2023年12月 5日 (火)

第1948回 レモンポップの逃げ

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202312020611
202312020911
 チャンピオンズCは、不利といわれる大外枠から1番人気に推されたレモンポップが果敢に逃げた。他馬の様子を見ながら先頭に立ったわけではない。坂井瑠星騎手はスタートからはっきりと逃げる意思を示し、1コーナーの手前で早くも先頭に立った。そのまま1、2コーナーを先頭でまわり、2番手のドゥラエレーデに1馬身半差。そのすぐ後ろ、内外で並んだ3、4番手にケイアイシェルビー、テーオーケインズが続いた。

 向こう正面、レモンポップはペースを緩め、淡々とした逃げに持ち込んだ。3コーナー過ぎ、2番手からドゥラエレーデが迫ってきたが、1馬身差を保って直線に向いた。そこからレモンポップの本領発揮。追いすがるドゥラエレーデ、テーオーケインズを尻目に、余裕十分の末脚で更に差を広げた。ゴール手前、大外からウィルソンテソーロが猛然と追い上げてきたが、それも1馬身4分の1差で退けて、堂々の逃げ切り勝ち。レモンポップが逃げ切ったのは前走の南部杯に続いて2度目だが、ここも坂井瑠星騎手の好騎乗だったといえそうだ。2着に人気薄のウィルソンテソーロ、3着は先行したドゥラエレーデが粘って、1-12-9番人気の決着。3連単は190万2720円と波乱の決着になった。

 ここまでマイルで実績を上げていたレモンポップだけに、初挑戦の9Fの距離適性が危惧されたものの、全く心配はなかった。今年2月のフェブラリーS、前走10月の南部杯に続き、ダートG1で3勝目。スピード指数のレベルも常に安定して高く、ダート界のトップに躍り出た。

 芝3600メートルのステイヤーズSは、アフリカンゴールドが逃げ、差のない2番手にアイアンバローズ、大きく開いた3番手にヒュミドールの態勢。2周目でアイアンバローズが一気にペースをあげ、アフリカンゴールドを突き放すと、単騎、大逃げに持ち込んだ。最後の4コーナー手前で後続馬たちが迫ってきたが、直線、アイアンバローズが一気にスピードをあげると、後続馬は誰もついていけず、結果、楽勝ともいえる勝利になった。ステイヤーズSは一昨年も2着に好走して、昨年は4着だったが、長距離の適性は高いだろう。アイアンバローズは8番人気。2着のテーオーロイヤルは2番人気、3着のマイネルウィルトスは3番人気。3連単は6万5030円だった。

 きわどい写真判定になったチャレンジCは、中団の前から直線、差し脚を伸ばした3歳馬ベラジオオペラが制した。ベラジオオペラの後ろに構え、直線は最内を突いたボッケリーニがハナ差の2着、3着は馬群を割って伸びたイズジョーノキセキ。3-2-9番人気の入線順で、3連単は4万0100円。人気のガイアフォースは直線の叩き合いに遅れを取って6着に沈んだ。

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2023年11月30日 (木)

第1947回 混戦模様

 ジャパンCダートからチャンピオンズCに名称をかえ、中京競馬場の開催になってから今年で10年目。ダート中距離のG1戦だけに、前走指数や平均指数の上位馬たちが強いという傾向に大きな変化はない。
 ジャパンCダートの時代も含め、過去10年、1番人気は(2314)の成績。連対率50パーセントは微妙なレベルだろう。勝ち馬は3歳から6歳まで。

(JCD)  1着    2着    3着
13年(阪神)-     DZd   A
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  
(チャンピオンズC)
       1着    2着    3着
14年(中京)CYd     d   AZa
15年(中京)-牝馬   B b   -
16年(中京)A d   B c    Z
17年(中京)A     CYc   -
18年(中京)-3歳   -     C
19年(中京)-3歳   BYb    Xc
20年(中京)AZb    Xc    Y
21年(中京)-     AXa   -
22年(中京)C     -     -
(公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年は、ハギノアレグリアス、アイコンテーラー、レモンポップ、クラウンプライド、テーオーケインズ、メイショウハリオなどが指数の上位馬たち。

 連軸向きの期待馬は前走指数最上位の6歳馬ハギノアレグリアス。ここまでダートは(7403)、うち重賞戦では(2301)。唯一、連に絡めなかったのは2走前、大井の帝王賞の4着だけで、堅実な成績に好感がもてる。前走のG3シリウスSは1番人気に推され、中団から最速の上りタイムで勝利。期待に応えた。持ち味は位置取りに苦労することなく、中団から差し脚を使えること。スタミナをベースにした差し脚が、安定した好成績を支えているのだろう。ここはG1戦で強い馬も揃ったが、前走指数のレベルなら十分に勝負になるはず。スローペースの瞬発力比べより、ペースが厳しくなるG1のほうが、より持ち味を生かせるのではないか。

 人気になりそうなのはデビューからダートで5戦5勝のセラフィックコールだろう。3歳馬だけに指数上はやや物足りないものの、5戦ともに上りは最速。前走、重賞みやこSは後方集団から、直線、大外一気に駆け上がり、他の馬たちが止まって見えるほどの圧倒的な末脚を発揮、3馬身差で重賞初制覇を果たした。相手は強くなるものの、G1のペースに対応できれば、ゴール前、一気の浮上もあるだろう。

