2017年9月21日 (木)

第1321回ダービー馬レイデオロ中心

 菊花賞トライアル神戸新聞杯が今週のメイン。
 1番人気馬は6勝、2着2回、連対率80%と信頼は高い。前走ダービー出走組が強いが、とりわけダービーで5着以内の馬が過去10年で8勝をあげ、2着まで広げると100%の連対率を示している。
 指数上も、過去10年、指数上位馬が上位を占め、圧倒的に強い傾向が続いている。

(神戸新聞杯)1着    2着    3着
07年    A      Zd   CXa
08年    AXa   CYa   D
09年    A d   C      Zc
10年     Xa    Xb   A
11年    BX    C     D c
12年    AXa   -     C c
13年    BXa   -     -
14年    BXa   D     -
15年    -     AXa    Yb
16年    AXa   -     C
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬は、キセキ、アドマイヤウイナー、アダムバローズ、エテレインミノル、タガノヤグラ、ダンビュライト、レイデオロ、カデナ、ベストアプローチなど。
 ダービー馬レイデオロを筆頭に、4着のマイスタイル、6着のダンビュライト、9着ベストアプローチなどがダービーの上位組。

 今年のダービーはマイスタイルが超スローペースで逃げ、向こう正面で後方から2番手まで上がって行ったレイデオロが、直線、馬場の真ん中から一気に抜け出し、アドバンテージを保ったまま完勝した。

 2番手のレイデオロに33秒8の上がりの脚を使われては、後続馬はなす術がなかっただろう。それだけに、手綱を取ったルメール騎手の好判断が勝敗を分けたともいえるが、それはレイデオロ自身の能力の裏付けがあってのこと。超スローペースでスピード指数は低くなってしまったが、ここは名手の騎乗に応えうるだけの素質と実力を信頼したい。

 レイデオロの相手はダービー出走組が中心になりそうだが、ダービー組以外では、キセキ、アドマイヤウイナーに注意。

 オールカマーは、過去10年、1番人気が4勝、2着3回、3着1回と好成績をあげている。加えて2番人気馬も2勝、3番人気も2勝をあげ、総じて人気上位馬が強いレースだろう。
 前走は、宝塚記念や天皇賞などのG1戦や、札幌記念なとのG2戦に出走していた馬たちが好走する傾向も見える。指数上は平均指数の上位馬たちの連対率が高い。
 今年は、アルバート、ステファノス、タンタアレグリア、ブラックバゴ、カフジプリンス、モンドインテロなどが指数の上位馬だ。

 アルバート、ステファノス、タンタアレグリアなど、安定して指数の高い馬たちが休み明けなのは少し気にかかるが、力のある馬たちだけに、さほどマイナスにはならないのではないか。

 ここはまず、3400メートルのダイヤモンドSを勝ち、前走は3200メートルの天皇賞春で5着のアルバートに注目したい。近走は長い距離を使って3勝。上々の成績を収めているが、それまでは(4001)の2000から2400が守備範囲だった。ペースを問わず、上がりの脚はしっかりとしており、展開に左右されにくい。(3106)と重賞での堅実な成績も評価したい。

 ステファノスは、素軽いスピードに優れており、このメンバー相手なら、差し脚は最上位だ。2000メートル以上の距離では(0314)と、まだ勝ち星がないが、2000メートルのG1大阪杯でキタサンブラックに迫る2着に好走しており、距離に不安はないはず。ここでも勝ち負けになるのではないか。

(オールカマー)
       1着    2着    3着
07年     Xb   CZc   D
08年    AYb   C d   -
09年     Z    BXa   CYc
10年    AYb   BXa   C
11年    AXa    Yb   D
12年    -     -     C
13年    -     -     D b
14年(新潟)-     -      Xb
15年      c     c   CZ
16年    B a    Yb   -

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2017年9月20日 (水)

