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2005年11月24日 (木)

第239回今年の外国馬はスピード上位

 ジャパンカップは毎年、日本馬が地の利を生かして優位な戦いをしてきた。日本馬が揃って連対を外したのは中山で行われた02年の年だけだ。日本馬の場合、指数上位のランク馬が毎年活躍しており、過去10年でみるとA馬が8年で3着内に食い込み、XYZ馬も7年で3着内にきている。3着内に入線した日本馬でランクが付かなかったのは01年の勝ち馬ジャングルポケットと、03年に2着に入ったザッツザプレンティだけだった。
 ランク馬が強いという傾向はペースと無関係ではないだろう。ジャパンカップは毎年、かなり厳しいペースで進む。そのペースに対応できる力と、そのペースでも尚、上がりの脚を使える馬でなければ上位に食い込むことはできないことを示している。
 実際、先行指数と上がり指数で、(先行指数5/上がり指数15)という高レベルの設定をして、その該当馬がいる年度は、その馬が中心になってきた。昨年のゼンノロブロイ、4年前のジャングルポケット、メイショウドトウやエアグルーヴ、ヒシアマゾンも該当馬だった。該当馬がいなかった年度も、そのレベルに近い(先行指数5/上がり指数10)をクリアする馬、タップダンスシチーやシンボリクリスエス、スペシャルウィークなどが上位に入っている。

(JC)   1着        2着        3着
95年        外          A          Ba
96年    外     D     外
97年    外     A     AYb
98年    A c    Zb   DY
99年    AXa   外     外
00年    AZa   BXb   外
01年    −      Yc   BXb
02年    外     外     A
03年     Yb   −     AYd
04年    AYa    Z    D


 今年の出走馬をみると、ランク馬で(先行指数5/上がり指数15)の条件を満たすのはゼンノロブロイだけ。条件を(先行指数5/上がり指数10)に下げてもゼンノロブロイしか残らない。BXaのランクもあり、順当に考えれば日本馬の中心はこの馬だ。また、ペースが厳しいという点で評価できる3歳馬アドマイヤジャパン(A馬)も有力馬の一頭だろう。他ではハーツクライやヘヴンリーロマンス、タップダンスシチーなども気になる存在だ。
 ただ、日本馬の近走のレース内容は全く物足りない。スピードの出やすい軽い馬場で、緩いペースで上がりだけのレースをしてきた馬が、いくら地の利があるといっても、ペースが上がるジャパンカップで有利だとはいえない気がする。今年に限っては、日本馬より外国馬の方が能力が高く、スピード競馬に対しても適性が高いのではないか。たとえば、ベタートークナウが2走前、マンノウォーS(芝2200メートル戦)で示した2分11秒6のタイムは、2分13秒8前後の基準タイムと比較しても指数上15程度は速く、スピードという点でも東京の馬場は合いそうだし、今年の凱旋門賞も速いタイムが出る馬場たった。
 今年もゼンノロブロイを中心に日本馬が人気を集めそうだが、今年は外国馬が上位を独占する気がして仕方がない。個人的には外国馬のボックスも押さえておこうと思っている。

(JCD)  1着        2着        3着
00年    A b   CZa   外
01年    A a   DXb    Y
02年    芝     DXb   芝
03年    外     A     −
04年    BZb   DXa   A


 ジャパンカップダートもA馬を中心に、ランク馬が圧倒的に強い。特に平均指数の上位2頭ab馬は、5年のうち3年で1、2着に入っており、馬連ならその一点を買っても楽しめる。今年のA馬はカネヒキリ、B馬はサカラート、平均a馬はタイムパラドックスとシーキングザダイヤだ。他のランク馬はZユートピア、Yスターキングマン、Dサンライズバッカス、cアジュディミツオー。

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2005年11月17日 (木)

