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2005年6月30日 (木)

第220回宝塚記念の条件

 宝塚記念の過去10年、上位馬のランクのデータを取ったら次のようになった。
          1着   2着   3着
95年  −    D    DXb
96年  AY   −    B     2着サンデーブランチ
97年  AZ   C    −
98年  AX   D    BYc   1着サイレンススズカ
99年  BXb  A a   Xb
00年    b  AYc  D
01年  AYb  AYa  −     3着ホットシークレット
02年  B b  C b  D
03年    d  A c  BZb
04年  AXb   Za  −

 このデータを見ると、前走指数の最も高いA馬が8年間で連対しており、圧倒的に強いレースだ。B馬も好走しており、前走指数の高さは勝利への道しるべだといえる。今年のA馬はゼンノロブロイ、B馬はスイープトウショウ。タップダンスシチーは前走指数が物足りない。
 ランクの横に馬名があるのは、近3走内に「先行指数−10以上で上がり指数が+5以上」という条件をクリアできなかった馬で、3着以内に入線した馬たち。10年間で3頭いただけで、3頭とも逃げ先行脚質の馬たちだった。他の連対馬は全て、「先行指数−10以上で上がり指数+5以上」という条件をクリアしており、ペースと上がりの関係で、近走一定のペースをクリアし、さらに直線も切れる上がりの脚を示していることが上位馬の脚質上の重要な条件になっていることを示している。この、ペースに対応した直線の鋭さという条件を、今年最も良く満たしているのはゼンノロブロイとハーツクライであり、タップダンスシチーはこの点でも評価ができない。タップダンスシチー以外にこの条件を満たなかった馬は、シルクフェイマス、ビッグゴールド、トウショウナイト、コスモバルク、サイレントディールだ。
 今年の宝塚記念は、休み明けだったA馬のゼンノロブロイが3着、牝馬ながらシーズンを使われてB馬のスイープトウショウが直線鋭く伸びて、大きな勝利をものにした。2着にはゴール前、ゼンノロブロイを交わしてハーツクライが入った。4着のリンカーン、5着のサンライズペガサスを含め上位5頭は全て「先行指数−10以上で上がり指数が+5以上」という過去の連対馬の条件をクリアしている馬たちだった。条件を満たさなかったタップダンスシチーは7着に敗れ、また、人気のコスモバルクも12着に大敗した。
 ペースに対応した直線の鋭さという条件が上級条件のレース、特にG�Tでは重要な条件になっていることを示唆しているのてはないか。


 土曜日。阪神の10レース京橋特別は3連単で105万馬券になった。1、2着は予想通りだったが、3着がなかった。指数上も3着馬は買いにくかったから仕方ないと思えたが、続く阪神の11レース・ストークSは悔しかった。勝ったタニノマティーニの軸はぴたりだったし3着馬も手の内にあったが、2着のY馬アグネスシラヌイがなかった。Bb−Y−Ddというランク馬の組み合わせで66万馬券。取りたかったな。それでも土曜日の収支はわずかにプラス。その夜、締切の原稿を書き上げてから、N君と新幹線に乗った。