第1320回本番を見据えて

201709180611
201709170911

 先週は、台風を気にかけながらの3日間開催だった。
 菊花賞を目指す3歳馬のセントライト記念は、2番人気のミッキースワローが、直線、1番人気の皐月賞馬アルアインを一気に差し切って快勝した。3着は3番人気のサトノクロニクル。3連単は7230円。堅い決着だった。

 ミッキースワローは後方からになったが、向こう正面では5番手の好位置を進むアルアインのすぐ後ろにつけた。4コーナーを過ぎ、直線に向くと、満を持してアルアインが抜け出を図る。「さすが皐月賞馬。そのまま勝つのだろう」と思っていたところ、直線の坂上、アルアインのすぐ後ろにいたミッキースワローが馬体を合わせる間もなく、吹っ飛ぶように交わし去っていった。上がりタイムは33秒4と、ただ1頭33秒前半台の切れを見せ、2着アルアインに決定的とも思える1馬身4分の3の差をつけた。

 アルアインの手綱を取ったルメール騎手は「状態や反応が100パーセントではなかった。次はもっと良くなる」とコメントしていたとおり、菊花賞の前哨戦と考えれば、上々の内容。ここでの2着が大きな痛手になるとは思えない。

 秋華賞を目指す3歳牝馬のローズSは、8番人気の伏兵ラビットランが勝った。

 ラビットランは後方から。平均ペースで逃げたカワキタエンカが直線でもしぶとく粘るところ、大外から後方一気の脚を使ったのがラビットラン。最内で逃げ粘った6番人気のカワキタエンカが2着。3着は3番人気のリスグラシュー。

 人気を集めたファンディーナ、モズカッチャンは6、7着まで。ともに先行集団につけ、直線は見せ場も作ったが、最後は脚が止まってしまった。
 3連単は33万1090円と、高配当になった。

 ラビットランはダートの新馬戦を勝ち、そのあともダートを2戦。前走は500万条件の中京芝1600を勝った。古馬相手に、後方一気の差し脚が見事に決まったレースだったが、その上がりタイムは33秒0と、出色のレベルだった。ローズS出走メンバーの前走の上がり指数と比べると、メイショウオワラとともに最上位にあり、その点から注目に値する1頭ではあった。本番でも要注意かもしれない。

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2017年9月14日 (木)

第1319回秋本番に向けて

 今週は3日間開催。3歳馬たちが秋の大一番に向けて始動する。
 敬老の日の18日の重賞は、中山のセントライト記念。3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられる。
 過去10年の連対馬は、前走指数の高いABCD馬が9年で連軸の中心を担う。また、X、Y馬など過去指数の上位馬も活躍している。1番人気は、過去10年で4勝、2着1回、3着1回。

(セントライト記念)
       1着    2着    3着
07年    A     BY    -
08年      d   AYa   BXb
09年      Xa   A c   -
10年    C     -     CYc
11年      c   -      X
12年    AXa   -     -
13年    -     DX     X
14年(新潟)BXa   CYd   C
15年     Xc   DYd   -
16年    AXa   -     C c
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬は、サーレンブラント、プラチナヴォイス、サトノクロニクル、ローリングタワー、アルアイン、クリンチャーなど。

 過去10年、前走、ダービー組が6勝、ラジオNIKKEI賞組が2勝をあげており、指数上位の該当馬が連軸の最有力候補といえそう。
 その点からすると、ダービー組のアルアイン、クリンチャー、ラジオNIKKEI賞組のサトノクロニクルなどが有力馬に浮上してくる。

 ダービー上位馬たちが別路線に進むこともあり、今年はダービー5着のアルアインが最先着馬。続くクリンチャーは13着だ。全体的にも多少手薄なメンバー構成に見えるが、その中にあってアルアインの皐月賞馬の栄光はいかにも輝かしい。

 アルアインはこれまで(4002)。6着のシンザン記念、5着のダービー以外は、すべて勝って、ここまで4勝をあげている。先行力に持ち味があり、鋭い差し脚には少し欠けるところがあるようで、超スローペースになったダービーはペースが合わなかったのではないか。ダービーの33秒台の上がりに比べれば、中山の2200のセントライト記念はペースが上がって、上がりタイムは34、5秒台が標準。先行馬のアルアインに流れが向くだろう。

