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2006年7月 6日 (木)

第268回舌を噛む

 今年の正月以降、ずっと藤沢周平の本を読み続けている。いまさら、という気もするが、この歳になると、当たり前の人情話に心が和む。
 今週から読み始めたのが、「本所しぐれ町物語」で、冒頭、舌を噛む話が出てくる。

「今朝は、御膳をいただいたあとで舌を噛みましてね」
「舌?」
「ベロです」
--中略--
「かちりと噛んでしまって、しばらくは物も言えない体たらくでした」
「ははあ」
「もちろん、噛もうと思って噛んだわけじゃありません。あっという間の出来事でしてね」
「なるほど。それは痛かったでしょうな」
「これも年取った証拠ですよ」

 きのう、その部分を読みながら、舌を噛むのは別段、年を取らなくても噛むのじゃないかと、妙に引っかかった。
 ところがきのうの夜、知人と夕食を取っている最中に、いきなり「かちり」とではなく、「ぷすり」と舌先を噛んでしまった。
「あやややや。これは痛い」
 それで突然、今朝読んだ舌を噛む場面のことを思い出した次第。
 今日になってもまだ、舌が痛い。
 舌を噛むのは、やっぱり年取った証拠なのだろうと、少し納得した。

 今週は福島の七夕賞のテータを取った。京都のプロキオンSは本来阪神での開催のレースで、データを取っても意味はないと思って見送った。
 七夕賞は、東京開催だった00年を除くと、X、Y馬がパーフェクト連対し、しかもポイントは平均指数でも上位にあるXY馬が中心になっている。安定した能力の高さも重要なポイントだと言える。
 また、過去10年の勝ち馬はすべてがランク馬、それも東京開催を除くとXYZ馬が勝ち続けている。ただ、勝ち馬はランク馬でよいが、2、3着は手広く押さえないと高配当を取り逃がすことになりかねない。
 ハンデ戦だけに当然といえば当然の傾向だが、前走指数の高いABC馬は苦戦を強いられている。

(七夕賞)   1着        2着        3着
96年(中山)  Xd   A      -
97年      Xa    Zc   A
98年     CXa   -       c
99年       Z    AXa   -
00年(東京) D     -     AYc
01年     BYb   B     B
02年     DYa    Xb   -
03年     BYa    Xa   -
04年      Xd   -     C
05年     AXa     d   B

 今年のXYZ馬はユキノサンロイヤル、トウショウナイト、グラスボンバーの3頭。ただし、平均指数でも上位にあるのはグラスボンバー。59キロのメイショウカイドウに次ぐ重ハンデを背負うが、昨秋の福島記念を勝ち、昨年の七夕賞も3着と、福島コースの2000メートルは適性も高く、相性も良い。平均ペースで流れそうなメンバーだけに、瞬発力の鋭いグラスボンバーに展開が向くのではないか。ここはグラスボンバー中心に馬券を組み立てようと思っている。

 舌は噛むばかりではなく、舌が肥えていたり、舌がすべったり、舌が回ったり、舌が二枚だったり、舌をぬかれたり、舌を鳴らしたり、舌の根の乾かぬうちに、舌を出したりと、案外に忙しい。
 「舌」は余り良い比喩には使われないが、誰もが舌を巻く予想が、できたらいいな。

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