 他では牝馬アイコンテーラー。ダート戦にシフトしてから3戦を消化。2勝、2着1回の好成績を残している。シリウスSで2着の後、前走は大井のJBCレディスCで重賞制覇を果たした。牝馬は過去10年で1勝にとどまるが、ここはマジックマン・モレイラ騎手の騎乗で本来の素質が引き出されることも期待できそうだ。

 テーオーケインズ、メイショウハリオも力は足りるはずだが、レモンポップは1800の距離が課題。皐月賞馬ジオグリフのダート適性はどうか。

 期待の有力馬たちもそれぞれに課題を抱えており、今年は混戦模様のチャンピオンズCといえそうだ。

 芝3600メートルのマラソンレース・ステイヤーズSは、前走指数や平均指数の上位馬たちが中心。1番人気馬は(5122)と、まずまずの信頼感だ。

 今年の指数上位馬は、ワープスピード、アフリカンゴールド、マイネルウィルトス、テーオーロイヤル、ヒュミドール、シルブロンなど。

 3600メートルの長距離戦だけに、ペースは落ち着き、先行馬に向く流れになりそうだ。

 距離適性と先行力からは5歳馬テーオーロイヤルが浮上。3000メートルを超す距離は(1010)。ダイヤモンドSを勝ち、天皇賞・春での3着もある。2桁着順が続く近走はやや低調だが、距離が短かっただけなのかもしれない。スタミナの問われる3600の長距離で本領発揮。巻き返しもあるのではないか。

 人気薄ながら、期待は4歳馬ワープスピード。2400以上の距離は(4014)の成績。前走は3勝クラスの3000メートル古都Sで、中団からジリジリ差し脚を伸ばし1馬身差の快勝。スタミナはありそうで、重賞初挑戦でも、期待に値するのではないか。

 他では3歳馬キングズレイン、ヒュミドールなどにもチャンスがありそうだ。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
13年    BYa   -      Zd
14年    C     B     A b
15年    BZ    -     C b
16年     Xa    Xb     c
17年    AXa   B b   CZd
18年    D     -     CXb
19年    A      Z     Zb
20年    -     DYd   BYa
21年      d   -     AZb
22年    C d   A     D

 以前は1800メートルのハンデ戦で行われていたチャレンジCは、2017年から2000メートルの別定戦になった。

 今年の指数上位馬は、ガイアフォース、エピファニー、ボッケリーニ、アドマイヤビルゴ、マテンロウレオ、エヒトなど。

 指数の高さと安定感からは4歳馬ガイアフォースが有力に見える。前走の天皇賞・秋は2番手で先行、直線もよく粘って5着に残った。地力強化は明らかで、成長を感じさせるレースだった。

 先行力のある好指数馬ボッケリーニ、素軽い瞬発力のある3歳馬ベラジオオペラ、連勝中の4歳馬リカンカブールの差し脚に期待する手もあるだろう。

 (チャレンジC)
17年    -3歳   A b   -
18年    -       d     d
19年    -3歳   AYc     d
20年    A b   -     B a
21年    B c   C b   AYc
22年    -     C      Yb

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2023年11月28日 (火)

第1946回 イクイノックス無双

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 ジャパンカップは想定通りにパンサラッサが逃げた。タイトルホルダーが2番手、イクイノックスが3番手につけ、牝馬のスターズオンアースとリバティアイランドがイクイノックスのすぐ後ろで流れに乗った。

 向こう正面、パンサラッサはグングン飛ばして、後続を大きく引き離し、昨年の天皇賞・秋を思い起こさせるような大逃げの形に持ち込んだ。しかし、2、3番手のタイトルホルダーもイクイノックスも、全く慌てることなく、ゆっくりとしたペースを維持して、直線の戦いに備えているようだった。

 計れないほどの大きな差があったが、直線なかば、パンサラッサの脚が止まった。イクイノックスが3番手から先頭にたつと、そのまま一気にスピードに乗って差を広げていく。イクイノックスに追いすがろうとするタイトルホルダー、リバティアイランド、スターズオンアースとの差は広がる一方で、これが世界一の実力と、誇示するようだった。イクイノックスは余力十分にゴールに飛び込み、G1戦6連勝を果たした。

 イクイノックスから4馬身ほど遅れたが、2着は3歳牝馬のリバティアイランド。3着は4歳牝馬のスターズオンアース。4着ドウデュース、5着はタイトルホルダーだった。1-2-5番人気の入線順になって3連単は1130円。

 大逃げを打ったパンサラッサを除けば、比較的、落ち着いた流れで、先行馬たちの脚も十分に残っていたのだろう。上位の馬たちはいずれも4コーナーで6番手以内の馬たちが占めた。イクイノックスの上りは最速の33秒5。まだ余裕があったようで、追えばもっとタイムは出たに違いない。上り2番手はドウデュースの33秒7。

