2018年1月18日 (木)

第1353回 勝敗を分けるもの

 アメリカJCCは全体として指数上位馬が強く、過去10年、全て指数ランク馬が勝っている。1番人気馬は2勝、2着1回。多少、苦戦が目につく。

(アメリカJCC)
       1着    2着    3着
08年    BZ      b   -
09年    B d   BXa   -
10年     Yd   B     DYb
11年    BXa   -      Xb
12年     Yb   B     AZc
13年      d    Zd   -
14年    DY    -       b
15年      c   A     A
16年    AXa   C d   C
17年    AZa   -     B

 今年の前走指数上位馬はゴールドアクター、シホウ、ショウナンバッハ、トーセンビクトリー、ディサイファ、マイネルミラノ、ダンビュライトなど。

 G2としては低調なメンバー構成になった。それだけに、重賞の実績と指数の高さからは、ゴールドアクターが抜けた存在にみえる。ゴールドアクターは2015年の有馬記念の勝ち馬で、1昨年も3着に好走している。昨年の天皇賞(春)は7着、宝塚記念で2着のあと休養にはいった。

 今回は休み明けの1戦になるが、休み明けはむしろ好走例が多く、その点での心配はないだろう。中山は有馬記念を含め、オールカマー、日経賞も勝って重賞3勝。全成績も(4112)と、中山は得意コースだ。また、2200の距離も(2200)と、連対率100%の距離。得意な条件が揃って、休み明けとはいえ、叩き台のレースではないはずだ。心配があるとしたら、道中のペースがゆるむことだろう。G1の厳しいペースで、差し脚を伸ばしてきた馬だけに、極端なスローペースは合わないかもしれない。

 スローペースで浮上してくるのが、ダンビュライト、ミッキースワロー、レジェンドセラーの4歳馬3頭だ。

 ダンビュライトは皐月賞3着、ダービー6着、菊花賞5着馬。前走、1600万条件を勝ったばかりだが、クラシック戦線での成績通り、素質は高そうだ。

 ミッキースワローはダービーの出走はかなわなかったもののセントライト記念を勝って、菊花賞で6着。菊花賞はダンビュライトととともに、直線の攻防に見せ場もあった。不良馬場と菊花賞の距離を考えれば、中距離の方がレースはしやすいだろう。

 レジェンドセラーは1000万、1600万を連勝中。スローペースならダンビュライト、ミッキースワローと比べても差し脚に差はない。

 東海Sの指数上位馬は、テイエムジンソク、ディアデルレイ、ローズプリンスダム、モルトベーネ、タガノエスプレッソ、コスモカナディアン、ドラゴンバローズなど。

 指数の高さと安定感ではテイエムジンソクが最上位だ。ここまで(8646)の成績だが、近走は重賞戦を3戦して1勝、2着2回。前走はG1チャンピオンズカップで堂々1番人気に支持された。レースは逃げたコパノリッキーの2番手から。ゴール前、一旦先頭に立ったが、後方一気のゴールドドリームに交わされてクビ差の2着。惜しくも勝てなかったとはいえ、能力は十分に示したレースだった。先行して押し切る王道のレースで、安定した成績を残しており、ここでも不動の中心馬だろう。

 相手は連勝中のディアデルレイ。前走、師走Sは逃げて完勝。指数は95の高レベルだった。他では4歳馬のローズプリンスダム、先行力のあるサングラス、シャイニービームなどに加え、差し脚が光るクインズサターン、サンマルデュークなどにも要注意。

(東海S)  1着    2着    3着
13年    A     CYa    X c
14年     Xa   C c   B
15年     X    -     BYb
16年    D     -     A b
17年    -     -     -
(公営競馬は減戦して集計)

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2018年1月16日 (火)

第1352回 春を目指して

201801140811
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 先日発売された広辞苑の新版(第7版)を買った。これまで使っていたのは20年前に改訂された「第5版」で、それで何の不都合も感じていなかったが、小さな文字だけは読みづらかったので、今回は文字の大きい「机上版」にした。広辞苑に載っている言葉や用語なども、ネットで調べればすぐに分かると思うが、ネットの情報のすべてが正しいとは思えない。もちろん広辞苑も文字数上の制約もあり、すべての項目を分かりやすく表しているわけでもないし、実際、いま「LGBT」の説明が話題になっているように、広辞苑といえども全てが正しいかどうかもわからない。たた、それでも、私ならネット情報より広辞苑のほうを信じる。広辞苑には、積み重ねられた検証の歴史があり、それによって正しさのよりどころに値する信頼を備えているように思えるからだ。

