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2005年12月28日 (水)

第244回楽しい一年でしたか

 有馬記念の当日、中山競馬場には昼過ぎに着いた。馬主席を用意してくれる人がいて、ゆっくりと出かけられた。一緒に行く予定だったN君の都合が悪くなって、「ディープインパクトを見たい」というカミさんを誘った。結婚して25年になるが、ふたりで有馬記念を見るのは初めてだった。
 馬券は調子よかった。中山は7レース・グッドラックハンデ(3連単2万7280円)、8レース・フェアウェルS(3連単25万5250円)と連勝。中京の10レース(3連単8万9770円)も当て、阪神も10レース・江坂特別(3連単7630円)を的中した。高配当のレースに資金を厚く入れていたおかげで、資金は一気にふくれあがった。払い戻し機までついてくるカミさんに「とりあえず、この分は預かっておいてあげる」とそのつど半分ほど持っていかれたが、それでも資金に不足はなかった。
 有馬記念はディープインパクトの1、2着流しで(3連単3万500円)をあてた。
 大歓声の中、ハーツクライを追って、駆け上がってくるディープインパクト。この日、競馬を埋めた多くの人たちは、ディープインパクトの強さを、絶対に勝つのだということを、疑っていなかった。信じ切っていた。レースが終わり、ディープインパクトが2着に負けたことがはっきりすると、歓声はもちろん、ため息さえも聞こえなかった。競馬の現実に引き戻されるまでの間、重く冷たい空気が競馬場全体をおおった。馬主席も沈黙の中にあったが、しばらくするとまばらな拍手が沈黙の中に響いた。
 スピード指数上では、A馬のハーツクライが勝ち、2着がY馬のディープインパクト、3着はB馬のリンカーンという妥当な結果に、私はほっと胸をなで下ろした。「スピード指数をやってくれている人なら、きっと、当ててくれているだろう」。カミさんもディープインパクトから馬連5点流しで当てた。
 有馬記念の興奮に包まれてすっかり忘れていたが、阪神の11レース六甲アイランドSでマイネルアルビオンを軸にマルチで買った3連単馬券が、2着同着になって(3連単10万9360円、19万1500円))をダブルで的中していた。配当を気にせずに買った馬券だったから、思わぬ高配当に驚いてしまった。これは最低人気のC馬が2着同着で高配当になったレースだったが、そういえば、前日の土曜日、中山の最終レースで460万馬券をつくったのも14番人気のC馬だったことを思い出した。
 しかし、しかし、幸運はそこまで。最終レースは3場とも外して、資金を大きく減らしたが、それでも幸せに思える結果になった。
 地下のショップでディープインパクトのストラップを買い、食堂で天ざるを食べ、外に出るとすっかり暗くなっていた。中山名物のクリスマスツリーをバックに写真を撮った。
 楽しい有馬記念の一日だった。
 良い一年だった。
 
 この1年、みなさんの馬券はどうだったでしょう。
 来年も、いつも素晴らしい幸運とともにあることを祈っています。スピード指数も少しだけお役に立てればと思います。
 来年も今年同様、よろしくお願いします。そして、良い新年をお迎えください。

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2005年12月22日 (木)

第243回夢はディープインパクトとともに

 いよいよ、有馬記念。
 今年は無敗の三冠馬・ディープインパクトが話題の中心で、馬券もその取捨が最大のポイントになりそうだ。
 過去10年のランク馬の成績は以下の通りだが、前走指数の高いABCD馬が10年のうち7回勝っており、次いで6回連対しているXY馬が好成績を残している。
 ランク馬が勝てなかった1998年と2001年は、ともにランク外の3歳馬(グラスワンダーとマンハッタンカフェ)が勝っており、3歳馬ならランク外でもよい。
 今年の出走メンバーで3歳馬はランク馬ディープインパクトだけで、今年の勝ち馬はABCDかXYのランク馬から選ぶのが妥当のようだ。
 今年のランク該当馬はハーツクライ(Ab)、ゼンノロブロイ(BXb)、リンカーン(Bd)、サンライズペガサス(D)、ディープインパクト(Y)、デルタブルース(Y)の6頭。
(有馬記念) 1着        2着        3着
95年    A       d   BYa
96年    DXa   −     −
97年    C     BXb   A
98年    −     −      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    −     −     −
02年    B     C     A
03年    DXc   B     −
04年    CXa   AXc    Zb

