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1999年12月27日 (月)

第7回 有馬の日

 水割りを2杯飲んで床に入ったが、興奮を抑えきれず、なかなか寝付けなかった。布団に入ったまま身じろぎもせず、眠りを待ってみるものの、ますます頭がさえてくる。仕方なくタバコを吸う。テレビをつけると有馬記念の特集で、つい見入ってしまう。バッグにしまい込んだ競馬新聞をまた取り出して、出馬表を見直す。ますます眠れなくなる。ようやく朝6時すぎになって少しうとうととした。

 有馬記念の前夜から私は相当入れ込んでいたらしい。
 ことしの有馬記念は、終わってみればそれしかないという結果だった。しかし、超スローペースでレースそのものは直線だけの差し比べ。確かにゴール前は見ごたえのあるレースだったが、見所はそこだけしかなかった。印象に残るレースではあっても、レース内容は凡戦。私はあまり評価をしていない。

 しかし、超スローペースになってもグラスワンダーとスペシャルウィークは強かった。それは彼らの精神力の違いなのかもしれない。もちろん2強とも弱点がないわけではなかった。グラスワンダーはジャパンカップを回避せざるを得なかった結果、調整過程に狂いが生じた。当然、万全な体調ではなかったはずだし、距離とスタミナの問題もあったはずだ。スペシャルウィークも右回りに実績がなく、ジャパンカップの疲れも云々されていた。スローペースに対応できない脚質上の問題も指摘されていた。
 しかし、2強ともその弱点をものともしなかった。
 もし、このレースを評価するとしたら、グラスワンダーもスペシャルウィークも自分の弱点を完全に克服してハナ差の戦いをしたということではないか。それが2強のすごいところ、一流馬の証なのではないか。それが他の馬たちと違ったのだろう。

 誰にでも弱点はある。適性もある。しかし、人として生きるために克服しなければならない自らの弱点、弱さに背を向けてはいけない。いくつになっても成長できる人間でありたい。馬券は当たったけど収支はマイナス。それでもグラスワンダーとスペシャルウィークに、人としての感動を覚えた。

 有馬が終わって薄暗くなりかけた西船橋駅までの道のりをひとり歩く。寒さも眠気も感じなかった。さようなら1999年。

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