« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008年5月29日 (木)

第373回いよいよダービー

 いよいよ、ダービー。昨年は3番人気の牝馬・ウオッカが勝ち、2着に14番人気のアサクサキングスが入って高配当になったが、ダービーはもともと1番人気が強く、過去10年で7勝、9連対。過去10年、1番人気で連対できなかったのは、昨年のフサイチホウオーだけだ。極端な人気薄の勝ち馬もいない。
 スピード指数でみると、過去10年、前走指数の高い馬が9年で連対している。X馬も加えると10年すべての年で連対する。成長過程にある3歳馬のレースで、最高のレベルが求められるダービーだけに、まず指数上、前走指数が高いこと、もしくは過去にメンバー中最高指数があることが何よりも有力馬の条件になるのだろう。ランク外の馬が連対したのは3頭だけで、連軸はランク馬、なかでも前走指数の高い馬か、X馬から取るのが良い。

(ダービー) 1着    2着    3着
98年    CXa   -     -
99年      a   A     A c
00年    -     AXc     a
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
(スローペース調整-15/-5)

 今年はNHKマイルカップを勝ったディープスカイ、2着のブラックシェル、皐月賞2着のタケミカヅチ、3着、4着のマイネルチャールズ、レインボーペガサスの前走指数が高く、他にアドマイヤコマンド、レッツゴーキリシマ、ショウナンアルバなども指数上位のランク馬ちたちだ。
 最近のダービーはスローペースになりがちで、上がり勝負が多くなっている。それだけに上がり指数には注意がいる。実際、最近の勝ち馬は+9から+10以上の上がり指数を近走に示している馬が多い。ただ、極端なスローペースのレースで鋭い上がり指数を示していても、あまり価値はないようで、連軸にするなら、ペース指数が-15以上のレースで、上がり指数が上位の馬たちからというのがポイントになりそうだ。
 今年のメンバーで上がり指数が高いのは、レインボーペガサス、ディープスカイ、ブラックシェル、ベンチャーナイン、メイショウクオリアなどだが、先にあげた条件、スローペースでないレースでの上がり指数はディープスカイ、マイネルチャールズ、ベンチャーナイン、ブラックシェル、レッツゴーキリシマなどがまさる。
 指数上位馬のなかで、上がりも良い馬ならディープスカイだ。スローペースになりがちなメンバーなら、2400メートルの距離適性より直線の切れのほうが重要で、前走NHKマイルカップでみせた圧倒的な直線のスピードが生かせるのではないか。

 ランク馬も当てにならず、目黒記念は難解。とはいえ、2500の距離を考えると、マイペースで逃げる4歳馬ホクトスルタンが中心だろう。56キロのハンデなら恵まれたといえる。昨年は3歳馬ココナッツパンチが51キロの軽量ハンデを生かして2着に入っており、今年も50キロのハンデを生かせる3歳馬フサイチアソートも穴馬に面白そうだ。皐月賞では8着とふるわなかったが、上がりの脚はまずまず。ここもスローペース必至で、直線の叩き合いなら上位浮上もあり得る。

(目黒記念) 1着    2着    3着
98年    AY     Y      d
99年    AYb     d   -
00年     Zb   -      Xa
01年     Zb   A a   -
02年    -     -     B
03年      c   -      Xa
04年    -     -      Ya
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -

 面白いメンバーがそろった今年の金鯱賞。過去のデータからは前走指数の上位馬が有力だ。平均ランクの上位馬も連対率が高く、10年すべての年で連対している。指数上位馬が強いのは、小回りの中京コースでペースが厳しくなりがちなことと無関係ではないだろう。毎年、ペース指数が+10以上の馬たちが中心になっており今年はカワカミプリンセス、スウィフトカレント、ローゼンクロイツ、ヴィクトリーなどが条件を満たす。上がりの脚ならアサカディフィート、アドマイヤオーラなどが鋭い。