 過去10年の連対馬を、先行指数と上がり指数の関係で見るとおおよそ(先行+5/上がり+10)のレベルが標準的。勝ち馬の8頭、全連対馬20頭の内15頭がこの条件を満たしている。この条件をクリアせず連対した馬も5頭いるが、その馬たちも(10/5もしくは10/0)のレベルはクリアしている。
 先行指数、上がり指数の(10/5もしくは10/0)というデータから、有馬記念は先行指数に片寄る傾向があることを示しており、上がりの脚はもちろん必要だが、意外と先行指数も問われるレースだということがわかる。一般的に距離が長ければ長いほど、先行指数が価値を持ってくるわけで、先行指数がスタミナの指標として機能していることを表しているといえそうだ。
 唯一2001年の勝ち馬マンハッタンカフェだけは、(10/5もしくは10/0)の条件をクリアしていないが、この年はスローペースで上がりタイムも過去10年で最速の33秒台の決着になった年。マンハッタンカフェ自身は前走(−5/15)のレベルを示しており、スローペースなら届く鋭い脚を持っていたといえる。また、この年は2、3着もランク外の馬だったが、前走+20を越す先行指数を示していたアメリカンボス、トゥザヴィクトリーだった。先行と上がりの関係からは穴馬は先行指数の上位馬だといえるかもしれない。
 今年、先行指数と上がり指数で(+5/+10)のレベルにあるのは、ディープインパクトとゼンノロブロイだけ。(+10/+5)のレベルでハーツクライ、サンライズペガサスがピックアップされ、(+10/±0)ではリンカーン、ヘヴンリーロマンス、スズカマンボ、コスモバルク、デルタブルースが上がってくる。有力馬はこの9頭に絞られるだろう。
 先行指数だけなら+20を越すタップダンスシチー、ビッグゴールドの逃げ、前残りもあるかもしれないが、そのペースになったとしても、上がりの脚ではハーツクライ、ゼンノロブロイ、サンライズペガサスのほうが鋭く、超スローペースにでもならない限り、連対は難しいのではないか。また、仮に超スローペースになって、上がり勝負になったとしても、−5の先行指数で+15の上がりの脚を使えるディープインパクトが抜けた存在であり、この点からも逃げ馬2頭の連対はないだろう。
 いずれにしても、平均ペースもしくは多少スロー気味のペースを想定すると、スタミナの指標としての先行指数と上がり指数のバランスがよいディープインパクトとゼンノロブロイが最有力だ。
 過去、積み上げられた実績ではゼンノロブロイに一日の長があるが、最盛期は昨年の秋から冬までのこと。宝塚記念以降、今年に入っての成績は期待されながらも2、3着止まりで、多少勢いを欠いているように見える。
 一方ディープインパクトは7戦7勝。すでに稀代の名馬の称号を手に入れつつある。有馬記念を勝つと初の「無敗の有馬記念馬」が誕生することになるが、これは競馬界にとどまらず、国民的、歴史的快挙というべき出来事になるのではないか。
 ディープインパクトの強さは、どんなペースでも、どんな距離でも、どこの競馬場でも確実に+15前後の上がり指数を示し、しっかりとしたスタミナのベースの上に立った上がりの脚の鋭さがあること。
 まだ同世代との戦いしかしていないから、慎重な評価をすべきかもしれないが、ディープインパクト以上にスタミナのベースの上に立った鋭い上がりの脚のある古馬はいないだろうと思う。
 確かにこの夏、古馬との混合戦の芝重賞で現3歳世代が勝ったのは新潟の1000メートル戦・アイビスサマーダッシュのテイエムチュラサン1頭だけで、例年と比べると低調な世代に映る。しかし、有馬記念はもともと3歳馬が好走するレースであり、少なくとも過去の有馬記念を勝った3歳馬と、その世代のレベルを検証してみても、世代としての低調さとは関係がなかった。
 とするなら、あえてアラ探しをする必要もない。有馬記念はディープインパクトで良いのではないか。私はディープインパクトとともに夢をみたい。
 いずれにせよ、どの馬が勝つにせよ、素晴らしいレースを期待したい。

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2005年12月15日 (木)

第242回波乱の阪神牝馬Sは

 急に寒くなって、日課になってきた夜の散歩も、しだいに歩く距離が短くなってきた。
 先週の中山も、風に吹かれてじっと立っているには少しつらい寒さだった。入場者は5万人をこえていたにも関わらず、外のスタンドはレースが終わると人影もパラパラで、レースが始まる頃になっても余裕で座われる状態だった。
 その夜、東京に初雪が舞った。
 財布まで寒くなってはと思ったが、馬券はそこそこだった。
 
(阪神牝馬S)1着        2着        3着
96年    A       c   AXc
97年    −     C b   −
98年    −     C     C d
99年    A d    Ya   C
00年    Y a   C     −
01年    −     −      Xb
02年    CXb   C       a
03年    AXa    Z     C d
04年    B     A b   C