 阪神のローズSは3着馬までに秋華賞の優先出走権が与えられる。
 過去10年、1番人気馬は5勝、2着2回と比較的堅実。前走、オークスの出走組が8勝、桜花賞馬が1勝をあげ、春のG1戦での成績が生きるレースだ。指数上は前走指数上位のA、B、C馬が過去10年で9連対と好調。連軸の中心を担っている。

 今年は、ファンディーナ、モズカッチャン、リスグラシュー、サトノアリシア、レーヌミノル、カラクレナイ、ミリッサなどが指数の上位馬たちだ。

 今年のメンバーで、前走、オークスを使って、10着までに入ったのは、モズカッチャン、リスグラシュー、ブラックスピーチ、ミスパンテールなど。とりわけ2着に好走したモズカッチャン、差のない5着のリスグラシューが中心になるのではないか。

 モズカッチャンは終始先行。4コーナー5番手から、オークス勝ち馬ソウルスターリングと同じ34秒1の上がりタイムで駆け上がってきて2着に好走した。最内枠も良かったと思うが、直線は馬場の真ん中に出してソウルスターリングをかわす勢いも見せていた。オークス2着はフロックではないし、ここでは地力上位のはず。

 デビューから3連勝で皐月賞に出走、7着だったファンディーナは、指数上でも最上位だが、すでに秋華賞出走に必要な賞金に足りており、先を見据えての調教らしい。ここは叩き台の様子だ。

(ローズS) 1着    2着    3着
07年    AYa   B b   D d
08年    -     -     BXd
09年    -     CX      c
10年    -     A b    Yb
11年    BYa   -     A d
12年    AXa   BYb   D
13年    C b   -     -
14年    A     -     -
15年    B     AX    -
16年    AX    -     -
(スローペース調整値-15/-5)

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2017年9月12日 (火)

第1318回順当なスタート

201709100611
201709100911
201709090611

 秋競馬が始まった。中山の開幕週のメインは京成杯オータムハンデ。
 直線半ば、逃げるマルターズアポジーがしぶとく粘っている。そこに、大外から飛ぶような素軽い脚を繰り出して、マルターズアポジーを一気に抜き去り、先頭に立ったのが1番人気のグランシルクだった。鋭く軽快な差し脚はゴールまで衰えることなく、グランシルクが京成杯オータムハンデを制した。近走は、2着、3着、3着、2着、2着と、惜しいレースが続いていたが、やっと、10戦目で初の重賞制覇を果たした。

 2着は後方から差し脚を伸ばしたガリバルディ。3着はグランシルクに馬隊を合わせるように上がってきたダノンリバティ。
 1番人気、11番人気、6番人気の決着で、指数上は(b-d-A)。3連単は6万8880円。

 阪神のセントウルSを勝ったのは、M・デムーロ騎手騎乗の1番人気馬ファインニードルだった。
 ファインニードルはスタートでは少し遅れたものの、スピードの違いですぐに先頭に立った。しかし、外からフィドゥーシアがハナを主張。ここは自重して最内3番手からのレースになった。直線に向くと、先行する2頭の間を割って先頭に立ち、あとは後続に影も踏まさず、余力十分に突き抜けた。前走の北九州記念では、直線、勝負所で包まれて追うに追えず。結局、脚を余して5着だったが、その雪辱を晴らす勝利だった。

 2着はラインミーティア、3着はダンスディレクター。1番人気、6番人気、4番人気の決着で、指数上は(Yb-B-A)。3連単は3万6810円。

 逃げた2番人気のフィドゥーシアは直線半ばで失速。9着に終わったが、フィドゥーシア自身が気持ちも体も1000メートル仕様になっていたのだろうか。1200メートルに必要なスタミナに欠けた印象だった。