 日曜日も朝から日差しが強い。
 阪神競馬場の正門を入って、左右に振り分けられた通路を行くと、すり鉢場のパドックが視界一杯に広がる。
 競馬場ではEさんたちが出迎えてくれた。
 長く競馬をやってきたが、阪神競馬場にはまだ行ったことがない。阪神は来年春から馬場の改修工事が始まるから、その前に行きたいと思っていた。阪神をクリアすればあとは函館だけだ。それも今年の夏にはクリアできるだろう。そうすればやっと中央競馬の全場制覇だ。
いつもなら、9レース以降の3連単だけを買うところだが、目の前でレースが行われているのに馬券を買わないでいるのは苦しい。午前中から、手を出して負け続けた。
 宝塚記念の馬券買う頃には、資金も厳しくなり、ゼンノロブロイからの1、2着付け馬券を1000円単位で買って、B馬スイープトウショウからの押さえ馬券は100円しか買えなかった。
 直線の叩き合いの中、スイープトウショウが抜け出しをはかる。ゼンノロブロイ粘るところ、外からハーツクライが交わしにかかる。
 「ヨコヤマ、ヨコヤマ、かわせ、かわせー」N君が必至に叫んでいる。
 でも、わたしは交わしてほしくない。2着でいいからゼンノロブロイに残って欲しい。心の中で「そのまま、そのまま」とつぶやくが、ダメだった。
 それでも当たればいいか。スイープトウショウからの100円押さえ馬券でも17万になれば文句はない。とはいえゼンノロブロイが2着に残っていれば、大口の払い戻しだったのになあ。
 E君もN君も馬券を当て、固く握手。
 しかし、最終レースにドカドカと馬券を買いすぎ、しかも3連敗。宝塚記念の儲けも吹っ飛んでしまった。
 35度をこす熱い一日だった。

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2005年6月23日 (木)

第219回少しだけプラス

 来年のダービーを目指す新しい世代の戦い、2歳新馬戦が始まった。
 先週は土日あわせて6レースの新馬戦があったが、なかでも日曜日の函館芝1200メートル戦を勝ったアドマイヤカリブが最も高い62のスピード指数を示した。2歳6月の指数はおおむね50前後が標準で、この時期の指数としてはなかなかの高レベルといえそうだ。2歳戦はここをスタートに、少しずつ指数をあげながら、来年のダービーには90を越す指数で争われることになるが、この世代からディープインパクトのようなスターホースが登場するだろうか。

 先週から関東は福島競馬が、関西は阪神競馬、北海道シリーズの函館も始まった。
 土曜日は3場の9レース以降の3連単馬券を買い続けたが、阪神の最終レースで8万4140円をラバグルートの2着付けで取って、少しプラスになった。

 開幕週でもあり、土曜日の夜には「福島に行くぞー」という気でいたのだが、日曜日、朝起きても何となく気が乗らず、ぐずぐずしているうちに行く気がなくなってしまった。結局、カミさんにじゃまにされながら、家でごろごろしながら馬券を買ったが、考えてみるとこのところずっと競馬場通いで、日曜日に家にいるのは久しぶりだ。
 娘はボランティアとかで、朝早くから出かけた。
 この日は何となく競馬に集中できず、負けそうな気配だった。テレビで「ウチくる!?」を観てから、前日の予想の通り、9レース以降の3連単をすべて電話投票で買って、あとはうとうとしながらクリーンチャンネルを観ていた。
 しかし、この日は当てても当てても安い配当ばかり。3場のメインもすべて当てたが、函館4820円、福島6760円、阪神1万2640円と、3連単とは思えない低配当では意気もあがらないし、収支も少しマイナスのままだった。
 「きょうはダメかな」と思ったが、福島の最終レースが6万4450円と高配当になった。これでようやく収支もプラスになった。
 久しぶりの自宅での日曜日。レースが終わったあと「何か手伝おうか」とカミさんに声をかけるが、特にやることもなさそうで、そのままソファーで寝てしまった。

 今週は宝塚記念。阪神競馬場に行くつもりです。

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2005年6月16日 (木)

第218回再び100万馬券

「先生ですか」
 日曜日、東京競馬場のいつものスタンドの、いつもの位置に立って出馬表をながめていたら、 そう声をかけられた。隣りに立っていたのは、年の頃は30前後の青いシャツを着た青年だった。しかし、その言葉が自分にむけられたものなのかどうか、すぐにはわからなかった。これまで競馬場で声をかけられることはあまりなかったし、まして「センセイ」と声をかけられたこともなかった。便宜上「センセイ」と呼ぶのは事務所のスタッフくらいだ。たぶん、どこかの学校の先生と間違えたのではないか。一瞬のうちにそんなことを想像してみたが、青年の手にスーパーパドックでプリントアウトされた見慣れた出馬表があるのを目にして、それが自分にかけられた言葉だとわかった。
「はあ、そうです」
 わたしは間の抜けた返事しかできなかったが、青年は少し微笑みながら、
「きのうの東京12レース、取りました」という。
「あの、117万馬券を、ですか」
「はい」
「それは良かった。すごいね。おめでとう。わたしも取ったんですよ」
 ふたりとも少し興奮気味に、力を込めた握手をして喜びあった。

