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2008年4月29日 (火)

第364回ナビグラフで見る回顧4 指数上位で決まったアンタレスS

Antares2008
200804270812

先週から、東京と京都に舞台が替わった。注目の重賞・フローラSはA馬のレッドアゲートが勝ち、アンタレスSはB馬ワンダースピードが勝った。東京も京都も、福島も、どの競馬場でも全体的に指数上位馬の活躍が目立ち、ランク馬同士の組み合わせで高配当も多かった。ちなみに日曜日、ランク馬同士で決着した3連単の配当総額を計算してみたら119万1160円になった。
 なかでも京都のダート重賞アンタレスSはBa-Y-AZcの入着順で決着して3連単は52万6460円という高配当だった。このレースのランク馬は6頭だったから、ボックスで買うと120点になるが、それでも十分に納得できる配当だろう。
 ナビグラフを見ると、勝ったワンダースピード、2着のドラゴンファイヤー、3着のサンライズバッカスはすべて、近走ペース指数で+20以上を示したことがある馬たちだった。ダートは比較的スローペースのレースは少ない。深い砂のレースでは後ろから追い込むのは容易ではないし、特に重賞ではペースは厳しくなり、先行力を生かして前々でレースをする馬たちに有利に働く。3着はサンライズバッカスが後方から伸びたが、この馬は先週も述べたように、スローペースではないレースで上がり指数が最もよい馬だった。
 一般的にダートのレースは、先行力のある馬が中心になりやすいし、このレースもそういう馬から買うべきだった。このレース、ワンダースピードは休み明けが嫌で、私は武豊騎乗のロングプライドからの流し馬券を買って失敗した。ロングプライドはいきなり出負けして、後方からのレースになり、3角から押し上げていったものの、直線に伸びはなかった。

 京都の最終レース、ダート1800戦もZa-B-Yというランク馬での決着で、3連単は25万180円の配当だった。このレースも先に述べたアンタレスSと似たレース内容で、1着のウイッシングデュー、3着のニッシンテートは近走に+10以上のペース指数があり、2着のヒシウィンザーはスローペースではないレースで上がり指数が最もよい馬だった。

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2008年4月24日 (木)

第363回G1谷間の3重賞は波乱含み

 フローラSは3歳牝馬の重賞。オークスを目指す乙女たちの舞台だ。03年東京競馬場の馬場改修後のデータを調べてみたが、成長過程にある馬たちだけあって、ABCなど、前走指数上位馬の連対率が高い。

(フローラS)1着    2着    3着
03年    -       d   AYb
04年    AXa   -     -
05年    AZa   B b   -
06年    -     B a   -
07年    CY    -     AXa
(スローペース調整-20/-10)

 今年はレッドアゲート、カイゼリン、マイネウインク、シングライクバードの前走指数が高く、他にカレイジャスミン、ユキチャンが指数上位のランク馬だ。
 過去4年がそうであったように、3歳牝馬のレースで、直線の長い東京コースの2000メートル戦なら、スローペースは必至。今年も例外ではないだろう。
 過去の連対馬の検証から、最低でも+10程度の上がり指数は必要のようで、+15あれば有力馬に推せる。今年のメンバーで+15以上の上がり指数はレッドアゲートとシングライクバード。ギュイエンヌの上がり指数も+15を超えている。
 連軸は指数ランクもあるレッドアゲートとシングライクバードが有力だろう。上がりの良い馬を軸にする場合、相手は先行力のある馬たちが中心。カイゼリン、マイネウインク、ユキチャンなどにもチャンスはある。

 アンタレスSは03年にハンデ戦から別定戦になった。ダートの1800は割と紛れの少ないレースが多く、指数ランク馬も比較的強いが、3年前は3連単で100万馬券もでているように、波乱がないわけではない。ランク馬のなかでは平均指数の上位abcd馬の連対率がよい。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
03年      d    Xb   -
04年    DXb   B     -
05年    CZd   -     -
06年    -     AZb   BXa
07年      c   D      Xc

 今年はワンダースピード、ロングプライド、サンライズバッカス、メイショウトウコンの平均指数が上位だが、ハイペースが基本のダート戦だけに、休み明けのワンダースピードやサンライズバッカスには苦しいのではないか。とすると中心はロングプライドにメイショウトウコン。過去4歳馬の好走が目立つレースで、ここは成長の勢いがあるロングプライドに期待したい。前走はG1フェブラリーSに挑戦。いきなりの出遅れで、後方からのレースになったが、良く追い込んでの4着、指数も101なら上々だろう。

