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2007年11月29日 (木)

第339回余力の勝負

 阪神競馬場が馬場改修によって全く新しいコースに生まれ変わった昨年、阪神ジュベナイルFは新設された外回りのコースで行われ、今をときめくウオッカが勝った。
 馬場の形態が全く変わってしまったので、過去の傾向も役に立たないが、一応参考のためと思ってデータを取った。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
97年     Yb   -      X
98年      d   -     D b
99年    A      Y    C a
00年    BXa   -      Y
01年     Zd   BYa     d
02年    AYa   -     -
03年    -     -       b
04年    -     C     A a
05年      d   -     -
06年    -     AX    BYa
(スローペース調整は-20/-10)

 この時期の2歳牝馬のレースはスローペースになりがち。騎手も勝てると思えば無理して目一杯追うようなこともしないだろう。そういう意味で阪神ジュベナイルFは余力を持って勝ち上がってきた馬たちのレースであり、指数が低くても見逃せない馬が多い。当然、瞬発力のある馬が、後方から差しきるというレースが続く。昨年から直線の長い外回りコースになって、よりスローペースになりやすく、一層瞬発力が求められるようになるのではないか。
 今年の指数上位馬はオディール、トールポピー、エイムアットビップ、エイシンパンサー、ハートオブクィーンなどだが、指数上位の馬の中ではトールポピーの2走前の上がりの脚がよかった。直線の脚だけならカレイジャスミン、シャランジュ、ニシノガーランド、トラストパープル、ラルケット、エフティマイアなども切れる脚を見せ、有力馬の一角を担いうる馬たちだ。
 逃げるエイムアットビップのペースならスローペースはないはずだが、それでも直線の脚がなければ勝機はないはずで、馬券はオディール、トールポピーを中心に考えたい。

 中山のステイヤーズSは例年、底力のあるXYZ馬と平均abcd馬が中心になってきたレースだ。ただ、長距離戦とはいっても、スローペースでの上がりの脚だけでは連対は難しく、上位に入線するためには(先行指数+5/上がり指数0)以上が求められる。
 今年はアドマイヤモナーク、トウカイトリック、ネヴァブション、エーシンダードマン、メジロトンキニーズなどが有力。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
97年    CX    A d     c
98年    -      Ya    Xd
99年    -      Za    Xa
00年    DY    C     AXa
01年    A b   AXa    Yc
02年     Zc   -     DYd
03年    -     -     CYa
04年     Xa    Zc   -
05年    BXa   CZc   A
06年    A b   BXc   C

 中日新聞杯は昨年から芝2000メートルのハンデ戦に条件が変わった。指数ランク馬の結果は以下の通り。

(中日新聞杯)1着    2着    3着
06年      d    Xa   -

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2007年11月21日 (水)

第338回あわただしく

 今週は3日間開催で、締め切りのスケジュールがあわただしい。そこにもってきて、再びの馬インフルエンザ騒ぎ。出走予定馬の検査をやることになって、出走馬の確定も遅くなってしまうらしい。「やれやれ」と思っていたところに、昨夜になってジャパンカップ出走予定の凱旋門賞馬ディラントーマスが余計なワクチンを打ったためか、検疫が通らず、出走できないことになった。
 なんとも、落ち着かない。
 今週はジャパンカップ。ジャパンカップが終わると、もう12月だ。有馬記念まで一気に、あわただしく過ぎていくのだろう。

 ジャパンカップは、外国馬を除くと比較的ランク馬が強い。特に、前走の調子が良いことがポイントのようで、A馬を中心に前走指数上位馬たちの連対率が高い。指数ランク外の日本馬が3着内に入ったのは過去に3頭いるだけで、馬券はスピード指数ランクのある日本馬から、というのが基本だろう。

(JC)   1着    2着    3着
97年    外     A     AYb
98年    A c    Zb   DY
99年    AXa   外     外
00年    AZa   BXb   外
01年    -      Yc   BXb
02年中山  外     外     A
03年     Yb   -     AYd
04年    AYa    Z    D
05年    外     DZ    BXa
06年    DXa   -     A b