(金鯱賞)  1着    2着    3着
98年    AXd   -     D
99年    DZc   -     AXa
00年    A c   D     C d
01年    -       c   A
02年    AZb   AXa   -
03年    CXa    Zb   -
04年    DXa     d   -
05年    AXa   B b    Yc
06年    DZ    AYa   C c
07年    A b    Ya    X

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月27日 (火)

第372回ナビグラフで見る回顧8オークス

Oaks2008
Oaks2007

 大混戦といわれたオークスも、終わってみれば(Zb-B-Ad)という指数上位馬同士の決着で、配当は3連単で44万360円、馬連でも2万4680円もついた。直線の斜行が審議の対象になって「1着馬が降着になるのではないか」と心配したが、トールポピーの勝利は変わらず、池添騎手が制裁を受けただけですんだ。
 それにしても桜花賞の1、2着馬がからんでこの高配当は、驚き以外ない。特に桜花賞で2着、このオークスでも2着に健闘したエフティマイアは、ここでも13番人気の低評価だった。桜花賞でも15番人気ながら2着に突っ込んで700万馬券の立役者になったが、それも完全にフロックと見られたのだろう。
 桜花賞の項でも書いたが、今年の3歳牝馬戦線は大混戦で、オークスでもその状況に変化はなかった。ナビグラフを見ると、赤いラインを大きく超える馬が不在で、指数上、抜けた馬はいないことがわかるし、上がりの脚で特筆できる馬も見えなかった。昨年のオークスは2強といわれたダイワスカーレットとウオッカが参戦しなかったが、似たような指数レベルであっても、赤いラインを超す指数の高い馬たちがいたし、勝ったローブデコルテは上がりでもしっかりとした馬だった。
 きのう馬場指数を計算して、勝ったトールポピーのスピード指数をみたら74だった。上がり指数はまずまずの+16を示しているとはいえ、低レベルでの混戦状況はしばらく続きそうに思える。
 結果をナビグラフ上に記入したら、1着から8着までがピンクのマーカーで引いたライン上に並んだ。
 今年は牝馬に限らず、牡馬も混戦が続く。ダービーはどうなるのだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月22日 (木)

第371回オークスはリトルアマポーラに期待

 オークスは前走指数の高いABCD馬が過去10年の内7年で連対している。3着内までに広げると毎年上位に食い込んで健闘しているが、一方でランク外の馬たちの連対も多い。スローペース必至の2400メートル戦で、指数は低くても近走スローペースで好走してきた馬たちが台頭することと、桜花賞で大敗した馬たちの巻き返しがあるからなのだろう。

(オークス) 1着    2着    3着
98年    -     B     A b
99年    D     B     A a
00年    B b   A     -
01年    -      Y    C a
02年    -     -      C b
03年    A b   -     -
04年     Zd   DXa    Z
05年    A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
(スローペース調整-20/-10)

 今年はレジネッタ、エフティマイア、ソーマジック、ハートオブクィーン、リトルアマポーラなど、桜花賞で上位に入線した馬たちの前走指数が高い。加えて過去の指数が高いオディール、レッドアゲート、ブラックエンブレム、トールポピーなども有力馬の一角を占めそう。
 オークスに向けてのステップレースは、桜花賞の1600、スイートピーSの1800、フローラSの2000などで、2400メートルは経験のない馬が多い。加えてまだひ弱さの残る3歳の牝馬のレースだけに、必然的にスローペースにならざるをえない。しかしスローペースといっても、先行馬に有利な展開にはならないようで、過去の連対馬は中段からの差し馬が中心だ。その分上がりの脚が問われることになる。
 過去のデータからは標準的に+5から0、悪くても-5程度の上がり指数がないと連対は厳しい。今年は例年以上にスローペースになりやすい傾向のように思えるし、オディール、アロマキャンドル、リトルアマポーラ、レッドアゲート、スペルバインドなど+15を超す上がり指数を示す馬もいて、上がり指数のレベルは例年以上、相当高くないと上位は難しいのではないか。
 距離が合わないとはいえ、過去の連対馬の多くは桜花賞を戦ってきた馬たちであり、連軸馬は桜花賞組から取りたい。また、前走指数の上位馬の連対率も高く、上がりの脚のいい馬だという条件を合わせて考えると、今年の中心はリトルアマポーラになりそう。

 東海Sは前走指数の上位馬が8年連続連対中で、今年はワンダースピード、サンライズバッカス、サヨウナラ、トーセンアーチャーが指数上位の有力馬。ダート2300の距離ならワンダースピード、サンライズバッカス、メイショウトウコンの適性がまさる。

(東海S)  1着    2着    3着
00年    BXb   AYc     d
01年    BYb   C c   -
02年    AXa   -      -
03年    地     AYb   B c
04年    -     AYa   D
05年    -     DYc   BXa
06年    D     -     -
07年    DX      b   C a

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月20日 (火)

第370回ナビグラフで見る回顧7ヴィクトリアマイル

Victoriamile2008
Keiohaisc2008

 ヴィクトリアマイルは今年で3年目。
 想定通りスローペースになって、勝ったエイジアンウインズは33秒4、2着ウオッカは33秒2、3着のブルーメンブラットも33秒6の上がりタイムを示した。
 ヴィクトリアマイルは、上がりが速いことが特徴のようで、昨年の勝ち馬コイウタの上がりは33秒4、最速の上がりは5着ジョリーダンスの32秒9だったし、一昨年は勝ったダンスインザムードが33秒8で、2着のエアメサイアは33秒4。いずれもかなり速い上がりタイムが出ており、今年だけ特別に速かったというわけではない。もちろん上がりタイムもペースと馬場状態の影響を受けるから、これを上がり指数で比較すると、ウオッカ21、ジョリーダンス20、エイジアンウインズ19、エアメサイア19の順になる。この比較からは、ウオッカの上がりタイムが最も評価が高いことになるが、それでも勝てなかったのだから、敗因は位置取りや、仕掛けのポイント、騎手の状況判断など、ウオッカの能力とは別のところにあったのかもしれない。
 そういえば最近、上がりタイムが非常に速いレースが目につく。土曜日の京王杯スプリングカップも勝ったスーパーホーネットが33秒0、後方から3着に追い込んだスズカフェニックスは32秒9だったし、先週の新潟大賞典ではオースミグラスワンが31秒9という破格の上がりタイムで勝った。それだけ馬場状態もいいといえるし、スローペースのレースが多いことも事実だ。
 当然、上がりの脚があるかどうかは、予想上の重要なテーマになる。
 標準的に、タテに引いたスローペースのラインが、平均値より右にあればスローペースになりがちで、短距離の場合は平均より5程度左までスローペースだと判断しても良さそうだ。
 今年のヴィクトリアマイルと京王杯スプリングカップのナビグラフを掲載したが、ともにスローペースを想像させる位置にスローペースラインがあり、切れる脚がある馬たちに有利なレースにみえる。グラフを見ると、スローペースのレースで平均上がり指数より15以上高いのはウオッカやキストゥヘヴンだ。ともに勝てはしなかったものの後方から2着に追い上げた馬たちだった。
 スピード指数を使って予想していると、どうしても指数の高い馬に目がいくが、絶対的な上がりタイムの速さが求められるようなレースでは、スローペース時の上がり指数であっても、過去に水準以上の速い上がりを示したことがある馬から馬券を組み立てるのがセオリーだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月15日 (木)