 改めてイクイノックスの並み外れた能力には感服するしかないし、今はこの4馬身差を詰められる馬はいないだろう。天下無双のイクイノックスの雄姿を有馬記念で見たい。

 京阪杯は京都の6F戦。4番人気のトウシンマカオが昨年に続き差し切り勝ちで連覇を果たした。道中は中団から、直線は大外に回し、上り32秒7での鮮やかな勝利だった。2馬身差の2着に1番人気の3歳馬ルガル、3着には後方から最速の上りで追いこんだ6番人気のエイシンスポッター。3連単は2万9430円。

 2歳重賞・ラジオNIKKEI杯京都2歳Sは、1番人気のシンエンペラーが勝利をつかみ2戦2勝とした。道中は中団後方から、ゴール前、横一線の叩き合いから半馬身抜け出しての勝利だった。2着は10番人気のプレリュードシチー、3着は3番人気のサトノシュトラーセ。3連単は6万2160円。

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2023年11月23日 (木)

第1945回 イクイノックスの舞台

 秋の東京開催のG1はジャパンカップが掉尾を飾る。ジャパンカップは過去10年、1番人気馬が(5122)と安定。勝ち馬はすべて5番人気までの馬たちが占める。世代別では、3歳馬が1勝、4歳馬が5勝、5歳馬が4勝しているが、6歳馬以上の勝利はない。負担重量の楽な牝馬が4勝をあげており、特に要注意だろう。長い間、外国馬の勝利はないが、外国人騎手は過去10年で7勝をあげており、毎年、連対中だ。
 スピード指数上は、前走指数や平均指数の上位馬たちが連軸の中心で、なかでも、前走指数上位馬は連軸の最有力候補になる。
(JC)   1着    2着    3着
13年    A c   -(3歳) -
14年     Ya   CXa   D
15年    D      Z    B
16年     Ya   -      Zc
17年    AYa   A     CXd
18年    A     BXb    Yb
19年    CXa   -(3歳) A
20年    B b   A a   -(3歳)
21年    AXa   -       c
22年    -     B d    Y
 今年の指数上位は、イクイノックス、ダノンベルーガ、ドウデュース、パンサラッサ、タイトルホルダーなど。

 不動の中心は4歳馬イクイノックスだろう。
 皐月賞はジオグリフに、ダービーはドウデュースに遅れをとって2着だったが、昨年の天皇賞秋から、有馬記念、ドバイシーマクラシック、宝塚記念、今年の天皇賞秋まで、圧倒的な力を見せて目下G1戦5連勝中だ。

 前走、秋の天皇賞は速いペースで逃げたジャックドールを3番手で追走。直線、馬なりのまま早々に先頭に立つと、そのまま差を広げる圧巻の走りで完勝。JRAレコードのパフォーマンスは1頭だけ次元の違う能力を感じさせた。当然スピード指数も現役馬の最高指数で、イクイノックスとルメール騎手の完璧なパフォーマンスに圧倒されたレースだった。

 2走前の宝塚記念は後方から追って、2着のスルーセブンシーズとはクビ差も、危なげない勝利だったが、今年の秋の天皇賞のように、厳しいペースを先行しても押し切る強さこそイクイノックスの本来の力、真骨頂だろう。例年、ジャパンカップはペースが厳しくなりがち。今年はパンサラッサが逃げるとすると、スローペースはないはず。その点からも、ジャパンカップはイクイノックスの檜舞台になるだろう。

 イクイノックスの相手の中心は、ドウデュース、リバティアイランド、スターズオンアース、ダノンベルーガ、ディープボンドなどを上位に取りたい。とりわけ、牝馬の2頭リバティアイランド、スターズオンアースの差し脚に注目したい。

 3歳牝馬のリバティアイランドは、阪神JF、桜花賞、オークス、秋華賞と、世代の牝馬G1を完全制覇。中団からの素軽い差し脚はここでも最上位にあり、ジャパンカップの厳しいペースに対応できれば、イクイノックスをおびやかす1頭になるのではないか。

 今年は京都で開催される京阪杯は芝1200メートル戦。波乱の多いレースだ。
 今年の指数上位は、ルガル、ショウナンハクラク、エクセトラ、エイシンスポッター、ヴァトレニ、トウシンマカオ、トゥラヴェスーラ、シュバルツカイザーなど。

 ハイペースもありそうで、差し脚の戦いだろう。
 期待の中心は素軽い差し脚がある3歳馬ルガル。ダートでデビューして1勝後、春以降は芝の短距離に転戦。芝では(1211)の成績をあげている。前走はG2のスワンSを中団後方から追いこみ、勝ち馬とも大きな差がない4着に食い込んだ。1400を多く使ってきたが、3走前、1200メートルの葵Sでみせた瞬発力の鋭さを生かすのなら、1400より1200の方が合うのではないか。
(京阪杯)  1着    2着    3着
13年(京都)C     -     B b
14年(京都)B     -      Z
15年(京都)C     AXa   B
16年(京都)B c    Xa   -
17年(京都)-     CZb   D
18年(京都)C     -     -
19年(京都)B a   -     -
20年(阪神)-     -        b
21年(阪神)-       c
22年(阪神)-     A b   -

 2歳重賞・ラジオNIKKEI杯京都2歳Sの指数上位は、コスモキュランダ、サトノシュトラーゼ、ダノンデザイル、カズゴルティス、キープカルム、ホウオウプロサンゲ、ギャンブルルーム、パワーホールなど。