第238回マイルCS

 最近、健康に気をつかうようになった。万歩計も買った。競馬場ではさぞかし歩き回るだろうと勢い込んでみたものの、午後から競馬場にいて結果的に3000歩しか歩かなかった。よく考えたら、馬券を買うときに少し歩くだけで、あとはもっぱらレースを見ているか、オッズ画面を見ているかの、どちらかのわけだから、3000歩も当然のことだった。競馬場からの帰り、途中でバスを降りて20分ほど歩いて帰った。
 さて、マイルCSは、例年ランク馬とランク外の馬の組み合わせが基本で、ランク馬同士の決着は少ない。その分というか、難しいレースが多く、個人的にも、波乱の決着で高配当というイメージが強い。馬連時代の95年はトロットサンダーとメイショウテゾロで10万馬券になったことも思い出す。
 全体で見ると、ランク馬の中ではXY馬の連対率が少しよい程度だが、最近5年間に限ってみると、CD馬が連続連対中だ。今年はサイドワインダー、マイネルハーティー、ウインラディウスがC馬で並ぶ。X馬はデュランダルとダイワメジャー、Z馬はバランスオブゲームだ。

(マイルCS)1着        2着        3着
95年        −          −          A
96年      d   −      Y
97年    B     −     −
98年    AXa   −      Yc
99年    AXa   BY    DYc
00年    −     C b   −
01年    −     D      Z
02年    −     DXa   A c
03年    D     −     C
04年    DYb   B      X


 ただ2000年以降、マイルCSがスプリンターズSのあとに行われるようになって、傾向が少し変わってきた気がする。調べてみると、特に顕著なのが、ペースと上がりの関係だった。
 2000年以前は先行力がベースにあり、加えて上がりの脚も求められるというレースが多かったが、2000年以降はペース、先行力に関係なく、鋭い上がりの脚が問われるようになってきた。この5年の傾向は、先行指数のレベルに関係なく、上がり指数で10、もしくは15以上の馬が中心だった。
 今年は前哨戦にスローペースが多く、上がり指数に片寄る傾向が見える。出走メンバーを近3走で上がり指数15以上の条件でチェックすると、デュランダル、ラインクラフト、サイドワインダー、ダンスインザムード、ハットトリック、アズマサンダース、テレグノシス、キネティクスなどが浮上する。
 もちろん、実績、指数のレベル、距離適性など、他の要素も考えておく必要があるが、このメンバーなら総合力でデュランダルが最有力だろう。次いでラインクラフト。アドマイヤマックス、ローエングリン、テレグノシス、マイネルハーティーなどを連下にと考えている。

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2005年11月10日 (木)

第237回母と不肖の息子

 リリー・フランキーの「東京タワー・オカンとボクと、時々、オトン」(扶桑社刊)を読んだ。リリーさんのことは最近「R30」と「新・堂本兄弟」にゲストで出ているのを見て、面白い人だなと興味を持ったが、あいにく、それまで彼が書いたものを読んだことはなかった。「R30」ではこの「東京タワー」の本の内容にもふれていたので、一度読んでみようと思っていた。
 その矢先とでも言うか、先週、一緒に食事をしたかわいい子が「泣ける本だという評判だったから余計、そんな簡単に泣かされないぞ、という気持ちで読んだけど、最後は人前にもかかわらず声を上げて泣いた」という話をしてくれた。
 翌日手に入れて、できるだけゆっくり読んだ。
 「東京タワー」は2001年4月に亡くなったリリーさんの母親と、父親とそして息子としてのボクとの話−−。母が息子に注ぐ無償の愛ほど大きな、深いものはない。それをまっすぐには受け止められず、距離を保てず、粋がってみるものの、目標も、行き場も、なくしたままさまよう。男は幾つになっても、迷ったまま、またそこに戻っていく。
 読みながら、2年半前に亡くなった母のことを重ね合わせてしまう。不肖の息子は母の死に目にも立ち会えなかった。2年以上もたつのに、私はまだ、母の死のことを一行も書けない。言葉にならない思いが涙になって机をぬらす。

 エリザベス女王杯は、データの通りAB馬が圧倒的に強く、過去9年でパーフェクトに連対している。今年はヤマニンシュクルがA馬、エアメサイアがB馬だ。ただ、先行と上がりの関係を調べると、過去9年、3着内に入った全ての馬が(先行指数マイナス10/上がり指数5)をクリアしており、この点からA馬といっても条件をクリアできないヤマニンシュクルよりも、条件を満たすB馬エアメサイアのほうが軸馬向きだろう。