 京都の日経新春杯は、ロードヴァンドールがゆったりとした逃げを打ち、2番手にガンコ。その後ろ、最内ぴったりにパフォーマプロミスがつけた。1000メートル通過が62秒0というスローペース。

 ゴール前、逃げるロードヴァンドールを半馬身交わして、パフォーマプロミスが勝利をつかんだ。3着は直線一旦先頭の場面もあった格上挑戦のガンコ。直線も後続馬はなす術なく、先行馬がそのまま上位に残る結果だった。入線は1、4、7番人気の順。私が本命に推したソールインパクトは中団からのレースになったが、スローペースの差し脚比べでは分が悪かったようで、11着に大敗した。

 クラシック登竜門の京成杯は1番人気のジェネラーレウーノが快勝。2番手に控えて、直線、満を持して抜け出す横綱相撲。逃げなくても落ち着いたレース運びができ、内容も上々だった。2着は後方から差し脚を伸ばした2番人気のコズミックフォース、3着は6番人気のイェッツト。勝ったジェネラーレウーノは、2000メートル戦の指数としてはホープフルSを制したタイムフライヤーに次ぐ高指数で、クラシック戦線でも期待できそうな逸材だろう。

 牝馬のハンデ戦・愛知杯は、先行した6番人気のエテルナミノルが、直線に向くと早めに抜け出して、そのまま押し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にした。直線、後方から追い込んだ11番人気のレイホーロマンスが2着、つれて上がってきた1番人気のマキシマムドパリが3着。牝馬のハンデ戦はむつかしい。

 正月競馬も半分が過ぎた。土曜日、初富士Sの高配当を当て、出足はまずまずだった。
 12月に比べると、わずかに日の沈むのが遅くなった。とはいえ、寒い日は続く。春はまだ遠い。

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2018年1月11日 (木)

第1351回 軽量ハンデ馬に要注意

 京都の日経新春杯は伝統のハンデ戦。ただし、トップハンデ馬は過去10年で1勝、2着1回、3着2回のみ。苦戦続きだ。1番人気馬は2勝、2着4回、3着1回と、比較的安定した成績を残している。1、2、3番人気馬が揃って連を外したのは1度だけ。ハンデ戦とはいえ、堅めの決着が多い。指数上位馬も健闘しており、前走指数や過去指数の上位馬たちが連軸向きのようだ。

(日経新春杯)1着    2着    3着
08年     Zb   -     -
09年    -     C b   -
10年    -     -     -
11年     Xa   B     -
12年     Xa   B b   -
13年    D     A b    Xc
14年    A a    Z    -
15年     Z    -     -
16年    A d   -     C c
17年    B     -       d

 今年の指数上位馬は、ガンコ、モンドインテロ、ソールインパクト、ミッキーロケット、ヒットザターゲット、ロードヴァンドール、カラビナなと。
 トップハンデは57.5キロのミッキーロケット。続いて57キロのモンドインテロが続く。

 近走、2400メートルで好走しているのは、ミッキーロケット、ソールインパクト、ガンコなどだろう。
 重賞の実績ではトップハンデを背負うミッキーロケットが断然。昨年この日経新春杯を勝っており、神戸新聞杯2着もある。指数も安定して高く、ここは1番人気にもなりそうだが、過去の傾向からトップハンデ馬の苦戦を考えると、どうしてもミッキーロケットからとは思いにくい。

 ソールインパクトは54キロのハンデ。前走、格上挑戦でG2のアルゼンチン共和国杯に参戦、先行して2着に頑張った。2400以上の距離は(1130)と、全て3着内に好走している。福永騎手とも(2333)と、相性も良いようで、注目に値する1頭だろう。

 ガンコの前走は久々の芝戦。直線、2番手から抜け出し、好指数で快勝した。ただ1000万条件を勝ったばかりで、まだ、格下の身。52キロの軽ハンデを生かせれば、波乱の主役もありそうだが、まだ信頼は薄いだろう。

