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2002年5月15日 (水)

第142回 オークス向きの脚ならマイネミモーゼ

 毎年のことだが、オークスは難しいレースだと思う。レース経験も少なく、成長過程にある3歳牝馬が経験のない2400メートルを走るわけだから、手元にあるデータからだけでは想像できないことも多い。オークスのもっとも大きなテーマは2400という距離適性に尽きる。
 出走馬の能力をはかる物差しである桜花賞は1600メートル。オークスの2400は全く別のカテゴリーのレースで、そこからは距離の適性という秘められた能力を想像するのは難しい。
 それでも過去のオークス連対馬の多くは桜花賞組で占められている。桜花賞組の連対率が高いのは、基礎能力の高い馬が揃っているからで、距離の適性とは別だ。過去10年のオークスの結果を見ても、桜花賞を勝った馬の勝利は9年前のベガだけで、2着も2度しかない。桜花賞が厳しいレースであればあるだけ、マイラーの素質が桜花賞を征する力になってきたはずで、2400に必要な能力とは違う個性によってもたらされたものだ。桜花賞を勝ってオークスで負けた多くの馬たち、たとえばニシノフラワーやオグリローマン、キョウエイマーチなどのその後の活躍はマイル前後に集中していることを見逃すことはできない。
 桜花賞はペースが上がりやすいが、オークスは極端なスローペースが基本。しかし、スローペースだからといっても、マイラーでも勝てるオークスにはならない。それは直線の脚の質が違うからだ。
 マイル戦は道中のペースが厳しく、直線にはいると余力勝負になりやすい。そのときに必要な直線の脚とは一瞬の鋭い瞬発力だ。しかし、スローペースの2400、中距離に必要な直線の脚は一瞬の鋭さではなく、より長くスピードを維持できる差し脚でなければならない。
 過去10年、オークスを逃げ切った馬はいない。スローペースといっても先行馬の連対率も低い。圧倒的に高い連対率を示しているのは、後方からの追い込み馬たちであり、オークスはパワーで押し切るのではなく、直線に十分な余力を残し、ゴールまでスピードを維持できる能力が求められる。
 ESでエネルギー値の前後差を見ても、過去6年2000年のシルクプリマドンナを除く全ての連対馬が前3走内に、前半よりも後半の上がりの脚が良かった馬たちだ。
 今年の出走メンバーで息の長い脚を使ったレース経験を積んだ馬は、フローラS組のニシノハナグルマ、マイネミモーゼ、ブリガドーン。忘れな草賞のユウキャラット。あとスイートピー組などだ。
 中でもフローラSはスローペースだったとはいえ、稍重の馬場状態を考えるとかなり力のいるレースだった。その馬場状態でも、長く良い脚を使ったニシノハナグルマ、マイネミモーゼ、ブリガドーンはオークスの最有力候補として高く評価しても良いと思っている。同じスローペースで直線脚を伸ばしたとはいっても、馬場状態の良かった忘れな草賞、スイートピーS組とは内容が少し違うだろう。桜花賞組はペースを考えるともっと上がりが良くなければならないはずで、過信は禁物。
 中心にはマイネミモーゼを取った。前走は馬場に脚を取られながら、外々を回って直線早めの先頭。最後はニシノハナグルマに差されたが、レース内容はもっとも良かった。デビューから一貫して中距離を戦ってきた経験も大きいはずだ。

◎マイネミモーゼ
○ニシノハナグルマ
×ブリガドーン
▲シャイニンルビー
△ユウキャラット
△スマイルトゥモロー
△ブルーリッジリバー
△ウィルビーゼア
△オースミコスモ

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