(エリザベス女王杯)
       1着        2着        3着
96年     Yb   B     −
97年    C d   AXa   A
98年    BYb   DZd   AXa
99年    AXa   −      Zb
00年    A b    Xa    Zd
01年     Xa   B     DXb
02年    A b   AZb    Xa
03年    B     A     外国馬
04年    AXa   −     −
(スローペースは−10/0で調整)


 エリザベス女王杯は素直に母の愛を受け取るレースのようだが、福島記念は不肖の息子たちが荒れ狂うレース。特徴も傾向もつかめず、手を出しにくい。

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2005年11月 3日 (木)

第236回アルゼンチン共和国杯も荒れる気配

 先週の秋の天皇賞は1番人気のゼンノロブロイが2着に食い込んだものの、3連単で122万馬券になるという大波乱だった。波乱の主役をつとめたのは指数でB馬のヘヴンリーロマンスだった。単勝は7580円、14番人気の牝馬が1番人気のゼンノロブロイを内からかわして勝った。一般的には札幌のクイーンS2着、札幌記念1着のパフォーマンスも不当に低く評価されていたようだった。
 レースはストーミーカフェが未勝利馬でも追走できるような超スローペースで逃げ、結局前に行った馬たち同士の叩き合いになり、その中でも負担重量で恵まれた牝馬がわずかに伸びたという結果だった。中団以降の馬たちも33秒台の脚を使ったが為す術もなく、超スローペースが波乱の大きな要因になったのではないか。もう少しペースが上がっていたら、ゼンノロブロイが勝っていたのではないか。
 それにしても、スピード指数上はB−DXの組み合わせの決着。馬連、馬単を含め的中させた人も多かったようで、いろんな方からメールや電話もいただきました。みなさん、おめでとうございます。(しかし、私の馬券には3着のダンスインザムードがありませんでした。)

 今週はアルゼンチン共和国杯。
 ランク馬の連対実績を見ると、前走指数の良いABC馬の連対率が比較的よいようにみえるが、だからといって信頼できるレベルにはない。むしろ最近はランク馬の低調が目立つ。ランク馬の低調はペースに原因がありそうだ。2500メートルという距離だけに、例年スローペースになりやすく、直線の叩き合いで、上がりだけのレースになりやすい。通常、スローペースなら逃げ馬にもチャンスがあるようにも思えるが、過去10年、逃げ馬が連対したことはなく、3着が精一杯。じり脚の馬には厳しいレースだ。
 当然、直線の切れる脚が必須条件。過去10年の連対馬は全て、近走のレースで先行指数に関係なく上がり指数で10以上を示している馬たちだった。ことしその条件を3走内に満たすのはアサクサキニナル、グラスエイコウオー、スムースバリトン、ニシノドコマデモ、ハイフレンドトライ、ブリットレーン、マーブルチーフなど。条件を過去5走内までに広げると対象馬が多くなりすぎる。
 もう少し絞るなら、先行指数を上げていく方がよい。過去10年の勝ち馬を(先行指数−10/上がり指数10)の条件でみると、99年のマーベラスタイマーを除き全ての勝ち馬が条件をクリアする。ことしは3走内にその条件を満たすアサクサキニナル、ニシノドコマデモ、ブリットレーンの3頭か最有力だろう。次いでグラスエイコウオー、テンジンムサシ。勝ち馬はこの中にありそうだ。
 人気になりそうなデルタブルース、チャクラ、ビッグゴールドなどは条件を満たす直線の脚がなく、馬券は荒れると考えた方がよい。
 また、ハンデ戦だけに例年斤量に恵まれた3歳馬の好走が目に付く。ことしの3歳馬ニシノドコマデモとスムースバリトンには注意がいるだろう。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着        2着        3着
95年        D c      Xa       Z
96年    −       b   C
97年    B     C     D c
98年     Zd   −     D  a
99年    −     B     C c
00年     Y    −     −
01年    −     B     −
02年    C     A b   −
03年      d   −     −
04年    C     −      Yb


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