2018年6月19日 (火)

第1396回 将来性

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201806170211

 大阪の地震被害が気にかかる。関西方面の皆さん、お変わりありませんか。
 今週の宝塚記念は予定通り開催できるのだろうか。

 競馬は新馬戦も始まった。いまのところ、新馬戦で最も高い指数は牝馬のグランアレグリアの「64」。

 2000年以降、ダービーを勝った馬たちの新馬戦での指数は、ジャングルポケットの「66」が最高で、平均値は「43.5」程度だ。牝馬の場合、オークスの勝ち馬の新馬戦の平均指数は「42.1」。最高指数はスティルインラブの「59」だった。

 新馬戦の指数の高さが、将来性を決定するわけではないが、グランアレグリアの「64」の指数は新馬戦としては上々のレベルだろう。差し脚もシッカリとしているようで、将来性に期待をもたせる1頭だ。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、1番人気のルヴァンスレーヴが力の違いを見せて3馬身半の差で圧勝した。ルヴァンスレーヴは向こう正面では中団の後方に位置していたが、徐々にポジションをあげ、4コーナーでは先行集団の外、5番手にまで進出。勢いのまま、直線はぐんぐん加速し、後続を引き離す一方のレースぶり。ルヴァンスレーヴの長く使える差し脚に対抗できる馬はいなかった。

 ルヴァンスレーヴの指数「83」は3歳ダートの最高指数に並ぶ高レベルで、ダート界を背負う将来性も豊かな逸材だろう。
 2着は3番人気のグレートタイム、3着は7番人気エングローサー。

 函館開幕週の函館スプリントSは、最内枠から迷いなく果敢に逃げた3番人気のセイウンコウセイの逃げ切り勝ち。昨年の高松宮記念以来の勝利だった。ゴール前ではヒルノデイバローにきわどく迫られたが、G1馬の底力がハナ差の勝利をもぎ取ったのだろう。

 2着に10番人気ヒルノデイバロー、3着には1番人気のナックビーナスが入った。ともに先行集団にいた馬たちで、函館開幕週の素軽い良馬場を生かし切ったレースだったといえそう。

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2018年6月14日 (木)

第1395回 指数上位が中心

 3歳のダート重賞・ユニコーンSが東京のメインレース。
 過去10年、指数上位馬が圧倒的に強く、2013年の勝ち馬以外は指数上位のランク馬が勝利している。前走指数の上位馬、平均指数の上位馬はともに10年連続で連対中だ。1番人気馬も(4300)と安定した成績を残し、勝ち馬は全て3番人気までの馬たち。比較的順当な結果が多い。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
08年    BXc    Zc   -
09年    A c   C b    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
12年    D       d   C b
13年    -     B b   D・-同着
14年    DZb   A     -
15年    A     D d   BYc
16年    C b   A     CXa
17年    DXc   -     B b
(スローペース調整-15/-5)
(海外、公営戦は減戦して集計)

 今年は、グリム、プロスパラスデイズ、ルヴァンスレーヴ、エングローサー、グレートタイム、コマビショウ、トキノパイレーツ、ミックベンハーなどが指数の上位馬たち。

 指数上位の注目馬は、グリム、プロスパラスデイズ、ルヴァンスレーヴなど。
 とくに、長く使える差し脚が魅力のルヴァンスレーヴが中心になりそうだ。交流G1全日本2歳優駿を快勝して臨んだ前走の伏竜Sは、3コーナーから追い出して、直線、先に抜け出した勝ち馬ドンフォルティスを追ったが、届かずの2着。ただ、4コーナーで外にふくれ、追い出すタイミングが遅れたのが敗因。ゴール前は鋭い差し脚を見せており、内容は悪くなかった。

 東京ダートのマイル戦は3走前に切れる瞬発力を使ってレコードタイムで勝っており、中山より直線の長い東京向きだろう。

 先行できるグリム、プロスパラスデイズ、コマビショウ、トキノパイレーツなどの前残りに要注意だ。

 今週から函館競馬も始まる。開幕週は函館スプリントSがメインだ。
 指数上は平均指数や前走指数などの上位馬が中心になっている。開幕週の開催になった2012年以降、1番人気は2着が1回あるだけ。不振が続いている。