 今週の重賞・阪神牝馬Sは、牝馬のレースらしく、特徴がつかみにくく、指数上位馬の勝率も高いとはいいにくい。それでも前走指数の高いABC馬が9年の内8年で連対しており、軸馬としては信頼できそうだ。とするとラインクラフト(AZa)やチアフルスマイル(BXc)、コスモヴァレンチ(C)、アドマイヤグルーヴ(Dd)などが指数上位で有力馬になるだろう。他では平均指数で上位のabcd馬も連対率が高く、レクレドール(Xb)も軸馬候補の一頭になりそう。
 先行指数と上がり指数の関係を見ると、(先行−5/上がり+5)が標準的で、連対馬の多くはこの条件を満たす馬たちだった。先にあげたランク馬のなかでこの条件を満たすのはチアフルスマイルとレクレドールの2頭。ランク外だが、3歳馬ライラプスも条件を満たす。
 今年のメンバーならスローペースは必至で、上がりの脚により比重がかかる。超スローペースならアドマイヤグルーヴやマイネサマンサにチャンスがでできそうだが、いずれにしても、人気馬が連にからめず波乱になることが多いレースだけに、思い切った狙いをたててみたい。

 中山のフェアリーSは2歳牝馬限定戦。阪神牝馬Sよりも難しいレースに見えるが配当的には堅いレースだ。
 ここも前走指数の上位ABCD馬の連対率が高い。今年はダイワパッション、エイシンアモーレ、ラプタル、コスモミールなどが指数上位で軸馬候補だ。ただ連下はダート中心に使ってきた馬や、ランク外の馬たちの活躍も目に付き、連下は少し工夫がいるかもしれない。

(フェアリーS)
       1着        2着        3着
95年         Xc     Yd      −
96年    BZb   A      Y
97年    BYa   A     −
98年     Xc    Yd    Z
99年    AZc   −     D
00年    D c   −     −
01年    −(ダ)  −     A
02年    B      Yb   −(ダ)
03年    CYa   −(ダ)  AZ
04年    −     A b    Xa
(スローペース調整は−20/−10)


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2005年12月 8日 (木)

第241回前走指数上位馬が活躍する朝日杯

 ダイユウサクが勝った有馬記念の年、まだ幼稚園の年長組だった娘が先日二十歳になった。自分の二十歳の頃を引き合いにして、オヤジとして一言、味のあることでも言っておこうと思っていたが、その日、娘は朝早くからディズニーランドに出かけてしまった。
 結局、誕生日の日曜、夕食はカミさんとふたり。
「何時に帰って来るんだろうね」と聞いても、カミさんも「さあ」と答えるだけ。
「競馬、儲かったの」
「うん、少しね」
「寒いね」
「うん」
「もう20年だよ」
「そうみたいね」
「年賀状、どうする」
 いつものとおりの日曜日。ふたりで鍋をつつく。相変わらず反応が悪く、変わりばえしない会話も、この日は妙に心に留まる。
 いつの間にか、娘は別の世界で生きている。その事実を認めるしかない。そうは思っても、せめて二十歳の誕生日くらい、早く帰ってこないかと気にかかる。
 娘が帰ってきたのは午前様だった。

 先週の牝馬のG�T・ジュベナイルFと比べると、今週の朝日杯はランク馬の活躍が目に付く。特に、前走指数の高いABCD馬は過去10年、毎年連対している。XYZ馬の連対率も高く、軸馬はランク馬の中から選ぶのが筋だろう。
 過去の10年の連対馬を先行上がり指数で見ると、先行指数上位馬と上がり指数上位馬の組み合わせが多かった。マイル戦は展開不問と言われるが、指数が高い馬なら、先行馬でも、上がりに懸ける馬であっても、大きな有利、不利はない。ただ、レベルとしては先行指数なら+5、上がり指数なら+5程度は必要なようで、軸馬はどちらかの条件を満たしていなければならない。 
 ただし今年のメンバーは先行指数で評価できる馬がいない。例年と比べ上がり指数に偏りそうで、上がり指数で5以上を示しているランク馬、フサイチリシャール(AX)、ショウナンタキオン(C)、スーパーホーネット(Y)、ディープエアー(BY)などが有力馬になりそう。順当ならフサイチリシャールが中心だろう。ランク外の馬ではジャリスコライトの上がり指数が目立つ。2走とも超スローペースでのものだが、前走は不利がありながらも+15の上がり指数を示しており、要注意だ。