 4年前から始まった福島牝馬Sは、毎年指数ランク馬が連対はしているものの、ランク外の馬も必ず上位に食い込んでおり、3連単は3年連続10万を超える高配当が続いている。
 小回りの福島はどうしてもハイペース気味になりやすいし、馬場も荒れ気味でパワーのいる状態が続く。近走スローペースのレースしか経験していない牝馬たちのレースだけに、このパワーのいるペースに対応できないことが、波乱の要因になっているのではないか。先行力があって上がりの脚がしっかりしているのはザレマだが、乱ペースで脚をなくしてしまう可能性もあるとすると、後方一気でも、上がりの脚が切れるダンスオールナイトに展開は向くかもしれない。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
04年    AXa   -     DY
05年    -      Ya   Ya
06年    A d   -     AXa
07年    -     B     C d

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2008年4月22日 (火)

第362回ナビグラフで見る回顧3 皐月賞と2つの100万馬券

Satsukisho2008
Maruta080419
Maruta080420

今年の皐月賞はZ馬のキャプテントゥーレが逃げ切って勝った。2着は同じくZ馬のタケミカヅチがはいり、3着に1番人気マイネルチャールズがつっこんだ。
 皐月賞に限らず、今年の3歳戦線は指数に差がなく、団子状態が続いている。指数ナビグラフでみても完全に密集しており、予想は非常に難しかった。ただ、だからといって、今年の馬たちの能力が低いというわけではない。平均ペースは例年と大差はないし、上がり指数も標準的だ。ただ、世代を代表するような、世代のリーダーとして抜けた馬が未だにいないということなのだろう。
 皐月賞を勝ったキャプテントゥーレが骨折で全治9か月と診断され、年内の出走は絶望的となったと、今日JRAから発表があった。さてさて、ダービーはどの馬が勝つのか。ますます、混沌としてきた。

 今週、ナビグラフで興味深かったのは、福島で出た2つの100万馬券のレース。
 ひとつは土曜日の9レース。芝1200メートルの500万条件戦。16頭建ての最低人気馬カシノテンカが勝って、2着に13番人気のレディプリンセス、3着は8番人気のコスモチーキーがはいって、3連単は183万180円だった。
 ナビグラフを見ると、勝った10番カシノテンカは連軸には取りにくいが、2着の6番レディプリンセスは連軸向きといえる馬だった。グラフ上に引いた緑のラインは通常スローペースの判断に使っている数値(500万条件の芝なら、ペース指数は-20)をグラフ上に表したものだが、そのラインの右側に位置する馬たちのなかで、最も上がりが良かったのが6番レディプリンセスだった。これまでも「スローペースではないレースで上がりがよい馬」には注意がいると言ってきたが、まさにそういう馬のなかで上がりの最も良い馬が軸馬になりやすいことを示している。
 次いで、日曜日の9レース。このレースは500万条件の芝1800メートル戦。勝ったのは、緑のラインの右側にあって、最も上がりが良かった5番テントゥワン。この馬も16頭建ての16番人気馬で単勝は1万740円。2着には9番人気の3番ピースメーカー、3着には4番人気の1番ターニングスワローと入線。3連単は123万6350円になった。
 軸馬は、先の土曜日のレースと全く同じパターンで、緑のラインの右側に位置しているスローペースでないレースで上がり指数の最も良かった馬だった。それぞれの数値はスピード指数の出馬表に記載されているものばかりだが、グラフに表してみると、すぐには理解しにくい数値もイメージとしてとらえやすくなる。
 例にあげた2つの100万馬券だけでなく、今週はことのほか「スローペースではないレースで上がりがよい馬」の活躍が目立った。スローペースラインはぜひグラフに記入してみてください。
 クラス別のスローペース値は以下の通りです。3歳限定戦は、開催時期、クラスなどによって、-20から、-15、-10などに設定しています。

未勝利戦   芝-30/ダート-20
500万   芝-20/ダート-10
1000万  芝-15/ダート -5
1600万   芝-10/ダート  0
オープン     芝-10/ダート  0
G3     芝 -5/ダート  5
G2     芝 -5/ダート  5
G1     芝  0/ダート  5