 今年は、ナックビーナス、ラインスピリット、アドマイヤゴッド、セイウンコウセイ、ヒルノデイバロー、エポワス、キングハートなどが指数の上位馬たちだ。

 高松宮記念を使ってきた馬たちが多く、そこで3着に好走した5歳牝馬ナックビーナスが前走指数も上位で、注目の1頭だ。先行して直線、差し脚を伸ばすレースができ、直線の短い函館に向く脚質だろう。

 他では、ティーハーフの後方一気。セイウンコウセイ、ラインスピリット、キングハートなどの巻き返しに注目したい。

(函館スプリントS)
       1着    2着    3着
08年    AXb    Zd    Yc
09年(札幌)A      Yd    Xa
10年    CZd    Xa   -
11年    B b   A     C
12年     Zc   AYa   -
13年     Xc   -     -
14年     Xb   B     -
15年      d   C     -
16年    -     B     -
17年    B     B c   DXa

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2018年6月12日 (火)

第1394回 期待が広がる勝利

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201806100911

 4歳馬サトノアーサーが馬場の真ん中を突き抜けて、エプソムCを勝利した。

 東京の芝コースは、雨が強くなった8レース以降、直線、内を避けて馬場の良い外に回すレースが目立ってきた。エプソムCの前の10レースには、芝コースは重馬場にまで悪化していた。

 サトノアーサーは大外枠から好スタートを決め、馬場の良い外につけて直線に向いた。直線、逃げたスマートオーディン、先行するマイネルフロスト、マイネルミラノなどの脚が勢いを失うや、各馬ともに内を大きく開けて、直線の攻防にしのぎを削る。

 直線半ば、各馬横一線。サトノアーサーが馬場の真ん中から抜け出し、一気に先頭に立つと、後方から追ってきたハクサンルドルフの猛追もしのいで、半馬身差で初の重賞制覇を果たした。先行して抜け出す王道のレースで快勝したわけで、指数も上々のレベル。先々に期待が広がるレースだっただろう。

 2着は最速の上りの脚を使ったハクサンルドルフ、3着はサトノアーサーに最後までしぶとく食い下がったグリュイエール。

 1番人気に推された4歳馬ダイワキャグニーは後方からのレースになった。直線、開いた内に入れて追ったが、差し脚に見どころがなく、14着に大敗。馬場が合わなかったのか、体調が万全でなかったのか。

 波乱の多い牝馬のハンデ戦、マーメイドSは6歳馬のアンドリエッテが、ゴール前、ワンブレスアウェイとの叩き合い制した。

 アンドリエッテは、終始内ラチを距離損なく追走。直線、内ラチにわずかに空いた1頭分のスペースをこじ開け、さらに逃げるトーセンビクトリー、2番手のミリッサの間に突っ込んでいって、勝利をものにした。

 外に回していたら、最速の上りタイムでも、勝利はなかったかもしれない。それにしても、正直、よくそのスペースがあったと思うし、運不運、紙一重のレースだったのではないか。アンドリエッテの国分恭介騎手は、直線での斜行で過怠金を科せられることになったがーー。

 2着は9番人気のワンブレスアウェイ、3着は4番人気のミエノサクシード。1番人気のレイホーロマンスは6着まで。今年も人気馬には厳しい戦いになってしまった。

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2018年6月 7日 (木)

第1393回 4歳馬ダイワキャグニー中心

 梅雨に入って週末の天気が気になる。今週のメインはエプソムカップ。
 指数上は、前走指数上位のABC馬と、平均指数の上位abcd馬たちが連軸の中心を担っている。全体としても指数上位馬が活躍しているレースだ。
 1番人気は10年で4勝、2着4回。連対率80パーセントは上々だ。世代別では4歳馬が7勝、5歳2勝、6歳1勝。圧倒的に4歳馬が強い傾向にある。

(エプソムC)1着    2着    3着
08年    -     A b    Yc
09年    A a    Zb     c
10年    CYc    Y    -
11年    A a   -     B a
12年    -     A d   C
13年    C a    Xa   A
14年    A     CYa    X
15年    A d   C a   B d
16年    B d   AXa   D d
17年    -     -     -

 今年の指数上位は、ダイワキャグニー、マイネルフロスト、サーブルオール、サトノアーサー、ブラックスピネル、アデイインザライフ、ベルキャニオン、エアアンセム、ゴールドサーベラスなど。