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、中団後方から鋭い差し脚で直線を駆け上がってきたディアドラが勝った。ハナ差の2着にカリビアンゴールド、ハナ差の3着にポールヴァンドル。スローペースの流れになって、先行馬の前残りもあったはずだが、ディアドラは中団より後ろから鋭い決め手を発揮しての勝利だった。ハナ差とはいえ、素質の高さを感じさせる内容だったといえそう。

 1番人気、6番人気、4番人気の決着で、指数上は(CXa-Zb-□)。3連単は1万1870円。

 3重賞とも、人気馬が強い内容の勝ち方を見せ、順当な秋競馬のスタートとなった。

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2017年9月 7日 (木)

第1317回素軽いスピード比べ

 すっきりしない天気が続くが、今週からいよいよ秋競馬が始まる。
 中山の開幕週は京成杯オータムハンデ。1番人気馬は過去10年で1勝、3着が1回と不振続きのレースだ。指数上もランク馬が8勝をあげているものの、ハンデ戦らしくというか、傾向はつかみどころがない。

(京成杯オータムハンデ)
       1着    2着    3着
07年    -     CZc   -
08年    B     -     D d
09年    -     A      Z
10年    A     -     A d
11年    -     -     D a
12年      d   DY    A c
13年    A b   AXa   -
14年(新潟)AXa   A     -
15年     Z    -     -
16年     Xa   -     -

 今年は、マルターズアポジー、ダノンリバティ、ダノンプラチナ、ロサギガンティア、ウキヨノカゼ、マイネルアウラート、トーセンデューク、グランシルク、ガリバルディなどが指数の上位馬たちだ。

 苦戦の続くトップハンデを背負うのは58キロのマルターズアポジーとダノンプラチナ。開幕週とはいえ、指数上位で好調のマルターズアポジーといえども、58キロを背負って逃げ切るのは難しいのではないか。

 長く使える差し脚なら、ミッキージョイ、ウキヨノカゼ、トーセンデューク、マイネルアウラート、グランシルクなどが浮上してくる。また、高速馬場への対応力がありそうなのはオールザゴー。

 ここは53キロとハンデに恵まれた3歳馬オールザゴーに期待したい。NHKマイルCは後方から追い込んで5着に好走。前走の関屋記念は先行したものの、直線失速して13着に大敗してしまった。レース後「コーナーでかぶせられて、他馬とぶつかった」と内田騎手は敗因を語っており、ここは今一度、見直す手もあるのではないか。
 他では、牝馬ウキヨノカゼの鋭い差し脚にも注目したい。

 阪神のセントウルSは芝1200メートル戦。短距離戦だけに、最近の6年間は、前走指数上位馬が連軸の中心になっている。
 今年は、ダンスディレクター、ラインミーティア、フィドゥーシア、スノードラゴン、ツィンクルソード、ファインニードル、ミッキーラブソング、ワキノヒビキなどが指数の上位馬だ。

 1200メートルの短距離重賞で実績を残しているのはダンスディレクター、スノードラゴン、メラグラーナなど。ただ、3頭とも後方一気の脚質だけに、素軽いスピードが求められる野芝オンリーの高速馬場が合うかどうか。

 素軽いスピード馬場に対応できそうなのは、フィドゥーシア、ラインミーティア、ファインニードルなどだろう。

 注目は54キロで乗れる5歳牝馬フィドゥーシア。近走は、3戦2勝、2着1回。成績も安定している。前走のアイビスサマーダッシュは楽々と先頭に立って押し切りをはかったが、ゴール手前、内から伸びてきたラインミーティアに不覚を取ってしまった。ただ、内容は上々。セントウルSは過去10年で、牝馬が6勝をあげており、その点からも中心になる1頭だろう。
 切れる差し脚があるラインミーティアにもチャンスはありそう。

(セントウルS)
       1着    2着    3着
07年    -     -     A a
08年    -       c   -
09年    -     CXa   -
10年    -     外     C
11年    A     外     D a
12年    D      Yc   -
13年    BXc   AXa    Zb
14年    B      Xa   B d
15年    -     CXb   -
16年    CXa   -     -