 他に、気になるのがロードヴァンドール。2400メートル戦に実績はないが、ここは単騎の逃げが打てそうで、逃げ切りがあるかもしれない。

 クラシック登竜門の京成杯。
 過去10年の勝ち馬はすべて指数の上位馬たち。前走指数の上位馬と過去の指数上位馬のXY馬が中心だ。
 今年の指数上位馬は、ダブルシャープ、エイムアンドエンド、ジェネラーレウーノ、コスモイグナーツ、ギャンブラー、ロジティナ、サクステッド、ヤマノグラップルなど。

 ペースは緩みそうで、先行できて、長く使える差し脚は必須条件だ。先行して、差し脚が鋭いのはジェネラーレウーノだろう。7月の新馬は3着だったが、一息入れた10月の未勝利戦を逃げ切り勝ち、続いて500万条件も逃げて連勝を果たした。2戦とも逃げ切り勝ちだったが、直線の脚がしっかりとしており、後続馬に迫られながらも、抜かせない勝負根性も評価したい。

 戸崎騎手騎乗のコズミックフォースの差し脚も上々で、逆転があるかもしれない。

(京成杯)  1着    2着    3着
08年    D     CXd   B a
09年      Y    -     -
10年     Xa   A     CZb
11年    AYa   -     BYb
12年     Yc   BXa   C
13年    D     -     -
14年     Xd   AZ    -
15年    CY    A     -
16年    C     -     -
17年    B b    Y    A a
(スローペース調整-20/-10)

 中京の愛知杯は2016年から1月の開催に変わった。牝馬限定のハンデ戦は、難解で波乱も多い。
 今年の指数上位馬は、メイズオブオナー、アンドリエッテ、マキシマムドパリ、レイホーロマンス、クインズミラーグロ、エテルナミノル、ゲッカコウなど。

 トップハンデは昨年の勝ち馬で、56キロのマキシマムドパリ。指数の安定感で上位にあり、連軸の中心になりうるが、6歳牝馬のトップハンデは買いにくい。

 スローペースの差し脚比べなら、差し脚上位のメイズオブオナー、ギモーヴ、リカビトス、ハッピーユニバンス、ブラックオニキスなどが連軸の有力馬に浮上してくるだろう。

 ここは格上挑戦になるが、成長の勢いのある4歳馬メイズオブオナー、リカビトスに注目したい。

 メイズオブオナーは前走1000万条件を勝ったばかりで、ハンデは50キロと断然の軽量。リカビトスはデビューから3連勝で秋華賞に臨んだが、10着に大敗。陣営は重馬場が合わな勝ったと判断しており、51キロのハンデで巻き返しを狙う。

(愛知杯)  1着    2着    3着
16年     Za   -      Xa
17年     Yb    Y    -

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2018年1月10日 (水)

第1350回 戸崎騎手の快進撃

201801060611
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201801070611
201801080811

 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 正月は雪の積もる湯西川温泉に行った。正月料理はどこも同じと、さほど期待もしていなかったが、泊まった本家伴久の料理がおいしかった。メインの料理だけでなく、付け合わせの小鉢でさえ、気配が良く、味わい深く感じられた。素材の違いなのか、料理の手法の違いなのか、いずれにしても期待以上。ちょっと感動した。

 今年の正月競馬は、土曜日からの3日間開催。
 中山の金杯は、1番人気に推された明け4歳のセダブリランテスが勝った。スローペースを2、3番手で先行、直線も無理なく抜け出すスキのない、無理のないレース運びだった。2着のウインブライトとはクビ差、3着のストレンジクォークともクビ+クビの差とはいえ、完勝といえる内容だっただろう。

 京都の金杯は4番人気のブラックムーンが快勝。向こう正面では最後方だったが、3コーナー過ぎから徐々に進出して、直線は大外から一気に脚を使っての差し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にした。前走、6着ながら上がりは最速だったが、その持ち味が生きたレースだった。2着は3番人気のクルーガー、3着は1番人気のレッドアンシェル。

