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1999年12月15日 (水)

第4回 季節と走破タイム

 まだ夏の名残のような日差しに照らされ、汗まみれで始まったG�Tシリーズ。
衝撃の秋華賞からもう2ヶ月近くすぎた。今週のスプリンターズ・ステークスはキングヘイローとブラックホークを中心に買おうと思っている。それにしても、いつの間にか冷たい風にさらされながら、コートの襟を立てなければならない季節になった。年々歳々日々是好日。ならいいのだけど、良いことばかりはないのが人生。馬券も1年の中で良かったり悪かったり、波があるらしい。それが生きているという証だ。

 人間に限らず生物には1年を通して、生体のリズムが存在する。
 サラブレッドの場合、一般的に秋に最も能動能力が向上する。JRAの競走馬
総合研究所の調べによると「数学的な方法を使って調べたところ、走行タイムは
季節によって周期的に的に変化していることがわかった。このリズムはどの年齢
においても見られる。1600m走行タイムの月ごとの変化を比べてみると、加齢による変化を伴って春は遅く、秋に向かって速くなっていく。」(日本中央競馬会競走馬総合研究所編「サラブレッド!サラブレッド!?」緑書房刊)

 同じ馬が同じ距離を走っても、春より秋の方がいいタイムが出る。
 スピード指数はスピードとスタミナのバランスのよい馬を上位に取り上げる理論的関係から、スピードにかたよる秋競馬は苦戦することが多い。(それだけに、秋競馬は適性に注意を払わなければならないということだろう。)当然、先行指数が高くても、それだけでは意味を持ちにくいレースが続く。
しかし、寒さが深まるにつれ、走破タイムは徐々に悪くなっていく。そして春のクラシックシーズンあたりまで、スピードよりもスタミナのウェイトが高くなっていく。秋競馬では通用した軽いスピードも春は足かせになることが多い。サラブレッドの周年のリズムから、冬から春にかけての競馬はスピードに加えてスタミナの核がいるのだ。勢い先行指数が低い馬は連対しにくくなる。

 ただ、A馬は通年で35パーセント前後の連対率があるが、春4月と秋10月のA馬の連対率を比較しても、ほとんど差は見えない。季節的要因に関わらずA馬はA馬としての強さを発揮しているが、スタミナの指標としての先行指数の連対率は多少違いあるのではないか。

 記憶に新しいところでは1997年の皐月賞、サニーブライアンとシルクライトニングで決まった5万馬券はD=AYという直前指数上位馬というだけでなく、先行指数もまた上位馬の組み合わせだった。 

 秋競馬とこれから迎える春競馬は細部で必要な能力が違う。サラブレッドの生体リズムの違いを頭に入れて、馬券も組み立てられなければならない。
 

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