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、昨年から重賞に格上げされた。
 指数上位はブラックオニキス、マナローラ、ディアドラ、ホウオウパフューム、ライジングリーズン、カリビアンゴールド、ガジュマルなど。

 オークスで上位に好走したディアドラ、ブラックオニキス、マナローラなどが指数でも上位にあり、連軸の中心になりそう。

 中でも、オークスでは後方から直線、最内に入れて4着にまで上がってきたディアドラに注目したい。前走は、中団から早めに仕掛け、直線に向くと馬なりで先頭にたち、そのまま押し切って勝った。どこからでもレースができる自在性もありそうで、ここでも最有力だろう。

 相手はオークス出走組のブラックオニキス、マナローラ、カリビアンゴールド、ホウオウパフュームに加え、近走、スローペースの差し脚が光ったナムラムラサキ、プリンセスルーラーなどにも要注意だ。

(紫苑S)  1着    2着    3着
16年    A     D a   BYa

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2017年9月 5日 (火)

第1316回低調なレース

201709030411
201709031011
201709020111

 新潟記念は、先行馬が上位を占めた。勝ったのは2番手からレースを進めたタツゴウゲキ。2着は4コーナー5番手のアストラエンブレム。3着は4コーナー3番手のカフジプリンス。逃げたウインガナドルも4着に残った。後方から追い込んで上位に上がってきたのは5着のフルーキーだけだった。

 ただ、前半は10秒台のラップもあり、単純に極端なスローペースの前残りだったわけではない。3コーナーから4コーナー過ぎの中間地点では12秒台にラップが落ちついたが、直線に向くと再び11秒前半の差し脚比べになった。先行して上位に残った馬たちの上がりは34秒1から34秒6。逃げて4着のウインガナドルも、34秒7の上がりを示した。

 ただこの上がりはそれほど速いとも思えない。もちろん、極端なスローペースだったなら、上がりは33秒前半、あるいは32秒台の戦いになっただろう。結果的に、先行馬たちが息を入れられ、脚を残せたのは、中間地点で12秒台にラップが落ち着いたことが大きかったと思うが、後続馬たちの上がりはトーセンバジルの33秒7が最速で、すこし低調なレベルだったことも、前残りの要因になったかもしれない。

 直線、早めに先頭に立って押し切るレースで、粘り勝ちのタツゴウゲキは小倉記念、新潟記念と重賞を連勝。秋に向けて勢いも出てきた。
 6、1、12番人気の入線順で、3連単は13万円を超す高配当になった。

 小倉2歳Sは3番手から直線の叩き合いを制した3番人気アサクサゲンキが完勝。2着は5番人気アイアンクロー、3着は7番人気バーニングペスカ。1番人気に推されたモズスーパーフレアは2番手から押し切りを図るも、アサクサゲンキとの叩き合いに屈して、ゴール手前で失速。7着に負けた。

 札幌2歳Sは、先行集団の外につけ、直線も余裕十分で駆け抜けた1番人気ロックディスタウンが勝った。2着に2番手で先行していた4番人気ファストアプローチが粘り、3着は最後方から一気の脚を見せた7番人気ダブルシャープが入った。

 スローペースの札幌2歳Sは当然としても、小倉記念はハイペース気味の短距離戦にもかかわらず、勝ち馬の指数は50台と低レベルだった。レースを覚えさせるこの時期に高い指数は必要ないが、とはいえ、他のレースの指数と比べると、やはり少し物足りなさが残る。

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2017年8月31日 (木)

第1315回波乱の新潟記念

 新潟の最終週は、波乱のハンデ戦、新潟記念がメインレース。
 1番人気馬は過去10年で1勝、2着1回。2番人気馬も2勝、2着1回と、上位人気馬は苦戦が続く。トップハンデ馬も1勝、2着1回だけで、トップハンデ馬も苦しい。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬が、8年間で連対しており、連軸の中心になっている。

