« 2001年4月 | トップページ | 2001年6月 »

2001年5月30日 (水)

第52回 瞬発力でテスタロッサ

安田記念は数あるG�Tの中でも毎年レベルが安定したメンバーが集まる。 それは、日本のレース体系がスピードを必要とする中距離にあり、 必然的に1600から2000前後に適性を持つ馬が多く、 全体のレベルを押し上げているからなのだろう。 今年のメンバーを見ても、スティンガー、トロットスター、メイショウオウドウ、 ブラックホークなど、かなりの実力派が揃った。 

過去の連対馬の特徴を見ていく。まず、先行指数には全く特徴はない。 先行指数があっても、なくても、連対条件にはならない。 マイルのレースは展開不問、ということか。

しかし、前走スローペースだった馬の連対は過去5年、グラスワンダーだけ。 厳しいペースが基本となるマイルのG�Tでは、ペースに対する対応力がなくてはならないはずだ。 当然、前走スローペースでないレースで、プラスの上がり指数を示していることは必要条件になる。 グラスワンダーも前走はスローペースだったとはいえ、勝っているし、スピード指数も99、 前々走にはきっちりと上がりの脚を示していた。 97年の2着馬ジェニュインだけはとらえどころがないが、 2走前にG�Tマイルチャンピオンシップを勝っているのだから、 もともとマイルの適性は高かったはず。

マイルの適性という点でも検証してみたが、確かに過去全体で見ると前5走内で、 マイル戦での高いスピード指数が必要だということもできるが、 近年はマイルの実績がなくても連対は可能。

問題なのは瞬発力だった。

過去の勝ち馬はデータのないフェアリーキングプローンを除いて全て、 前走に高い瞬発力を示してきた馬たちだった。 この瞬発力は馬場状態と上がりの脚との関係で計ることができるが、 芝の短距離では一瞬の切れ味が勝負を決するだけに、 非常に重要な指標になるのではないかと思っている。

今年のメンバーではテスタロッサ、スティンガー、アグネスデジタルが瞬発力の上位3頭だ。 マイル戦であっても短距離並みの瞬発力が求められるということは、マイルのG�Tでは、 それほどスピードに優れていなければならないことの証だろう。 いずれにせよ、勝つのはこの3頭のどれかのはずだ。

中心にはオーストラリアのテスタロッサを取りたいと思っている。 前走の京王杯は最後方から一気の脚で5着。 目標は京王杯ではなく、この安田記念で、当然余裕残しの作りだったはずだし、 レースもスティンガーの後ろから追ったものの直線水をあけられる内容。 「無理せず」上がりだけ追ってみたという印象のレースだった。 オーストラリアでは1400に適性を示してきた馬だが、 オーストラリアの芝は非常に深く、力もいる。 スピード上位の東京の芝なら1600に伸びても十分に戦えるはずだ。 スローペースだとつらいが、ハイペース必至の安田記念だからこその馬ではないか。

相手はスティンガーとアグネスデジタルが本線。 ともに休み明け京王杯を戦った馬だが、マイルの適性は高いし、 先に述べたように東京コースに必要な瞬発力も上位だ。 ただ、スティンガーは牝馬だけに安定感で一抹の不安も。 他ではジョウテンブレーヴ、エイシンプレストンがいい。

荒れることも多いレースだが、馬券は上位のボックスでまとめられたらと思っている。

◎テスタロッサ
○スティンガー
×アグネスデジタル
▲ジョウテンブレーヴ
△エイシンプレストン
△メイショウオウドウ
△フェアリーキングプローン
△ブラックホーク
△トロットスター

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2001年5月23日 (水)

第51回 新世紀ダービーはジャングルPに一票

アイネスフウジン、ミホノブルボン、サニーブライアンと逃げてダービーを勝った馬もいたが、 最近完全に差し馬、追い込み馬たちのレース。 かつてはダービーポジションといわれた1コーナー、勝負所の4コーナー位置取りも 関係なくなってしまった。当然ペースもゆるくなって、ダービー本来の厳しさは影を潜め、 特別戦と何も変わらないレースになった。今年も差し脚の勝負になるだろう。

過去のダービーを振り返ってみると、2000メートル以上の距離で平均指数を示しているか、 勝っていることが連対の条件。今年のメンバーではクロフネ、ダンツフレーム、 ジャングルポケット、シンコウカリド、ダービーレグノ、スキャンボーイが平均以上の 指数を持っている。前走2000以上で勝っているのはテンザンセイザ、ルゼルの2頭。

また、スローペースでないレースでもプラスの上がりがあること、 スローペースなら瞬発力で上位であることも条件だ。 連対馬の指数の下限は76のアグネスフライトだったが、スローペースを連勝してきた馬で、 瞬発力では上位にあった。今年、プラスの上がりはクロフネ、ジャングルポケット、 シンコウカリド、ダンツフレーム、ダービーレグノ、ビッグゴールドが候補。 スローの瞬発力ならダンシングカラー、プレシャスソング、ルゼルなどだ。