 スローペース必至で、長く使える差し脚で上位のホウオウプロサンゲに期待したい。前走はスローペースで逃げ、ゴール前、勝ち馬に差されたものの、しぶとく粘って2着を確保。逃げなくてもレースはできるはずで、先行差し切りに期待。
(京都2歳S)1着    2着    3着
14年(京都)DZ    -       a
15年(京都)-     -     D
16年(京都)-     -     C
17年(京都)-     A a   CX
18年(京都)A a   -     B b
19年(京都)-     A a   -
20年(阪神) Y    B      Xd
21年(阪神)-     CYb   -
22年(阪神)CZc   AXa   -
(スローペース調整値-20/-10)

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2023年11月21日 (火)

第1944回 牝馬の切れ味

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202311180511
 マイルチャンピオンシップは直線、断然の差し脚を見せた4歳牝馬ナミュールが圧勝。前走のG2富士Sに続いてマイルのG1も制覇して、マイル重賞は3勝目、マイル戦は10戦5勝とした。

 セルバーグが逃げる様相だったが、外からバスラットレオンが先手を主張。セルバーグは2番手に控え、3番手にマテンロウオリオンがつけた。2番人気のセリフォスはそのすぐ後ろに、1番人気のシュネルマイスターと、5番人気のナミュールは最後方から。

 バスラットレオンのペースは1000メートル通過が58秒2とやや速く、先行した馬たちが直線、失速するなか、直線なかば、馬群の中からモレイラ騎手騎乗のソウルラッシュが真っ先に抜け出してきた。さらにソウルラッシュを追うようにセリフォスとジャスティンカフェが差し脚を伸ばしにかかるものの、セリフォスはすぐに脚が上がって後退。ジャスティンカフェは先頭を行くソウルラッシュを激しく追ったが、なかなか差が詰まらない。そのままソウルラッシュが押し切りそうだったが、最後方から飛ぶような勢いで駆け上がってきたのが牝馬のナミュールだった。ナミュールは直線、前が詰まる場面がありながらも、上手くさばいて圧倒的な差し脚の鋭さで先頭を行くソウルラッシュをクビ差とらえ、初のG1タイトルをつかんだ。上りは他を圧する33秒0。いかにも牝馬らしい鋭い差し脚で、ムーア騎手から急遽乗り替わった藤岡康太騎手のお手柄だった。

 2着はソウルラッシュ、3着にジャスティンカフェが入って、5-3-7番人気順の決着。3連単は17万6490円の高配当になった。最後方にいた1番人気のシュネルマイスターは7着、2番人気のセリフォスは8着まで。
 ペースが速くなって、中団以降の馬たちに流れがむいたようで、先行馬たちは苦しくなってしまった。

 ダービー馬などを生み出す出世レース・東京スポーツ杯2歳S。3番手から直線での叩き合いを制した4番人気シュトラウスが快勝。2戦2勝として、今後の期待が大きくふくらむ。1馬身半差の2着は2番手から粘った8番人気のシュバルツクーゲル。3着は2番人気のファーヴェント。3連単は8万3770円の好配当になった。

 今週末はいよいよジャパンカップ。G1戦6連勝がかかるイクイノックスの戦いや如何に。

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2023年11月16日 (木)

第1943回 セリフォスに期待

 京都開催に戻ったマイルチャンピオンシップが注目のレース。阪神開催を含め、過去10年のデータでは、前走指数の高い馬や、平均指数の上位馬たちの連対率が高い。
 1番人気は過去10年で(2125)、2番人気(1414)、3番人気(2404)。上位人気馬の信頼が高いとはいえないものの、3番人気までの馬が5勝、2着9回。連軸候補は3番人気までの馬から取るのがよさそうだ。


(マイルCS)1着    2着    3着
13年(京都)CXd   D      Zd
14年(京都) Yc   -      X
15年(京都)A b    Xa   B
16年(京都)AZc   -     D d
17年(京都)-     AZ    -
18年(京都)-     A c   BYa
19年(京都) Xd   A a   -
20年(阪神)  a   BYc     b  
21年(阪神)A     B c   -  
22年(阪神)  b   D     A d  

 今年の指数上位は、ナミュール、レッドモンレーヴ、ソウルラッシュ、セリフォス、ダノンザキッド、シュネルマイスター、ジャスティンカフェ、ソーヴァリアントなど。

 注目はマイルCS連覇を狙う4歳馬セリフォス。デビューから徹底したマイル路線を貫き、新潟2歳S、デイリー杯2歳S、富士S、マイルCSを制して重賞は4勝。昨年のマイルCSは、直線、大外一気の鋭い差し脚でダノンザキッドに1馬身4分の1の差をつけて圧勝した。そのあと9F戦のドバイターフに参戦したものの、距離が合わなかったのか5着まで。前走、マイルの安田記念は4、5番手で先行。直線、内から差し脚を伸ばしたが、牝馬ソングラインの中団後方からの差し脚が優って2着に終わった。牝馬との斤量差を考えれば内容は上々で、先行馬のなかではただ1頭、33秒台の上りタイムを記録。それまでは後方一気の差し脚に頼ることが多かったが、先行しても戦えることを示し、2着とはいえ大きな成長を感じさせるレースに思えた。ここでは差し脚の鋭さでも上位で、連覇達成に期待したい。

