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2004年6月24日 (木)

第169回宝塚記念1点なら

 台風一過、暑い日が続く。ただし、週末に向かって天気は下降気味。雨もあるらしい。
 先週開幕した阪神は、日曜日の朝方に雨が降ったが、それでもかなり速いタイムが出ていた。今週の宝塚記念の馬場はどうだろう。
 今年の宝塚記念は、強力な逃げ馬タップダンスシチーとローエングリンのどちらがハナを奪って逃げるのか興味深い。タップダンスシチーが逃げればスローペースにはならないし、超ハイペースもあるはず。ローエングリンならハイペースはないだろうが、それでもスローペースにはならないだろう。
 今日の「スポニチ」佐藤哲三騎手のインタビューを読むと、「前には行くが、ハナとなると、考えている3パターンでは最悪。ただ、ある程度は行くつもり」だという。「スローばかりじゃつまらない、前々で勝負、早めに仕掛ける」という見出しを信じるなら、ローエングリンが逃げて、4コーナーからタップダンスシチーが早めに仕掛ける絵が見えてくる。
 しかし、どちらが逃げるにしても、スローペースはないわけで、仮に馬場状態が良かったとしても一定のスタミナは必要になる。
 過去5年の連対馬をESで調べてみても、エネルギー値が70以上で、M値がマイナスであることが全ての連対馬の条件だった。このことからもペースの対応力は必要条件のようで、条件を備えているシルクフェイマス、タップダンスシチー、ツルマルボーイ、トレジャー、ローエングリンの5頭が有力馬としてピックアップされる。
 リンカーン、ゼンノロブロイ、ザッツザプレンティなどの4歳馬も人気を集めているようだが、スタミナに欠ける馬が多く、ペースの上がりそうなレースでは評価は下がる。せいぜい、ザッツザプレンティ、サイレントディールを連下の候補に見ればいいのではないか。
 スタミナのある2頭、ローエングリンが逃げて、タップダンスシチーが2番手。指数の高さから考えても2頭が共倒れになることは考えにくい。むしろ2頭が行ったまま、後ろが大きくちぎれることもあるのではないか。
 とするとタップダンスシチーが最有力。相手の筆頭はローエングリン。1点ならここが本線。波乱含みで高配当を狙うなら、上記に上げた5頭の馬単ボックスがお薦め。

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2004年6月17日 (木)

第168回長距離の逃げ馬

 3連複が21万1160円、馬単も7万5650円と配当的にも大荒れだったたけに印象も強かったのだろう、イングランディーレが勝った今年の春の天皇賞について、競馬雑誌などでは、いまだにいろいろ論評されている。たいていは、そのレースがいかに凡レースだったかということと、逃げ馬を捕まえきれなかった騎手の判断の悪さを指摘するものが多い。
 確かに、超スローペースで逃げたイングランディーレのスピード指数は79にすぎなかった。これは通常1000万条件馬の指数であり、とうていG�T馬としてのものではないが、それでもイングランディーレが天皇賞馬であることに変わりはない。
 昔から、穴馬は「短距離の差し馬、長距離の逃げ馬」と相場は決まっているし、その格言が正しいことを証明したようなレースだった。
 ところで、距離適性、長距離馬と短距離馬は何によって区別されるのかというと、遺伝による筋肉の組成比率の違いによるところが大きい。
 速筋はスピードを長く維持できるスタミナのあるFTH線維と、短い間しかつかえないものの絶対的スピードを発揮するFT線維とに分けられる。FTH線維もFT線維も遺伝によってもたらされるものだが、FTH線維は遺伝によって上限が決定され、トレーニングによってしか開花しないという性質を持っている。
 長距離馬はこのスタミナのあるFTH線維が豊富でなければならない。しかし、スタミナのあるFTH線維が豊富であるということは、実はスピード系のFT線維が少ないことも表している。
 道中でFTH線維を使った後、最後の最後にエネルギーを爆発させる筋肉がFT繊維であり、その筋肉のつかえる範囲は、短距離馬でおおよそ800メートル、中距離馬で600メートル、長距離馬では400メートル程度だとされている。
 長距離レースの場合、400メートルしかFT線維を使うことができないため、早い仕掛けは直線で脚をなくすことになる。騎手はそのことを知っているのだろう、逃げ馬が逃げているとわかっても、仕掛けるに仕掛けられない状況に陥ってしまう。いざ仕掛ける段になって、直線叩き出しても、逃げ馬は遙か彼方。追っても届かない。
 逃げ馬の多くは、距離が合わない、距離が長すぎると敬遠される馬が多い。しかし、距離が長すぎるということは、逆に距離適性のある馬たちよりもFT線維の比率は大きいわけで、スローペースに持ち込めれば、距離が長すぎることが直線の叩き合いになったとき有利に働くようになる。
 ふつうG�Tでスローペースになれば、上がり指数は20を越すのが当たり前だが、長距離に限っては、それほどの上がり指数にはならない。今年の天皇賞、イングランディーレの上がり指数は0だったし、2、3着のゼンノロブロイ、シルクフェイマスの上がり指数は5と3でしかない。ヒシミラクルが勝った昨年の天皇賞もペースが違うとはいえ、上位馬たちの上がり指数は5から7。マンハッタンカフェが勝った02年は13から15。01年のテイエムオペラオーの時は8から9程度に収まっている。
 上がり指数に限ってみると、ペースに関わらず、そこそこの数値にしかならないということは、上がり指数が後半600メートルの上がりタイムを元に計算されており、FT線維の発揮できる距離とは少しずれることによる。したがって逃げ馬に大きく離されると、どんなに能力があっても、400メートルしかつかえないFT線維だけで追いつくのは困難だということを表している。
 長距離戦で、逃げ馬をねらうのは、理にかなっている。