 福島では新人の三浦皇成騎手が土日で23鞍に騎乗し、三浦騎手が乗るというだけで人気になっていたが、結果的には土曜日に1つ勝っただけだった。しかし、例にあげた2つの100万馬券を勝ったのは、2つとも2年目の丸田恭介騎手だった。昨年は3勝止まりだったが、今週は土日だけで3勝をあげた。今年の初勝利は3月の中京未勝利戦だったが、そのとき勝ったのは6番人気馬、今週勝った3鞍は16番人気、6番人気、16番人気の馬たちだった。彼を変えるような何かがあったのだろうか。

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2008年4月17日 (木)

第361回今年も波乱の皐月賞

 昨年の皐月賞はヴィクトリー、サンツェッペリン、フサイチホウオーが1、2、3着で、3連単は162万馬券になった。過去5年のうち10番人気以下の馬が4年で連対し、最近の皐月賞は荒れる傾向が止まらない。
 スピード指数の連対馬の傾向をみると、前走指数の上位ABCD馬が7年で連対。平均指数の上位abcd馬も同じく7年で連対している。指数ランク外で勝ったのは02年のノーリーズンと05年のディープインパクト、昨年のヴィクトリーの3頭で、ランク外の馬が1、2着を占めたのは02年の1度だけだ。ただ、波乱の傾向からは、ランク外の人気薄の馬にも注意がいるし、3着馬は4年連続でランク外の馬が来ているが、いずれも上位人気馬たちで、3連単を買うなら、人気馬の押さえも必要だろう。

(皐月賞)  1着    2着    3着
98年    BYc   -     A b
99年    D       d   D c
00年    A     CZb   -
01年    AXa   DZ    BYb
02年    -     -     A b
03年    A     BX    CX
04年    B c   -     -
05年    -     D c   -
06年     Zc   -     -
07年    -      Z    -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の前走指数上位はノットアローン、ダンツウィニング、スマイルジャック、フローテーション。過去の高指数XYZ馬はスマートファルコン、ショウナンアルバ、キャプテントゥーレ、タケミカヅチ、レッツゴーキリシマなど。しかし、出走馬の指数には差がみえない。指数ナビグラフで表すと、ほとんどの馬たちが団子状にかたまっており、全くの大混戦だといえる。このグラフを見る限り、まともに決着するとは思えないし、今年も大荒れを覚悟した方がいいだろう。
 勝ち馬の条件は、平均のペース指数より10以内にあって、上がり指数も平均より5以内であることが条件になってきたが、今年はほとんどの馬が条件を満たす。
 皐月賞は例年、平均ペースからハイペースになりがちで、上がりタイムは34秒4から36秒台。標準的には35秒台の後半が中心で、ペースからは先行力のある差し馬に有利だといえる。加えて、春先のこの時期、中山の芝はパワーを必要とするタフな状態。軽いスピードタイプやスローぺースで上がりに懸けたい馬には向かないだろう。
 この先行馬に有利という条件を重視するなら、スマイルジャック、ショウナンアルバ、ノットアローン、マイネルチャールズなどが有力で、さらに近3走内で2勝以上している馬が必ず連対しているという条件から、マイネルチャールズとショウナンアルバが連軸の最有力馬に浮上してくる。マイネルチャールズは若手の松岡騎手、ショウナンアルバはいま乗れてるベテラン蛯名騎手だ。
 マイネルチャールズは中山の2000メートル戦で3連勝中。重賞を連勝しておりたぶん1番人気だろう。しかし力は認めるにしても、指数差がないメンバーの大レースで、実力派の松岡騎手とはいえ、若手が乗る1番人気はどうだろう。
 ショウナンアルバは3連勝で臨んだスプリングSでスローペースに対応できず、ちぐはぐなレースになってしまった。それでも3着ならよしとすべきか。スローペースになりにくい皐月賞なら、チャンスはあるだろう。
 どちらから馬券を組み立てるにしても、3連単は相当手広く買わないと、当たりそうもない気がする。

(マイラーズカップ)
       1着    2着    3着
00年    C a   B d   -
01年    A      Xb   -
02年     Z    D     A
03年    BXb   D     -
04年    CZc   AXa   D
05年     Ya   BZc   -
06年    BXa   A     -
----------------------
07年    -     -      Xa

