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2006年12月27日 (水)

第293回さよならディープ

 ディープインパクトの最後のレースを見ようと、今年の有馬記念も知人に馬主席を用意してもらった。予定のN君は残念ながら奥さんの都合でこられず、代役のカミさんとS君が一緒だった。
 中山競馬場は朝から熱気にあふれ、その熱気に乗せられて、わたしの馬券も朝から7連勝と絶好調。しかし、その後は調子に乗りすぎたせいではないが、軸は合っているのに連下がないレースが続き、結局9レースまで、不運続きの7連敗。中京10レースを当てて、やっと息を吹き返した。

 わたしはディープインパクトの3連単1着流しの馬券を買い、去年と同じに、カミさんと並んで有馬記念を見た。
 美しいレースだった。淡々として流れに逆らわず、ペースにも惑わされず、行くべきところでスムースに前に出る。淀みや波の砕けるところもなく、空気の乱れさえもなく、直線一気に空を飛ぶ。ディープインパクトのこれまでのどのレースより力みがなく、流れるようなレースだった気がする。
「やっぱり強いな」というのが、レースが終わって最初に口をついた言葉だった。それ以外に思いつく言葉はなかった。
「そう。ほんとに強い」
「よかった」
「ほんとに、よかった」
 2着に負けた昨年とは場内の空気も違っていた。なぜか皆、ほっとして、少し幸せな顔に見える。わたしもレースが終わって、しばらく馬券のことを忘れていた。もちろん馬券も当たって、人並みに少し幸せだった。

 ディープインパクトが関東で出走したレースは、弥生賞から今年の有馬記念まで6戦すべて見たが、この有馬記念が一番こころに残るだろう。もっともディープらしいベストレースだったのではないかと思う。
 すべてのレースが終わって、地下に降りて天そばを食べ、ターフィーシップでディープインパクトのキーホルダーを買い、外に出ると真っ暗だった。暗闇をつき破るように輝くスポットライトのなかにディープインパクトがいた。
 さようならディープ。2006。

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2006年12月21日 (木)

第292回ディープ最後の勇姿

 過去13年、有馬記念の勝ち馬は、前走指数の高いABCD馬や過去に高い指数を示すXYZ馬など、スピード指数の上位馬が圧倒的に多い。ランク馬が勝てなかったのは98年と01年だけで、そのとき勝ったのはともに3歳馬(グラスワンダーとマンハッタンカフェ)だった。過去13年、その2頭以外に指数のランク外の馬が勝ったことは一度もなかった。
 有馬記念の2500という距離を考えると、「スローペースになって上がり勝負、指数の高さよりも瞬発力」とイメージされがちだが、過去の結果からは、軽い上がりの脚だけでは勝てず、ある程度の先行力、スタミナが求められてきたといえる。その結果、スピード指数の上位馬であることが重要な要件になってきたのだろう。実際、勝ち馬の上がりタイムはほとんどの年で35秒0以上かかっており、極端なスローペースは意外に少ない。33秒9の上がりタイムでマンハッタンカフェが勝った01年はその点では非常に例外的なケースだった。
 2着馬を見ても96、98年、01年を除いて、すべてランク馬が1、2着を占めて、終わってみたら「ああ、やっぱりランク馬同士だ」ということが多いのが有馬記念。有馬記念の軸馬はまず、ランク馬から選ぶのがセオリーだろう。
 今年のランク馬はデルタブルース、ダイワメジャー、トウショウナイト、スイープトウショウ、ディープインパクト、スウィフトカレントの6頭。
 注目はなんといってもディープインパクト。ここは引退もからんで圧倒的な人気を集めそうだが、それでもやっぱり中心はディープインパクト以外にはないだろう。

(有馬記念) 1着    2着    3着
93年     Za   A d   Dz
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -     -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年     Ya    Xd     b
01年    -     -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B d

 先に「有馬記念はスタミナがいる」と書いたが、01年のような超スローペースでない限り、過去の勝ち馬は(先行指数5/上がり指数10)、もしくは(先行指数10/上がり指数5)程度のレベルはクリアしている。今年はアドマイヤメインが大逃げ宣言をしており、超スローペースはない。とすると、真っ先に先行指数と上がり指数のレベルをクリアするディープインパクトを筆頭に、ダイワメジャー、ドリームパスポート、トウショウナイトなどが有力馬として浮上してくる。勝ち馬はこの中にあるはずで、当然スタミナと上がりの脚のバランスのよいディープインパクトが最も勝利に近い。
 気になるのはオーストラリアのメルボルンカップでワン・ツー・フィニッシュを決めたデルタブルースとポップロック。スタミナの点では全く問題なく、多少のハイペースでも楽に先行して粘る力はある。ペース次第ではディープインパクトを脅かす存在になるかもしれない。切れる脚ではスイープトウショウ、ドリームパスポート、スウィフトカレントに注意。