 今年はメイショウサムソン、ポップロック、アドマイヤムーン、エリモハリアー、コスモバルクたちの前走指数が上位で、この5頭が連軸馬の候補になりそう。 
 ジャパンカップは例年、日本のレースで最もペースが厳しいレースになりがちで、ジャパンカップの勝ち馬は、ハイペースに耐え、直線も脚を使える強さを持った馬でなければならない。昨年こそ34秒台の上がりタイムで、過去10年で最も速い上がりの速い決着になったが、他の9年は35秒以上かかっており、スローペースで上がりだけのレースに慣れた馬たちにとっては苦しいレースを強いられることになる。実際、先行指数と上がり指数で、近走に(先行指数5/上がり指数10)のレベルをクリアしていることが連対馬の要件になっている。
 今年のメンバーで(先行指数5/上がり指数10)のレベルをクリアするのはメイショウサムソンとポップロックだけだが、2頭の比較ではメイショウサムソンが指数でも、実績でも一歩リードしているといえるだろう。2頭の他ではアドマイヤムーンが有力。穴っぽい馬ではローゼンクロイツ、チョウサンが面白い。

 ジャパンカップダートはA馬を中心に前走指数の上位馬が強い。今年はサンライズバッカス、ブルーコンコルド、メイショウトウコン、ワンダースピードなどの前走指数が高い。また平均指数の上位2頭ab馬も連対率が高く、前述のサンライズバッカスやフィールドルージュが浮上する。

(JCD)  1着    2着    3着
00年    A b   CZa   外
01年    A a   DXb    Y
02年中山  芝     DXb   芝
03年    外     A     -
04年    BZb   DXa   A
05年    A     C a    Y
06年    -     AXa   -

 京阪杯は昨年から距離が1800から1200に変更された。上位入線のランク馬は以下の通り。

(京阪杯)  1着    2着    3着
06年    -     A c   B

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2007年11月15日 (木)

第337回マイルCSは前走指数上位馬から

 マイルチャンピオンシップで1番人気が勝ったのは過去10年で4回、2着は1度しかなく、比較的波乱の傾向が強い。指数上は10年のうち9年で連対している前走指数の高いABCD馬が有力だが、指数ランク外の馬も9頭が3着内に食い込んでおり、ランク外の馬にも注意がいるレースだ。

(マイルCS)1着    2着    3着
97年    B     -     -
98年    AXa   -      Yc
99年    AXa   BY    DYc
00年    -     C b   -
01年    -     D      Z
02年    -     DXa   A c
03年    D     -     C
04年    DYb   B      X
05年    -      X    A
06年    BXa   C c   CZ

 マイルチャンピオンシップはペースが厳しくなることが多く、前半の3ハロンと後半の上がり3ハロンのタイムで、スローペースで後半が速かったのはゼンノエルシドが勝った01年だけだ。当然、平均ペース以上でのペースの対応力が問われる訳で、息ができていない馬は苦しい結果を強いられることになるのだろう。そういう意味で、前走指数上位馬が有力なのだろう。
 今年はアグネスアーク、カンパニー、フサイチリシャール、ダイワメジャーの前走指数が高く、過去の指数からはスズカフェニックスがピックアップされる。ただ1頭の外国馬ベクラックスも要注意だ。3走前アメリカのマイル戦で、1分32秒台の速いタイムで走っており、京都の軽い馬場は合うのではないか。
 連軸は上記の6頭が有力候補だが、なかでも上がりがしっかりしているカンパニー、アグネスアークに期待したいと思っている。
 他の馬では、スーパーホーネット、ローエングリン、キングストレイル、フサイチリシャールなどにチェックがいる。

 東京の重賞は、土曜日の東京スポーツ杯2歳S。2003年馬場改修後の連対馬は以下の通り。マイペースで逃げられそうなダンツキッスイか、8月のダリア賞を好指数で勝ったスズジュピターが中心になりそう。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
03年      d   -      Y
04年    DZ    A a   DXc
05年    B      Xb   -
06年    -     C     DZ
(スローペース調整-20/-10)




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2007年11月 8日 (木)

第336回牝馬はダイワスカーレットの時代

 過去10年、エリザベス女王杯は指数上位馬たちが勝ち続け、2着もほとんどランク馬が占めてきた。配当的にも過去10年、1、2番人気馬が確実に連対しており、比較的順当なレースが多い。
 今年のメンバーを見るとダイワスカーレット、スイープトウショウ、キストゥヘヴン、ディアチャンス、ウオッカ、デアリングハート、アドマイヤキッス、フサイチパンドラなどが指数上位のランク馬たちだ。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
97年    C d   AXa   A
98年    BYb   DZd   AXa
99年    AXa   -      Zb
00年    A b    Xa    Zd
01年     Xa   B     DXb
02年    A b   AZb    Xa
03年    B     A     外国馬
04年    AXa   -     -
05年     Ya   C       c
06年    C     D a    Zc
(スローペースは-10/0)