第369回ウオッカの距離適性

 牝馬限定のG1・ヴィクトリアマイルはまだ2年の実績しかなく、指数上の傾向もつかみにくい。一昨年は指数の上位馬が1、2、3着を占めたものの、昨年は3着にも入れず、3連単は200万を超える配当になってしまった。
 ここ2年の3着内馬はすべて4歳と5歳馬たちで、6歳を超す馬の連対はなかった。このヴィクトリアマイル以外に、牝馬限定のG1はエリザベス女王杯(芝2200)があるが、このレースも過去十数年、連対しているのは5歳馬までで、6歳では3着に入った馬が1頭いるだけだっだ。牝馬限定戦といっても、G1としての厳しさはあるわけで、盛りを過ぎた牝馬に出番はないらしい。牝馬の盛りは意外と短い。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
06年     Xd   B c     d
07年    -     -     -

 過去2年はペース指数で10を超すようなハイペースに強い馬たち(一昨年のダンスインザムード、エアメサイア、昨年のコイウタ、アサヒライジングなど)が活躍してきたが、今年はそのレベルのペース指数を示してきた馬はいない。過去2年と比較して、今年のメンバーは幾分スローぺース気味になりそうなメンバー構成だ。とすると、今年は上がりの脚の戦いになるのではないか。
 上がりの脚なら、ウオッカ、ベッラレイア、ローブデコルテ、ブルーメンブラット、ニシノマナムスメ、マイネカンナなどが上位だろう。
 実績ならウオッカが断然だ。ダービーを勝った後、昨年の秋は低迷を感じさせる時期もあったが、今年3月のドバイデューティーフリーでは堂々の4着。復活の兆しを感じるレース内容だった。もともとマイルは5戦4勝、2着1回と得意な距離。ダービーも超スローペースだったからこそ、マイルの鋭い切れが生きたのかもしれないし、4着好走のドバイも1777メートル戦だったことから想像すると、本来はマイルに距離適性があるように思える。

 京王杯スプリングCは、過去10年の内8年で連対する平均指数上位馬が強いようだ。今年はスズカフェニックス、スーパーホーネット、キングストレイル、アイルラヴァゲインが前走指数でも、平均指数でも上位の馬たちだ。
 過去の連対馬をみると1400以上の距離で高い指数がある馬たちが中心になってきたが、どうしてもハイペースになりがちで、展開上は先行馬よりも上がりの脚のある馬に有利に働きそうだ。今年は、切れる脚のあるスズカフェニックスにスーパーホーネット、さらにキストゥヘヴン、ザレマなどが有力だろう。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
98年    AXa   CZd   B
99年    BXa   -     AZb
00年    -      Xa   D
01年    DZd   D      Xa
02年    -     -      A
03年    -     A      Yb
04年      d    Xb   外
05年      b   -      Xa
06年    C c    Xb   BYa
07年     Zb   -     -

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月13日 (火)

第368回ナビグラフで見る回顧6NHKマイルカップ

NHKマイルカップ2008
NHKマイルカップ2007

 今年、NHKマイルカップを勝ったのはディープスカイだった。後方待機から4角にさしかかるところ、荒れた馬場を避けた馬たちで開いたコースの内側をついて、直線一気に駆け抜けてきた。2着馬のブラックシェルも後方から内をついて伸びた馬だったし、3着のダノンゴーゴーも同様だった。14番人気のダノンゴーゴーが3着に入ったため、3連単は11万6880円の配当になった。
 指数ナビグラフを見ると、スローペースラインの左側、若干スローペースのレースで、上がり指数が+13以上、左上のブルーライン前後にポジションのある馬たちが1、2、3着の上位を占めた。先行力がある馬ならレッドラインの右、斜線で囲んだエリアに存在するはずだが、今年は先行力で評価できる馬はいなかったから、結果的に上がりの脚がある馬同士で決着したことは、当然だったのだろう。
 ディープスカイは上がり指数でも評価が高いが、ペース指数が平均以上でかつ、上がり指数が最も高い馬だった。過去のNHKマイルカップを検証すると、昨年の2着馬ローレルゲレイロ、その前の年のロジック、05年のラインクラフトなど、中心馬はそのエリアにある馬が多く、ペースが上がっても、スローペースになっても、中心に推せる馬だったのではないか。 
 勝ったディープスカイの上がりタイムは33秒9、きのう馬場指数を計算すると、上がり指数は+21になった。レースそのものはいくらかスローペースだったとはいえ、この上がり指数は過去12年間の全NHKマイルカップでの最高の上がり指数で、雨で重くなった馬場状態を考えると、33秒9の上がりタイムも、+21の上がり指数も破格の価値があるのではないか。ディープスカイは未勝利戦を勝ち上がるまでに6戦も要したが、ここにきて成長著しく、ディープスカイの強さはフロックではないだろう。
 個人的にはダノンゴーゴーが3走前に上がり指数が+13の位置にあることはチェックしてわかっていたのに、そのダノンゴーゴーを買ってなかったから、かなり悔しい思いをした。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年5月 8日 (木)