 阪神のマイラーズカップは、昨年から新設の阪神外回りコースを使用しており、過去の傾向は参考まで。今年はAYaの指数ランク馬・カンパニーが中心。次いでBc馬エイシンドーバー。逃げるコンゴウリキシオーも圏内。

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2008年4月15日 (火)

第360回ナビグラフで見る回顧3 大波乱の桜花賞

Oukasho2008
Oukasho2007
Oukasho2006

   日曜日は先週に続き、ひとり中山にいた。個人的には、忘れな草賞、飯盛山特別などの中穴馬券を取って結果はまずまずだった。
 それにしても、湾岸ステークスの489万馬券のあとの桜花賞3連単700万円馬券に、それまで比較的静かだった指定席にも大きなざわめきが沸き起こった。昨年春のG1戦線も大荒れだったが、今年もその流れは続いているのだろうか。
 ナビグラフは、全馬の前走のペース指数と上がり指数の平均を原点としている。赤いラインはペースと上がり指数を5だけ厳しく取ったラインで、一般的にこのラインを超す馬たちが連軸の候補になりやすい。
 ところが今年の桜花賞のナビグラフをみると、赤いナビラインを超す馬が少なく、特に有力になりやすい左上領域で、赤いラインを超す馬がいなかった。赤いラインを大きく超す馬も見あたらない。ということは、指数上、抜けた馬はいないということであり、また、左上領域で赤ラインを超す馬がいなかったということは、上がりの脚で評価できる馬もいないことを示している。もともと能力差のないメンバーのレースで、しっかりとした上がりの脚がある馬もみえず、そういう点で今年の桜花賞は、中心馬不在というべきレースだったのだろう。
 昨年、一昨年のグラフと比べるとその分布の違いがよくわかる。昨年の勝ち馬ダイワスカーレットも2着のウオッカも、一昨年のキストゥヘヴンもアドマイヤキッスも、赤いラインの上方にあり、加えて、上がり指数で平均より10以上上にある馬たちだった。今年の勝ち馬レジネッタも、かろうじて平均上がり指数より10上の指数がある馬には違いなかったものの、赤いライン上にはなかっ た分、私的には連軸には取りにくい馬だった。

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2008年4月10日 (木)

第359回上がりの勝負の桜花賞

 桜花賞の舞台、阪神のマイル戦は一昨年秋に新設された外回りコースで行われる。桜花賞も新コースではまだ1度しか開催がないので、傾向はつかみにくいが、一応、馬場の改修以前も含めて、過去10年の連対馬を調べてみた。
 当然というか、3歳馬のレースだけにABCDといった前走指数の上位馬や、平均指数の上位馬abcd馬、過去に高い指数を示すXYZなど、指数ランク馬の活躍が目立つ。
 今年の指数上位はA馬のブラックエンブレムを筆頭にソーマジック、シャランジュ、ポルトフィーノなどの前走指数上位馬に加え、リトルアマポーラ、オディール、トールポピーなどが過去の指数上位馬だ。
 

(桜花賞)  1着    2着    3着
98年     Za   CYd   -
99年      d   CZa   -
00年     Z    D     D c
01年    DXa     b   A
02年     Yb    X    A a
03年    CYa   -     -
04年    AZc   -     -
05年    AXb   -     A
06年    A a   A     -
-----------------------
07年    A b   AXa   -
(スローペース調整-20/-10)

 桜花賞の行われる阪神の外回りコースは直線が長くなった分、どうしてもスローペースになりやすい。過去の連対馬も先行力より上がりの脚のウェイトが高かったが、新装阪神の外回りコースで、より上がりの脚の重要度が増し、より一層、瞬発力が問われるレースになるのだろう。
 切れる脚ならオディール、トールポピー、リトルアマポーラ、ブラックエンブレムなどが鋭い。
 エアパスカルが逃げるなら、スローぺースしかあり得ず、同馬が直線まで引っ張れば、切れるオディールの狙いも立つ。逃げるのがブラックエンブレムなら、それほどスローペースにならない。とすると、超スローペースでの上がり指数上位のオディールより、リトルアマポーラの3走前の上がりの方が想定のペースに合うのでだろう。もちろん、先行力があり、上がりの脚もしっかりしているA馬ブラックエンブレムにも勝機はあるが、指数上は他の馬との差もなく、目標にされて苦しい戦いを強いられる可能性もある。
 いずれにしても連軸は上記の指数ランク馬を中心に取りたいと思っているが、結論はもう少し考えてからにしたい。