 1番人気になりそうな4歳馬で、加えて指数でも上位のダイワキャグニーが連軸の中心だろう。毎日王冠4着、中山金杯5着、東京新聞杯3着と、古馬相手の重賞戦で、勝てないまでも好走を続けている。

 前走はオープンのメイSを、中団後方から追って完勝した。ペースも上がったレースを、トップハンデを背負って鋭い差し脚を見せての勝利は、能力の証といえるだろう。東京コースは(5012)と得意にしており、1800メートル戦は(3001)と、距離適性からも信頼できそうだ。

 マイネルミラノの逃げで、平均ペースの差し脚比べになりそう。ダイワキャグニーの他に差し脚上位といえそうなのは、サーブルオール、トーセンマタコイヤ、ハクサンルドルフ、エアアンセムなど。ダイワキャグニーの相手になる馬たちだろう。

 ダービー6着以来、屈腱炎で2年余りの休み明けになるが、毎日杯、京都新聞杯の勝ち馬スマートオーディンも素質は高いはず。ひと叩きされた次走以降が本番だとは思うが、気になる存在だ。

 マーメイドSは波乱の多い牝馬限定のハンデ戦。1番人気馬は2勝、2着1回、3着1回。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着2回。

 今年の指数上位は、レイホーロマンス、キンショーユキヒメ、ヴァフラーム、ワンブレスアウェイ、エテルナミノル、ミエノサクシード、トーセンビクトリーなど。

 牝馬限定戦だけに、スローペース必至。鋭い差し脚は必須条件だろう。

 中団から長くいい脚を使えるキンショーユキヒメ、レイホーロマンス、ワンブレスアウェイ、トーセンビクトリーなどが中心になると思うが、ハンデの軽い馬たちの一瞬の切れに後れを取ることもあるような気がする。とりわけ、格上挑戦ながら、50キロの軽量ハンデで鋭い差し脚が使えそうなルネイション、ヴァフラームが気になるところ。

 他に、ミエノサクシード、ミリッサ、アルジャンテ、アンドリエッテなどにもチャンスはありそうで、今年も難解なレースになった。

(マーメイドS)
       1着    2着    3着
08年    -     -     BXa
09年    -     B     -
10年    A     -     -
11年     Y    B a   C
12年    -     -     -
13年    BX     Z    AY
14年    A     -      Xa
15年    -     -     -
16年    DZa   A       c
17年    -     A a    Xb

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2018年6月 5日 (火)

第1392回 強い4歳馬にデムーロとルメール

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201806020911

 春のG1最後を飾る安田記念は、G1初挑戦のモズアスコットが勝った。

 モズアスコットは中団後方から。直線は外に出さず内に入れ、前を行くスワーヴリチャードを目標に追った。直線半ば、終始先行していたアエロリットが先頭に立ち、スワーヴリチャードが差を詰めていく。その2頭の間をついて、ぐんぐん伸びてきたのがモズアスコットだった。ゴール手前、アエロリットをとらえ、モズアスコットがクビ差でG1の栄冠をものにした。

 2着はアエロリット、3着はスワーヴリチャード。4着にサトノアレス、5着サングレーザーという結果だったが、6着ペルシアンナイトを含めて、上位6頭はすべて4歳馬が占めた。

 モズアスコットは近走、阪急杯2着、マイラーズC2着、前走の安土城Sも2着と、惜しいレースが続いていた。指数上も過去の指数で最上位の馬だった。安田記念は連闘で勝利をつかんだが、指数も高く、過去の指数の裏付けもあり、安田記念の勝利は実力通り。フロックではないはず。今後もマイル路線の中心をになう逸材だろう。

 鳴尾記念はマルターズアポジーが逃げ、ペースは速くなった。直線、中団待機のトリオンフが馬場の中央から脚を伸ばし、いったんは先頭にたった。しかし、最内をついたストロングタイタンも負けじと追い続け、激しい叩き合いになったが、ゴール前ではストロングタイタンがわずかに抜け出して、レコードタイムで重賞戦初勝利をあげた。トリオンフを追うように上がってきたトリコロールブルーが離れた3着。

