« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月27日 (木)

第259回やっぱりディープインパクト

 今年の天皇賞はディープインパクトの取捨が最大のテーマ。
 この数日間、ディープインパクトの弱点を探し続けてみたが、競馬だから何が起こっても不思議はないといっても、じっくり考えれば考えるほどディープインパクトの強さが際だって見えてくる。昨年の有馬記念で唯一ディープインパクトに土を付けた最強のライバル・ハーツクライはドバイでの勝利を勲章にヨーロッパに転戦することになって、いまディープインパクトを力で押さえ込める馬はいないのではないか。
(天皇賞)  1着        2着        3着
96年    AXa   B b   −
97年    AZb   BXa   DZd
98年    −     −     AXa
99年     −     CXa   C d
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    −     DYb   CXa
03年    D      Yd   −
04年     Xb   −     CXa
05年    −     −     −


 天皇賞は、昨年こそランク馬が3着内にも届かなかったが、たいていはランク馬が上位で活躍するレースだ。ランク馬の中では過去に高い指数を示すXYZ馬と、平均値の上位馬abcdが8年間で連対している。過去の高い指数や平均ランクがモノをいうということは、現在の調子以上に、その馬本来の底力が試され、問われるレースだということを表しているのだろう。
 今年のXYZ馬はリンカーン(BXa)、ナリタセンチュリー(Y)、ディープインパクト(AZ)。他に平均値の上位でピックアップできるのはマッキーマックス、ファストタテヤマ、ローゼンクロイツなどだ。
 ただし過去10年、勝ち馬の多くは3000メートル以上のレースで、先行指数と上がり指数が(±0/±0)のレベルをクリアしている馬たちだった。もちろん勝ち馬の条件であって、連対馬の条件ではないが、この条件で上記の有力馬をふるいにかけてみると、ディープインパクト、ファストタテヤマ、ローゼンクロイツの3頭が残る。
 春の天皇賞はスローペースが基本だが、中距離のスローペースで切れる瞬発力を見せても、それだけでは春の天皇賞の成績には結びつかない。3200の距離を考えると、距離を克服するスタミナは必須だ。3000以上の距離経験はもちろん、そのカテゴリーでの上位入線実績、好走が天皇賞の連対条件だといってもよい。軽い瞬発力に頼らず、前々でレースをすすめ、4コーナーで5番手以内にとりついて、直線も息を保たせることができる馬。それが、天皇賞の勝ち馬のイメージだ。
 距離適性、スタミナと先行力を意識して、先にあげた先行指数と上がり指数の関係をもう少し厳しく(5/5)にとると、ディープインパクト、デルタブルース、ファストタテヤマが浮かび上がってくるが、その先行指数のレベルで、もっとも上がり指数が高いのはディープインパクト。+13の上がり指数は断然の高さだ。
 春の天皇賞は世代としてみると4歳馬が強く、この点でもディープインパクトには条件が向く。ここは素直にディープインパクトの相手探しに徹した方がよさそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月20日 (木)

第258回谷間の重賞

 火曜日、「皐月賞は単勝も取ったし、3連単も当たった」というTちゃんから、勢い込んで電話がかかってきた。皐月賞話をひとしきりした後は「こう買えば土曜の263万馬券も当たる」云々と話が広がる。相変わらずの元気さと勢い。競馬に対するというか、馬券に対する情熱の持ちようには、いつも「すごいな」と思わされる。
 わたしの皐月賞はさっぱりだった。武豊騎乗のアドマイヤムーンから1着流しの馬券を買ったが、直線でもがいているアドマイヤムーンをみるのは初めてだった。
 それでも日曜日は、1番人気のA馬から買った福島10レースが12万馬券の決着。他も4万、8万馬券がぱらぱら当たって、土曜日のマイナス分も取り返して結局プラスになった。
 今週はG�Tの中休みのせいか、まだTちゃん直伝の勢いと気合いが乗ってこない。