(新潟記念) 1着    2着    3着
07年    CYc   -     -
08年    -     DZc   -
09年    AYc   -     -
10年    C     -     -
11年      b   -      Zb
12年    B     -     -
13年    -      Zd   D d
14年    A a     c    Xc
15年    D c     X   -
16年    A     A b   D

 今年は、トーセンバジル、ロイカバード、シャドウウィザード、マイネルフロスト、スピリッツミノル、ルミナスウォリアー、フルーキーなどが指数の上位馬たちだ。

 苦戦を強いられることが多いトップハンデ馬は、57.5キロのラストインパクト。次いで57キロのマイネルフロスト、フルーキー、ルミナスウォリアーが続く。

 前走、サマー2000シリーズの小倉記念と七夕賞組が、過去10年で合計7勝をあげて、主力勢力を構成している。今年は、小倉記念組ではタツゴウゲキ、カフジプリンス、七夕賞組ではマイネルフロスト、ソールインパクトなどが有力馬として上がってくる。

 前走、小倉記念を勝ったタツゴウゲキは、直線、抜け出した2頭の叩き合いをわずかに制して、重賞挑戦2戦目で初の重賞勝ちをおさめた。先行力に加え、素軽いスピードもありそうで、新潟コースも合うのではないか。

 前走、七夕賞2着だったのがマイネルフロスト。3コーナー過ぎ、果敢に先頭に立って直線もよく粘っていたが、ゴール直前で1番人気のゼーヴィントに交わされてしまった。近走、ブリンカーを着用するようになり、集中力が出できたのか、重賞戦で2、3、2着と好走。安定したレース内容に好感が持てる。指数もすでに重賞を勝てるレベルにあり、中心に取りたい1頭だ。

 前走指数最上位のトーセンバジルは休み明け、距離適性で疑問符が付くが、底力の違いは明らか。新潟での勝ち星もあり、要注意だろう。

 小倉2歳Sは1200メートル戦。スローペースはないはずで、指数の高さと能力は比較的結びつきやすい。過去の連対馬は、前走指数上位のAB馬が中心だ。
 今年は、モズスーパーフレア、ペイシャルアス、アサクサゲンキ、バーニングペスカ、ナムラバンザイ、タイセイソニック、ジュンドリームなどが指数の上位馬たちだ。

 平均ペースに対応できて、差し脚も鋭いのはモズスーパーフレアだろう。新馬戦は2番手で先行。3コーナー過ぎに先頭に立ち、追ってきた2着馬をものともせず、そのままゴールを駆け抜けた。鋭い瞬発力もあり、2歳馬として素質も完成度も高いようだ。

(小倉2歳S)1着    2着    3着
07年    BZd   D b   A c
08年    -     -     BXa
09年    BZd   -     DXc
10年     Xb   A a   -
11年    -     A a   -
12年    -     -       c
13年    A a   D d   -
14年    -     B a   -
15年    BYd   -     -
16年    C a   A     BX
(スローペース調整-20/-10)

 札幌2歳Sは、スローペース必至の芝の1800メートル戦。
 今年はミスマンマミーア、ファストアプローチ、コスモインザハート、ヴィオトポス、ダブルシャープ、ディバインブリーズ、サージュミノルなどが指数の上位馬だ。

 前走指数最上位のミスマンマミーアは公営馬。前走、中央のコスモス賞に参戦して、スローペースの差し脚比べを、最速の上がりタイムで勝ち馬と差のない2着に好走。芝適性の高さを示した。スピード指数は中央所属の2歳世代のトップに並ぶ高指数で、将来的に余力がどの程度あるかは別にしても、今の時点で再度好走があっても不思議はないはず。

(札幌2歳S)1着    2着    3着
07年    D     -      Xa
08年    -     BXa   A
09年    AYa   -     -
10年    BX    C     A a
11年    A a    Z    -
12年    -     B     -
13年(函館)-     AX    -
14年    -     -     -
15年    -     -     CXb
16年      c   CXb   -
(スローペース調整は-20/-10)

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2017年8月29日 (火)