 勝ったストロングタイタンは5歳馬だが、2着、3着のトリオンフ、トリコロールブルーは、2頭しか出走していなかった4歳馬だ。

 安田記念はルメール騎手が、鳴尾記念はM・デムーロ騎手が勝利をあげた。ルメール騎手は鳴尾記念でも2着。M・デムーロ騎手は安田記念で3着。ともに勝てなくても2、3着の馬券圏内に持ってくるのはさすがというほかない。ちなみに先週のM・デムーロ騎手は8戦して(3311)。連対率75%、複勝率はなんと87.5%だった。ルメール騎手も17戦して(5327)。こちらも連対率は47%。

 日本の騎手たちとは、何かが違う。天賦の才能なのか、騎乗技術なのか、勝負勘なのか、ハングリー精神なのか。

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2018年5月31日 (木)

第1391回 素軽いスピード

 春のG1の最後を飾る安田記念が今週のメイン。
 1番人気馬は4勝、2着1回。2番人気馬も2勝をあげているが、人気薄の馬たちの台頭もあって、堅い決着は少ない。
 指数上は、過去10年のうち7年で連対する前走指数や、平均指数の上位馬たちが連軸の中心になっている。

(安田記念) 1着    2着    3着
08年    -     外     AX
09年    BYb   AYa   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -     -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y
15年    D     -     -
16年    A c    Xa     d
17年      d   -      Z

 今年の指数上位は、サングレーザー、スワーヴリチャード、ヒーズインラブ、ペルシアンナイト、モズアスコット、キャンベルジュニア、レッドファルクスなど。

 重賞実績で最上位は、4歳馬スワーヴリチャードだ。ダービー2着の後、アルゼンチン共和国杯1着、有馬記念4着、金鯱賞1着と実績を積み、前走、ついに大阪杯を快勝して、G1のタイトルホルダーになった。

 東京コースは(2200)と得意にしており、馬場も稍重まではこなしている。課題があるとしたら、初挑戦になる1600メートルの距離だろう。これまで1800から2000の距離は(4201)と安定しており、1600もこなせる距離のように思える。ただ、大阪杯は、向こう正面で後方から一気に先頭に上がって行って、パワーで押し切るレースだった。長く使える差し脚に象徴されるように、スタミナは十分にあるが、その分、素軽いスピードには欠けるのかもしれない。

 マイル戦での素軽いスピードではサングレーザーが上位だろう。前走のマイラーズCはスピードの出る良馬場。中団後方から鋭い差し脚を使って、レコードタイムで完勝している。マイル戦は(1131)と、強調できるものではないが、3歳時にはG1マイルCS3着もあり、距離適性は高い。前走指数は最上位で、大きな成長を感じる4歳馬だ。

 他に、素軽いスピード上位はリスグラシュー、サトノアレス、リアルスティールなど。良馬場の差し脚比べなら十分にチャンスがあるだろう。

 前残りで気になるのが、前走、マイラーズCで、直線、早め先頭に立って2着に粘ったモズアスコット。京王杯スプリングCで惜しい2着だったキャンベルジュニアの本格化にも要注意だ。

 鳴尾記念は2012年から2000メートルに変更になり、この時期の開催になった。
 過去6年、1番人気は1勝、2着2回。指数上は、前走指数や過去の指数が高い馬が連軸の中心になっている。

 今年の指数上位は、マルターズアポジー、ヤマカツライデン、タツゴウゲキ、トリコロールブルー、モンドインテロ、トリオンフなど。

 例年、平均ペースの流れになり、逃げ、先行馬が好走する傾向にある。
 今年は強力な逃げ馬マルターズアポジー、ヤマカツライデンがペースを作るが、それでもハイペースにはならないだろう。2頭の逃げ残りもありそうだが、逃げる2頭を見ながらレースができる、タツゴウゲキ、トリオンフなどに展開は向くだろう。

 人気になりそうなトリオンフか、9か月の休み明けでも、芝2000は(5104)のタツゴウゲキからか。タツゴウゲキから狙うほうが面白いかもしれない。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c   CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b
15年    BXa   -     -
16年    CXa   B b   -
17年    D     -     A

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2018年5月29日 (火)

第1390回 福永騎手の好騎乗

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201805270512
201805260811

 福永騎手がワグネリアンで、ついにダービージョッキーになった。

 12万人の拍手と歓声に包まれて、ワグネリアンと福永騎手が、日差しに輝く緑のターフを戻ってくる。涙をぬぐいながらのウイニングランに拍手と歓声がやまない。
 ダービー18回の悔しさを晴らし、19度目の挑戦でつかんだ、ダービージョッキーの栄誉。おめでとう。福永騎手。