 中山のニュージーランドTはABCDなど前走指数上位馬が強いが、桜花賞と比べると勝ち馬にランク外の馬が目立つ。昨年は指数のランク馬が連対できず、11番人気-16番人気-8番人気で決着して、3連単は490万馬券になった。
 今年の前走指数上位は朝日杯の勝ち馬ゴスホークケンに、アーリントンカップの勝ち馬ダンツキッスイ、ロードバリオス、アサクサダンディなどへ続く。他に過去の指数が高いホッカイカンティ、ダノンゴーゴー、タマモスクワート、エイシンフォワードも指数上位馬だ。
 先行力のあるゴスホークケンとダンツキッスイ、ロードバリオスがレースを引っ張ることになりそうだが、ともに指数が高く、先行力とパワーで押し切ってしまう展開もありそうだ。
 ただ、能力があるとはいえ、前を行くゴスホークケンとダンツキッスイがやり合ってハイペースになれば、上がり指数のあるアサクサダンディ、エイシンフォワード、アポロフェニックス、ダノンゴーゴーなどの追い込みが決まる可能性もでてくる。波乱の芽があるとすれば、そういう展開だろう。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
00年    AXa    Y    C
01年    B a   A c   BX
02年    -     AXa     d
03年    -     B       c
04年    -     -     CXb
05年    DYb   B     -
06年    BXa    Z    CYa
07年    -     -     C d
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬特別は06年から、この時期の開催になった。これまではランク馬が上位を占めており、ランク馬で上がりの脚もあるブルーメンブラット、キストゥヘヴン、ローブデコルテ、ジョリーダンス、パーフェクトジョイなどが有力になりそう。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
06年    AXa   DY    C
07年    DZb   C     AXa

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2008年4月 8日 (火)

第358回ナビグラフで見る回顧2 ダービー卿CT

Lordderby2008

ハンデ戦とナビグラフ

 毎年、荒れることで定評のダービー卿CT。今年も大荒れで、3連単は100万馬券になった。レースは勝ったサイレントプライドがスローペースで逃げ、2、3番手につけたダンスフォーウィン、ドラゴンウェルズが粘り、中段からリザーブカードがようやく4着に追い込むという結果だった。
 ハンデ戦はどの馬にも勝つチャンスがもたらされるように、ハンデキャッパーが負担重量を決めるが、重賞のハンデ設定は近走の調子以上に、近走に勝ったレースの格が重視されやすい。今年のダービー卿CTでは、重賞の勝ち馬チョウサンとキングストレイルがトップハンデ58キロを背負い、次いでオープン勝ちのシンボリグランやマルカシェンク、サイレントプライドなどが57キロに設定された。どの馬にもチャンスがあるという点にハンデ戦の意味があるのなら、勝ったレースの格ではなく、近走の調子こそハンデ設定の最も重要な要素でなければならないが、重賞のハンデ戦に持ち込まれるハンデキャッパーのレースの格と着順に対するこだわりが、必然的に恵ハンデ馬を生み、ハンデ戦予想の盲点になる。
 今年のダービー卿CTで大波乱の立役者になったのが、16頭建ての16番人気で3着に粘ったダンスフォーウィン。指数ナビグラフを見ると、ダンスフォーウィンの前走は上がり指数で2番目に位置している。上がり指数トップのナスノストロークのそれは前々走のものであり、前走に限るとダンスフォーウィンは最高の上がり指数を示していた。
 上がり指数は今回の負担重量で調整されているので、ハンデが軽い馬の上がり指数は高く表示され、軽ハンデ馬は上がり指数が上昇して、グリーンで囲んだエリアに浮上してくる。過去のハンデ戦の傾向を見ると、芝のハンデ戦ではそのエリアにある馬が連対することが多い。16番人気のダンスフォーウィンだけでなく、今回、勝ったサイレントプライドもそのエリアにあり、先週の中京12レース恋路ケ浜特別も、最低人気で50キロの軽ハンデ馬ストロングドンはグリーンのエリアにあった馬だった。
 ハンデが軽いということは、たいてい着順が悪く、指数も低い馬が多い。ただ、そういう馬たちでもハンデが軽くなれば、軽いハンデを生かして、逃げたり差し脚を伸ばすことができるようになる。逆にハンデが重いと、上がり指数は下に下がっていく。グラフ上では赤いラインより下に位置することが多くなる。スローペースの上がり勝負では苦戦を強いられることになりそうだし、ハイペースで飛ばせば自ら脚を失うことになりかねない。
 指数ナビグラフはハンデと上がり指数の関係を明確に表しており、軽ハンデで得をする馬、重ハンデで沈む馬などを見つける必須アイテムになってくれる。特にグリーンのエリアにある軽量のハンデ馬にはいつも注意を払う必要がありそうだ。
 ダートのハンデ戦は芝のハンデ戦とは少し傾向が違う。それはまた別の機会にまとめたい。