第1314回頑張れ、おじいちゃん

201708270111
201708270411

 札幌のキーンランドCは9歳馬エポワスが勝った。「おじいちゃんと勝てて、すごくうれしい」というルメール騎手のコメントも話題になった。エポワスは29戦目、9歳にして初の重賞制覇だった。

 レースは5番人気の4歳牝馬ナックビーナスが逃げて、2番手に2番人気の4歳牝馬ソルヴェイグ。12番人気のエポワスは最後方からになった。直線なかば、最内を行くナックビーナスがまだ粘っている。少し荒れた内よりの馬場を避けて馬場の中央からソルヴェイグがトップに立とうというところ、大きく空いた2頭の間を、あっという間に突き抜けたのがエポワスだった。
 3連単は11万4130円。

 エポワスは、これまで先行して好成績をあげてきた馬だけに、後方一気の素晴らしい差し脚が使えるとは思わなかった。ハイペース気味のペースが味方したのだろう。逆に、そのペースで先行して、2、3着の4歳牝馬ソルヴェイグ、ナックビーナスの好走は着順以上に評価が高くなくてはならないだろう。

 エポワスは洋芝コースの札幌、函館が得意で、両競馬場では(3425)と、好成績が多い。素軽いスピード比べになる中山のスプリンターズSは見送り、(2200)とコース適性の高い阪神の阪神Cに向かうことになるようだ。もちろん、10歳になる来年も現役続行らしい。頑張れ、おじいちゃん。

 新潟2歳Sは、超スローペースになって、2番手で先行した3番人気フロンティアが快勝した。2着は逃げた5番人気コーディエライトが粘り込み、中団から最速の上がりの脚を使った2番人気のテンクウが3着。3着以下は大きく離されてしまった。
 3連単は4万9030円。

 先行できる体勢にあったものの、下がってくる馬を避けられず、最後方まで後退した1番人気のムスコローソは12着に大敗した。超スローペースで、最後方から追うのはどう考えても難しい。

 今頃になって暑さが戻ってきたが、今週末はもう9月。新潟も、小倉も最終週だ。

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2017年8月24日 (木)

第1313回先行馬に注目

 8月もすでに最後の週末。札幌はキーンランドCがメインだ。
 指数上は、前走指数の高いAB馬が、過去10年のうち8年で連対している。
 1番人気馬は1勝、2着4回、3着3回と、勝率は低いものの馬券の対象にはなっている。他に、牝馬が過去10年で7勝をあげていることが特徴的だろう。

(キーンランドC)
       1着    2着    3着
07年    -     AZb   -
08年    -     BYd   AXa
09年     Xa   -     A
10年    A b   CXb   -
11年    B d    X     Yd
12年      c   AXa   BZd
13年(函館)A      Yb   -
14年    A     A      Z
15年    -     -      Xb
16年    A     -     -

 今年は、ヒルノデイバロー、イッテツ、モンドキャンノ、ノボバカラ、ネロ、エポワスなどが指数の上位馬たちだ。

 札幌の芝は、比較的力のいる馬場状態で、先行して差し脚を使えるスタミナのある馬たちに向く。指数上位馬で先行力に特徴があるのはヒルノデイバローとイッテツだろう。

 ヒルノデイバローは公営でデビュー。2勝して中央に所属を移し、ダート戦で(4231)と好成績をあげてきた。昨年から芝短距離路線に戦いの場を移したが、12戦してまだ未勝利。ただ、近走の3戦は、それまでの後方から追い込む戦法を一変。先行して6、4、2着と好成績につなげてきた。

 前走の札幌UHB賞も3番手で先行。速めに先頭に立ったイッテツを追って、クビ差の2着に迫った。イッテツとの負担重量差を考えれば、勝利に等しい内容だったといえるだろう。ダートで鍛えられたスタミナをベースに、先行力を生かす自分のスタイルが確立できれば、勝機もあるのではないか。

