出走権を懸ける牝馬戦い。
 レースはエイシンヒテンの逃げで始まった。1000メートル通過が1分01秒2のスローペース。直線でもまだエイシンヒテンが逃げ粘っている。直線坂上、6番手で脚をためてきた4番人気のアンドヴァラナウトが満を持してスパートをかけると、一気に先頭を奪って、快勝。逃げて2着に粘ったのが12番人気のエイシンヒテン。中団後方から追い上げた1番人気のアールドヴィーヴルが3着だった。
 3連単は11万7100円。

 オークスの4着馬で、差し脚も上位とみて中心にとったタガノパッション(2番人気)は、中団後方のまま。直線も見どころがなく12着に大敗した。

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