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2005年10月27日 (木)

第235回少し荒れそうな天皇賞

 秋の天皇賞は指数上、過去に高い指数を示したXYZ馬が中心になってきた。
 東京の2000メートルはごまかしのきかない距離だといわれているが、そのなかでも特に秋の天皇賞は厳しい戦いになることが多い。結果として、近走最高指数を示した馬たちが上位に食い込む結果につながっているのかもしれない。
 過去の最高指数が問われるということは、ペースの厳しさが問われることでもある。実際、過去の天皇賞を先行指数と上がり指数の関係でをみると、(先行指数10/上がり指数0)というバランスの馬が毎年連対し、もう少し厳しく取ると(先行指数10/上がり指数5)というバランスが求められるようだ。
 力のある馬たちが揃う天皇賞だけに、厳しいペースを先行しても、能力のある馬は直線でも確実に伸びる脚を使える。前が止まるのを待って直線にかける馬、ペースが緩く、たとえば(先行0/上がり10)といった上がりの脚だけでレースを戦ってきた馬たちは天皇賞ては苦戦を強いられることが多い。
 天皇賞は追い込み一辺倒の馬ではなく、能力の高い先行差し馬を中心にするのがセオリーだろう。

天皇賞・秋  1着        2着        3着
95年         Zd       b      −
96年    D     BZb   AYa
97年    C     A     BYc
98年    C      Yb   BZ
99年     Xc   −     B
00年      b   AXa   −
01年     Xc    Xa   BXb
02年    −     DYa   −
03年    C     AYb   −
04年     Zd   −     −


 今年のXYZ馬はゼンノロブロイ、タップダンスシチー、バランスオブゲームの3頭だが、先にあげた連対馬の条件(先行指数10/上がり指数0)を満たせない。条件を満たすのはハーツクライだけで、今年のメンバーに限って、もう少しペースを下げて考える必要がありそう。(先行指数5/上がり指数0)程度に落とすとゼンノロブロイ、バランスオブゲームが浮上してくる。他ではハーツクライ、スズカマンボ、ヘヴンリーロマンス、ホオキパウェーブが条件をクリアする。
 当然、厳しいペースの秋の天皇賞といっても、今年はペースが緩みそうで、アサクサデンエン、ダンスインザムード、テレグノシス、スイープトウショウなど、直線の瞬発力に懸ける馬にもチャンスがあるかもしれない。
 能力の高いXYZ馬のなかで、先行と上がりの条件を満たす、先行差し馬を中心にするというセオリーから絞り込むと、中心はゼンノロブロイだろう。
 あるいは思い切ってスズカマンボ、ヘヴンリーロマンスの軸も面白いかもしれない。
いずれにしても、少し荒れる天皇賞になりそうな気がする。

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2005年10月20日 (木)

第234回ディープインパクト

 「いまさら、ディープインパクトの強さを語っても」。そんな心境。
 いつものように過去10年のデータを取ってみた。他にもいろいろデータをひっくり返してはみたものの、結局、ディープインパクトの強さを再認識するだけだった。

 過去10年を比較すると2001年以降のランク馬の連対率が悪い。それでも平均ランクの上位馬は毎年3着内に来ており、軸馬にするなら平均ランクの上位馬が中心だ。今年の平均指数上位はaディープインパクト、bシックスセンス、cローゼンクロイツ、dアドマイヤジャパン。(スローペース値は−5/5に設定)
 また02年のヒシミラクルを除いて、勝ち馬は全て2400メートル以上の距離で上がり指数で0以上を示している馬たちだった。今年のメンバーではディープインパクトを筆頭にシックスセンス、アドマイヤフジ、ローゼンクロイツが勝ち馬の候補だ。先行と上がり指数の関係や距離など、いろいろ条件を設定してデータをとってみたが、どんな条件下でもディープインパクトだけはいつも条件を満たし続けた。うーん、すごい。
 通常3000メートルの距離は、スタミナを必要とする距離で、軽い瞬発力だけでは勝てない。距離適性が高ければ高い馬ほど、速筋を使える距離が短くなるから、後ろからは追い込みにくい。当然、長距離になればなるほど、先行馬が有利になる。実際、例年の菊花賞では4角で4、5番手以内の馬が毎年連対している。ディープインパクトが万一負けるとしたら、距離適性が意味をなさないような超スローペースになって、直線の入り口でまだ最後方、追っても届かなかったというパターンだろう。
 今年はシャドウゲイトが逃げるらしい。とすると超スローペースもありえるから、「ひっとすると」ということも想像してみたが、そこはペースの判断でナンバーワンの武騎手のこと、ペースと位置取りを間違えることはないし、ペースによっては早めに仕掛けて4角先頭という状況を想像させるほどだ。4角でよい位置が占められれば、同世代を相手に追って届かずということはないだろう。
 いずれにしても、ディープインパクトの、さらにその後ろからディープを交わそうという馬はいない。いたとしても交わすのは無理だし、ディープインパクトの相手は、やはり先行馬の前残りを取るのが正解なのだろう。

 なんだかんだといっても、勝つのはディープインパクト以外に考えにくい。私は、おそらく100円戻しであろう単勝馬券を胸に、シンボリルドルフ以来の、無敗の3冠馬の誕生を見られればと思う。
菊花賞    1着        2着        3着
95年    AXa   C     Zc
96年     Z     Zb   −
97年    AXa   −     Cb
98年    BZc   CXb   −
99年    BYb   AZa   −
00年     X    A c   −
01年    −     −     AZc
02年    −       d   −
03年      c   B     BXa
04年    −     A a   −