 UHB賞を勝ったイッテツも先行してしぶとく、札幌芝は(3120)と大得意コースだけに、連勝もあるかもしれない。

 過去10年で7勝をあげている牝馬では、ソルヴェイグ、ナックビーナス、ブランボヌールなどにもチャンスがありそうだ。

 新潟2歳Sは、スピード指数の高さより、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちが中心のレースだ。この時期の新馬戦や2歳未勝利戦はスローペースが基本。とくに直線の長い新潟コースはその傾向が強く、上がりだけの勝負になりがちだ。

 今年は、テンクウ、ムスコローソ、プレトリア、フロンティアなどが上がり指数の上位馬たちで、勝利に近く、連軸の中心になる馬たちだろう。

 とりわけ、6月中旬の新馬戦を快勝したムスコローソが最有力だろう。新馬戦は中団から。直線は空いた内に入れて、残り400メートル地点から追い出しにかかり、ゴールまで長くいい脚を見せ、余力も十分な5馬身差の快勝劇だった。新馬戦からほぼ2カ月間を開けたスケジュールも、成長を促す期間になるはずだ。

(新潟2歳S)1着    2着    3着
07年     Zd   CYc   -
08年     Xd   -     A a
09年    -     -     A b
10年    -     CYd   -
11年    -     -     -
12年    -     -     -
13年    -     -     DXa
14年    -     -       d
15年    -     D     BXb
16年    B     -     -
(スローペース調整-20/-10)

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2017年8月22日 (火)

第1312回波乱の2重賞

201708200111
201708201011

 札幌記念も、北九州記念も、今年は波乱の結果になった。

 札幌記念は6番人気のサクラアンプルールが勝って、2着は12番人気ナリタハリケーン、1番人気のヤマカツエースは3着に終わった。馬単は6万9510円。3連単は20万円を超す高配当になった。

 札幌記念はロードヴァンドールが逃げて、人気のエアスピネル、ヤマカツエースは3、4番手で先行。流れは平均ペースで、直線、エアスピネル、ヤマカツエースが並んで先頭をうかがうところ、2頭の外から勢いよく駆け上がってきたのがサクラアンプルール。並ぶ間もなくエアスピネル、ヤマカツエースを交わし去って、まさに快勝だった。さらにそのサクラアンプルールを追うように脚を伸ばしてきたのが、2着のナリタハリケーン。ヤマカツエースは何とか3着を確保したが、エアスピネルは5着に後退していった。

 札幌の芝は雨の影響が大きかった先々週以降、思いのほか力のいる馬場状態で、その馬場状態の向き不向きが結果につながったのかもしれない。

 勝ったサクラアンプルールはダートでも2勝しており、2着のナリタハリケーンも芝の2000メートルは3戦目で、ダートが主舞台の8歳馬。ともにスタミナには自信があったのだろう。

 片や、エアスピネルは菊花賞での3着はあるものの、勝ち星は1600メートルだけ。スタミナが問われる距離で、直線、脚を残せなかったのだろう。ヤマカツエースは2000メートルの距離適性は高かったが、休み明けの分、直線の力比べで息がもたなかったのではないか。

 北九州記念は3番人気の牝馬ダイアナヘイローが勝って、2着に14番人気のナリタスターワン、3着に15番人気のラインスピリットがはいって、3連単は100万円を越える高配当になった。

 逃げたアクティブミノルを2番手から追走したのが牝馬のダイアナヘイロー。終始余裕の手ごたえで、直線では難なく抜け出す王道のレース運びでの勝利だった。53キロの恵ハンデも味方したのかもしれないが、強い勝ち方だった。これで4連勝。初の重賞制覇となった。

 波乱を演出した2、3着の2頭も、4コーナーでは3番手にいた馬たち。できる限り前にいるほうが、レースはしやすいし、不利もすくないのが競馬だ。積極的に前でレースが出来たことが上位の成績につながったのだろう。

 残念だったのが人気のファインニードル。好スタートから少し下げて中団から。直線、内に入れてスペースを探したが、再三にわたって前が詰まる不利にみまわれ、追うに追えず。それでもゴール前、一瞬鋭い脚を見せる場面もあったものの、レースを自らのものにすることはできなかった。

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