 今週の重賞フローラSは開催時期が桜花賞から中1週になって、桜花賞組が参戦しにくくなった。そのせいか連対の傾向は大きく変わった。
 桜花賞組がオークスへのたたき台として出走していた99年までは、桜花賞を使ったランク馬が圧倒的に強かったが、00年以降は桜花賞にでられなかった馬、スローペースのレースを使って指数が低い馬、楽々勝ち上がってきた1勝馬たちのレースになってしまった。ランク馬は振るわず、1番人気馬も1度も勝てない。当然、波乱になることが多く、高配当になる。

(フローラS)  1着        2着        3着
96年(中2週) CZc   A b   C c
97年(中2週) C a   BZb    Y
98年(中2週) AXb   −     −
99年(中2週)  CYb   AYa      −
−−−−−−−−−−
00年(中1週) −     CYb     d
01年(中1週) −     −     B b
02年(中1週) −     −      Xd
03年(中1週) −       d   AYb
04年(中1週) AXa   −     −
05年(中1週) AZa   B b    −
(スローペース調整は−20/−10)


 先行と上がりの関係でみると、ペース先行指数に関係なく、上がり指数で+5以上が連対馬の条件になっている。ランク馬でその条件を満たすのはテイエムプリキュア、アイスドール、オリオンオンサイト。ただしランク馬が苦戦する傾向から、マイネサンサン、ホーリーミストなどのランク外の馬から入る手もあるはず。

 アンタレスSは03年、ハンデ戦から別定戦になったが、連対馬の傾向に大きな変化はない。馬券の中心は過去に高い指数を記しているXYZ馬たちであり、今年はサカラート、ベラージオ、ヒシアトラスがピックアップされる。指数上は、高い指数で安定感もあるX馬サカラート、Z馬ヒシアトラスが有力だろう。距離適性では1800戦で9勝をあげているヒシアトラスが最上位。さらに後方から追い込むのは難しく、もともと先行馬が有利なレースだけに、展開上もヒシアトラスに向くのではないか。

(アンタレスS)  1着        2着        3着
97年(ハンデ)  −     CYc   −
98年(ハンデ)  AYb   B d   −
99年(ハンデ)   Xa   A       −
00年(ハンデ)  AYc   −     C
01年(ハンデ)   Z       a   −
02年(ハンデ)   Xa   −     B
03年(別定)     d    Xb   −
04年(別定)   DXb   B     −
05年(別定)    CZd   −        −


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月13日 (木)

第257回皐月賞はアドマイヤムーン

 過去10年の皐月賞で、ABCDが揃って連対できなかったのはノーリーズンが勝った2002年だけ。皐月賞は前走指数のウェイトが高いのが特徴だ。成長過程にある3歳馬のレースだけに、古馬のレースと違ってXYZなど過去に高い指数を持つことの意味はあまりない。成長に支えられて、今がベストの状態でなければならないわけで、早熟タイプや調子を落とした馬たちの巻き返しは少ない。軸馬は前走指数の高いABCD馬から選ぶのが良いようだ。

(皐月賞)  1着   2着   3着
96年        −        CZb     X
97年        D d    AYb    A a
98年        BYc    −        A b
99年        D            d    D c
00年        A        CZb    −
01年        AXa    DZ      BYb
02年        −        −        A b
03年        A        BX      CX
04年        B c    −        −
05年        −        D c    −
(スローペース調整は−15/−5)


