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2005年2月24日 (木)

第203回禁煙

 一昨年の秋だった。たまたまNHKの「ためしてガッテン」で「セキと呼吸」の番組を見た。
 40歳以上でたばこを吸い、湿った咳が出る、タンがよくでる、階段や坂道で息切れがするという症状があるひとは「COPD(慢性閉塞肺疾患)」という病気にかかっている。あまり知られていない病名だが、肺炎を伴って死に至る重大な病気で、原因はほとんどがタバコだという番組内容だった。
 そのとき、ああ、これは自分のことだと思った。
 たしかに坂道では息切れもするし、タンがからんで、いつも不快だったし、風邪をひくと咳が止まらず、なかなか治らなかった。
 それまで、タバコをやめる意志は全くなかった。学生時代から吸い始め、一日5、60本のヘビースモーカーだったし、腹膜炎で入院した病室でさえもタバコは切らせなかったほどだった。自分は絶対にタバコをやめない。肺ガンで死んでもそれは運命だろうとさえ思っていた。
 それがその番組のあと、何の気無しに「1日だけタバコをやめてみよう」と思った。大いなる決意があったわけではない。ただ、1日だけやめてみようと思っただけだ。
 それから、1日が過ぎ、10日が過ぎ、1カ月が過ぎ、1年が過ぎた。いつの間にか1年半が過ぎた。
 そして今も禁煙が続いている。
 ヘビースモーカーだったことを知っている友人や知人は、皆信じられない顔をみせる。
 禁煙を続けられたのは、番組によって自分はCOPD(慢性閉塞肺疾患)という病気であると認識したこと、タバコが原因の病気だから、少しのあいだタバコをやめてみようという意識付けができたことが大きかったのだろうと思う。
 タバコをやめてみると、まず痰が絡まなくなった。風邪をひかなくなったし、ひいても治りやすくなった。すぐに禁煙の効果が表れ、禁煙を続ける意志を持ち続けられたことも大きな要因になった。坂道はまだ息切れがするが、これは運動不足のせいらしい。
 タバコをやめて、わかったことのひとつ。歩きタバコの臭いでさえ、吸わない人間にとって敏感に感じるほど強烈であるということ。すみませんでした。ご迷惑をかけていたんですね。やめてみてわかりました。
 今週の「ためしてガッテン」は高血圧、糖尿病など生活習慣病に効果があるとされる「寒天」の効能についてだった。糖尿が気になる私は、早速、みつ豆寒天と心太を買った。
 人間、50歳を過ぎると、健康おタクになるらしい。

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2005年2月17日 (木)

第202回はじめよければ

 先週も日曜日の午後は東京競馬場にいた。
 小倉9レースの3連単、1万5160円、京都9レース3万8460円を当て、小倉10レースは5万420円を的中した。
 さい先の良いスタートだった。
 勝負事は何でもそうだが、はじめがよいと気持ちに余裕が出てくるせいか、その後はあわてないで勝負に集中できることが多い。もちろん、どんなに負け続けていても、最終レースでの大逆転もないわけではないが、私の場合そこまで安定した精神を持ち続けることは非常に難しい。「負けを取り戻したい」という気持ちがついつい無理な狙いに走らせてしまって、冷静に考えられなくなる。競馬で勝つためには最初の何レースかで、「まず配当を手にすること」は大切なことに違いない。
 しかし、だからといって、その後も好調かどうかは、神のみぞ知るという領域。
 小倉のメイン太宰府特別は秋山騎手のナイスハンドを軸の買ったものの直線伸びず4着に負けた。
 荒れると思っていた東京のメイン・ダイヤモンドSは人気薄のB馬ウイングランツが勝ち、2、3着もDZハイフレンドトライ、Zチャクラというランク馬で、50万馬券になった。私は予想の通り、A馬のワンダードリーム流しの馬券しか買ってない。せめてランク馬ボックスの馬券でも持っていればと思っても、後の祭り。
 しかし、京都のメイン・きさらぎ賞がコンゴウリキシオー、マキハタサーメット、アドマイヤフジの2番、6番、1番人気の組み合わせで2万330円と、思いの外に高配当になったが、3頭ともスピード指数上はA−B−Dのランク馬だちで、この配当は3連単ならではのものだと実感する。このレースは少し金額を増やして買っていたので、少し財布が膨らんで非常にうれしかった。
 浮き浮きした気分で終わった小倉のメイン太宰府特別の結果を見ると、ここも実は平均ランクの上位馬D、D、Aの組み合わせだった。それでも3連単は6万7320円。なんのことはない。小倉も、東京も、京都もメインレースは全て何らかのランク馬たちの1、2、3着だったのだ。
 さらに、終わってみれば、小倉の12レース、東京の12レースもランク馬どうしの決着だった。
 それなのに、儲かっているからと多めに張り込んだ最終レースで3場とも負けてしまって、私の財布の中身は減り続けた。
 前半の余力でトータルとしては負けなかったが、「始めよくても」なかなか、うまくいかないものです。