 スタートを決め、ハナに立って逃げたのは皐月賞を勝ったエポカドーロ。2番手にジェネラーレウーノ、3番手にダノンプレミアム。コズミックフォース、ブラストワンピースが続き、ワグネリアンはそのすぐ後ろの外につけた。

 スローペースの流れで、直線に向いても、エポカドーロの脚色に衰えは見えない。残り200メートル地点でもまだ粘っている。しかし、残り100メートル、必死に追い続けたワグネリアンがついにエポカドーロをとらえると、勢いのままゴールに飛び込んでいった。

 エポカドーロが2着に粘り、3着は先行していたコズミックフォース。5-4-16番人気の順で、3連単はダービー史上最高となる285万6300円の配当だった。

 皐月賞では1番人気に押されたワグネリアンだったが、期待に応えられずに7着。ダービーでは、不利といわれる8枠17番からの出走も影響したのか、5番人気だった。スローペースで、上位陣がすべて先行馬たちが占めた結果からも、ワグネリアンの勝因は、福永騎手の積極的な先行策だったといえそう。2000年以降、ダービーで8枠の馬が勝ったのは2001年のジャングルポケットだけで、ここ10年は連対もなかっただけに、8枠17番からの勝利は福永騎手の好判断がもたらしたものだろう。

 1番人気のダノンプレミアムは、直線、最内から抜け出しを図ろうとするが、十分なスペースがなく、内で動けないまま。結果は6着だった。ただ、余力があったようには見えず、スペースがあったとしても、抜け出せたかどうか。今の時点では、あれが精一杯のレースだったのかもしれない。とすると2400メートルの距離が長かったのか。

 目黒記念は、中団の前から直線の熾烈なたたき合いを制したウインテンダネスが勝利をつかんだ。2着はノーブルマーズ、3着はパフォーマプロミス。9-10-1番人気の順で、3連単は19万超えの高配当。

 今年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートルの葵S。
 9番人気の牝馬ゴールドクイーンが逃げ切り勝ちを収めた。2着は6番人気のラブカンプー、2番人気のトゥラヴェスーラが同着。3連単は10万を超す高配当だった。

 今週から2歳戦も始まって、来年のダービーに向けての戦いもスタート。ダービージョッキーの称号がない残されたベテラン騎手というと蛯名騎手が思い浮かぶ。がんばれ。

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2018年5月24日 (木)

第1389回 ダノンプレミアムに期待

 今週は第85回日本ダービー。
 スピード指数が公表された1992年以降、26年間で指数上ランク外の馬がダービーを勝ったのは1996年のフサイチコンコルドと、2000年のアグネスフライト、昨年のレイデオロの3頭だけで、ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強いレースだ。

 また、2001年以降の過去17年間、1番人気馬は11勝をあげ、2、3番人気馬があわせて5勝をあげている。1、2、3番人気以外では7番人気馬が1勝しているだけで、人気上位馬が中心といえそう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
15年    AZb     d   DXd
16年    BYa   C d   A c
17年    -       a   DY
(スローペース調整-15/-5)

 今年はステイフーリッシュ、アドマイヤアルバ、コズミックフォース、エポカドーロ、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、キタノコマンドール、ゴーフォザサミットなどが指数の上位馬たちだ。

 ダービーの中心勢力は、もちろん皐月賞組だが、今年は4戦4勝のダノンプレミアムが挫石のため皐月賞を回避。出走していれば断然の人気で、勝利の可能性も十分にあっただけに、ダノンプレミアムの取捨が重要なポイントになりそうだ。

 ダノンプレミアムは2歳12月の朝日杯を勝って、最優秀2歳牡馬に選出された。その時のスピード指数は「85」という高レベルで、その指数は今も現3歳牡馬のナンバー2にランクされている。年明けの初戦になった3月の弥生賞は、スローペースで逃げるサンリヴァルの離れた2番手につけ、直線、馬場の良い外にコースをとると、反応よく一気に加速して快勝した。最速の上りで追ってきたワグネリアンも相手にならなかった。

 これまでは先行して、直線で差し切る王道のレーススタイルで勝ち続けているが、それでいて差し脚も常に上位にあり、先行馬に余裕の差し脚を使われては、後続馬は苦しいだろう。実際、4勝ともスキがない完勝のレースばかりだった。2400の距離は未経験ながら、ハイペースにならない限り、距離が課題になるとは思えない。

