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2008年5月 1日 (木)

第365回波乱含みの天皇賞

 以前の天皇賞は1番人気が強く、堅く収まるレースだった。それがここ数年、ディープインパクトが勝った06年を除いて、1番人気馬が勝てず、高配当が続いている。過去10年、1番人気を背負って春の天皇賞を勝ったのはスペシャルウィーク、テイエムオペラオー、ディープインパクトの3頭だけで、これらの馬たちの実績を考えれば、春の天皇賞を勝つためには、確固たる能力の証がなければならないことを示しているのではないか。押し出されるように1番人気を背負わされた馬には厳しいレースになりかねない。

(天皇賞)  1着    2着    3着
98年    -     -     AXa
99年    -     CXa   C d
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb

 スピード指数の傾向はXYZ馬が10年で7回連対。平均指数上位馬abcdも同じく7回連対しているが、ランク外の馬の活躍も目につく。今年はアサクサキングス、メイショウサムソン、ドリームパスポート、ホクトスルタンの前走指数上位馬に加え、過去の指数が高いアイポッパー、ポップロックなどが指数上の注目馬だ。
 春の天皇賞は3200メートルの長距離戦だけに、前哨戦となる阪神大賞典や大阪杯、日経賞などもスローペースが多く、指数は思ったほど高くはならない。天皇賞でランク外の馬が上位に占める割合が高いのも、前哨戦のペースによるところが大きく、当然というか、天皇賞は指数の高さよりも、上がりの脚が問われることになる。
 前走の上がりの指数はアドマイヤジュピタ、アイポッパー、ポップロック、トウカイトリック、トウカイエリートなど、阪神大賞典で上位を占めた馬たちが高い。なかでも近走最上位の上がり指数+17を示したアドマイヤジュピタ、アイポッパーが有力馬に浮上してきそうだ。
 阪神大賞典は終始2番手を追走したアドマイヤジュピタが直線の叩き合いを征して勝ち、3、4番手を進んだアイポッパーが内から伸びて2着を確保。1番人気のポップロックは3番手を進んだが直線では決め手の差が出て3着にとどまった。いずれにしてもスローペースで先行馬に有利な流れ。先行馬のなかで最も上がりの脚が良かったのがアドマイヤジュピタだった。
 他のレースはどうだったのか。大阪杯は勝ったダイワスカーレットの強さばかりが目についたレースで、3着のアサクサキングスは2番手から必至に追ったが3着まで。菊花賞の勝ち馬で距離は合うのだろうが、私には切れる脚があるとは思えなかったし、マツリダゴッホの勝った日経賞で3着のアドマイヤモナークも印象が薄い。
 過去の天皇賞を検証すると、上がりの脚がポイントだといっても、後方一気は意外と少ない。スローペースが基本だけに、むしろ先行馬の前残りが目立つレースだ。その点で今年の阪神大賞典は天皇賞のシミュレーションとして格好のものであったし、阪神大賞典から軸馬を取るならアドマイヤジュピタが中心でよいだろう。
 アドマイヤジュピタは骨折のためクラシック戦線を離脱せざるをえなかったが、昨年の夏に復帰してからは4勝、2着1回、4着1回の好成績。アルゼンチン共和国杯と阪神大賞典の長距離重賞を2勝して、500万条件から一気にここまで駆け上がってきた。メイショウサムソンやドリームパスポートなど同世代の馬たちとの決着もまだついていないし、未知の魅力をも秘めた馬ではないか。

 3歳重賞の青葉賞は、例年、前走指数の上位馬が中心。ただし前走スローペースのレースで指数を下げている馬も多く、指数が低くても要注意だ。もちろん芝の2400戦だけにスローペースは必至。上がりの脚が+15以上あればかなり有力で、指数の高さがあって、上がりもしっかりしているモンテクリスエス、アイティトップ、マゼラン、トレノクリスエスなどに展開も向きそう。先行力からはアドマイヤコマンドも有力。

(青葉賞)  1着    2着    3着
98年    AXa   -     -
99年    D     AZa   BXb
00年    DY     Xd   B
01年    B b   -     -
02年    -     -     AXa
03年    -     D b     d
04年    B     B     DXa
05年     Ya   -     -
06年    AXa   B b   CZc
07年    C     -      Z
(スローペース調整-15/-5)

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