ふたつの条件をクリアする馬はクロフネ、ダンツフレーム、ジャングルポケット、 シンコウカリド、ダービーレグノ、ルゼルの6頭。中心はほぼこのメンバーに絞られるだろう。

スピード指数の高さ、上がりの脚の鋭さ、戦ってきた相手のレベルを考えると、 今年のダービーの中心はクロフネ、ダンツフレーム、ジャングルポケットの3頭。 能力の差はほとんどないようだし、この3頭が揃って連をはずすことは考えにくい。

問題は3強のうち、どの馬が一番距離適性が高いか、 差し脚にすぐれているか、ということに尽きるのではないか。

クロフネはダービーを目標に一貫して2000メートル戦を使ってきたが、 前走は1600のNHKマイルカップに出走。 危ういと思われたものの、後方から鋭い差し脚を生かして快勝。 能力の高さを示したが、力のいる馬場状態だった暮れのラジオたんぱ杯3歳S、 2000メートル戦ではアグネスタキオン、ジャングルポケットに負けており、 軽い馬場の中距離までの馬、やはり2400は長いのではないか。 瞬発力ではメンバー最速だから、超スローになれば勝ち目もあるが。

ダンツフレームとジャングルポケットの比較では レース内容でジャングルポケットに分がある。安定した差し脚も2400向き。 前走の皐月賞では3着に負けたが、外外を回って追い上げてのもの。 かなり苦しいレースを強いられた内容を評価すべきだ。

7戦パーフェクト連対のダンツフレームは4勝を上げたとはいえ、 それまでの相手はレベルが低かったせいか、スローのレースが多く、 指数もそこそこでしかなかった。 皐月賞で初めて強い相手と厳しいレースを経験して能力が開花した印象。

こうして考えていくと、どうしても3強の強さに目がいってしまう。 1点勝負なら私はジャングルポケット、ダンツフレームだ。 ただ、レース経験、距離適性という点では未知数の馬たちだけに、 連下は紛れがあるかもしれない。 それでも馬券はシンコウカリド、ダービーレグノまでに止めたい。


◎ジャングルポケット
○ダンツフレーム
×クロフネ
▲シンコウカリド
△ダービーレグノ
△ビッグゴールド
△ルゼル
△プレシャスソング
△ダンシングカラー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2001年5月16日 (水)

第50回 オークスはカンタン?

スピード指数で見ると93年以降8年間、オークスでは必ずAB馬が連対を果たしている。 また、スローペースのチェックをマイナス10としたとき、前走がスローペースでないこと、 スローペースに該当する場合2000メートルのレースで勝っていること、 という条件を満たしている。

これだけを見るとオークスは簡単に見える。 AB馬を軸に、スローペースで勝てなかった馬を除外して、残る馬たちに流せばよい。 今年のAB馬はサマーキャンドル、アスクコマンダー。スローペースのチェックで残るのは、 アデレードシチー、オイワケヒカリ、テイエムオーシャン、ネームヴァリュー、 ブライアンハニー、ポイントフラッグ、モットヒカリヲの7頭だ。 強いといわれるテイエムオーシャンからAB馬のサマーキャンドルと アスクコマンダーの2頭に流せばいいのかもしれない。

今年も簡単に決まってしまうのだろうか。

オークスは番組の編成上どの馬も2400メートルが初体験で、 過去のレースから距離適性を推し計るのが難しいことにある。 主力馬たちがローテーションとして選択する桜花賞は1600であり、スピードと瞬発力の勝負。 そこからいきなり2400に距離が伸び、スタミナをベースにしたスピードが問われるわけで、 過去10年間、桜花賞とオークスを連勝した馬は93年のベガただ一頭しかいない事実が示すとおり 桜花賞の勝ち馬とはいえカテゴリーの違うオークスをも勝つことは非常に難しい。 それは求められる能力が違うからだ。

過去の連対馬をチェックしてみても、ほとんどの馬たちがスタミナの指標で 平均以上の水準を確保している。力のいる馬場状態であっても確実に直線伸びる脚、 スタミナがなくてはならないのだ。過去連対してきたAB馬も同様である。

今年、スタミナの上位はダイワルージュ、シェリルウーマン、 テイエムオーシャン、ネームヴァリューなど。 A馬サマーキャンドル、B馬のアスクコマンダーはスタミナ指標が足りない。 そういう点で今年は単純にAB馬から、とはいかないだろう。

中心はやっぱり桜花賞馬テイエムオーシャン。 6戦5勝、唯一の敗北は牡馬との戦いになった札幌3歳だけ。 本質的にはマイラーのような気がするが、もちろんどの馬も距離の不安は抱えており、 そのことをあまり意識しないほうがいいかもしれない。 いずれにせよ、ペースはスローに落ち着くはず。 だとすると先行するテイエムオーシャンはレースがしやすいし、 折り合いさえつけば、距離の課題も克服できるはずだ。