 弥生賞を完勝して、「さあ、皐月賞へ」という時点での回避だっただけに残念だったが、指数のレベルの高さ、4戦4勝の実績、余裕の差し脚はここでも断然だろう。状態に問題がなければ、中心は自然とダノンプレミアムに落ち着くのではないか。

 相手は皐月賞を勝ったエポカドーロが筆頭。皐月賞は大逃げを打った馬たちを先に行かせ、離れた4番手からの差し切り勝ちだった。展開に恵まれたとする見方もあるが、力で押し切れるスタミナは、距離が伸びて、より生かされるのではないか。

 皐月賞で上りが良かったのは、4着ステルヴィオ、5着キタノコマンドール、6着グレイルの3頭。ともに最速の34秒8の上りタイムだった。前残りの流れが向かなかったといえそうで、直線の長い東京コースで巻き返しもありそうだ。

 他では京都新聞杯を高指数で勝ったステイフーリッシュ、3戦3勝のブラストワンピース、青葉賞の勝ち馬ゴーフォザサミットなども有力馬の一角を占めるだろう。

 ハンデ戦の目黒記念は、昨年、久しぶりにトップハンデ馬が勝ったが、基本的にトップハンデ馬は苦戦が多い。1番人気は過去10年で1勝、2着5回、3着1回。指数上は、過去10年のうち7年で連対する平均指数上位馬が連軸の中心を担っているが、ランク外の馬も活躍が目立つ。

 今年は、トウシンモンステラ、チェスナットコート、ウインテンダネス、ソールインパクト、フェイムゲーム、ゼーヴィント、サウンズオブアースなどが指数の上位馬たち。

 トップハンデはフェイムゲームだが、59キロはさすがに苦しいだろう。
 指数上位馬で比較的ハンデが楽なのは4歳馬チェスナットコートだろう。前走、天皇賞(春)は中団から5着に押し上げ、指数も自己ベストの91をマークした。強い相手に5着は、成長を感じさせる。2400メートル以上の距離は(2102)だが、連対できなかった2戦も差のない5着。長距離適性は高いだろう。

(目黒記念) 1着    2着    3着
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C     C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -
15年     Y    -     D d
16年    -     -      Xa
17年    -       b   -

 葵Sは、今年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。 
 指数上位は、ミッキーワイルド、トゥラヴェスーラ、ウィズ、アンヴァル、タイセイプライド、アサクサゲンキなど。
 1200メートル戦で鋭い瞬発力を示しているトゥラヴェスーラが中心になりそう。

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2018年5月22日 (火)

第1388回 最強オークス馬

201805200511
201805190811

 今年のオークスはアーモンドアイの圧勝で終わった。

 6番手で進んだアーモンドアイは、直線にはいっても余力十分。残り400メートル地点から追い出されると、あっという間に前を行く馬たちをとらえ、残り200メートルで先頭に立つと、あとは楽々ゴールに飛び込むだけだった。スピード指数は「89」の高レベルで、これは牡馬も含む現3歳世代の最高指数。まさに圧巻の勝利だった。

 例年、オークスはスローペースが基本。多くの馬が経験のない距離に挑むのだから、当然といえば当然だし、直線の長い東京コースということもあって、直線に向くまでペースは上がらず、直線の差し脚比べになるのが普通だ。

 したがって、例年、勝ち馬のスピード指数はあまり高くはならない。2000年以降、オークスの勝ち馬の最高指数は昨年のソウルスターリングの(84)が最高で、オークスのレコードタイム保持者のジェンティルドンナの(83)が2番目の高指数だった。

 のちに名牝といわれるブエナビス(77)、アパパネ(74)のオークスでの指数は平凡に思えるレベルでしかないが、スローペースで折り合い、余力を持って直線に向かい、長く良い差し脚を使って栄光をつかんでいる。ブエナビスの上がり指数は(19)、アパパネは(22)と、能力の証は上がり指数に現れる。ちなみに、スピード指数の高かったジェンティルドンナの上り指数は(8)に過ぎない。

 今年のオークスを勝ったアーモンドアイのスピード指数の「89」は、2000年以降のオークス馬の最高指数であり、しかも、上がり指数は「19」の高レベル。指数上は「過去最強のオークス馬」といえるのではないか。今週はダービーが控えているが、アーモンドアイの指数を超える馬が現れるだろうか。