 相手の中心はシュネルマイスターにジャスティンカフェ。富士Sの上位馬ナミュール、レッドモンレーヴ、ソーヴァリアントなど。なかでも瞬発力が鋭いシュネルマイスターを最上位に評価したい

 東京スポーツ杯2歳Sは、ワグネリアンやコントレイルなどのタービー馬を輩出、21年の勝ち馬イクイノックスは世界ナンバー1馬となった。将来性高い馬たちにとっての出世レースだ。1番人気は(4123)。指数上は前走指数上位馬が中心を担う。

 今年の指数上位は、シュトラウス、テリオスルル、ショウナンラプンタ、サークルオブジョイ、ガイアメンテなど。

 6月の不良馬場の新馬戦を逃げ切ったシュトラウスは、前走サウジアラビアRCでも3着に好走。前走指数も最上位で、中心に推したいところ。ただ、スローペース必至で、長く使える差し脚が必須条件だとすると、やや不安も。長く使える差し脚の点からの注目馬はミカエルパシャ、シャンパンマーク、ファーヴェントなど。

 期待はミカエルパシャ。7月上旬の新馬戦をスローペースで逃げ、直線では突き放す余力を見せて快勝。2着馬とは2馬身半差だった。そのレースの2、4着馬が次走に勝ちあがっており、レースのレベルが低かったわけではない。7月の新馬戦からは4カ月余り間隔が開いたが、その間の成長も期待できるだろう。


(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
13年     Y    -     -
14年    -     A     -
15年    C     A     -
16年    A     -     D
17年    D     B      Xb
18年    A a   D c   -
19年    -     -     C
20年    B     -     AY
21年    C      Z    BXb
22年    -     -     D
(スローペース調整-20/-10)

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2023年11月14日 (火)

第1942回 ルメール騎手の決断

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202311110511
202311120311
202311110811
 エリザベス女王杯は1番人気に推された3歳馬ブレイディヴェーグが期待に応え、デビュー5戦目にして古馬G1制覇を果たした。
 アートハウスが逃げ、2番手にローゼライト、3番手にハーパー。ブレイディヴェーグは5番手の内に収まった。アートハウスとローゼライトが後続を引き離してペースを作ったが、1000メートル通過は1分01秒1。ゆるやかなペースになった。

 直線なかば、まだ逃げるアートハウスが粘っているが、馬場の3分どころから差し脚を伸ばしてきたのがブレイディヴェーグだった。ゴール前100メートルあたりでアートハウスをとらえると、そのまま一気に栄光のゴールに駆け込んだ。

 ブレイディヴェーグを追ったルージュエヴァイユが内から脚を伸ばして2着に浮上。3着は先行した3歳馬ハーパーが粘った。1-5-3番人気順の決着で、3連単は9780円。

 中団後方からライラックが最速タイの上りの脚を使って4着に上がってきたものの、ペースが落ち着いたことあって、上位は先行した馬たちが占めた。前走は出遅れ気味に後方から差し脚を使っていたブレイディヴェーグを、あえて先行して勝利に導いたルメール騎手の決断のたまものといえる勝利だった。

 武蔵野Sはメイショウウズマサが逃げた。好スタートを決めたドライスタウトは2番手から道中は5番手に控え、代わってケイアイシェルビー、タイセイサムソンが2、3番手を行く。ダート戦ながら1000メートル通過が58秒4のハイペースになった。

 直線、ハイペースがたたって先行馬たちが脚をなくすなか、馬場の中央から一気に先頭に立ったのがドライスタウトだった。ドライスタウトは外から追い込んできたタガノビューティー、レッドルゼルの追撃を楽々抑え込んで快勝。念願のJRAでの重賞初制覇を果たした。スピード指数も自己ベストの好指数で、今後も活躍が期待できそうだ。
 2着にタガノビューティー、3着レッドルゼル。3連単は2万9550円。2-6-5番人気の決着だった。

 福島記念は後方から3コーナー手前、早めに仕掛けた6歳牝馬ホウオウエミーズが直線に向くところで先頭にたった。直線、追い込んできたダンディズムとの激しい叩き合いになったが、かろうじてハナ差しのいで、6歳にして初の重賞勝ちを収めた。強引にも見えた差し脚は好調の証だろう。2着にダンディズム、3着にカレンルシェルブル。3-12-4人気の決着で、3連単は8万4550円。

 デイリー杯2歳Sは、直線、狭い内から伸びた1番人気のジャンタルマンタルが2馬身差で快勝。2着は8番人気のエンヤラヴフェイス、3着は後方から追いこんだ10番人気のナムラフッカー。3連単は19万0420円と高配当になった。

 土曜日、最終レース後の京都競馬場で、熊沢騎手の引退式が行われた。91年の有馬記念をダイユウサクで制し、それからは早32年。私が競馬予想の世界で生きるきっかけにもなった騎手であり、感慨深い引退式だった。ありがとう。おつかれ様でした。

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2023年11月 9日 (木)

