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2004年10月15日 (金)

第185回台風

 昨年亡くなった母親の納骨式が日曜日の午前中に予定されていて、家族ともども土曜日中に名古屋に帰ることにしていた。
 しかし土曜日、関東地方は久々の大型台風襲来で、東京競馬の初日も中止になった。それでも新聞の締切はあるので、日曜日分の原稿と月曜日分の原稿をまとめて、いつでも名古屋に行く準備は整えていたが、肝心の新幹線が止まったままでは如何ともしがたい。
 日曜日の朝いちの出発に予定を変えたが、早朝から東京駅の指定席発売窓口は長蛇の列。前日の出発を取りやめた人たちのなかには駅に泊まった人もいたようで、そんな先を急ぐ人たちで新幹線は朝から混み合っていた。普通指定は当分取れそうもなく、1時間ほどあとの「のぞみ」のグリーン車に乗るのがやっとだった。

 台風というと、やっぱり伊勢湾台風のことを思う。私の家族は早めに小学校に避難したが、それからほどなくして水が押し寄せ、すごい早さで階段をかけ上ってきた。それは本当にあっという間だった。避難の途中、その急激な増水に逃げ切れず、亡くなった人も多かった。通りを挟んだ向こうに盆踊りの櫓が立っていたが、そこにも、学校までたどり着けず、取り残された家族が助けを求めていた。学校の2階からロープを背負って父親が助けに向かったことを思い出す。
 台風一過の翌日、2階の教室の窓から見た、真っ青な空を写す鏡のような水面、その水面に立っていた運動会用の鮮やかな紅白のポール。カンパン、冷たいにぎりめし、救援物資、ドラム缶風呂、避難所になった小学校での生活のかずかず。学校はそれから6カ月間休校になった。もう、40年以上も前のことだが、いまも色鮮やかな記憶がよみがえる。

 この日の納骨式は型どおりに終わったが、馬券を買う時間の余裕はなかった。

 月曜日、普段通りに事務所に出る。グリーンチャンネルを見ながら雑用をこなして、2時過ぎ、順延になった東京競馬の馬券を買いに行く。
10レースはコンドルクエストの1着流しの3連単を買ったが、単勝倍率を見るとA馬のコスモスパングルがあまりに人気がないので、ついでにコスモスパングルからの1着流しの3連単も追加。結果は1番人気のスクールボーイが勝って、2着に押し上げてきたのがA馬のコスモスパングルだった。3連単の配当は7万3120円。私の馬券はコスモスパングルの1着流しだけ。せめて2着流しくらい押さえておけばよかったのに。
 メインのアイルランドトロフィーはヴリルからの1着流し。的中しても3470円の堅い配当でプラスはわずか。
 最終は荒れそうな気がして6頭ボックスにしたが、6番人気で2着に入ったウインシャルフが抜けてしまっては、33万馬券は取れない。
 後日、このレースの1着、3着がともにB馬だったせいか、「おかげで33万馬券、とりました」という電話があった。Tちゃんも100円だけど、しぶとく当てていた。

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