第367回ディープスカイに期待

 昨年は973万馬券にわいたNHKマイルカップ。今年の3歳戦線の混戦模様を考えると、今年もまた、まともには収まりそうもないように見える。しかし、えてして、そういった混戦のときほど、堅めに収まったりして--。競馬は難しい。
 指数上はランク外同士で決着した03年を除いて、前走指数の高いABCD馬と平均指数の上位abcd馬が、ともに10年の内9年で連対している。3歳馬のG1だけに、当然といえる傾向だ。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
98年    B a   -     C c
99年    -     B a   -
00年      c   CY    AYc
01年    AYa   -     D
02年    DZ     Zd   BXa
03年    -     -     Cd
04年     Xa   BY    AYd
05年    AXa   B b   CXb
06年    -     D a   -
07年    -     AXc   -
(スローペース調整-10/0)

 今年の前走指数上位ディープスカイ、レッツゴーキリシマ、ブラックシェル、ファリダット、スプリングソングなど。平均指数からはドリームシグナルが加わる。
 近5走内にマイル以上の距離を走ったことがない馬で勝った馬は1頭もいない。2、3着馬に対象を広げても1600以上の距離経験がない馬はいなかった。
 例年、ペースが厳しくなることが多く、速い上がりタイムの年でも05年の34秒2が最速で、上がりタイムは35秒台が標準だ。当然、逃げ馬には厳しいペースになりがちで、過去10年、逃げて2着に連対したのはグラスエイコウオーだけだ。もちろん逃げて勝った馬は1頭もいない。
 このペースを考えると、連軸馬選択のポイントは、マイル以上の距離で、標準以上の上がりの脚を発揮してきたかどうかだろう。過去のレースの傾向から上がり指数は0以上が標準で、悪くても-5は必要。昨年の973万馬券の1、2、3着馬も、近走マイル以上の距離で上がり指数は0以上を示していた馬たちだった。
 今年の指数上位馬からはブラックシェル、レッツゴーキリシマ、ディープスカイ、ファリダットなどの上がり指数が高く、連軸の候補になりそう。順当ならディープスカイが中心ではないか。
 ディープスカイの前走は毎日杯だったが、直線で前が詰まる不利がありながらも、外に持ち出して2馬身半差の圧勝。3走前にはメンバー最速の33秒4の上がりタイムで、上がり指数も+18を示している。ペースの対応力もあり、中心に推したい。

 京都の3歳重賞・京都新聞杯は03年から馬齢重量、距離2200という現行の条件になった。それ以降、平均指数の上位馬が中心を占めている。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
03年    A c   -     -
04年     Z    CYa   -
05年    -       d   AXa
06年     Yd    Xa   A c
07年    BYb   B c   -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の平均指数上位はミダースタッチ、ロードアリエス、シャイニングデイ、ホワイトピルグリムなど。連対馬の多くは2200前後の距離で上がり指数が+10以上あるランク馬で、条件を満たす指数上位馬から馬券を組み立てるのがセオリーだが、今年は条件に見合う馬がいない。上がりの良い馬ならブラストダッシュ、ポーラーライツ、ゴールデンルーヴェなどで、超スローペースもあるメンバーだけに、案外ゴールデンルーヴェあたりから狙ってみるのも面白いかもしれない。