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2004年6月10日 (木)

第167回安藤勝己と武豊

 今週で東京開催がおわる。関東の競馬は福島に移り、同時に函館競馬が始まり、季節は夏に向かう。
 安田記念は安藤勝己騎手の好騎乗でツルマルボーイが勝った。今年、東京で行われたG�TのはフェブラリーS、NHKマイルC、オークス、ダービー、安田記念の5レースだが、そのうち4つのレースで安藤勝己騎手が勝利を手にしたことになる。さすがは安勝である。すごい、素晴らしい。中年の星だ。しかしながら、他の騎手はいったい何をしているのだろう。
 今週の競馬ブックのデータによると、安藤勝己騎手は、全体の勝利数では92勝の武豊に40勝も差を付けられている。もっともっと勝っていると思っていたが、勝利数の52勝は東西騎手全体の第5位だ。しかし、見せるところを知っているというか、G�Tに限ってみると今年は8回騎乗して4勝。もともと運が強いのだろう、目立つところ、大舞台での強さは並ぶものがない。
 一方の雄、武豊は、今年のG�T戦線では8戦してまだ1勝。ダンスインザムードで桜花賞を取っただけで、目立つところの勝利が少ないせいか、このシーズンは少し印象が薄かった。
 絶好調Tちゃんは、どこで仕入れてきたのか、今年武豊がG�Tで不調なのは「夫婦仲が良くない」せいだと話していた。そんなことはないとは思うが、そういう噂が立つほどに、この春は印象が薄かったのは確かだ。
とはいえ、武豊は昨年204勝でダントツの最多勝騎手。今年も200勝を越えそうな勢いで、順調に勝ち星を伸ばして現在92勝。安藤勝己もかすむほどの圧倒的な勝利数をあげている。
 短期的に見れば好不調、運不運もある。秋には武豊騎手の巻き返しもあるかもしれない。
 しかし、いろいろなデータを見ていくと、ふたりの騎手としての能力は別格で、他の騎手からしたら別次元の成績にみえるのではないか。なによりも武豊が48.5パーセント、安藤勝己が49.5パーセントという抜きんでた3連複率、複勝率には驚かされる。他の騎手たちの複勝率は、おしなべて30パーセント前後が普通だ。
 それがふたりに限っては、50パーセントに近い。どんなレースでも、どんな馬に乗っても半分のレースで3着以内にもってきてしまう。気になって昨年のデータも調べてみたが、武豊は昨年も同じ率を示している。安藤勝己の昨年の複勝率は42パーセントで、今年の方が若干数値はよい。中央移籍2年目を迎えて、中央の競馬になれたせいもあるのだろう。もちろん連対率でも30パーセントを超えているのはふたりだけ。今更驚くようなデータではないが、あらためてふたりのすごさに納得してしまった。

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2004年6月 3日 (木)

第166回展開を考えると、安田記念は

 キングカメハメハがダービーも圧勝した。ハイペースのためか、前に付けた馬たちは総崩れのなかで唯一、直線の伸びをみせたのは力の証だろう。あらためてキングカメカメハの能力の高さを知らされることになった。
 私はダイワメジャーがらみの馬券しか手になく、あえなく討ち死に。他のレースも30度をこす暑さのせいか、馬券に集中できず、大した成果もない一日だった。
 今日のスポーツ紙を見ると、キングカメハメハは秋の天皇賞、ジャパンカップに向かい、菊花賞は回避することになるらしい。とすると菊花賞はダービー2着のハーツクライが中心になるのだろう。ダービーでの瞬発力はハーツクライが一番鋭く、次いでキングカメカメハ、スズカマンボという順だったが、秋には彼らをしのぐ新星が現れるのだろうか。
 さて、気を取り直して、今週は安田記念。
 マイルの指数上位はローエングリン、マイソールサウンド、テレグノシス、バランスオブゲーム、ファインモーション、ジョウテンブレーヴなど。外国馬の2騎アイランドファッション、セルフフリットもマイルは適距離で、あなどれない存在だ。
 マイルのG�Tがスローペースになることはないから、ある程度のペースの対応力は求められる。ESでいうとこのレースの前走E値の平均は73だから、前半その程度のエネルギー値がなければついていけないだろう。そのペースに対応でき、さらに直線も脚を伸ばせるのは、ウインラディウス、ローエングリン、バランスオブゲーム、テレグノシスの4頭。平均ペースなら先行するローエングリン、バランスオブゲームが有利だろう。多少ハイペースなら中段から差し脚を伸ばすウインラディウス、もっとハイペースになってしまえば、テレグノシスのチャンスではないか。
 今週から東京競馬場はCコースからAコースに変わる。内ラチに高速グリーンベルトができることを単純に考えると、逃げるメジロマイヤーやローエングリンには有利のように見える。ただ、それだけにどの馬も先行したいはずだから、結果的にハイペースになりがち。東京の芝は先週のCコースでもレコードタイムが続出したように、馬場状態は相当に速い。芝の状態だけでなく、たぶんに基盤が固いせいもあるようで、外からも伸びる。とするとウインラディウス、テレグノシスの差し脚が決まる展開だろう。
 いまのところ展開の向きそうなウインラディウスとローエングリンを中心に考えているが、波乱もありそうで、馬券はボックスでまとめるつもりだ。

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