 いずれにしても今年最後の大一番。幸運の女神が舞い降りますように。
 GOOD LUCK

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2006年12月14日 (木)

第291回もうすぐ

 最近、娘は就職活動中。朝早くからリクルートスーツで出かけることが多くなった。しかし、リクルートスーツがまだ体になじんでないせいか、あまりに似合っていない。
 ま、とりあえず、がんばって。
 来週は年末最大のイベント・有馬記念。今週の競馬ブックには「有馬記念登録馬」も掲載されている。その出馬表をながめていても、なんというか、いまのところ年末の気分が全くない。クリスマスの気分もない。それでもいつものように、有馬記念はやってきて、すぐに正月を迎える。
 年々歳々、花相似たり。

 新設された重賞、阪神カップは芝の1400メートル戦。内回りコースで行われるが、ペースが鍵を握る。ハイペースになるなら、上がりの脚がよいシンボリグランに展開が向くだろう。
 中山の重賞、フェアリーSは2歳牝馬限定戦。前走指数で上位のABCD馬と、過去に高い指数を示すXYZ馬の連対率が高い。今年はクーヴェルチュールの前走指数が最も高く、次いでカノヤザクラ、ニシノマオなどが指数上位馬だ。連下はダートを使ってきた馬や、ランク外の馬の活躍も目に付き、工夫がいる。

(フェアリーS)
       1着    2着    3着
96年    BZb   A      Y
97年    BYa   A     -
98年     Xc    Yd    Z
99年    AZc   -     D
00年    D c   -     -
01年    -(ダ)  -     A
02年    B      Yb   -(ダ)
03年    CYa   -(ダ)  AZ
04年    -     A b    Xa
05年    A     -     -(ダ)
(スローペース調整は-20/-10)

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2006年12月 7日 (木)

第290回オースミダイドウに期待

 阪神競馬場のコースが新しくなった。
 ダートは1、2コーナーにスパイラルを取り入れたこと、3コーナーが緩やかなカーブになったこと、ダート2000メートルが新設されたことが主要な変更点。ダート2000メートルが新設されたことを除けば、走破タイム上、大きな変化はないだろう。
 芝コースは従来のコースを内回りとして、新たに3、4コーナーに外回りコースが新設され、こじんまりとしたこれまでの阪神競馬場のイメージを一新する、大きなコースに生まれ変わった。芝内回りはダート同様、1、2コーナーにスパイラルを取り入れ、3コーナーが少し緩やかなカーブになったことが大きな変更点で、先週行われた2000メートル、1400メートルの走破タイムを見る限り、少し速くなったことはあっても、従来のコースと大きな違いはないようだ。
 一方、新設された芝の外回りコースは、向こう正面の直線が長く、3、4コーナーも大きくゆったりとして、ゴール前の直線も右回りコースとしては最長の474メートルという長さになった。先週は1600メートルと1800メートルが外回りコースを使って行われたが、内回りと比べると非常に速いタイムが出ている。内回りコースと外回りコースは全く別なコースだと考えた方がいいかもしれない。
 いずれにせよ今後、芝1200、芝2200、芝2400など、まだ実施されていない距離を追加しながら、より正確な基準タイムの確定につとめていきたい。

 今週の重賞は朝日杯フューチュリティSと鳴尾記念。鳴尾記念は従来2000メートル戦のハンデで行われてきたが、今年は阪神の外回りを使って1800メートルの別定戦になった。条件が大きく変わったため過去の他データは参考にならないだろう。
 朝日杯フューチュリティSは、前走指数の高いABCD馬が毎年連対している。XYZ馬の連対率も高く、軸馬はランク馬の中から選んだほうが良いだろう。
 今年の指数上位馬は、マイネルレーニア、マイネルフォーグを中心に、アロマンシェス、オースミダイドウ、エーシンビーエル、ローレルゲレイロ。

(朝日杯)  1着    2着    3着
96年    A c   -     -
97年    AXa   -      Zd
98年     Xa   BYb   -
99年    D a   D a   CZ
00年    -     BXb   DYa
01年    D b    Xc   -
02年    DYc   -       c
03年    B     BXd   DZb
04年    -     AX     Za
05年    AXa    Yc   -
(スローペース調整は-20/-10)

 マイル戦は展開不問。先行馬でも、上がりに懸ける馬でも、指数が高い馬なら大きな有利、不利はない。今年、マイル戦でもっとも高い指数をしめしているのは68のオースミダイドウだ。6月のデビュー戦から3連勝。先行しても、控えても良く、脚質に自在性があり、このレースでも中心になりそうだ。
 ランク外の馬のなかではアドマイヤホクト、マイネルシーガルに注意。

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