 土曜日、東京の最終レース江の島特別は1000万条件の芝1800メートル戦。松岡騎手のA馬ウルヴズグレンが後方から伸びて鮮やかな指し切り勝ちをしたレースだった。ウルヴズグレンは11番人気で単勝は2740円ついた。2着には3番人気のロケットパンチ、3着に16番人気のマリウスが入って、3連単は117万1980円の払い戻しになった。
 私はウルヴズグレンの1、2着付けで連下を9頭取って流した。いつもなら相手は無理にでも7頭に絞るところだが、絞りきれなかった。しかしそれが幸いした。無理に7頭に絞るとしたらスポニチ予想のようにマリウスを外すことになっただろう。
「あのレースはマリウスが買えたかどうかですね」とわたしが聞くと、
「でも、マリウスのこの2走はスローペースで指数を下げただけですから。その前の指数は上位ですからね。長くスピード指数をやっていれば、わかりますよね」
 青年はそういって、さらにスピード指数を公表した当時からのユーザーだと言い加えた。
 話を聞きながらわたしは、この青年がスピード指数のことを非常に良く理解していることに感心した。これだけ理解しているなら、きっと大きく負けることはないだろう。しばらく立ち話を続け、お互いの健闘をたたえながらレースに戻った。
 この日曜日、わたしは中京の9レースの3連単7万280円、東京のメイン・エプソムカップの14万1330円、中京の12レース・1万2740円を取って、そこそこプラスになった。

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2005年6月 9日 (木)

第217回母の3回忌

 土曜日、中京の10レース・賢島特別は3連単241万の高配当で荒れた。私は勝ったムーンライトソナタの1着流しを押さえで買ったが、2着のマヤノチャーナも、3着のマコッチャンも連下にないのではどうにもならなかった。それでも中京11レース・関ヶ原Sの8万1700円のほか、安い配当もいくつか拾って、結果としてはまずまずの収支だった。

 日曜日は、母の3回忌で名古屋に帰った。
 朝8時頃の新幹線に乗ったが、車内は「愛・地球博」にでかけるお客さんで、けっこう混んでいた。途中「線路内に人がはいって捜索中」とかで、名古屋には50分以上遅れて着いた。安田記念など、この日の馬券は新幹線の中から電話投票ですませた。
 競馬の結果を気にしながら、お経を上げ、親戚のおばちゃんたちの話相手になる。
 私が東京に出て34年になるが、その間、長男の私としては不義理ばかりで、こういう場もいささか肩身が狭い。いま父の面倒は同居している妹夫婦が見てくれている。父もことし84歳になるが、いまのところボケることもなく、元気に過ごしている。とはいっても歳は歳なので、長男としては気になることもあるが、遠くで気にかけていても何もできない。妹夫婦が同居してくれていることに、申し訳なく思いながらも、ありがたく感謝している。
 お経のあと会食を済ませ、レース結果をチェックしたら、東京10レース・麦秋S6万3280円、中京10レース・木曽川特別1万7510円が当たっていた。難しかったし、荒れると思っていた安田記念と愛知杯で、余分な馬券を買いすぎて、少しマイナスになった。
 帰りの新幹線で、味噌カツ弁当を食べた。

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2005年6月 2日 (木)