 連対馬の傾向は、(先行指数-5/上がり指数+5)が最低条件で、過去10年のすべての連対馬が条件を満たしている。上記に上げたランク馬の中でこの条件をクリアできなかったのはウオッカだけだった。距離が外回りコースの2200に伸びて、持ち味の瞬発力が生かされると思っていたが、今回は軸馬に取らない方が良さそうだ。
 とすると、軸馬は最強牝馬世代のナンバーワン・ダイワスカーレット。重賞3連勝の実績に何の注文もないし、ウオッカとの戦いも近走は2勝をあげて決着がついた印象だ。問題は初経験の2200の距離だが、スローペースが基本のエリザベス女王杯なら、先行力を生かしやすいし、33秒台の上がりの脚も鈍ることもないだろう。
 相手の中心は差し脚で上位のスイープトウショウ、ディアチャンス、デアリングハート、ローブデコルテなどを上位に評価したい。

 ハンデ戦だけに当然というべきだが、福島記念はランク馬が苦戦している。今年も難解なレースだが、トップガンジョー、ヴリル、カンファーベスト、トウカイワイルド、アサカディフィートなどに注目している。

(福島記念) 1着    2着    3着
97年      d   A     DYa
98年    -      Yc   BZb
99年    D     -     BZb
00年    C a   CXa    Y
01年      b    Y     Y
02年    -     B c   -
03年    -     D a   BXc
04年    -     D     -
05年     Zb   -      Z
06年    BZ    AZb     c

 京王杯2歳Sは公営出身で函館2歳Sの勝ち馬ハートオブクィーンと、新潟2歳Sを勝って3連勝中のエフティマイアの指数が少し抜けた水準にある。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
97年    A a   CY    C d
98年    A      Z    -
99年    -     -      Zd
00年    BXd   A a   -
01年    -      Xc   -
02年(中山)DYd    Zc   -
03年    DXd   C b   B a
04年    D     -     A b
05年    DYb   -     AXc
06年     Y      c     b
(スローペースは-20/-10)

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2007年11月 1日 (木)

第335回軽ハンデ馬に注意

 「読書の秋」という言葉をあまり聞かなくなった。たしか読書週間って、今頃の季節だったような気がするが、一時ほど読書週間も話題にあがらない。最寄りの駅前にあった書店がこの夏に閉店してしまって、帰りがけにちょっと本屋に寄ることもできず、ずいぶん不便に感じている。近くに本屋がないというだけで、妙に寂しい気分のこのごろである。
 最近読んだもののなかでは、麒麟・田村裕くんの「ホームレス中学生」がおもしろかった。全体に人に対する信頼や愛情があふれていて、切なく泣かされる。

 今週のアルゼンチン共和国杯は難解なハンデ戦。指数の上位馬たちも苦戦を余儀なくされている。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
97年    B     C     D c
98年     Zd   -     D  a
99年    -     B     C c
00年     Y    -     -
01年    -     B     -
02年    C     A b   -
03年      d   -     -
04年    C     -      Yb
05年    -     -       b
06年      d    Xa   A

 2500の距離を考えると、ポイントは距離適性と上がりの脚だろう。97年を除き、連対馬の多くは2300メートル以上の距離で、上がり指数が10以上(悪くても5以上)を示してきた馬たちだった。スローペースが基本の距離だけに、上がりの脚は必須だし、特に馬場改修で直線が長くなった後の東京は、その傾向が強い。
 今年のメンバーで2300以上の距離での上がり指数の上位は、ダークメッセージ、ショートローブス、コスモプロデュース、ダンスアジョイ、ハイアーゲーム、トレオウオブキングなど。
 本来なら、距離適性からも、格からも、春の天皇賞組が中心になるべきレースだが、今年の天皇賞組のその後は、勝ったメイショウサムソン以外は全くの低調。天皇賞が厳しいレースだっだけに、相当のダメージが残ったままなのかもしれない。加えてこのレースはハンデ戦。どうしても厳しいハンデを背負わされることも影響しているかもしれない。
 とすると当然、格下に思われている軽ハンデ馬の活躍に注意がいるが、52キロのショートローブス、50キロのブリットレーンなどが面白い存在になりそうだ。連軸にはダークメッセージも悪くないと思っているが、何か違う気もして、まだ決めかねている。

 京都の2歳牝馬の重賞・ファンタジーSは前走指数の高いA馬を中心に、ランク馬が強い。今年は連勝中のエイムアットビップが前走指数も高く、最有力だろう。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
97年    A c     d   -
98年    -     C b   AZa
99年    AZd   -      Za
00年     Xb   BYa   -
01年    AXa   -      Y
02年    A a   -     A a
03年    -      X    -
04年    D     -      Xa
05年    CYb   A a   BZ
06年    A a    Yb    Zc

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