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2007年6月28日 (木)

第318回 死力を尽くして

 関西の知人が宝塚記念に誘ってくれたので、先週の土曜日の夜、仕事を終えてから仲間の3人で大阪に向かった。
 今年の宝塚記念はG1馬が8頭、ウオッカなど話題の馬たちもそろって、しかもフルゲートの18頭なら、面白くないわけがない。私はメイショウサムソンを1、2着にして3連単の流し馬券を買った。
 朝からの大雨で渋った馬場が気になったが、ローエングリンの大逃げでペースが上がって、直線ではどの馬も余力のないレースになった。その中でのアドマイヤムーンとメイショウサムソンの直線の叩き合いは、人馬とも「死力を尽くして」という形容がふさわしいと思うほど見応えがあった。個人的にはメイショウサムソンからの1着流し馬券を多めに持っていたから、メイショウサムソンに勝ってほしかったが、馬券を抜きにしても、私の心に残る好レースだった。
 競馬は面白い。願わくば、いつでも、どんなレースでも、こういう競馬を見たい。

 今週の重賞はラジオNIKKEI賞と函館スプリントS。
 昨年からラジオNIKKEI賞は別定戦からハンデ戦に条件が変わって、ランク馬の傾向の比較がしにくく、見送り。函館スプリントSを取り上げた。

(函館スプリントS)
       1着       2着      3着
97年    AYa   -     -
98年    AXa   CYc   C
99年     Yc   A d   -
00年    -     CZc   -
01年    B     BZ    A c
02年    B d   D y     d
03年     Xc   B b   -
04年    A b   -      X
05年    A     BZb   -
06年    -     A     DZ

 データを見ての通り、前走指数の上位馬ABC馬が10年間、毎年連対している。函館の芝1200戦はハイペースが基本で、息ができていなければレースにならないからなのだろうか。実際、過去の連対馬も先行指数の上位馬が多く、軸馬に取るなら先行指数+5が条件だといえそう。
 今年の前走指数上位はアグネスラズベリ、ブラックバースピン、アドマイヤホクトの3頭。それに続くのがタマモホットプレイ、ブルーショットガン、リキアイタイカン。
 過去の連対馬の多くは、前走、高松宮記念、CBC賞、テレビ愛知オープンなど、中京1200戦を使っており、そのレースでまずまずのレースをしていることがポイントだ。中京1200の特徴はペースが厳しくなることで、同じようなペースが生きるのが、函館1200なのかもしれない。
 今期、中京1200戦で評価できるレース内容だったのは、CBC賞を快勝したブラックバースピンだろう。出負けして後方からの追走になったが、荒れた内ラチを通って上がっていき、4角で外に持ち出し先頭に立つとそのまま押し切ってしまった。4歳馬としての成長の勢いもあり、十分に評価できるレースだ。同じくCBC賞3着のアグネスラズベリと、前走あわない距離に大敗したとはいえ高松宮記念4着のビーナスラインも捨てがたい。アグネスラズベリとビーナスラインはともに牝馬だが、函館スプリントSでの牝馬は目下4連勝中で、2頭にとっては好材料だ。

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2007年6月21日 (木)

第317回ランク馬が強い宝塚記念

 過去10年の連対馬の傾向を見てもわかるとおり、前走指数の高いA、B馬が毎年連対している。また勝ち馬はすべて、何らかのランクがある馬たちで、なかでもA、B馬は10年のうち8年で勝っており、2、3着も指数の上位馬が多い。
 指数の上位馬が圧倒的に強いのが宝塚記念だ。

(宝塚記念) 1着        2着        3着
97年    AZb   C     -
98年    AX    D     BYc
99年    BXb   A a    Xb
00年      b   AYc   D
01年    AYb   AYa   -
02年    B b   C b   D
03年      d   A c   BZb
04年    AXb    Za   -
05年    B     -     AXa
06年    A a   -      Z

 連軸ならまず前走指数の高いA、B馬が中心になりそうで、今年は天皇賞を勝ったメイショウサムソン(A)とスウィフトカレント(B)が最有力候補。次いでファストタテヤマ、インティライミ、ウオッカ、ダイワメジャーなどと続く。
 ペースは比較的厳しくなるのが特徴で、過去の連対馬の多くは(先行指数+10/上がり指数0)の条件を満たしている。今年のメンバーでその条件をクリアするのはメイショウサムソン、トウカイトリック、ローエングリン、ダイワメジャーだが、ランク馬であっても前走3着以下に負けた馬で宝塚記念を勝った馬はいないことを考慮すると、連軸はメイショウサムソンかダイワメジャーになりそう。
 気になるのはウオッカだろう。ダービーで見せた33秒0の上がりの脚はこのメンバーに入っても断然の鋭さ。51キロの負担重量は古馬と7キロの差があり、瞬発力に懸けるウオッカにとっては好材料だ。また、阪神は馬場状態も良好で速いタイムが出やすく、この点でもウオッカに向く。ただ阪神の内回りコースの直線は356メートルで、もともとも先行馬に有利なコース形態。ウオッカといえども、仕掛けが遅れると届かない可能性もあるし、ペースが上がっても直線の切れが発揮できるかは疑問だろう。それでも直線一気に飛んできて、古馬陣を一蹴してしまうかもしれないが、それならそのときに大いに賞賛を贈ろう。
 私はペースの速さをクリアしてかつ、上がりの脚を使える馬を上位に評価したい。

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2007年6月14日 (木)