 今年の前走指数上位馬はステキシンスケクン、アドマイヤムーン、インテレット、サクラメガワンダー、スーパーホーネット、ディープエアー。
 2000メートルの距離だけに、上がりの脚は重要なポイントになっており、過去の連対馬の多くは、+10以上の上がり指数を示したことがある馬たちだった。この条件で絞り込んでいくとアドマイヤムーンとサクラメガワンダーがピックアップされる。アドマイヤムーンは6戦5勝。昨年のディープインパクトほどには強くないのかもしれないが、ここに出走する馬たちとの戦いで勝利を収め、現時点で世代ナンバーワンの座にあるといってよい馬だ。アドマイヤムーンのもっとも大きな武器は上がりの脚の鋭さだが、この2走の上がり指数は21、17と他馬を大きくリードする最上位の切れ。上がりの勝負になれば断然有利だ。サクラメガワンダーは唯一そのアドマイヤムーンに勝ったことがある馬だが、そのレースはアドマイヤムーンが休み明けだったことを考えると、完全に力で抑えて勝ったという気はしない。その後の弥生賞では4着に負けており、軸にするなら、アドマイヤムーンだろう。
 無ランクで3着以内に入った馬も8頭いるがすべて、前走2000メートルのレースを使ってきた馬たちだった。とすると、2000メートル以下のレースを使って皐月賞に臨む馬はランク馬でなければならないし、ランク外の馬になら前走2000メートル戦の弥生賞か若葉Sに出走していなければならないということになる。
 穴馬はサニーブライアンやダイワメジャー、シックスセンスなど、人気薄のランク馬が多い。とくに先行力のある馬たちの前残りに注意がいるだろう。
 人気のアドマイヤムーンを軸に馬券を組み立てたとしても、連下に人気薄のランク馬が残って高配当。そんな結果を期待しているのだが−−。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

第256回波乱の桜花賞に

 96年を除けば、何らかのランクがつく馬が勝ち続けているものの、当てにしにくい牝馬のレースに加え、成長と切り離して考えられない特有の難しさもあって、桜花賞は毎年毎年、難しい。過去の配当から見ても堅く収まるレースではない。
 スピード指数上は、ランク馬が連対を外すことはない。前走指数で上位のABCD馬まで手を広げれば、過去9年で連対しているが、A馬だけが抜けて強いわけではない。過去に高い指数を示しているXYZ馬も10年の内9年で連対しており、3着内ならパーフェクトだ。そういう点で、軸馬はランク馬からでも良さそうだが、ランク馬同士の決着はあまりないから、連下は手が広がりそうだ。

(桜花賞)  1着        2着        3着
96年    −     A c   AYc
97年    AXa    Yc   −
98年     Za   CYd   −
99年          d   CZa      −
00年     Z    D     Dc
01年    DXa     b   A
02年     Yd    X    Aa
03年    CYa   −     −
04年    AZc   −     −
05年        AXb   −        A
  (スローペース調整は−20/−10)


 今年はアドマイヤキッス、キストゥヘヴン、シェルズレイがA馬で並ぶ。次いでフサイチパンドラがD馬。XYZ馬はアルーリングボイス、ラッシュライフ、ユメノオーラ。
 ただ、前走、最も高いA馬の指数は67と低調。この過去に例がないほどの、あまりに低いレベルはかなり気になる。来週、皐月賞に登録している同世代の牡馬は、そこそこの指数レベルにあり、この低指数は馬場指数やペースの問題ではなく、明らかにレベルが低い牝馬世代を象徴しているのだろう。
 とすると今年の桜花賞は波乱を前提に考えた方がよいかもしれない。
 さて、今年のメンバーを、ペースに関係なく単純に上がり指数だけで見ると、コイウタとアドマイヤキッスが9と5で最も高い。ともに余裕のある上がりの脚に見えたが、しかし、過去の連対馬は、必ずしも上がりの脚だけが問われてきたわけではない。マイル戦だけに本来スローペースにはなりにくく、勝ち馬の上がり指数は0以上あれば問題はない。先行指数と上がり指数の関係では、(−15/0)が標準で、02年のアローキャリーを除く全ての勝ち馬がその条件を満たしている。その水準で考えると人気になりそうなコイウタとアドマイヤキッスともに消えてしまう。余裕のある上がりの脚に見えた鋭い上がりはスローペースによるものであり、ペースが上がったときに対応できるかどうかは未知数なのだ。
 それでも尚、アドマイヤキッスとコイウタは強いのかもしれない。ペースが超スローになれば2頭の戦いなのだろう。しかし阪神のおにぎりコースでは今年が最後の桜花賞。トリッキーなコースが作り出してきた乱ペースなら、今年だけ超スローになることはないのではないか。とするとアルーリングボイスの巻き返しがあるかもしれない。

 ニュージーランドTはAB馬が中心を担ってきたレース。今年はアドマイヤディーノ、マイネルスケルツィが有力だろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »