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2000年2月16日 (水)

第14回 単行本の原稿を書いてます

 先週、新しいノートパソコンIBMのTHINKPAD240が届いた。軽い、小さい、速い、安いの4拍子そろって、キーのタッチも自分好みで、何か急に仕事をする気になっているこの頃である。いまは今春に発売の予定の単行本「思考する競馬」(仮題)の原稿をこつこつと書き続けている。当初の締め切りは2年前だったもので、スピード指数をベースにした競馬の理論書を書きたいとかねてから思ってきたが、まとまりをつけられないまま、ここまでずるずる来てしまった。もうこれ以上締め切りを延ばす言い訳もなくなってしまったし、最近、自分の中に少しずつ発酵してくるものがあって、多少遅れることがあったとしても、なんとか書き上げたいと思っている。
 
 ただ、今のところ、何を書いても気に入らないし、何を書いても満足できない。何度も何度も書き直しながら煮詰めていく、孤独な作業が続くばかりである。  

 何をどれだけ書きつくしても、それは競馬のすべてではない。きょう、これが競馬の真実だと確信しても、明日はその確信が揺らぐ。打ちのめされる。否定される。  

 せめて自分でわかっていることだけを書こうと思い、パソコンに文字をうち続けるものの、100パーセント絶対にこうだと言い切れることは何ひとつない。  

 競馬は解ればわかった分、いっそう遠のき難しくなっていくことはわかったものの、競馬の真実の何たるかも、わかっていないことを思い知らされる。  
 むなしいなあ。
 酷いなあ。  
 正直な気持ちである。  

 競馬の本は、こうすれば絶対あなたも競馬で儲けられるというのが、売りでなければならない。そのために、奇跡的なおいしい場面だけを見せつけて、読者の歓心を惹こうとする。馬券本作者たちはあくまで「誰でも絶対に勝てるんだ」という点において、強気でなければならないものらしい。ただ、私にはその強気な自信がない。私に限らず、どんな馬券本を書いている人たちだって、本当のところ自信なんてないのじゃないかと思う。(こんなことを書いたら、売れるはずもないか。)  

 しかし、しかしである。競馬はそんなに単純なものではない。配当という現象をいくらなで回しても競馬の真実をつかむことはできない。どんなに遠回りでも、競馬の真実に従って馬券を組み立てること、それが競馬で勝つ道だと思うし、競馬をより楽しむ方法だと思うからだ。真実の姿に従って競馬を理解することをおいて、勝利の道はないと思っている。私は、そう確信している。だから的中万馬券満載の馬券本ではなく、地味でも競馬の真実を解き明かすための競馬の理論書を書きたかった。  

 簡単に馬券を取りたい人はそういう本を読めばよい。  
 いままで、だいぶさぼってたけど、これから少し頑張って書きます。おっと、「秘伝」の原稿も今月中の締め切りだったような気がする。何、書こうかな。

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