第318回 死力を尽くして
関西の知人が宝塚記念に誘ってくれたので、先週の土曜日の夜、仕事を終えてから仲間の3人で大阪に向かった。
今年の宝塚記念はG1馬が8頭、ウオッカなど話題の馬たちもそろって、しかもフルゲートの18頭なら、面白くないわけがない。私はメイショウサムソンを1、2着にして3連単の流し馬券を買った。
朝からの大雨で渋った馬場が気になったが、ローエングリンの大逃げでペースが上がって、直線ではどの馬も余力のないレースになった。その中でのアドマイヤムーンとメイショウサムソンの直線の叩き合いは、人馬とも「死力を尽くして」という形容がふさわしいと思うほど見応えがあった。個人的にはメイショウサムソンからの1着流し馬券を多めに持っていたから、メイショウサムソンに勝ってほしかったが、馬券を抜きにしても、私の心に残る好レースだった。
競馬は面白い。願わくば、いつでも、どんなレースでも、こういう競馬を見たい。
今週の重賞はラジオNIKKEI賞と函館スプリントS。
昨年からラジオNIKKEI賞は別定戦からハンデ戦に条件が変わって、ランク馬の傾向の比較がしにくく、見送り。函館スプリントSを取り上げた。
(函館スプリントS) 1着 2着 3着
97年 AYa - -
98年 AXa CYc C
99年 Yc A d -
00年 - CZc -
01年 B BZ A c
02年 B d D y d
03年 Xc B b -
04年 A b - X
05年 A BZb -
06年 - A DZ
データを見ての通り、前走指数の上位馬ABC馬が10年間、毎年連対している。函館の芝1200戦はハイペースが基本で、息ができていなければレースにならないからなのだろうか。実際、過去の連対馬も先行指数の上位馬が多く、軸馬に取るなら先行指数+5が条件だといえそう。
今年の前走指数上位はアグネスラズベリ、ブラックバースピン、アドマイヤホクトの3頭。それに続くのがタマモホットプレイ、ブルーショットガン、リキアイタイカン。
過去の連対馬の多くは、前走、高松宮記念、CBC賞、テレビ愛知オープンなど、中京1200戦を使っており、そのレースでまずまずのレースをしていることがポイントだ。中京1200の特徴はペースが厳しくなることで、同じようなペースが生きるのが、函館1200なのかもしれない。
今期、中京1200戦で評価できるレース内容だったのは、CBC賞を快勝したブラックバースピンだろう。出負けして後方からの追走になったが、荒れた内ラチを通って上がっていき、4角で外に持ち出し先頭に立つとそのまま押し切ってしまった。4歳馬としての成長の勢いもあり、十分に評価できるレースだ。同じくCBC賞3着のアグネスラズベリと、前走あわない距離に大敗したとはいえ高松宮記念4着のビーナスラインも捨てがたい。アグネスラズベリとビーナスラインはともに牝馬だが、函館スプリントSでの牝馬は目下4連勝中で、2頭にとっては好材料だ。
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