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2005年2月10日 (木)

第201回何かが足りないシービスケット

 「シービスケットがあったから」と、カミさんがビデオを借りてきた。
 単行本は1930年代のアメリカ社会とアメリカ競馬の雰囲気が伝わる、丹念なルポルタージュとして、面白く読んだ記憶がある。あらためて単行本の奥付を見ると2003年7月の初版になっているから、1年半ほど前だ。その単行本が出たときから、映画も観るつもりだったが、忙しさにかまけているうちに、ロードショウが終わってしまった。ビデオになったら借りよう、と思っていた矢先だったので期待して観た。
 しかし、ビデオは単行本ほどは面白く感じなかった。エピソードをつぎはぎしただけの平坦な出来で、シービスケットのドラマもないし、人間たちのドラマにもなっていない。これではロードショウもすぐに打ちきられるはずだ。
 何かが、人を感動させる大切な何かが足りないのだ。と、書いていて気がついたのが、先週の馬券の結果。
 日曜日は東京競馬場に行った。工事中のスタンドも8割方できあがって、西端のスタンドと連結された。空いっぱいに広がる巨大な屋根が、さらに大きく覆い被さるような圧迫感をもって迫ってくる。
 東京9レース、テレビ山梨杯は軸にしたグランリーオが1着。2着も予想通りなのに3着のオークルームがない。京都の9レースは1着のオジジアンボーイがないし、東京10レース金蹄Sは1、2着はあっても、内ラチから突っ込んできた1番人気の3着馬ラッキーブレイクがなく、3連単は63万馬券の決着。1、2、4着の6−4−8なら持っていたし、それなら110万馬券だったのにと、嘆いてもはじまらない。
 小倉記念も3着がなく、共同通信杯は軸が違って外した。京都のメイン・シルクロードSは人気薄のトップパシコを軸にマルチ馬券を買った。トップパシコはがんばって3着に逃げ粘ったのに、ここは2着に入った6番人気ギャラントアローがないという始末。
 何かが足りないのは、シービスケットのビデオではなく、私の馬券のこと。いつものことだが、私の場合は欲ばかりが前面に出過ぎ、素直さと知恵が足りない。それにしても、この日は運も足りなかったらしい。
 それでも結果として大きく負けなかったのは、最終レースをうまく乗り越えたせいか。来週は素直に行ってみようと思う。

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2005年2月 3日 (木)

第200回それでも

 もう、あと少し。というパターンは競馬の世界では毎度のこと。いちいち残念がっていては、やってられない。
 それでも。
 土曜日、東京の12レースは139万馬券になった。
 この日は比較的好調だったこともあって、電話投票の残高に余裕もあった。はじめ私は1番人気の武豊ラトーヌサンライズを軸に買うつもりでいたが、余裕資金で8頭ボックスの336通りを買った。
 レースはミスフェリチタが逃げ、カネスベネフィットが2番手を行く。ペースはスローペース。ダートの1300でスローなら前が残る。実際、結果も1、2着が入れ替わっただけで、絵に描いたような前残り。2頭に加えて、中団から差し脚を伸ばしたホーリーブラウンが3着を確保した。
 「させーっ」という私の叫び声もむなしく、後方から追い込んだケイアイステルスがクビ差届かず4着という結果。
 私の買い目に1、2、4着はあったが、3着のホーリーブラウンはなかった。
 一緒にテレビ中継を見ていたN君に「惜しかったですね」といわれても、外れは外れ。3着と4着とのクビ差は0円と130万円。果てしなく遠い。
 それにしても、139万円は、よくついた。
 1着のカネスベネフィットは9番人気だった馬。ただし育ち盛りの明け4歳馬ながら、前走に高いE値のあるC馬だ。2着のミスフェリチタも6番人気だったが、ダートでは近走7戦して7戦とも3着内に好走してきた実績がある。
 3着のホーリーブラウンの単勝は80倍以上、14番人気だったが、70程度のスピード指数は出せる馬だったし、4着のケイアイステルスは休み明けが嫌われたのだろう、単勝は77倍を越す人気薄だったが、指数上はA馬、平均指数でもAの評価だった馬だ。
 確かに、低レベルのうえ、指数も混戦したメンバーのレースだったから、どの馬にもチャンスがあったのだろう。そのとき、どういう想像力を働かせ、どいう馬券を組み立てるのかが、わずかな勝負の綾になる。
 電話で聞くところによると、Tちゃんは1着になったカネスベネフィットの2、3着流しで外したらしい。そんな外し方があるのも競馬ならでは。
 やっぱりいちいち残念がっていては、やってられない。
「今週がんばりましょう。100万馬券も近いうちに取れますよ」
 そう慰めて、電話を切った。

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