第216回記憶しておきたいダービー

 ダービー前日の土曜日は、東京10レース鎌倉特別で15万9220円、11レース欅S4万3230円、中京11レース金鯱賞6520円などを当てて、まずまずの出来だった。とくに10レース鎌倉特別は、人気薄のマウントフォンテンが粘るところ、2番人気チアズマックスが追い上げて、きわどいゴールシーンになった。写真判定の結果、マウントフォンテンがギリギリしのぎきって、ハナ差で3着を確保していた。もし交わされていたら2万5000円くらいの配当になってしまうところで、わずかなハナ差が15万円の高配当をもたらしてくれた。なんとなんと、大きなハナ差だった。
 夜は、「ダービー、一緒にどうですか」と誘っていただいた関西の二人と食事のあと、久々に飲みに出かけた。

 日曜日。競馬場で事務所のN君と待ち合わせ、関西の知人と合流。
 東京競馬場には昼前に着いたが、ディープインパクト人気もあってか、すでに場内は人であふれていた。何年か後「ディープインパクトが勝った、あのダービーを競馬場で見た」と言いたくて、この日、競馬場に足を運んだ人も多かったのだろうと思う。それにしても競馬場に元気が戻ってきたのは嬉しい。
 ディープインパクトの原寸大のフィギアを用意したり、ポスターをつくったりと、JRAも張り切っている。競馬はもともと興業という人気商売、久々の人気馬の出現はJRAにとっても喜ばしいことにちがいない。
 N君が東京8レースの青嵐賞の3連複46万4170円を的中させ、どっと盛り上がったが、わたしの馬券はさっぱり。ダービーまで当たりがなかった。
 ダービーは当然、ディープインパクト1着固定の3連単で勝負。とはいえ、それは気持ちだけのこと。金額はいつもより少し多く買ったというだけで、大したことはない。
 ダービーの結果はA−C−Bのランク馬での決着。圧倒的人気のディープインパクトが勝って3連単4250円の配当なら納得だろう。
 それにしても少しペースが遅かったとはいえ、ダービーは良いレースだった。大歓声の渦を突き破るように、直線の真ん中を駆け上がってくるディープインパクトの雄々しい姿は、まるで絵のようだった。そして感動的ですらあった。同世代に敵はないし、語り継がれる名馬になる資格を十分に備えた馬だ。
 ダービーの感動と熱気に心がフワフワしたまま、東京の最終レース秋川特別2万8820円は取ったが、中京の最終レースで失敗した。
 人気のビューティフルアイが直線大きく伸びて勝ったが、後方から追い込んだ2、3着馬はともに超人気薄。高配当は間違いない。「どうでした」と声をかけてくる関西のE君に「取ったと思う」と返事しながら馬券を見たら、2、3着は押さえているのに、軸馬が違っている。ビューティフルアイを軸にした馬券はなかった。そういえば、軸馬を3頭ピックアップして、そのうち一番人気のあったビューティフルアイたけを直前に馬券から外したのだった。それをいつの間にか忘れ、買ったつもりになっていた。
 47万7210円の高配当だった。
 帰りの新幹線の時間を気にしながら、お茶を飲んだ。馬券の勝ち負けはともかく、「今年のダービーを生で観戦できて良かった」というE君の気持ちは、関西からわざわざ見に来ただけにひとしおだろう。それはわたしも、一緒にいたみんなも同じだった。
 来年も同じ気持ちでダービーが見られたら、素晴らしいだろうな。

 翌月曜日に馬場指数を計算してダービーの指数を出したところ、ディープインパクトだけが強く、他の馬たちは今ひとつの指数だった。もう少しペースが上がったとしても他の馬たちはあのダービーがギリギリのレース内容だったようで、指数上は今のところ90までのレベルの馬たちなのだろう。ただ、ディープインパクトだけはペースが上がれば、上がった分だけ指数も伸ばせた内容のように思えた。馬場指数を計算しながら、まだまだ強くなりそうな予感がした。

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