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2008年4月 3日 (木)

第357回難解・ダービー卿

 中山の重賞・ダービー卿CTはハンデ戦になった02年以降、トップハンデ馬は05年のダイワメジャーが勝っただけで、1番人気馬は連対もできない。指数のランク馬も苦戦を強いられている。馬単は5年連続で万馬券。3連単も2年前の125万馬券を含め、3年連続40万以上の配当が続いている。
 今年のトップハンデは毎日王冠の勝ち馬・チョウサンとキングストレイルの58キロだが、実績を考えたとしても、やはり少し厳しいのではないか。とすると今年も波乱の決着になるのだろうか。ただし、予想は非常に難しい。

(ダービー卿CT)
       1着    2着     3着
02年    B b   -      Xb
03年    D     -      Ya
04年    -     -       d
05年     Z      b   -
06年      d   -      Y
07年    C d   -     -

 過去の連対馬の傾向から「近走マイル以上の距離で、水準以上の上がりを示してきたかどうか」がポイントになりそう。今年のメンバーではダンスフォーウィン、リザーブカード、マルカシェンク、オーシャンエイプス、ピンクカメオなどの上がり指数が高い。
 ハンデ戦になってから、ハンデに恵まれる4歳馬が毎年連対しており、連軸に4歳馬をとるなら、上がりの脚もあるオーシャンエイプスかピンクカメオだ。目下3連勝の成績と安定感でオーシャンエイプスを中心に取るのが妥当かもしれないが、マイルの適性を重視するなら、ここは思い切ってピンクカメオからの手もありそう。

 過去10年、1番人気馬が8年で連対。大阪杯は比較的堅いレースだ。スピード指数のランク馬もXYZ馬が10年のうち9年で連対し、平均指数の上位馬も8年間連対している。

(大阪杯)  1着    2着    3着
98年    AXa   D d     c
99年    AYa    Z    DXb
00年    AYa   -     C
01年    -       d     d
02年    -      Xb    Za
03年    -     AYa   BXa
04年    -      Z    A c
05年    BYd   A       b
06年     Ya   A d    Xa
07年    -     DY      c

 今年のXYZ馬はメイショウサムソン、ブライトトゥモロー、エイシンデピュティの3頭。前走指数の上位はダイワスカーレットにドリームパスポートだ。
 大阪杯のペースは意外と厳しいが、かといって後方一気の脚で勝てるほど甘くはない。過去のレースを振り返ってみても、先行力をいかして4角で5番手以内につけた馬たちが中心になってきた。それだけ出走馬のレベルが高いわけで、ここは平均以上のペースでも上がりの脚がしっかりしている馬を連軸に取りたい。
 とすると、中心はダイワスカーレットだろう。
 有馬記念2着から、久々のレースになるが、基礎能力の高い4歳馬なら休み明けも問題はないはず。他の有力馬の負担重量が厳しい分、先行して差し脚を伸ばしたいダイワスカーレットにとって56キロはレースがしやすいのではないか。

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2008年4月 1日 (火)