相手の筆頭にはダイワルージュを取る。前々走、馬場状態の悪い中山のアネモネSを快勝。 スタミナの問題はない。桜花賞では出遅れて後方からのレース。 直線一気に追い込んだものの届かず3着に終わった。 本来先行馬であり、出遅れがなければチャンスもあったのではないか。

桜花賞2着のムーンライトタンゴはスタミナの指標で不満が残るが、切れのある上がりの脚、 瞬発力ではナンバーワン。超スローペースにでもなれば、チャンスも出てくる。

他ではシェリルウーマン、ブライアンハニー、オイワケヒカリなどが気になる。 人気の中心は桜花賞の上位馬に集中しそうで、連下に人気薄の馬が飛び込んできて、 配当的には楽しめるオークスになるのではないか。

◎テイエムオーシャン
○ダイワルージュ
×ムーンライトタンゴ
▲サマーキャンドル
△シェリルウーマン
△アスクコマンダー
△ブライアンハニー
△アデレードシチー
△オイワケヒカリ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2001年5月 2日 (水)

第49回 NHKマイルは堂々クロフネ

昨年まで外国産馬はダービーに出走できなかったが、 今年から外国産馬のダービー出走が認められることになって、 NHKマイルカップも外国産馬たちの出走権をかけた戦いの舞台になった。

いつものように過去5年、NHKマイルカップ連対馬の特徴をチェックする。

しかし、それは単にスピード指数の高低ではなかった。先行指数が生きるレースでもなかった。 もちろん、単純に上がり指数が問題になるわけでもない。過去の5年の出馬表を 丸2日眺め続けても、NHKマイルカップの連対馬に共通した条件を見いだせなかった。 それでもいくつかの条件はある。

マイル戦は厳しいレースである。特にNHKマイルカップは前半速いだけでなく、 決め手となる後半の上がりの脚がなくてはならない。 行くだけ行って力で押し切るタイプや、早熟タイプはここで振り落とされる。 どんなにスピード指数が高くても前走1200を使った馬の連対はない。

またABCとXYZを比較するとABCの方が連対率が良く、単独のXYZの連対はない。 前走が自己最高指数であることや、この3戦でスピード指数を上げてきていることも 連対馬の要素である。その意味で、前走の指数が比較的重要で、順調に能力を伸ばし、 成長をしていることが重要なのだろう。クロフネを筆頭にスティーマー、シャワーパーティー、 ゴッドオブチャンス、スマッシュキングなどがこの条件をクリアする。

加えて、何よりも必要なのは直線の瞬発力だ。もちろん重い馬場の瞬発力ではない。 それは軽くスピードの出やすい良馬場での瞬発力でなければならない。 上がり指数と馬場指数の関係で瞬発力をはかると、 その高い順に着順が決定されているわけではないものの、 軽い瞬発力で上位にあることは必要な要件になっている。

NHKマイルカップはどうしてもハイペースになりがちで、逃げ馬の連対はないし、 先行馬も連対しにくい。それだけに瞬発力は重要な武器になるのだろう。 ただ、今年のメンバーと過去5年のメンバーとでは平均先行指数に大きな違いがある。 今年は例年より10近く先行指数が低い。 とはいえNHKマイルカップがスローペースになるとは思えず、 例年のようなペースで行ってしまったら先行馬は総崩れで、後方一気の差し脚、 瞬発力の戦いになってしまうのではないか。

こうして、いろいろな条件で出走馬たちをふるいにかけても、必ず残ってくるのがクロフネ。

前走の毎日杯は2番手につけ、直線抜けだすとあっという間に5馬身差で圧勝。 スピード指数も92を示した。クロフネはダービーを意識してか、 これまで2000メートルを中心に戦ってきた。当然スローペースが多かったが、 それでも着実にスピード指数を伸ばしてきたし、今回のメンバーなら上がり指数でも最上位。 不足はない。前走の指数92は皐月賞でも2着に食い込めるもの。 今回他の馬たちとはあらゆる指標で上位にあり、中心はこの馬以外に取りようがない。 デビュー当時からダービー出走を目指してきた馬だけに、 ここはすんなりと勝ってダービーに臨みたいところだろう。

相手は瞬発力で上位にあるスティーマー、シャワーパーティー、キタサンチャンネル、 ネイティヴハート、エアヴァルジャンなどをとったが、他に伏兵も多く、連下は混戦とみたい。

◎クロフネ
○スティーマー
×シャワーパーティー
▲キタサンチャンネル
△ネイティヴハート
△エアヴァルジャン
△メジロキルデア
△スマッシュキング
△エイシンスペンサー

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2001年4月 | トップページ | 2001年6月 »