第316回どの有力馬も一長一短

 日曜日、傘が役に立たないほどの雨の中を、勢い込んで東京競馬場に出かけたにもかかわらず、安い配当をいくつか取っただけで、これといった成果もなかった。相変わらず、3連単は軸馬は決まっても、何かひとつが足りなくて、高配当を逃している。誰が言ってたのか忘れたが、「3連単の相手は総流し」も「あり」かなと思ったりして--。軸馬からの1着流しで18頭建てなら最大272点、2着流しも買うとなると合計で544点。でもね、それは予想じゃないし、資金的にも無理だろうな。
 最終レースの後、同行のふたりと場内の喫茶店でコーヒーを飲みながら反省をするも、気持ちは盛り上がらない。
 いつの間にか人気の少なくなった競馬場は清掃作業が続いている。
 「きょうは、おしまい。来週、来週。」風に飛ばされた競馬新聞が足下にからみつくのを気にしながら、雲の切れ間から差し込む日差しに照らされた石畳を行く。

 今週の重賞はマーメイドSだが、昨年から別定からハンデ戦に変わり、開催時期も3週早くなって、過去のデータとの比較が難しい。一応ランク馬の傾向は以下の通り。

(マーメイドS)
       1着        2着        3着
97年      c   AYb   -
98年    DY    BZc   -
99年    DXb   -     AXa
00年    DXa   A       d
01年    C     BZc   -
02年      d     b   -
03年    DYa   AXa   B
04年    BXa   AYb   -
05年     Yc    Xc   -
06年    A     CZb   D

 出走メンバーを見ると、軽量ハンデのニホンピロブリュレ、ミスベロニカ、ヤマトマリオンなどが前走指数上位のランク馬として浮上してくるが、基礎能力を示す過去の指数や平均指数はコスモマーベラス、スプリングドリュー、サンレイジャスパー、ソリッドプラチナム、シェルズレイなどが高い。
 牝馬限定戦だけにペースが厳しくなるとは思えず、スローペースの上がり勝負と見るのが常識だろう。とすると中団待機で差し脚のあるコスモマーベラスが有力馬として浮上しそう。トップハンデの56キロも能力の証、気にはならない。ただ2000メートル戦は(0111)と勝ち星がなく、距離の適性では疑問もありそうだ。他では4歳馬ソリッドプラチナム。ここ2戦はスローペースで後方から追っても届かずのレースが続くが、ここは少頭数だけに、後方一気の脚質も大きな不利にはならないかもしれない。休み明けでも基礎能力の高そうな4歳馬シェルズレイには注意がいる。
 スローペースの上がりの脚ではミスベロニカが切れる脚を示している。3歳馬でまだ3戦2勝。指数も低いが、48キロのハンデならあっさり勝ってもおかしくない。
 いずれにしても、どの有力馬も一長一短。波乱を期待しよう。
 

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2007年6月 7日 (木)

第315回春、最後の東京開催

 このところ、毎週、毎週、せっせと東京競馬場に通う日曜日。馬券は取ったり取られたりの繰り返しだが、そこそこには楽しめている。東京は今週で開催が終わってしまうと思うと、少し寂しい気分になる。来週からは福島に行こう。
 それにしても、今年の春の重賞は、NHKマイルカップの973万馬券を筆頭に波乱の連続だった。個人的にはゴールデンウィーク前後の幸運をそのままに、大きな配当をひとつでも取れたらと思うが、そううまくはいかなかった。春、最後の東京開催。うまく幸運の波に乗れたらいいのだが--。

 今週のエプソムカップはランク馬の連対率が高く、なかでも平均指数の上位馬abcd馬が10年の内8年で連対している。他に前走指数の高いABCD馬や、過去に高い指数を示したXYZ馬など、スピード指数の上位馬の好走が目立つ。ただ、2頭の連対馬はランク馬であることが多いが、3着馬は人気薄ランク外の馬が入線して、波乱の要因になっている。3連単は手を広げた方がいいだろう。

(エプソムC)1着        2着        3着
97年    D     AXa   -
98年    AXa   D     BZb
99年     -     B     -
00年    BYa    Xa   C
01年      b   -     -
02年     Yd    Xa   -
03年    A     B     -
04年     Zb   AYa   -
05年    -     C d   B b
06年    B     BYa      -

 今年の平均指数の上位馬は、ブライトトゥモロー、ダンスインザモア、エイシンデピュティなど。差がなくマイネルレコルト、ホッコーソレソレー、サイレントプライド、グラスポジションと続く。
 東京の1800戦は平均ペースで流れることが多く、スタミナの指標としての先行力は必須で、加えて、上がりの脚もいるレースが多い。勢い、スタミナに優れたスピード指数の上位馬が優位に立つことになるわけで、軽い上がりの脚だけではレースにならないようだ。
 実際、過去のデータからも、先行指数が0のレベルの時に、上がり指数が+5以上の馬たちが上位に台頭しており、先行指数と上がり指数のバランスのチェックは欠かせない。
 今年の出走馬を(先行指数0/上がり指数+5)のレベルでチェックすると、ランク馬のなかでブライトトゥモロー、ダンスインザモア、マイネルレコルト、サイレントプライドがピックアップされる。
 そのなかでは、中距離で安定感のあるダンスインザモアに食指が伸びる。1800メートル戦で92の指数はメンバー最高、1600から2000の距離に広げても96の指数があり、これもメンバーの中で最高指数だ。

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