(朝日杯)  1着        2着        3着
95年        −        A a      B d
96年    A c   −     −
97年    AXa   −      Zd
98年     Xa   BYb   −
99年    D a   D a   CZ
00年    −     BXb   DYa
01年    D b    Xc   −
02年    DYc   −       c
03年    B     BXd   DZb
04年    −     AX     Za
(スローペース調整は−20/−10)


 鳴尾記念は、ハンデ戦になった2000年以降、平均指数の上位馬abcd馬が毎年連対している。距離が2000メートルのレースだけに、脚質は上がりに片寄りそうに思えるが、過去の連対馬は(先行指数+10/上がり指数−10)の条件を備えたランク馬が中心だった。阪神の芝のタフさを意識した馬券の組立が良いのかもしれない。今年はコイントス、カンファーベスト、ヤマニンシュクルなどが有力。

(鳴尾記念) 1着        2着        3着
00年    A d   D     −
01年     Yb    Xa   −
02年    BXb   DZ    C
03年    AYd     d   CXa
04年    −     B c     d


 中日新聞杯は、ランク馬ABCDという前走指数の高い馬が中心。先行馬有利の中京競馬場のレースらしく、先行指数0以上があり、上がり指数でも+5以上の馬が毎年連対している。ただし今年は条件を満たす馬がシェイクマイハートだけで、先行、上がり指数のどちらかを少し下げて考えた方がよいかもしれない。

(中日新聞杯)1着        2着        3着
00年    A a   CXb   −
01年    −     D d   A
02年    B     −     D
03年    −     AXa   −
04年    BXa   −      Z


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2005年12月 1日 (木)

第240回特徴がつかみにくいジュベナイルF

 いつの間にか、12月になっている。
 少し前は12月の中旬にスプリンターズSがあって、翌週に有馬記念。スプリンターズSが年末の有馬に向けて、気持ちを盛り上げていくステップになっていたが、いまは有馬までの3週間、2歳のG�Tがふたつあるといっても、盛り上がりはなく、どうにも気持ちをつないでいけない。はやく有馬にならないかと、いまから思っている。
 今週のG�Tは阪神ジュベナイルFだが、見ての通り、ランク馬以外の馬も多数連対している。能力の全てを出さずに楽に勝ってきた馬や、超スローペースで指数が低く出ている馬の存在、さらに大きく成長する時期も考え合わせると、なかなか難しいレースだ。そのせいか、この10年、1番人気が勝ったのは3回だけで、馬連も1000円台の配当になったのは2回だけだった。

(阪神ジュベナイルF)
       1着        2着        3着
95年        −        D d      AYa
96年      d   AX    AC
97年     Yb   −      X
98年      d   −     D b
99年    A      Y    C a
00年    BXa   −      Y
01年     Zd   BYa     d
02年    AYa   −     −
03年    −     −       b
04年    −     C     A a
(スローペース調整は−20/−10)


 スピード指数からも特徴をつかみにくいが、敢えていうと平均abcd馬が有力といえそう。その中でも、先行指数の高低に関係なく、上がり指数が0以上の馬が中心になる傾向が強かった。平均指数で上位にある馬は、ペースの対応力が高いことを表しており、超スローペースにはなりにくいマイル戦では必要な能力になるのだろう。その中でも直線伸びる脚があり、上がり指数が高い馬が中心になる。とすると、今年は平均a馬で上がり指数も高いアルーリングボイスが中心になるだろう。
 ただ軸馬が決まっても連下は千差万別。数年前までは先行指数の高い馬たちが連下の中心だったが、最近は上がりに片寄る傾向が強く、0以上の上がり指数を示した馬たちが多い。今年のメンバーならアイスドール、コイウタ、シークレットコード、ベストストーリー、ブラックチーター、アサヒライジングなどだ。今年のメンバーではエイシンアモーレ、セントルイスガール以外に先行指数で見るべき馬は見つからない。

 一方、ステイヤーズSはXYZ馬が中心。次いで平均abcd馬が有力だ。マラソンレースだけに、スローペースでの鋭い上がりの脚だけではカバーできず、スタミナ系の先行指数がポイントになっている。上位に入線するためには先行指数+5以上で尚かつ、上がり指数は0以上が望ましいが、悪くても(先行指数0/上がり指数0)は必要になるようだ。
 今年はデルタブルース、イングランディーレ、エルノヴァ、サクラセンチュリー、ホウキパウェーブなどが有力だろう。 

(ステイヤーズS)
       1着        2着        3着
95年        AXa      AYb      C
96年    B d   B     −
97年    CX    A d     c
98年    −      Ya    Xd
99年    −      Za    Xa
00年    DY    C     AXa
01年    A b   AXa    Yc
02年     Zc   −     DYd
03年    −     −     CYa
04年     Xa    Zc   −

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