 ハンデ戦の新潟大賞典は比較的1番人気馬が強いが、3着に人気薄の馬が突っ込んできて、波乱続き。2年前は3連単で100万馬券になった。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高く、トウショウヴォイス、ブライトトゥモロー、カンファーベスト、グラスボンバーが連軸向き。新潟の2000メートル戦は差し馬や追い込み馬が活躍することが多く、グラスボンバー、トウショウヴォイスに流れは向きそう。ただ、例年トップハンデ馬が苦戦するレースだけに、4歳馬で54キロの恵量・メトロシュタインからの狙いも立つかもしれない。

(新潟大賞典)1着    2着        3着
02年    D c    Ya    Xb
03年     Xb   -       d
04年    A b   B     -
05年    A c    Xa   B
06年    -     CYb   -
07年      c   -     -

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 6日 (火)

第366回ナビグラフで見る回顧5春の天皇賞

Tennosho2008
Tennosho2007
Tennosho2006

ターフビジョンに映し出されたアドマイヤジュピタとメイショウサムソンの直線の叩き合いに、思わず「イワターーー、差せーー、差せーーー」と叫び声が出た。
 武豊騎乗のメイショウサムソンが一旦はトップに出たものの、気迫で追い続けた岩田騎手のアドマイヤジュピタが頭だけ出たところがゴールだった。離れた3着には1番人気のアサクサキングスが粘って、3、2、1番人気の順に入着。3連単は13500円の配当だった。
 過去3年分の天皇賞のナビグラフを比べてもわかるとおり、勝ち馬はすべてペース指数が-15以内で、加えて上がり指数が「最も高い馬」たちである。昨年のメイショウサムソンも、一昨年のディープインパクトも、その条件を満たす馬たちだ。今年はアドマイヤジュピタが勝ったが、その傾向と勝ち馬の条件は全く変わらなかった。
 過去何年間も調べてみたが、-15のペース指数を超えた(よりスローペース)馬のなかには、確かに上がり指数がかなり高い馬もいるが、それらの馬は過去の傾向からは勝つ条件にはなかった。下級条件ならいざ知らず、G1級のレースでは超スローペースで上がりだけの馬が台頭することはあまりないことを示ているのだ。もちろんG1のスローペース値は0で、基準に取った-15はスローペースには違いないが、それは距離との関係でのこと。春の天皇賞の過去7年のペース指数の平均値は-10で、3000メートルの天皇賞ではその前後が常態だ。-15のペース指数とは、平均値-10から5程度スローペースに寄った値であり、逆に言うと、その範囲が追い込める範囲であり、直線の脚こそが勝ち馬の条件なのだろう。今年はペース指数-15前後に5、6頭が微妙なラインに固まっていたが、結局、勝ったのはペース指数で-15をクリアするアドマイヤジュピタだった。
 もう少し過去数年間の上位馬の条件をただしてみると、ペース指数の-15は絶対的な要件になっているが、上がり指数は必ずしも「最も高い」ことが条件ではない。ここに掲載した過去3年はたまたま上がり指数が最も高かったが、以前のレースの多くは、過去も含めて「一定以上の上がり指数」があればよいことを示している。
 ただし、過去9年の勝ち馬は(01年のテイエムオペラオーを除いて)すべて、前走の上がり指数が平均以上であったことは重要なポイントだろう。唯一の例外であったテイエムオペラオーの前走上がり指数も、わずかに足らなかっただけで、G1では前走の出来、不出来は大きな要素だといえる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 1日 (木)

第365回波乱含みの天皇賞

 以前の天皇賞は1番人気が強く、堅く収まるレースだった。それがここ数年、ディープインパクトが勝った06年を除いて、1番人気馬が勝てず、高配当が続いている。過去10年、1番人気を背負って春の天皇賞を勝ったのはスペシャルウィーク、テイエムオペラオー、ディープインパクトの3頭だけで、これらの馬たちの実績を考えれば、春の天皇賞を勝つためには、確固たる能力の証がなければならないことを示しているのではないか。押し出されるように1番人気を背負わされた馬には厳しいレースになりかねない。