 3歳牝馬のフェアリーSは、2番人気のプリモシーンが中団から差し脚を伸ばして、余力の勝利。2着は6番人気のスカーレットカラー。3着は7番人気のレッドベルローズ。1番人気のテトラドラクマも直線、馬場の真ん中から抜け出す勢いを見せたが、坂上で脚が止まって6着に下がった。

 3歳のシンザン記念は、冷たい雨の中のレースで、馬場状態は稍重発表だったが、もっと悪く見えた。レースは後方から1頭だけ全く違う脚色で駆け抜けてきた1番人気に支持された牝馬のアーモンドアイが完勝した。

 スロー気味の流れで、馬場も良くないとしたら、本来なら先行馬に向くペースのはず。実際2、3着は先行馬、逃げ馬の前残りだ。それを後方から追い込んで圧勝するのだから、ここは、ただただ称賛するしかない。今後、桜花賞へ向けてクラシック戦線でも活躍が期待できる素材だろう。2着も牝馬のツヅミモン、3着はただ1頭57キロを背負ったカシアス。

 中山金杯のセダブリランテスの手綱を取った戸崎騎手は、日曜日のフェアリーS、続く月曜のシンザン記念も勝って、新年早々いきなり3日連続の重賞勝ち。これは史上初となる快挙らしい。開催初日、2日目はルメール騎手とM・デムーロ騎手は騎乗停止中で不在だった。3年連続でリーディングトップを続け、昨年はそのトップの座をルメール騎手に奪われただけに、なおさら負けられない思いもあったのだろうか。

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2017年12月27日 (水)

第1349回今年最後の重賞

 2017年、最後の重賞は2歳のG1ホープフルS。
 以前はラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたが、2014年から名称を改めて中山での開催になった。

 今年の指数上位は、タイムフライヤー、ルーカス、シャルルマーニュ、ナスノシンフォニー、マイハートビート、ジュンヴァルロ、シャフトオブライトなど。

 2歳戦だけに前走指数上位馬が中心だが、スローペースは必至のメンバー構成で、指数は低くても、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちにも注意がいる。

 指数上位馬の中では、前走、2歳の重賞戦で2着に好走しているタイムフライヤーとルーカスが有力だろう。

 タイムフライヤーは、前走、京都2歳S(芝2000m)で1番人気に支持された。3番手から直線、早め先頭に立ったが、ゴール前、外から伸びたグレイルにわずかに交わされての2着だった。不覚を取ったレース内容で、ここでも中心になるだろう。

 ルーカスは前走の東スポ杯2歳Sで、後方から追い込んだものの、勝ち馬には差をつけられて2着だった。位置取りがもう少し前なら結果は違っていたかもしれない。

 他では、スローペースの差し脚が鋭いナスノシンフォニー、2戦2勝のサンリヴァルにジャンダルム、1戦1勝のステイフーリッシュなども、有力馬の一角に浮上してくるだろう。

(ホープフルS)
       1着    2着    3着
07年(阪神)CXb   -     -
08年(阪神)B b   AYa   -
09年(阪神)-     A a   -
10年(阪神)D d   A a    Xb
11年(阪神)-     D     AXb
12年(阪神)C     AXa   C
13年(阪神)AXb   C     AZa
-----------------------
14年(中山)-      Xa   -
15年(中山)-     B     A a
16年(中山)A a    Y    -
(スローペース調整値-20/-10)

 今年1年、ご愛顧いただき、ありがとうございました。
 この1年、風邪もひかずわりと元気に過ごせたのは幸いでしたが、馬券はなかなか思い通りにはいかないことが多かった気がします。来年は決意も新たに、頑張る所存です。引き続き、ご愛顧いただければ幸いです。

 基準タイム32版の「有馬記念グッズプレゼント」は抽選のうえ、1月6日には発送する予定です。

 「高田馬場日記」は年内の更新はこれが最後。年明けの更新は10日の予定です。金杯の予想はありません。あしからず。
 それでは皆さん、お元気で、良いお年を!!

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2017年12月26日 (火)

第1348回ありがとうキタサンブラック

201712240611
201712230911

 1番人気のキタサンブラックが見事に有終の美を飾った有馬記念だった。

 キタサンブラックは好スタートからハナに立ち、マイペースの逃げに持ち込む。ペースは緩いが、動くに動けなかったのか、誰も競りかけていかない。最後の4コーナーを回って直線に向くと一気に差を広げ、大歓声を突き破るようにゴールを駆け抜けていった。逃げて、逃げて、最後まで影も踏ませず。まさにキタサンブラックらしい、完勝のラストランだった。

 接戦となった2着に8番人気のクイーンズリング、3着は3番人気シュヴァルグラン。3連単は2万5040円。断然人気のキタサンブラックが勝った割には好配当になった。

 全てのレースが終わって、キタサンブラックのお別れのセレモニーが行われた。冬空の中、何万人の人が残っていただろう。コースに沿う花段前は端から端まで人で埋め尽くされていた。私の席の周りにいた人たちも、レースが終わっても誰ひとり帰らなかった。

 皆、サブちゃんの、やさしく配慮の行き届いた言葉のひとつひとつを聞き逃すまいと、耳をそばだてていた。サブちゃんの声が空気を震わすだけで、じつに静かな空間だった。何万人かの気持ちがひとつになる豊かな時間だったようにも思えた。

 いろんな馬たちの引退式をみたが、わたしはこのキタサンブラックのお別れのセレモニーでのサブちゃんの言葉が一番心に残った。

 ありがとうキタサンブラック、そしてサブちゃん。さらにキタサンブラックを支えた多くの人たちにも一ファンとして、感謝します。もちろん、最後は「祭り」の大合唱だった。

 電飾で光るクリスマスツリーの前で写真を撮って、カミさんと西船橋までの長い夜道を歩いて帰る。荻窪で小さなケーキを買った。

 有馬を勝ったキタサンブラック、2着のクイーンズリングも引退レースだったが、土曜日の阪神カップも、このレースを最後に引退するイスラボニータが出走。直線、ダンスディレクターとの叩き合いになったが、ハナ差で最後のレースを勝利で飾った。

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2017年12月21日 (木)

第1347回3強の有馬記念

 今週はいよいよ、有馬記念。有馬記念がラストランになるキタサンブラックがファン投票では断トツの1位だった。3歳の秋に菊花賞を勝ってからずっと、競馬の主役を努めてきたキタサンブラックに、引退の花道を飾ってもらいたい気持ちもわいてくる。

 有馬記念の過去23年間、前走指数上位馬が15勝を、平均指数の上位馬が14勝をあげている。もっとも勝利に近いのは前走指数最上位のA馬で9勝。平均指上位のab馬は合わせて13勝をあげている。また、ランク外で勝った馬は過去23年間で5頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬で、指数ランク外の古馬が勝ったのは、14年の牝馬ジェンティルドンナと、07年のマツリダゴッホだけだ。古馬、とりわけ牡馬の場合は指数上位でなければ勝利は難しいだろう。

 最近の10年に限ると、1番人気馬が(5212)と安定して強い傾向が見える。世代別では、3歳馬が4勝、4歳馬が3勝、5歳馬が3勝。2000年以降の過去17年間で6歳馬以上の勝利はない。

(有馬記念) 1着    2着    3着
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年     Ya    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B d
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳
11年    A b    Za    Y
12年    A b   -      Ya
13年    AXa    Zd    Yb
14年    -      Z    BZc
15年     Yb   D b   -
16年    AYb   BXa    Y

 今年は、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、キタサンブラック、サトノクロニクル、シャケトラ、レインボーラインなどが指数の上位馬たちだ。

 中心はジャパンカップ組。ただし、2000年以降、有馬記念にジャパンカップを勝った馬が8頭(降着馬を含む)出走したが、有馬記念も勝ったのは3頭のみ。過去10年では3頭が出走しているが、勝利はなかった。ジャパンカップの勝敗、着順はあまり気にしなくてもいいのだろう。

 今年のジャパンカップはキタサンブラックが逃げて、直線、シュヴァルグランが中団から追い詰めて勝利を手にした。2着はシュヴァルグランとともに伸びてきたダービー馬レイデオロ。キタサンブラックは残り100メートル地点で交わされて3着だった。

 キタサンブラックは昨年のジャパンカップでも逃げて、勝利を手にしたが、その時のペースと比べると、今年のペースは1000メートル通過タイムが1分00秒2。2000メートル通過が1分59秒9。昨年はそれぞれ1分01秒7、2分02秒3で、多少馬場状態の違いはあるにしても、圧倒的に今年の方がペースは厳しかったはず。その状況下で3着なら、むしろ良く持ちこたえたといえるだろう。

 直線の長い東京(525メートル)と比べると、中山の直線は310メートル。ゴール前の急坂さえしのげれば、ゴールはすぐそこ。極端なハイペースでなければ、キタサンブラックの勝機が見えてくるのではないか。

 相手の筆頭はジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン。昨年のジャパンカップも3着に好走しており、今年は阪神大賞典2着、天皇賞春2着、宝塚記念8着、京都大賞典3着。これまではキタサンブラックの後塵を拝することが多かったが、前走のジャパンカップでついにキタサンブラックをとらえて、念願のG1のタイトルもつかんだ。

 2400から2500メートルは(5121)と、距離適性も高い。昨年の有馬記念は6着だったが、その当時と比べても確実に力をつけてきており、当然、中心になるべき1頭だ。

 他では、3歳馬スワーヴリチャードが有力馬の一角を占める。ダービー2着のあと、前走は初の古馬相手にアルゼンチン共和国杯を完勝。前走の調整値はシュヴァルグランと同じく最上位で、3歳馬の2キロの斤量減は大きなアドバンテージになるだろう。ちなみに2000年以降、3歳馬で前走指数がA、Bの上位2番手内だった馬は6頭いたが、4勝、2着1回と多くが結果を残している。その点からしても、勝利の条件を備えた1頭だ。キタサンブラックを負かす可能性で1番手かもしれない。

 指数上は、キタサンブラック、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードが3強だが、中山の実績は(2120)のキタサンブラックが最上位。シュヴァルグラン、スワーヴリチャードはともに(0001)と、ここまでは中山に実績がない。中山の実績では(3110)のサクラアンプルール、(2001)のヤマカツエース、(2000)クイーンズリングなどが好成績を残しており、波乱の連下候補にあげておきたい。

 阪神カップは1400メートルの短距離戦。勝ち馬はほぼ指数上位馬たちで、なかでも前走指数上位馬の活躍が目立つ。過去10年、1番人気馬は2勝、2着1回、3着1回とやや不振だ。

 今年はサングレーザー、レーヌミノル、イスラボニータ、モズアスコット、エポワス、ダンスディレクター、キャンベルジュニア、サンライズメジャー、ビップライブリーなどが指数の上位馬だ。

 3歳馬で前走指数の最上位馬サングレーザー、目下4連勝中の3歳馬モズアスコットなど、勢いのある3歳馬に注目したい。

 ハイペースを先行して、直線も粘れるであろうアポロノシンザン、エポワス、シャイニングレイ、ビップライブリーなどにもチャンスがありそう。大穴ならダートで実績を積んできたモーニン。

(阪神C)
       1着    2着    3着
07年    AXa   -     -
08年    BZ    A b   -
09年    C d  (Aa、-)2着同着
10年    B a     a   -
11年    C     -     -
12年    B a    Y    D d
13年    -      Z    -
14年    -      Xa   BYc
15年    D     D     AXc
16年    D     A c   C

 まだまだ、年の瀬の気分にはならないが、有馬記念が終われば、一気にあわただしくなるのだろう。なによりも有馬記念を当てて、良い正月を迎える準備をしたい。
 みなさまのご健闘、ご幸運を、心よりお祈り申し上げます。 GOOD LUCK!!!

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2017年12月19日 (火)

第1346回クラシックの主役

201712170911
201712160611

 朝日杯フューチュリティS。
 直線に向いてすぐ、3番手で先行していたダノンプレミアムの前が大きく開くと、馬なりでダノンプレミアムが先頭に立った。

 ゴールまでは300メートルはあっただろう。しかし、「先頭に立つのが早すぎないか」という心配は杞憂だった。ゴーサインのムチに応え加速すると、さほど必死に追っている様子はないのに、後続馬がどんどん離れていく。さらに直線坂上でムチを2発。あとは流す余裕でゴールを通過して勝利を決めた。中団後方から追って2着に上がってきたステルヴィオに3馬身半の差をつけ、まさに完勝のレースだった。

 2着はステルヴィオ、3着はゴール前、ステルヴィオに交わされたタワーオブロンドンが粘った。1番人気、3番人気、2番人気の入線順で、3連単は2630円という堅い決着で、馬券の収支はマイナスも、ダノンプレミアムの圧倒的な強さを見せてもらった感動がより大きかった。

 この勝利でダノンプレミアムは負けなしの3戦3勝。前走のサウジアラビアRCに続いてレコードタイムでの勝利で、スピード指数も世代最高指数を示す高パフォーマンスだった。春のクラシック戦線でも、主役をはることになるだろう。28日には2歳G1のホープフルSがあるが、ダノンプレミアムをしのぐ馬はいるだろうか。

 牝馬のハンデ戦・ターコイズSは5番人気の3歳馬ミスパンテールが、ゴール前、横一線の大混戦を制した。直線は馬群の真っただ中。前が詰まって追うに終えず、じっと我慢するしかなかった。ゴールまで100メートルの地点でやっと1頭分のスペースができると、そのスペースをこじ開けるように一気に突き抜けてきたが、我慢した分、差し脚のキレは断然の鋭さをみせ、横山典騎手の技能が光った勝利だった。

 先に抜け出し、一旦は勝ちをつかんだかに見えたフロンテアクイーンが惜しい2着。外から追い込んだデンコウアンジュが3着。5、3、7番人気の順で、3連単は9万4580円だった。

 今週はいよいよ有馬記念。キタサンブラックの走りを見るのも、今年の有馬記念が最後になってしまった。どんな結果が待ち受けていようと、全てを受け入れるしかないのが競馬。それは馬主であっても、いち競馬ファンであっても変わりはない。自分自身で十分納得するまで考え続けたい。

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2017年12月14日 (木)

第1345回ダノンプレミアムに注目

 朝日杯フューチュリティSは、阪神競馬場での開催になって4年目を迎える。中山で行われていた過去の連対馬の傾向と比べて、大きな差はないようだ。

(朝日杯)  1着    2着    3着
07年(中山)  b   -     -
08年(中山)  d    Za   -
09年(中山)-     AYa     b
10年(中山)D     -     AYb
11年(中山)-      Xa   C
12年(中山)-     AXb   -
13年(中山)-     -     B
----------------------
14年(阪神)D a   -     CY
15年(阪神)-     BZ    -
16年(阪神)-     A b   BYa
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、ケイティクレバー、タワーオブロンドン、ダブルシャープなどが前走指数の上位馬だ。他に過去の指数などで上位の、カシアス、フロンティア、ヒシコスマー、ムスコローソなどもピックアップできる。

 朝日杯フューチュリティSは阪神外回りのマイル戦だけに、スローペースが基本で、長く使える差し脚が問われるレースだろう。
 スローペースに対応した長く使える差し脚は、タワーオブロンドンを筆頭に、フロンティア、ファストアプローチ、ステルヴィオ、カシアス、ケイティクレバーなどが上位にある。

 なかでも差し脚の鋭さで目につくのがタワーオブロンドンだ。スローペースになった前走の京王杯2歳Sは、直線、中団から差し脚を伸ばし、33秒2の上がりタイムで快勝。3勝目をあげた。2走前のききょうSに続き、1400メートル戦を連勝したが、朝日杯の1600メートルの距離は初挑戦になる。マイルの経験がないことは気にかかるが、スローペースになりがちな阪神外回りコースなら、むしろ1400メートル戦で示した鋭い差し脚が生きるかもしれない。

 タワーオブロンドンをしのぐ指数の高さで中心になるのがダノンプレミアム。前走のサウジアラビアRCは、平均ペースの2番手から。ゴール手前200メートル地点で抜け出すと一気に差を広げて、楽々レコードタイムでの勝利だった。新馬戦の1800メートル戦も直線半ば過ぎに仕掛けられると、あっという間に後続に4馬身差をつけて圧勝。非の打ちどころがないレースが続いている。

