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2004年5月18日 (火)

第162回30万馬券もかすむ155万馬券

 ずいぶん長い間、休んでいましたが、今週から「馬場日記」を再開することになりました。競馬を考えるうえで、すこしでも役に立てればと思います。不定期な連載になってしまうかもしれませんが、週1くらいでは更新していくつもりです。お暇なときにでも、のぞいてみてください。今後ともよろしくお願いいたします。(西田和彦)

 毎週土曜日は、事務所でグリーンチャンネルを見ながら、電話投票で馬券を買い、「スポニチ」の予想にとりかかっている。もう十数年、そうやって変わらぬ土曜日を過ごしている。
「おおおおっ。そのままー」
 テレビの中継画面に向かって、小さな声で、独り言のようにつぶやいているのはN君。京都の7レース、直線の叩き合いだった。4、5頭が一塊りになってゴールをめざすなか、2頭が半馬身ほど抜け出しをはかる。しかし、鼻面を並べてゴールを駆け抜けようとするその外から、覆い被さるように脚を伸ばす馬を画面がとらえる。
「差すなー、差すなー。ああ、ああああ、ああああああ、ううっ、差さ、れ、た」
「はぁ」
 N君のため息が聞こえる。
「ダメだったの」
「イヤ、安目になっちゃったんですよ。ワシントンスワンが突っ込んでなければ、馬単で1500倍くらいだったんです」
 外から差し切ったのは5番人気のワシントンスワン。2、3着は11番人気のスリーアパッシュと8番人気のワイルドソングだったが、もともとが大穴狙いのN君のこと、当たれば大きいとは思ったが、安目での決着でも馬単8万6810円、3連複はなんと31万6030円という大爆裂配当。これを馬単、3連複ともに的中なら文句はないはず。
「人気になっていた馬たちの信頼はいまいち。それに比べて7枠の2頭、スリーアパッシュはD馬、ワイルドソングはZ馬なのに単勝90倍、45倍と全く人気がなかったんです。その2頭がからんで高配当決着になって取り損なうと嫌だったんです」
 馬単は人気薄の2、3着馬から7点ずつの裏表流し。3連複はボックスだったという。
「すっごーい。いくらになったの。ねえ、おいしいもの、ご馳走してね」
 毎週土曜日に手伝いに来てくれているK女史が、さとう珠緒モードで攻めるが、あまりにも似合っていないせいか、「100円単位ですから」と軽くかわされた。でも、30万馬券だからね。私もおごって欲しい。
 この日、N君は絶好調。5レース買って4レース的中。新潟の最終レースも人気薄のA馬から流して、馬単1万8570円、3連複1万6140円を的中。
「きょうは、どういうわけか、つきまくってますね」と自ら言うほどの大勝利だったらしいが、唯一外したレースが新潟のメインレース・邁進特別。
 4番、16番、14番人気の決着で、3連複155万5450円はJRAの最高配当だ。さすがにスピード指数でも買いにくい馬券には違いないが、もしも、3連単だったらどのくらいの配当になるのだろう。
 N君の30万馬券もかすむ高配当、もし取ったらどうしよう。取らぬ狸の皮算用だけど想像するだけでも少し幸せな気分になれる。
 日が延びて明るさのなかの東京の夕暮れ、自分の電話投票残高がゼロだったことを思い出した。

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