 アーモンドアイの今後の活躍が楽しみだが、2、3着のリリーノーブル、ラッキーライラックも指数は上々で、ここは相手が悪かったというしかない。

 平安Sは4歳馬のサンライズソアが逃げ切り勝ちを収めた。2着は4歳牝馬のクイーンマンボ。3着はクインズサターン。ダート6連勝中で圧倒的1番人気に推されたグレイトパールは直線、脚色が悪く5着まで。期待に応えられなかった。

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2018年5月17日 (木)

第1387回 アーモンドアイ中心

 今週はオークス。
 3歳牝馬のG1だけに、過去10年の連対馬は前走指数上位馬が中心。なかでも、前走指数の高い馬A、B馬が有力にみえる。他に、平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も差なく好走しており、指数上位馬が連軸向きだろう。

 1番人気馬は過去10年で、4勝、2着2回、3着1回。連対率は60パーセント。前走、桜花賞組は8勝をあげて断然の中心。他に、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラSの勝ち馬が1勝をあげている。

(オークス) 1着    2着    3着
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着  Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
14年      c   DY    AX
15年    BX    -     C
16年    AXa   B b   -
17年    BZa   -      Xb
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、アーモンドアイ、ラッキーライラック、リリーノーブル、オールフォーラヴ、トーセンブレス、マウレア、レッドサクヤ、ウインラナキラなど。

 中心は桜花賞を圧倒的な差し脚で完勝したアーモンドアイだ。

 今年の桜花賞は、3番手で先行したラッキーライラックが直線なかばで抜け出したが、後方から大外一気に駆け上がってきたアーモンドアイが、実に鮮やかな差し脚で16頭の馬群を置き去りにして快勝した。

 アーモンドアイのスピード指数は「86」の高レベルで、これは牡馬を含めて、現3歳世代の最高指数だ。過去の桜花賞馬と比べても、2007年のダイワスカーレットと並ぶ高指数で、阪神コースが新しくなった2007年以降の桜花賞で「84」以上のスピード指数を示したのは、2007年の勝ち馬ダイワスカーレット(86)と、2着のウオッカ(84)、2009年のブエナビスタ(84)の3頭だけ。アーモンドアイは、指数上、過去の名牝たちと並ぶか、それ以上の素質をも秘めていることを示している。

 2400メートルの距離が課題とされているが、アーモンドアイの驚異の差し脚は、距離が伸びてさらに輝きを増すのではないか。

 桜花賞組とはすでに決着がついており、相手の筆頭は別路線組のサトノワルキューレだろう。サトノワルキューレは2400のゆきやなぎ賞を勝って、前走は2000メートルのフローラSを快勝した。距離の経験は大きいし、東京向きの長く使える差し脚に注目したい。

 桜花賞組からは、2、3着のラッキーライラック、リリーノーブルが有力候補。アーモンドアイ、サトノワルキューレがともに後方からの差し脚に懸ける馬たちだけに、先行脚質を生かしての粘り込みに注目したい。

  他では、忘れな草賞を勝ったオールフォーラヴ、水仙賞を勝ち上がってきたロサグラウカの先行差しにも要注意だ。

 平安Sは5月の開催になり、距離も1900メートルで行われるようになって、今年で6年目。ダートの重賞戦だけに、前走指数上位馬が中心だ。

 今年は、グレイトパール、メイショウウタゲ、ミツバ、トップディーヴォ、テイエムジンソク、クインズサターンなどが指数の上位馬たち。

 とりわけ、ダートで6連勝中の5歳馬グレイトパールが有力だろう。昨年、この平安Sを高指数で勝ったあと、骨折で11か月の休養を余儀なくされたが、復帰戦となった前走アンタレスSも中団後方から追って、難なく快勝して見せた。先行してもよし、中団後方から追ってもよしと、脚質も自在。展開に左右されることなく、強さを発揮してきたが、ここもさらに連勝を伸ばすのではないか。

 ミツバ、テイエムジンソク、ナムラアラシなどが相手の中心になりそう。

(平安S)  1着    2着    3着
13年    AXa   B      Yc
14年    -       c   B
15年    -     BZc    Xa
16年    AYc     d   B b
17年    B     D d   -
(海外、公営のレースは減戦して集計)

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