 指数の高さや、距離の経験、楽に先行でき、さらにペースにも左右されにくいという点で、ダノンプレミアムが最有力候補といえるだろう。

 サウジアラビアRCで、最も鋭い差し脚で2着に浮上してきたのがステルヴィオだ。ダノンプレミアム、タワーオブロンドンに割って入る可能性もありそうで、要注意だ。

 ターコイズSは1昨年から重賞に格上げされた牝馬限定のハンデ戦。以前は同名でオープンのハンデ戦として実施されており、参考までに以前の傾向もあげておいた。

(ターコイズS)
       1着    2着    3着
07年      c   -     -
08年     X    B c   D
09年    -     -      Z
10年     Yd   D d   B
11年    B     -     A
12年    -     -     C
13年    -     Cd      a
14年    -     -      Y
----------------------
15年(重賞)B     -     -
16年(重賞)BXa   BY    -

 今年の指数上位馬は、ラビットラン、ハローユニコーン、サザナミ、エテルナミノル、オートクレール、リエノテソーロ、フロンテアクイーン、デンコウアンジュなど。

 トップハンデはアスカビレン、デンコウアンジュ、ラビットラン、リエノテソーロなどだが、トップハンデといっても55キロなら、問題はないはず。ただし、牝馬限定戦だけに、6歳以上の高齢馬は敬遠したいところ。

 底力のある指数上位馬なら、ローズS勝ちのラビットラン、NHKマイルC2着のリエノテソーロの3歳馬が有力馬に浮上しそうだ。

 近走の安定したレース内容からはラビットランが上位だろう。芝路線に切り替えたからはG2ローズSの勝利を含め、3戦2勝、4着1回。4着はG1秋華賞でのことで、芝の適性の高さは、3歳牝馬世代の上位にあるといえそう。

 展開からの注目はフロンテアクイーンだ。スローペース必至の流れで、ハンデも53キロと恵量で、自慢の鋭い差し脚が生かせる。距離の適性もあり、中段からの一気の差し脚に期待したい。

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2017年12月12日 (火)

第1344回鋭い反応

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 2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルF。直線、先に抜け出したリリーノーブルに、外からラッキーライラックが迫った。ゴール前100メートル、ラッキーライラックが叩き合いを制して前に出ると、差を広げてゴールを突き抜けた。

 勝ったラッキーライラックは2番人気、2着リリーノーブルは3番人気、3着は4番人気のマウレア。上位陣は2戦2勝馬たちが占め、3連単は8560円と比較的堅い決着になった。

 ラッキーライラックは3戦3勝、無敗で阪神ジュベナイルFの勝利を手にして、最優秀2歳牝馬の栄光も確実なものになった。スローペースのため、指数上は例年並みの水準のレースだったが、スローペースを中団から差し切ったラッキーライラックの差し脚はなかなかのレベルだ。新潟の新馬戦、東京のアルテミスSでも感じたが、直線、追い出されるときの反応の鋭さとキレのあるスピードは、まさに天性のものだろう。

 1番人気のロックディスタウンは3番手で先行したものの、直線、伸びきれずに9着まで下がってしまった。ルメール騎手のコメント通り、休み明けが影響したのかもしれないが、距離が合わなかったこともあったのではないか。距離はもっともっと長い方が良いような気がする。

 カペラSは4番人気の3歳馬ディオスコリダーが快勝した。ディオスコリダーは好スタートから中団に控え、3コーナー過ぎから仕掛けられると、4コーナーで先行集団の外に取り付いた。直線半ば、一気に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利をつかんだ。2着は直線ディオスコリダーを追った真っ白な馬体の9歳馬スノードラゴン。他馬の影響で仕掛けが遅れたブルドッグボスが鋭い差し脚を見せて3着に上がった。

 全体として、先行馬にスタミナがある馬が見当たらず、差し馬に向いた流れになったのだろう。4、8、2番人気の決着で、3連単は10万を越える高配当になった。

 ハンデの中日新聞杯は、中団後方待機の2番人気メートルダールが、直線の急坂を力強く駆け上がってきて、先行馬たちを置きざりに、完勝した。2着は先行集団から抜け出した1番人気のミッキーロケット。3着は5番人気のロードヴァンドールがギリギリ逃げ粘った。3連単は2万3260円。

 今週末が朝日杯で、翌週がもう有馬記念。とはいえ、個人的にはまだ、12月になったばかりの気分で、「年末の大一番」という高揚感はわいてこない。来週になればその気になるのかな。

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