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2000年12月20日 (水)

第42回 アンチ・オペラオーの有馬予想

 好き嫌いを別にすれば、今年の有馬はテイエムオペラオーでいいのだろう。競馬予想家の端くれとしてはそれが結論だ。今年にはいって目下重賞7連勝。G�Tも4勝という成績は文句のつけようがない。国内にはライバルさえもいないことを、これまでの7連勝で証明してきた。

 ただ個人的には本当の強さを感じる馬ではない。巷では史上最強の名馬の声すら聞こえてくるが、 私には史上最高に運のいい馬としか見えない。

 ダービーも菊花賞も、オペラオーを本命にした。しかし古馬になってからは本命に推すことはあまりしなかった。理由はただひとつ。厳しいレースをしたことがないということにつきる。過去の名馬といわれる馬たちのデータを見ていると、どの馬も厳しいペースを経験しながら強くなっていったのが分かる。そのことが分かるだけに、私はオペラオーに死角を感じていた。

 しかし、オペラオーは勝ち続けた。厳しいはずのジャパンカップのペースも思わぬ超スローペースになって、オペラオーは勝った。要するに他の馬たちはもっと弱かったということなのだ。たら、ればの話だけど、スペシャルウィークやナリタブライアンと走ったら、オペラオーは勝てないと思っている。しかし、現実的には今年の有馬記念にスペシャルウィークもナリタブライアンもいないのだから、オペラオーが勝つのだろう。でも、どうしても納得ができない。オペラオーを倒す馬はいないのか。

 今年の有馬は順当ならホットシークレットが逃げる。ジャパンカップで逃げたステイゴールドは今回は控えるらしい。ホットシークレットの逃げならペースがゆるむことはない。中山の馬場状態は良とはいえ、少し力のいる状態だけに、後続集団もかなり脚を使われそうな気がする。とすると、前が止まったところで最後方から突っ込む馬が狙い。

 ならば、メイショウオウドウ、アメリカンボス、ツルマルツヨシが候補だ。中でもメイショウオウドウの直線の切れはナンバーワンだ。距離がもつか不安視されるところもあるが、厳しいレースになってレコード決着になった91年の勝ち馬は後方から追い込んだダイユウサク。このダイユウサクの前走は1600メートルで、距離の適性がないと思われていた。ペースが上がれば上がるほど、距離が長いと敬遠された馬が穴をあける。ペースが上がるということは道中、息を入れにくいわけで、スローペースに慣れた距離適性のあると思われた馬たちには苦しい流れになる。逆に、距離のあわない短距離経験馬にとってはいつものペースでレースができる分、追走が楽になり、直線に脚を残せるのだろう。

 今年はテイエムオペラオー、ナリタトップロード、メイショウドトウなどの有力馬たちがそろって中段より前に位置する。お互いを牽制しながら道中も譲れない戦いになるはず。加えてペースが厳しいとすると、人気馬の総崩れの線もあるのではないか。

 無理、無理にオペラオーを嫌うことはないが、総崩れの可能性が全くないわけではないのだ。ここは競馬予想家の端くれの立場を離れて、ただ、ただ、いち競馬ファンとして、オペラオーは買わない。有馬は好きに買いたい。買わせてほしい。買うぞ。

◎メイショウオウドウ、○テイエムオペラオー、×ツルマルツヨシ、▲アメリカンボス、△ナリタトップロード、メイショウドトウ、ジョービッグバン、ホットシークレット、トーホウシデン


 

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