第1941回 逆転は先行馬

 京都に戻ってきたエリザベス女王杯が今週の注目レース。
 過去10年で3歳馬が2勝、4歳馬は7勝、5歳馬が1勝をあげている。6歳馬以上の勝利はなく、勝ち馬は若さがものをいう。1番人気は過去10年で1勝、2着2回、3着2回。2番人気馬は1勝、3番人気馬が4勝している。
 指数上は、前走指数の上位馬の連対率が高い。
(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
13年(京都)A     -     -
14年(京都)-     A b   -
15年(京都)D     C a   BYb
16年(京都) Zc   -     BXa
17年(京都)B       Z    BXb
18年(京都)C b      c    -
19年(京都)DXb    Xd   A a
20年(阪神)DXb   C       d
21年(阪神)-     -     -
22年(阪神)-     AY    -
(スローペース調整値-10/0)
 今年は、ブレイディヴェーグ、マリアエレーナ、ジェラルディーナ、アートハウス、ルージュエヴァイユ、ディヴィーナなどが指数の上位馬たちだ。

 大きな期待を集めそうなのがブレイディヴェーグ。(2200)と、まだ底を見せていない3歳馬だ。前走のローズSは出遅れて後方から。直線は後方から馬群を割って伸びてきたが、JRAレコードで突き抜けた勝ち馬には1馬身半届かなかった。ペースが速くなって、中団以降の馬たちに向く展開だったとはいえ、上り32秒9の圧倒的な差し脚の鋭さには目を見張るものがあった。ここもその差し脚をフルに発揮できれば、差し脚比べで負けることはないはず。G1タイトルにも手が届くだろう。ただ、ここは初の古馬相手の戦い。厳しいペースになったとしても前が止まらないのが古馬重賞戦であり、先行馬たちの台頭があるかもしない。

 とりわけブレイディヴェーグより前でレースができ、スタミナのある先行馬で差し脚も使えるアートハウス、ハーパー、ルージュエヴァイユなどが気になるところ。4歳馬アートハウスは骨折休養明けも、先行してしっかりと粘る差し脚が魅力だし、3歳馬ハーパーは桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着の好素質馬。休み明けをひと叩きされた4歳馬ルージュエヴァイユはハイペースもこなせるスタミナに見どころがある。いずれも戴冠のチャンスはあるだろう。

 武蔵野Sはダートのマイル戦。1番人気は(2215)と、伏兵のつけ入るすきもありそうだ。
 今年の前走指数上位は、ベルダーイメル、セキフウ、ペリエール、レッドルゼル、ペースセッティング、タガノビューティー、ヘリオス、ドライスタウトなど。

 注目は前走、水の浮く不良ダートになったグリーンチャンネルCの上位馬たち。
 グリーンチャンネルCで1番人気に支持されたのが3歳馬のペリエール。ここまで(4021)の成績で、重賞はユニコーンSを勝ち、川崎の全日本2歳優駿は3着、UAEダービー4着もある。グリーンチャンネルCは2番手から。直線、先行集団から差し脚を伸ばしたオメガギネスとの激しい叩き合いに後れを取り、さらにベルダーイメルにも交わされて3着だった。スタミナに優った馬のようで、不良馬場のスピード比べでは分が悪かったのかもしれない。良馬場のユニコーンSは先行差しの王道競馬で完勝しており、指数も重賞クラスだ。その圧倒的な強さこそが本来の力だろう。

 グリーンチャンネルCで人気のペリエールを交わして2着に上がってきたのが12番人気だった6歳馬ベルダーイメル。60キロを背負って先行、ペリエールを交わした差し脚は高く評価できるだろう。ここでは前走指数も最上位で、負担重量も57キロ。近走の指数の安定感から、好走があっても不思議ではなく、あなどれない実力馬と見たい。
(武蔵野S) 1着    2着    3着
13年    -     A b   -
14年    B     A      Zc
15年    -      Zb   B c
16年     Yc   -     -
17年    -     -     -
18年    BXa   -       c
19年    -      Zc   -
20年    AYc   -     -
21年     Z     Xa   -
22年    C     AZb   -
(公営競馬の成績は減戦して集計)

 福島記念は芝2000メートルのハンデ戦。
 1番人気馬は過去10年で(1342)。と、微妙な成績。トップハンデ馬は1勝、2着2回、3着1回と不振。
 今年の指数上位は、シルトホルン、カントル、ヴァンケドミンゴ、テーオーシリウス、ユニコーンライオン、ダンディズム、ノースザワールド、アケルナルスター、カレンルシェルブルなど。
 トップハンデ馬は59キロのユニコーンライオン。58キロのバビットが続く。重賞実績ではユニコーンライオンが断然だが、その分ハンデは厳しい。

 小回りの福島だけに、ハイペースは考えにくく、中団より前々で差し脚に懸ける馬たちに向く流れだろう。
 ここは前々でレースができ、直線でも素軽い瞬発力をつかえる3歳馬シルトホルンに期待したい。ここまで(2406)の成績。ハンデは55キロ。前走、東京の(L)オクトーバーSは重馬場を2番手で追走。直線、逃げ馬を捕まえきれず、逃げ切りを許す結果になったが、3着馬には2馬身近い差をつけ、4着馬にはさらに3馬身の差をつけた。指数のレベルも高く、レース内容は上々だ。福島コースはラジオNIKKEI賞での2着があり、小回りの福島は合うはず。初重賞制覇を目指したい。
(福島記念) 1着    2着    3着
13年     Z    AXa     d
14年    -       a    Xa
15年     Zc   BXa   -
16年    B      B     -
17年     Yb     d     a
18年      a    CZc   A a
19年    A      Xc    Ya
20年      c   C     A a
21年    C     D       d
22年     Xc   A     BZa

