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2008年4月 1日 (火)

第356回ナビグラフで見る回顧1 高松宮記念

Miyakinen2008  今年の高松宮記念は(B-Zc-AYa)という指数ランク馬の決着になった。人気馬の組み合わせにもかかわらず、3連単で3万8840円の配当なら上出来だろう。
 ランク馬の組み合わせという点では、過去の傾向をそのまま反映した結果だったが、指数ナビグラフでみても、過去、出走馬の上がり指数の平均より10高いラインをクリアする馬が強いという傾向も変わらなかった。02年に逃げ切って勝ったショウナンカンプを除けば、すべての勝ち馬はそのラインをクリアする馬たちだったし、ショウナンカンプの勝った年の2着馬もそのエリアにある馬だった。
 高松宮記念は、短距離のレースとはいえ、最大のポイントは上がりの脚であることを過去の傾向は示唆している。
 上のナビグラフは今年の高松宮記念のものだが、このレースの平均の上がり指数1.3より10以上高いライン(11.3)をクリアするのは、勝ったファイングレインとキョウワロアリング、3着のスズカフェニックスの3頭。それに続くのがプレミアムボックス、スーパーホーネット(5着)で、3走前の上がり指数をチェックするとキンシャサノキセキ(2着)も有力馬としてとらえられる馬だった。指数ナビグラフは視覚的に見やすくするために、便宜上前2走のペース指数と上がり指数だけをグラフ上に示しているが、ぜひ3、4走前の指数もチェックしておきたい。
 今年の高松宮記念は短距離戦で上がりの脚がある馬たちが上位を占める結果になったが、ハイペースになりやすいレースで、先行力のある馬(グラフ上、平均ペース指数よりも+10から15以上の馬)がいない場合は、上がり指数上位の組み合わせですむ場合が多い。


Koiji_4  この日の中京最終レースは恋路ヶ浜特別。芝2500のハンデ戦だったが、勝ったのは16頭建ての16番人気で単勝万馬券のストロングドン。2着は9番人気アメジストリング、3着は2番人気のシゲルタックという組み合わせだった。私は最低人気のストロングドンからの3連単1、2着流し馬券を持っていたから、ゴール前は誰よりも大きな声で、必至で叫び続けた。3連単は123万9590円という高配当になったが、何のことはない。1、2、3着は、(B-Ab-C)という指数の上位馬の組み合わせだった。
 ストロングドンの勝利は、田中健騎手が「最低人気の馬だから」と投げず、馬の能力を信じていたこと、そしてスタート直後から中段のいいポジションに着け、落ち着いて直線に懸けた好騎乗のがあっての勝利だったと思う。それにしても最近の若手騎手はうまくなった。中途半端な中堅騎手より余程、生きの良いレースをしてくれる。
 競馬は1頭だけで行われるものではなく、どのレースも他との相対的な関係が重要なポイントになる。その関係を明確な数値として比較可能にしたものがスピード指数だが、データとして認識できても、18頭のすべての相対的関係を正確にイメージすることは難しい。それをカバーするのが指数ナビグラフで、ストロングドンのように、出馬表からだけでは理解しにくいことも、ナビグラフならどの馬の上がりがいいのか、どの馬のペース指数が良いのか、出走馬たちはどの位置に集中、あるいは分散しているのか、をイメージとして認識できる。そして自然と有力馬が浮かび上がり、注意が向く。
 もう一度レースに戻ろう。恋路ヶ浜特別を指数ナビグラフで見ると、ストロングドンの上がり指数だけが飛び抜けた高い位置にある。これは50キロという軽ハンデの結果、前走55キロ時の上がり指数に+10が加わり、その位置に浮上したものだが、「これだけ抜けた上がりの脚があれば、最低人気の馬だとはいえ一発があってもおかしくない」と誰もが気づく。この日は仲間の5人で中京競馬場に出かけたが、12レースの締め切り直前まで、ストロングドンのことで論議が盛り上がった。「指数上も前走71、ハンデを加味した調整値では81のB馬というランクで、前走は勝ち馬との指数差が7しかなかったにもかかわらず、16頭建ての16番人気は、どう考えても評価が低すぎる」というのが皆の結論だった。
 後はその馬を買うか買わないか、馬券をどう組み立てるかという問題だだけだ。それぞれがストロングドンをからめて、それぞれの馬券を買ったが、残念ながら、的中馬券を持っていたのは私だけだった。

 高松宮記念は上がりの脚がある馬たちが上位を占めたが、距離や条件によってグラフ上の位置、必要な脚質も変わってくる。上がりの良い馬が勝ったという点では同じだが、2、3着の相手のポジションが違う。それは距離の違いによるところが大きいようで、距離が長くなればなるほど、ペース指数の大きい(先行指数の大きい馬)、グラフ上でいうと右下に位置する馬たちが台頭することが多くなる。指数ナビグラフの例に取り上げたウオッカの勝った昨年のダービー(芝2400)も、この恋路ヶ浜特別と同じように、上がりの良い馬ウオッカとアドマイヤオーラ、ペース指数の良い馬アサクサキングスとの組み合わせだった。

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