« 第24回 マチカネホクシンに勝機 | トップページ | 第26回 低レベルの混戦・オークス »

2000年5月10日 (水)

第25回 今年の外国産馬のレベル

 連休最後の日曜日 
 5レースの芝1600の未勝利戦でブラックジーンズが33秒5のタイムを叩き出した。武豊騎手を背に8馬身も大差を付けての勝利だったが、未勝利戦で33秒5のタイムがでるなら、メーンレースのNHKマイルは32秒台の決着になるだろう。グリーンチャンネルで東京の5レースの勝ちタイムなどを確認してから競馬場に出かけた。
 風が強い一日だった。堅い配当が続いていたせいもあるけど、馬券の調子は悪くはなかった。途中までは。

 NHKマイルはマチカネホクシンからの馬連を5点買った。
 結果は、ご承知の通り。イーグルカフェが1分33秒5のタイムで勝った。
 何のことはない。5レースの芝1600の未勝利戦でブラックジーンズが記録した33秒5と同タイムである。ブラックジーンズがNHKマイルに出走していたとしたら、勝てたかもしれないのだ。

 前日、NHKマイルカップの勝ちタイムは1分33秒0前後と想定していた。スポニチのコラムにもそう書いた。今週からA1にコースが替わったから、相当速い馬場状態になることは分かっていたし、土曜日のレースから馬場状態を計算した結果もマイナス17前後。この馬場状態なら32秒8前後のタイムがでるはずだが、今年のメンバーは例年よりかなりレベルが低い。その分を割り引いたとしても、それでも33秒0前後のタイムは記録できるだろうと思っていた。それが未勝利戦と同じタイムでは彼らの実力を疑わざるを得なかった。
 かみさんはマチカネホクシンから5点。ワイドで元金を倍にした。私は、言うまでもない。

 月曜日、いつものように馬場指数を計算する。そのとき、5レースとNHKマイルのラップを比べてみた。
 5レース 125−107−114−117−117−121−115−119
 NHK  122−107−113−117−118−121−115−122
 前半はマイルカップの方がコンマ3秒速い。しかし、800メートルをすぎると5レースの方がラップが厳しくなっていく。特に上がりの最後の200メートルはコンマ3秒も速い。しかも、ブラックジーンズは自らが逃げて作ったラップである。マイルカップで上位を占めた馬たちは直線、後方から追い込んでのものだ。彼らの前半のラップはブラックジーンズよりも相当遅かったはずで、上がりタイムから逆算すると1000メートル通過が58秒5になる。ブラックジーンズのそれは58秒0だったことを考えると、レースの内容はイーグルカフェよりもブラックジーンズの方が良かったように思える。

 土曜日と日曜日の馬場状態に変化はなかった。そして、たしかにブラックジーンズの能力は高かった。

 話がそれるが、武豊騎手がマチカネホクシンを駆って最後方に位置していたのは、ブラックジーンズで逃げたときのラップが頭にあったためではないか。「マイルカップはブラックジーンズのラップよりは速くなる。今年のマイルカップのメンバーのレベルは低いから、必ず前つぶれになる。じっくり構えなければ」。そんな意識があったのではないか。しかし、ペースは思ったほど上がらなかった。結果として武豊騎手も想定よりも早めに仕掛けざるを得ず、長く良い脚を使えるかどうかの戦いになってしまった。そしてスローペースのレースで経験を積んできたイーグルカフェが勝った。マチカネホクシンは34秒8という最速の上がりタイムを示しながらも負けた。

 レース後「この馬のレースは出来ました」と武豊騎手が語っているが、私には「今年の外国産馬のレベルはこんなもんですよ」と言っているように読めた。

 いずれにせよ、今年の4歳外国産馬たちの能力は低い。能力が低いから、あのペースでしかいけなかったのだ。ステップレースも、本番のマイルカップもそのことを証明している。

 彼らが生まれた3年前、1997年はバブルがはじけて日本経済が最悪の状況下にあった年だ。かわってアメリカ経済が力を取り戻してアメリカの競馬も活況を迎えていく。力を失った日本の馬主の経済力ではアメリカの馬主に対抗できなかったのだろう。今年の外国産馬のレベルの低下を見るにつけ、バブルの影響が競馬にも表れていること認識させられる。
 

|

« 第24回 マチカネホクシンに勝機 | トップページ | 第26回 低レベルの混戦・オークス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/10736495

この記事へのトラックバック一覧です: 第25回 今年の外国産馬のレベル:

« 第24回 マチカネホクシンに勝機 | トップページ | 第26回 低レベルの混戦・オークス »