 デイリー杯2歳Sの1番人気は(3322)と安定している。
 今年の指数上位馬は、カンティアーモ、フルレゾン、クリーンエア、ジャンタルマンタル、テイエムチュララン、エンヤラヴフェイス、ナムラエイハブなど。

 中心は前走指数最上位のカンティアーモとした。7月末の新馬戦は2番手から直線早々に先頭に立ち、差し脚を伸ばす2着馬との叩き合いになった。直線半ば、一旦は2番手に下がったが、そこからまた盛り返して4分の3馬身差で勝利をつかんだ。ここは3月余りレース間隔があいたが、その分、成長余力もあるだろう。

 スローペース必至で、スローペースで長くいい脚を使って新馬戦を勝ったダノンキラウェアにも勝機はありそう。
 他に好指数で新馬戦を勝ちあがってきたジャンタルマンタル、新潟2歳Sの3着馬クリーンエアなどにも要注意。
(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
13年    AXa   -     CYc
14年    DY    C b   BX
15年    A     CYb   BZa
16年     Y    B a   -
17年    -      D     -
18年    C c    Y    A
19年    -     -     C
20年(阪神)A a    Xb    Yd
21年(阪神)A     B a    Z
12年(阪神)-     -     D c
(スローペース調整値-20/-10)

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2023年11月 7日 (火)

第1940回 神がかりマジックマン

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202311040811
 今年のアルゼンチン共和国杯は、2分の1の抽選をクリアして出走がかなったゼッフィーロが1番人気。その期待に応えるように、ゼッフィーロが馬群を突き抜ける鋭い差し脚で快勝。重賞初制覇を果たした。

 ゼッフィーロは向こう正面では中団の後方から。距離ロスのない内ラチを通って、4コーナーではまだ後方の15番手。ただ、直線は包まれて出しどころがなく、追い出しを待たされる万事休すの大ピンチになった。しかし、直線半ば、前の馬が右に寄れてわずかにスペースが開くと、モレイラ騎手は躊躇なくスペースに突進。すっと抜け出すと、内からあっという間に前を行く馬たちをとらえて、1馬身差で勝利をつかみ取った。一気に解き放されたような鋭い瞬発力は実に鮮やかだった。

 2着は、直線、早めに先頭に立ったもののゼッフィーロに交わされた5番人気のマイネルウィルトス。3着は大外から追い込んだヒートオンビートとチャックネイトが同着。いずれも中団後方で脚をためていた馬たち。1-5-(2・4)番人気の決着だった。

 モレイラ騎手は土曜6勝、日曜は5勝をあげ、18戦して11勝、2着2回。勝率は61パーセント、連対率は72パーセント。マジックマンの神がかり的な騎乗が続いている。

 ダート重賞みやこSは4戦4勝の3歳馬セラフィックコールが無傷の5連勝を飾り、新馬戦から重賞制覇まで一気に上り詰めた。
 ペプチドナイルが楽に逃げるペースで先行馬向きの展開になったが、セラフィックコールは出足がつかず後方から。4コーナー手前から仕掛けて、直線は大外一気の差し脚で2着のメイクアリープに3馬身差で圧勝した。上りタイムは36秒1。1頭だけ次元の違う差し脚の切れだった。ただ、素軽い瞬発力だけでなく、スタミナのある長く使える差し脚がセラフィックコールの持ち味であり、ダートの中距離でさらなる活躍が期待される。
 2着のメイクアリープ、3着のウィリアムバローズは先行馬の前残り。1-6-2番人気の決着だった。

 G2京王杯2歳Sは直線、長く良い脚を使った1番人気の牝馬コラソンビートが勝利をおさめ、未勝利、オープン、G2と、3連勝を飾った。スピード指数も世代のトップに並ぶ好レベルだった。2着はロジリオン、3着はオーキッドロマンス。1-8-9番人気の決着。

 2歳牝馬のファンタジーSは、やや速いペースを4番手で先行したカルチャーデイが直線でも脚色がよく、そのまま押し切って勝利。新馬、G3を連勝した。勝ったカルチャーデイは15番人気。2着のドナベティーは9番人気、3着のシカゴスティングは12番人気で、3連単は230万6370円の大波乱になった。カルチャーデイの勝利はフロックではない。世代トップに並ぶ指数の高さで、実力通りの結果だろう。

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2023年11月 2日 (木)

第1939回 新星たちに注目

 ハンデ戦のアルゼンチン共和国杯は、1番人気が過去10年で(3115)と、やや苦戦気味。ただ、2番人気馬が3勝、3番人気馬も2勝。1、2、3番人気で合わせて8勝をあげており、比較的堅い結果に結びついている。
 トップハンデ馬は10年間で2勝、2着1回と苦しい。
 指数上は、平均指数上位馬たちが9勝して、連軸の中心を担っている。