第356回ナビグラフで見る回顧1 高松宮記念

Miyakinen2008  今年の高松宮記念は(B-Zc-AYa)という指数ランク馬の決着になった。人気馬の組み合わせにもかかわらず、3連単で3万8840円の配当なら上出来だろう。
 ランク馬の組み合わせという点では、過去の傾向をそのまま反映した結果だったが、指数ナビグラフでみても、過去、出走馬の上がり指数の平均より10高いラインをクリアする馬が強いという傾向も変わらなかった。02年に逃げ切って勝ったショウナンカンプを除けば、すべての勝ち馬はそのラインをクリアする馬たちだったし、ショウナンカンプの勝った年の2着馬もそのエリアにある馬だった。
 高松宮記念は、短距離のレースとはいえ、最大のポイントは上がりの脚であることを過去の傾向は示唆している。
 上のナビグラフは今年の高松宮記念のものだが、このレースの平均の上がり指数1.3より10以上高いライン(11.3)をクリアするのは、勝ったファイングレインとキョウワロアリング、3着のスズカフェニックスの3頭。それに続くのがプレミアムボックス、スーパーホーネット(5着)で、3走前の上がり指数をチェックするとキンシャサノキセキ(2着)も有力馬としてとらえられる馬だった。指数ナビグラフは視覚的に見やすくするために、便宜上前2走のペース指数と上がり指数だけをグラフ上に示しているが、ぜひ3、4走前の指数もチェックしておきたい。
 今年の高松宮記念は短距離戦で上がりの脚がある馬たちが上位を占める結果になったが、ハイペースになりやすいレースで、先行力のある馬(グラフ上、平均ペース指数よりも+10から15以上の馬)がいない場合は、上がり指数上位の組み合わせですむ場合が多い。


Koiji_4  この日の中京最終レースは恋路ヶ浜特別。芝2500のハンデ戦だったが、勝ったのは16頭建ての16番人気で単勝万馬券のストロングドン。2着は9番人気アメジストリング、3着は2番人気のシゲルタックという組み合わせだった。私は最低人気のストロングドンからの3連単1、2着流し馬券を持っていたから、ゴール前は誰よりも大きな声で、必至で叫び続けた。3連単は123万9590円という高配当になったが、何のことはない。1、2、3着は、(B-Ab-C)という指数の上位馬の組み合わせだった。
 ストロングドンの勝利は、田中健騎手が「最低人気の馬だから」と投げず、馬の能力を信じていたこと、そしてスタート直後から中段のいいポジションに着け、落ち着いて直線に懸けた好騎乗のがあっての勝利だったと思う。それにしても最近の若手騎手はうまくなった。中途半端な中堅騎手より余程、生きの良いレースをしてくれる。
 競馬は1頭だけで行われるものではなく、どのレースも他との相対的な関係が重要なポイントになる。その関係を明確な数値として比較可能にしたものがスピード指数だが、データとして認識できても、18頭のすべての相対的関係を正確にイメージすることは難しい。それをカバーするのが指数ナビグラフで、ストロングドンのように、出馬表からだけでは理解しにくいことも、ナビグラフならどの馬の上がりがいいのか、どの馬のペース指数が良いのか、出走馬たちはどの位置に集中、あるいは分散しているのか、をイメージとして認識できる。そして自然と有力馬が浮かび上がり、注意が向く。
 もう一度レースに戻ろう。恋路ヶ浜特別を指数ナビグラフで見ると、ストロングドンの上がり指数だけが飛び抜けた高い位置にある。これは50キロという軽ハンデの結果、前走55キロ時の上がり指数に+10が加わり、その位置に浮上したものだが、「これだけ抜けた上がりの脚があれば、最低人気の馬だとはいえ一発があってもおかしくない」と誰もが気づく。この日は仲間の5人で中京競馬場に出かけたが、12レースの締め切り直前まで、ストロングドンのことで論議が盛り上がった。「指数上も前走71、ハンデを加味した調整値では81のB馬というランクで、前走は勝ち馬との指数差が7しかなかったにもかかわらず、16頭建ての16番人気は、どう考えても評価が低すぎる」というのが皆の結論だった。
 後はその馬を買うか買わないか、馬券をどう組み立てるかという問題だだけだ。それぞれがストロングドンをからめて、それぞれの馬券を買ったが、残念ながら、的中馬券を持っていたのは私だけだった。

 高松宮記念は上がりの脚がある馬たちが上位を占めたが、距離や条件によってグラフ上の位置、必要な脚質も変わってくる。上がりの良い馬が勝ったという点では同じだが、2、3着の相手のポジションが違う。それは距離の違いによるところが大きいようで、距離が長くなればなるほど、ペース指数の大きい(先行指数の大きい馬)、グラフ上でいうと右下に位置する馬たちが台頭することが多くなる。指数ナビグラフの例に取り上げたウオッカの勝った昨年のダービー(芝2400)も、この恋路ヶ浜特別と同じように、上がりの良い馬ウオッカとアドマイヤオーラ、ペース指数の良い馬アサクサキングスとの組み合わせだった。

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