« 第242回波乱の阪神牝馬Sは | トップページ | 第244回楽しい一年でしたか »

2005年12月22日 (木)

第243回夢はディープインパクトとともに

 いよいよ、有馬記念。
 今年は無敗の三冠馬・ディープインパクトが話題の中心で、馬券もその取捨が最大のポイントになりそうだ。
 過去10年のランク馬の成績は以下の通りだが、前走指数の高いABCD馬が10年のうち7回勝っており、次いで6回連対しているXY馬が好成績を残している。
 ランク馬が勝てなかった1998年と2001年は、ともにランク外の3歳馬(グラスワンダーとマンハッタンカフェ)が勝っており、3歳馬ならランク外でもよい。
 今年の出走メンバーで3歳馬はランク馬ディープインパクトだけで、今年の勝ち馬はABCDかXYのランク馬から選ぶのが妥当のようだ。
 今年のランク該当馬はハーツクライ(Ab)、ゼンノロブロイ(BXb)、リンカーン(Bd)、サンライズペガサス(D)、ディープインパクト(Y)、デルタブルース(Y)の6頭。
(有馬記念) 1着        2着        3着
95年    A       d   BYa
96年    DXa   −     −
97年    C     BXb   A
98年    −     −      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    −     −     −
02年    B     C     A
03年    DXc   B     −
04年    CXa   AXc    Zb

 過去10年の連対馬を、先行指数と上がり指数の関係で見るとおおよそ(先行+5/上がり+10)のレベルが標準的。勝ち馬の8頭、全連対馬20頭の内15頭がこの条件を満たしている。この条件をクリアせず連対した馬も5頭いるが、その馬たちも(10/5もしくは10/0)のレベルはクリアしている。
 先行指数、上がり指数の(10/5もしくは10/0)というデータから、有馬記念は先行指数に片寄る傾向があることを示しており、上がりの脚はもちろん必要だが、意外と先行指数も問われるレースだということがわかる。一般的に距離が長ければ長いほど、先行指数が価値を持ってくるわけで、先行指数がスタミナの指標として機能していることを表しているといえそうだ。
 唯一2001年の勝ち馬マンハッタンカフェだけは、(10/5もしくは10/0)の条件をクリアしていないが、この年はスローペースで上がりタイムも過去10年で最速の33秒台の決着になった年。マンハッタンカフェ自身は前走(−5/15)のレベルを示しており、スローペースなら届く鋭い脚を持っていたといえる。また、この年は2、3着もランク外の馬だったが、前走+20を越す先行指数を示していたアメリカンボス、トゥザヴィクトリーだった。先行と上がりの関係からは穴馬は先行指数の上位馬だといえるかもしれない。
 今年、先行指数と上がり指数で(+5/+10)のレベルにあるのは、ディープインパクトとゼンノロブロイだけ。(+10/+5)のレベルでハーツクライ、サンライズペガサスがピックアップされ、(+10/±0)ではリンカーン、ヘヴンリーロマンス、スズカマンボ、コスモバルク、デルタブルースが上がってくる。有力馬はこの9頭に絞られるだろう。
 先行指数だけなら+20を越すタップダンスシチー、ビッグゴールドの逃げ、前残りもあるかもしれないが、そのペースになったとしても、上がりの脚ではハーツクライ、ゼンノロブロイ、サンライズペガサスのほうが鋭く、超スローペースにでもならない限り、連対は難しいのではないか。また、仮に超スローペースになって、上がり勝負になったとしても、−5の先行指数で+15の上がりの脚を使えるディープインパクトが抜けた存在であり、この点からも逃げ馬2頭の連対はないだろう。
 いずれにしても、平均ペースもしくは多少スロー気味のペースを想定すると、スタミナの指標としての先行指数と上がり指数のバランスがよいディープインパクトとゼンノロブロイが最有力だ。
 過去、積み上げられた実績ではゼンノロブロイに一日の長があるが、最盛期は昨年の秋から冬までのこと。宝塚記念以降、今年に入っての成績は期待されながらも2、3着止まりで、多少勢いを欠いているように見える。
 一方ディープインパクトは7戦7勝。すでに稀代の名馬の称号を手に入れつつある。有馬記念を勝つと初の「無敗の有馬記念馬」が誕生することになるが、これは競馬界にとどまらず、国民的、歴史的快挙というべき出来事になるのではないか。
 ディープインパクトの強さは、どんなペースでも、どんな距離でも、どこの競馬場でも確実に+15前後の上がり指数を示し、しっかりとしたスタミナのベースの上に立った上がりの脚の鋭さがあること。
 まだ同世代との戦いしかしていないから、慎重な評価をすべきかもしれないが、ディープインパクト以上にスタミナのベースの上に立った鋭い上がりの脚のある古馬はいないだろうと思う。
 確かにこの夏、古馬との混合戦の芝重賞で現3歳世代が勝ったのは新潟の1000メートル戦・アイビスサマーダッシュのテイエムチュラサン1頭だけで、例年と比べると低調な世代に映る。しかし、有馬記念はもともと3歳馬が好走するレースであり、少なくとも過去の有馬記念を勝った3歳馬と、その世代のレベルを検証してみても、世代としての低調さとは関係がなかった。
 とするなら、あえてアラ探しをする必要もない。有馬記念はディープインパクトで良いのではないか。私はディープインパクトとともに夢をみたい。
 いずれにせよ、どの馬が勝つにせよ、素晴らしいレースを期待したい。

|

« 第242回波乱の阪神牝馬Sは | トップページ | 第244回楽しい一年でしたか »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/10735289

この記事へのトラックバック一覧です: 第243回夢はディープインパクトとともに:

« 第242回波乱の阪神牝馬Sは | トップページ | 第244回楽しい一年でしたか »