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2005年10月13日 (木)

第233回当てにしにくい牝馬限定戦

 3歳牝馬のG�T、秋華賞は一筋縄ではいかない。距離が2000メートルになった96年以降、AB馬の連対は2回しかなく、XYも合わせて5連対しかない。いかにも当てにしづらい3歳牝馬のレースらしい。
 ただ、スローペースの基準を(−15/−5)と取って、平均指数の上位をピックアップすると、該当のabc馬はティコティコタックの勝った2000年を除き、パーフェクトに連対している。平均abc馬が強いということは、3歳牝馬の2000メートル戦で、スローペースが多いといっても、単に上がりだけの勝負ではないということだ。ペースの対応力があり、平均ペース以上でしっかりとした指数の高さを示してきた馬、底力のある馬が順当に勝ってきたレースに見える。
 それを先行指数と上がり指数の関係で言い換えると、先行指数が一定のレベル以上で上がり指数のある馬が有利といえるはずだ。(先行指数−5/上がり指数0)でチェックをかけると、条件を満たす馬は毎年それほど多くないが、それでも過去9年、全ての勝ち馬が(先行指数−5/上がり指数0)の条件を満たしていた。
 今年その条件(先行指数−5/上がり指数0)を満たすのはラインクラフトとデアリングハートの2頭だけだ。

秋華賞    1着        2着        3着
96年     Xa   −     −
97年     Ya    Xb   D
98年     Xa   −     AYc
99年    −     C c   D
00年    −     −     B
01年     Za    Z    A
02年    A     BXb   −
03年     Xb    Ya    Zd
04年    A a   −     −


 秋華賞とは対照的に、古馬の牝馬限定戦・府中牝馬Sは指数上のランク馬が上位をにぎわしている。特にXYZ馬と平均abc馬がともに有力で、過去9年、全ての年に連対を果たしている。今年はX馬がダンスインザムードとスティルインラブ、Z馬がオースミハルカ。平均abcでみるとスティルインラブ、オースミハルカ、レクレドールの順。ただし、連対するためには先行指数と上がり指数は最低(5/−10)は必要で、その条件で絞り込むと、スティルインラブとレクレドールが有力馬としてピックアップできるが、指数の高さと上がりの脚でレクレドールが一枚上だろう。先行力と上がりのバランスがよいチアズメッセージ、マイネサマンサには注意がいる。

府中牝馬S  1着        2着        3着
96年    BYc   D     −
97年    DZc    Xa   C
98年    AXa   C b   D
99年      c   BYa   −
00年    AZc       Zc   CXa
01年    −      Xa   A d
02年    AXb     d   BYa
03年    BXa   CYb      −
04年    A     CYc   CZb


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2005年10月 6日 (木)

第232回毎日王冠、京都大賞典は平均ab馬が強い

 今週から東京と京都の開催。重賞は毎日王冠と京都大賞典だ。
 毎日王冠は過去9年連続で平均指数の上位abc馬がパーフェクト連対している。平均ab馬に限っても9年のうち8年で連対しており、XY馬も7年連対中だ。また、最近5年間は平均abcd馬が1、2着を独占するレースが続いている。
 毎日王冠は芝1800の距離だけに、極端なスローペースにはなりにくく、平均ペース前後での安定した指数の高さが求められるのだろう。今年の平均指数上位abc馬はハイアーゲーム、カンパニー、バランスオブゲームの3頭。指数上ではX馬のダイワメジャーを含めた4頭が中心になりそうだ。

毎日王冠   1着        2着        3着
95年    −     B     −
96年    外     BZb   −
97年    CYb    Zc   D d
98年    BXa   −      Yc
99年    AXa   −     C
00年      c      CXb   D
01年    D d   C c    Z
02年    CYb   AXa   −
03年     Xb   D c    Ya
04年    BXa   A a   C d


 一方、京都大賞典もランク馬が上位を占めている。平均指数の上位ab馬が強く、最近6年連続で連対している。平均abcd馬まで手を広げると毎日王冠同様、9年連続で連対中だ。またXY馬も強い。今年のメンバーで見るとコイントス、リンカーンが平均a馬、ダディーズドリームがc馬で、チャクラがX馬に該当する。
 京都大賞典は芝の2400メートル戦でスローペースが基本。当然、上がりの脚がなければならないと思い込みがちだが、上がり指数で見ると、(先行指数0/上がり指数5)もしくは先行指数の水準に関係なく、上がり指数が+10程度あればよいようだ。平均ab馬が強いということは、重賞の特徴で、それほど極端なスローペースにはならないこと、またスローペースになったとしても、先行馬に有利に働くからだといる。事実毎年、4コーナーで4番手以内の馬が上位に食い込んでおり、先行馬でa馬のコイントスには好材料だろう。先行と上がり指数のバランスで軸馬を選ぶならリンカーンかチャクラ。

京都大賞典  1着        2着        3着
95年    −     −     −
96年    CXa   −     −
97年    −     AZc     d
98年    D       d   CXa
99年    −     AYa   D
00年    D b      −     B
01年    CYb   DYd   −
02年     Xa    Yb   AZc
03年    AXa   AYa      −
04年     Xb   AZb   D


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