« 第392回真夏のマイル戦 | トップページ | 第394回クイーンSは3歳牝馬から »

2008年8月12日 (火)

第393回ナビグラフで見る回顧18関屋記念

Sekiyakinen2008

 関屋記念はタマモサポートの逃げで、超スローペースになった。逃げて3着に残ったタマモサポートの上がりタイムが33秒3、また、同馬を除く上位5着までが32秒台の上がりタイムだったことから想像すると、いかにスローペースだったかがわかる。超スローペースの結果、直線に向くと集団は横一線。そのなか、直線を叩いて叩いて抜け出してきたのは1番人気のマルカシェンクと5番人気リザーブカードだった。新潟の芝コースでスローペースになれば32秒台の上がりタイムも珍しくはないが、勝ったマルカシェンクの上がりタイム32秒3は、直線1000メートルを除くと、今シーズン新潟ナンバーワンの上がりタイムだった。
 5着以内に入って32秒台の上がりタイムを示した馬は、スピード指数上は過去5走内に上がり指数で+10以上を記録している馬たちでもあった。なかでも上がり指数が高かったのは勝ったマルカシェンク、次いでヤマニンアラバスタ、リザーブカードだったが、その力関係はナビグラフにしてみるとよくわかる。マルカシェンク、ヤマニンアラバスタ、リザーブカードはスローペースのレース(タテの緑のラインの左側)で、断然の上がり指数の高さが目につく馬たちだった。
 このレースの結果を分けたのはスローペース時の上がりの脚の速さだったが、もちろんスローペースだからと言って、すべての馬が32秒台の、鋭く速い上がりの脚を使えるわけではない。スローペースで速い上がりの脚を使えるのは、過去にそういう経験をしている馬たちであることが多く、それは往々にして短距離戦で切れる上がりの脚を示していた馬たちだ。それは結局、個々の馬たちの個性や距離適性につながる(心肺機能の強さを含めて)遺伝的な速筋の量の違いの問題なのだろう。
 このレースはマイル戦だったから、距離適性を云々するほどのこともなかったが、一般的に芝のレースでは、距離適性が高ければ高いほど、直線「よーいドン」のレースでは切れる脚がない分、叩き合いで遅れ、力を発揮しにくいことになる。ナビグラフのペース平均値より左の領域で、上がり指数の高い馬たちが活躍する理由も、その当たりにあるのではないか。それにしても先週日曜日は、そんな馬が多かった気がする。

|

« 第392回真夏のマイル戦 | トップページ | 第394回クイーンSは3歳牝馬から »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/42146526

この記事へのトラックバック一覧です: 第393回ナビグラフで見る回顧18関屋記念:

« 第392回真夏のマイル戦 | トップページ | 第394回クイーンSは3歳牝馬から »