(天皇賞)  1着    2着    3着
98年    -     -     AXa
99年    -     CXa   C d
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb

 スピード指数の傾向はXYZ馬が10年で7回連対。平均指数上位馬abcdも同じく7回連対しているが、ランク外の馬の活躍も目につく。今年はアサクサキングス、メイショウサムソン、ドリームパスポート、ホクトスルタンの前走指数上位馬に加え、過去の指数が高いアイポッパー、ポップロックなどが指数上の注目馬だ。
 春の天皇賞は3200メートルの長距離戦だけに、前哨戦となる阪神大賞典や大阪杯、日経賞などもスローペースが多く、指数は思ったほど高くはならない。天皇賞でランク外の馬が上位に占める割合が高いのも、前哨戦のペースによるところが大きく、当然というか、天皇賞は指数の高さよりも、上がりの脚が問われることになる。
 前走の上がりの指数はアドマイヤジュピタ、アイポッパー、ポップロック、トウカイトリック、トウカイエリートなど、阪神大賞典で上位を占めた馬たちが高い。なかでも近走最上位の上がり指数+17を示したアドマイヤジュピタ、アイポッパーが有力馬に浮上してきそうだ。
 阪神大賞典は終始2番手を追走したアドマイヤジュピタが直線の叩き合いを征して勝ち、3、4番手を進んだアイポッパーが内から伸びて2着を確保。1番人気のポップロックは3番手を進んだが直線では決め手の差が出て3着にとどまった。いずれにしてもスローペースで先行馬に有利な流れ。先行馬のなかで最も上がりの脚が良かったのがアドマイヤジュピタだった。
 他のレースはどうだったのか。大阪杯は勝ったダイワスカーレットの強さばかりが目についたレースで、3着のアサクサキングスは2番手から必至に追ったが3着まで。菊花賞の勝ち馬で距離は合うのだろうが、私には切れる脚があるとは思えなかったし、マツリダゴッホの勝った日経賞で3着のアドマイヤモナークも印象が薄い。
 過去の天皇賞を検証すると、上がりの脚がポイントだといっても、後方一気は意外と少ない。スローペースが基本だけに、むしろ先行馬の前残りが目立つレースだ。その点で今年の阪神大賞典は天皇賞のシミュレーションとして格好のものであったし、阪神大賞典から軸馬を取るならアドマイヤジュピタが中心でよいだろう。
 アドマイヤジュピタは骨折のためクラシック戦線を離脱せざるをえなかったが、昨年の夏に復帰してからは4勝、2着1回、4着1回の好成績。アルゼンチン共和国杯と阪神大賞典の長距離重賞を2勝して、500万条件から一気にここまで駆け上がってきた。メイショウサムソンやドリームパスポートなど同世代の馬たちとの決着もまだついていないし、未知の魅力をも秘めた馬ではないか。

 3歳重賞の青葉賞は、例年、前走指数の上位馬が中心。ただし前走スローペースのレースで指数を下げている馬も多く、指数が低くても要注意だ。もちろん芝の2400戦だけにスローペースは必至。上がりの脚が+15以上あればかなり有力で、指数の高さがあって、上がりもしっかりしているモンテクリスエス、アイティトップ、マゼラン、トレノクリスエスなどに展開も向きそう。先行力からはアドマイヤコマンドも有力。

(青葉賞)  1着    2着    3着
98年    AXa   -     -
99年    D     AZa   BXb
00年    DY     Xd   B
01年    B b   -     -
02年    -     -     AXa
03年    -     D b     d
04年    B     B     DXa
05年     Ya   -     -
06年    AXa   B b   CZc
07年    C     -      Z
(スローペース調整-15/-5)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »