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2000年4月 5日 (水)

第20回 サイコーキララの死角

 桜の便りとともに、桜花賞のファンファーレが間近に迫った。

 なんといっても、注目はサイコーキララだろう。12月にデビュー以来、目下4連勝。その勝ち方も、無理なく先行して余裕で差しきるという強さ。 4戦とも平均ペースだったため、先行指数にも上がり指数にも、これといった特徴が見えないが、それは勝つだけならそういう力を必要としなかったからだろう。短距離のスピード、現時点の完成度という点では抜けた存在だ。

 あら探しをする気はないのだが、しかし、サイコーキララに死角はないのだろうか。
 サイコーキララは1200、1400、1600、1400とレースを使ってきた。基本的にはスピード上位といえる馬のはずで、スピードが豊かな分、スタミナには少し疑問があるのではないか。実際2着とのタイム差を距離別に取っていくと、距離が伸びるにつれタイム差が縮まっていく。120 0で1.1秒差あったものが、1600のエルフィンSでは0.1秒差にまで縮まっている。マイルの距離は1200や1400とは違うカテゴリーのレースだ。1200や1400ならスピードだけで押し切れるが、マイルとなるとスタミナの核がなければ乗り切れない。それがタイム差になって表れているのではないか。

 更にもうひとつの疑問。桜花賞は毎年ペースが厳しいのが特徴。平均的にみても先行馬の先行指数は+5から+10が標準である。今年はメンバーの 平均先行指数が低すぎるために、例年のようなハイペースになるかどうか気になるところだが、それでも、マイル戦での超スローペースはあり得ない。 ペースが厳しくなったときに、これまでのような鋭い直線の脚が使えるかどうかだ。とくにペースがゆるいと掛かり気味に行きたがるところもある馬だから、多少ペースが上がっても前へ前へ行くだろう。そのとき直線に余力を残しておけるかどうか。スタミナの核が少ないとすると、それは疑問だ。

 1600メートルという距離の適性でサイコーキララを上回る馬がいれば、サイコーキララが負ける場面もあるのではないか。

 そういう視点で出走予定馬をもう一度見わたすと、フューチャサンデーに目がいく。
 新馬戦は年明けの1月。ダートの1800を先行して差しきり勝ち。2戦目に芝のマイルの重賞・デイリー杯を後方から一気にまくっての圧勝。当日 の馬場状態は多少時計のかかる状態で、スタミナの核がなければできない芸当。スピード指数も75とメンバー中最高のものだし、上がり指数もスローペースでないレースでは、やはりメンバー中最高の+3を示した。マイルの適性、スタミナということなら明らかにサイコーキララより上だ。

 レース経験が少なく、馬群にもまれるとどうか。また、馬場状態が良すぎて軽いスピード比べになったときには多少の不安もあるが、データからはマ イル戦で一番内容が良いのはフューチャサンデーだ。

◎フューチャサンデー、○サイコーキララ、×サニーサイドアップ、▲チアズグレイス、△エアトゥーレ、ジョーディシラオキ、スプリングガーベラ、 オリーブクラウン、シルクプリマドンナ。

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