(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
13年     Za    Yd     a
14年     Zc    Yb   B
15年     Ya   B     C
16年     Xb   A a     c
17年      b   - -
18年    B d     c   -
19年    AZc   C     -
20年    B c   -       d
21年      c   BXa    Z
22年    -     -      Ya

 今年の指数の上位は、ゼッフィーロ、アーティット、アフリカンゴールド、チャックネイト、マイネルウィルトス、テーオーロイヤル、ヒュミドールなど。

 平均ペースの流れを想定すると、スタミナは必須条件だろう。

 注目は前走指数最上位の4歳馬ゼッフィーロ。ここまで(4331)の成績。まだ重賞勝ちはないが、2走前の目黒記念は4着。前走のオールカマーは、タイトルホルダー、ローシャムパーク、ジェラルディーナ、ノースブリッジなど強い実績馬相手に3着に好走した。中団から直線、馬群をさばいて、上りタイムはメンバー最速。2着のタイトルホルダーにはクビ差まで迫った。ここまですべて4着以内という堅実な成績と、安定した差し脚が魅力だ。

 他では4歳馬レッドバリエンテ、7歳馬ヒュミドールのスタミナと、5歳馬チャックネイトの素軽い瞬発力に要注意だ。

 ダート重賞みやこSは4年ぶりの京都開催。阪神開催時を含め、1番人気馬は1勝、2着1回、3着2回と、不振の傾向。

 今年は、ワールドタキオン、ウィリアムバローズ、アイオライト、サンライズホープ、ペプチドナイル、ゲンパチルシファー、アスクドゥラメンテ、ホウオウルーレットなどが指数の上位馬だ。

 指数上位馬で、近走ダート重賞を好走しているウィリアムバローズ、ワールドタキオンが中心になりそう。ともに先行力があり、そのまま押し切る力がある。

 ただ、ここは素質の高さが魅力の3歳馬セラフィックコールに注目が集まりそうだ。デビューからここまで4戦4勝。前走3勝クラスのJRAアニバーサリーSは出負けして後方からになったが、向こう正面から動き出し、4コーナーでは大外の4番手に進出。直線も勢いのある差し脚で2着馬に3馬身半差をつけて圧勝した。差し脚は目を見張るものがあり、4戦ともに上り最速を示している。2走前、重馬場の八王子特別では35秒7のスピードにも対応している。素軽いスピードだけでなく、スタミナを感じさせる長く使える差し脚が持ち味で、クラスが上がっても勝負になるのではないか。指数上はまだ、物足りないレベルとはいえ、将来性は十分。素質の高さに期待したい。


(みやこS) 1着    2着    3着
13年(京都)-       c   BXa
14年(京都)B c   -     BZb
15年(京都)-     -     AXa
16年(京都) X    A     D
17年(京都)AXa   -     BYb
18年    JBCクラシックのため休止
19年(京都)-     -      Z
20年(阪神)BXa   -     -
21年(阪神)  c   -      Z
22年(阪神)-      Z    AXa
(地方競馬成績は減戦して集計)

 G2京王杯2歳Sは芝1400メートル戦。

 今年の指数上位は、ジャスパーノワール、オーキッドロマンス、アスクワンタイム、ミルテンベルク、ロジリオン、ゼルトザーム、バンドシェルなど。

 指数も接近して、レベルも高いメンバー構成で、予想は難しくなった。

 期待は2戦2勝で、函館2歳Sを制したゼルトザーム。新馬戦はダートの1000メートルを差し切り、重馬場になった函館2歳S(1200メートル)も中団から差し脚を伸ばして1馬身差で快勝を決めた。東京向きの素軽い差し脚よりも、パワーが優ったタイプなのかもしないが、7月からの成長余力に懸けたい。

 他では前走指数上位のジャスパーノワール、オーキッドロマンス、アスクワンタイム、ミルテンベルグに注目。東京向きの素軽いスピードでアグラード、コラソンビートなどにもチャンスがあるだろう。


(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
13年    -     -     A a
14年    -      Y    BXb
15年    -     -       c
16年    C b A a    Yc
17年    AZa   AYc   CXb
18年     Zc   D     BXb
19年    C d   AXa   -
20年    AXa   -     C b
21年    -     -     A c
22年    -     -     -
(スローペースは-20/-10)

 2歳牝馬のファンタジーSは京都の芝1400メートル戦。

 今年の指数上位は、ピューロマジック、キャンシーエンゼル、ドナベティ、セイウンデセオ、クイックバイオなど。

 中心にはクイックバイオを取りたい。新馬戦6着の後、札幌1500の未勝利戦を積極策で2馬身差の快勝。前走の阪神1400のききょうSは3番手から、直線、楽に抜け出して半馬身差で快勝。距離短縮で、素軽いスピードが生きたレースだった。

 マイペースで逃げて、差し脚も使えるシュークリームにチャンスがある。


(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
13年    B b    Z    -
14年    -     -     B a
15年    B a   DXc   AYb
16年    -      Yd   CY
17年    -     DZ    A
18年     Y    D c   A a
19年    -     B     -
20年(阪神)A a   -     CZc
21年(阪神)-     AXb   BYa
22年(阪神)  c   C     -
(スローペース調整値-20/-10)

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