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2008年12月30日 (火)

第433回ナビグラフで見る回顧38有馬記念

Arimakinen2008

 スタートしてから6番のエアシェイディだけをずっと目で追い続けていた。もちろん逃げているのがダイワスカーレットであることはわかっていたが、他の馬のこと、マツリダゴッホの位置取りや、メイショウサムソンの戦い方などは全く目に入らなかった。実況のアナウンサーの声もあまり聞こえていなかったし、今思い出しても、ほとんど記憶に残っていない。6番のエアシェイディは集団の真ん中より少し後ろにじっとしている。3、4コーナーからダイワスカーレットに襲いかかるように、スピードを上げて上がっていく馬たちが見える。それでもダイワスカーレットは気力も脚も衰えなかった。
 大歓声のなか、直線に入ってダイワスカーレットが勝つことはすぐに想像できた。そして、大外からもう1頭のピンクの帽子がするすると追い込んできて、それがアドマイヤモナークであること、エアシェイディが8番のスクリーンヒーローを交わして、伸びようとしていることも分かった。
 その0.何秒か後がゴールだった。
 有馬記念は本命に推したエアシェイディから「3連単マルチで総流し」と決めていた。スタッフにも前々からそう言い続けて、自分を追い込んでいた。もちろん、いつは、そんなことはしない。軸馬から3連単1、2着流しを基本としているし、総流しもほとんどしたことがない。それで高配当を取り逃がすことも多いが、それはそれ、自分のスタンスとして意識して決めてきたことだ。しかし、今年の有馬記念はどの馬にもチャンスがありそうで、波乱もあるのではないかと思っていたし、頭数も14頭建てで手頃な頭数になった。何よりも、軸馬に取ったエアシェイディが人気もなかったので、有馬だからこそ、思い切って「3連単マルチで総流し」に懸けてみる気になったのだ。それでも直前まで、コスモバルクはいらない、エアジパングもなさそうだ、ということは思ったが、いらないと決めた2、3頭を外して、万一にもそれが来たらやりきれない気分になってしまうだろう。それなら、来ないことも承知で、総流しを買うしかない。
 ゴールの瞬間もわりと冷静だった。2着のアドマイヤモナークも、3着のエアシェイディも人気がないことは承知していたが、勝ったのは1番人気のダイワスカーレットなら、大してつかないだろう。一緒にいたカミさんに「どうだったの」と聞かれて、「取った」とだけ答えた。1年の締めくくりの有馬記念を当てて、幸せな正月を迎えられれば、それで良いではないか。
 ざわめきの残る競馬場内に配当が発表になって、びっくりした。
 98万5580円だ。
「えええっ!!!!。わぁぁぁ98万だって」
 人目もはばからず、実に久しぶりに、カミさんと抱き合ってしまった。
 それからは、あちこちから電話もあって、私は大声でしゃべり続け、カミさんはカミさんで娘にメールを打っている。
 もちろん、馬券が当たったことはそれはそれで素直に嬉しかったが、何よりも嬉しかったのは、1番人気のA馬ダイワスカーレットはもちろん、最低人気で2着に入ったアドマイヤモナークがZ馬、3着のエアシェイディもBa馬で、指数上位馬での決着だったことだ。長い間スピード指数を信じて、競馬を戦ってくれている人たちにも、この馬券を取った人がいるのではないかと思えたし、きっとこの瞬間、仲間と幸せな気分を共有できたかもしれない。
 スピード指数は自動的に買い目を出すデータではない。あくまで、考えるために役立つデータとして存在するだけだ。馬券の主役はデータではない。あくまで競馬の予想を考えるひとりひとりだ。スピード指数はその手助けをしているに過ぎない。それでも、人気のない馬にランクがついていれば、この馬に注意すべきだということはわかる。どの馬がどの程度強いのか、スローペースで上がりの良い馬は、ハイペースなら、距離が合うのは---。スピード指数の読み方によって、自分なりの予想のスタンスを確立できて、予想ができる。そのために役立つのがスピード指数なのだ。長くスピード指数を使ってくださっている人たちは、きっと、そのことを分かってくれているのだろう。スピード指数の一番の基礎となるのが基準タイムであり、毎週、毎週の馬場指数だ。これからもスピード指数を信じて戦っている人たちのために、誠心誠意、良いデータを作り続けたいと思った。
 「当たったよ」という幸せな電話の受け答えをしながら、あわてて次のレースを買いに走る。ばたばたとあわただしかったが、それでも、この日は良く当たった。今年の最終、阪神12レースのファイナルSはカミさんも的中させた。
 1年の競馬の終わり。薄暗くなったオケラ街道をいく人たちにもまれながら、楽しかったこの1年の競馬を思い出していた。
 この1年、ありがとうございました。来年も一緒に頑張りましょう。

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コメント

西田さん(おこがましいので先生とは言いません)
今回はありがとうございました。私もエアシェイディは
天皇賞秋でも狙っていましたし、有馬記念も得意の中山だから
目をつけてはいたのですが、最終的にはここで推奨していたのが
後押しになりました。

私はダイワとシェイディの軸2頭総流しのマルチでゲットしました。

この秋はレースはそう買っていませんでしたが、大体この買い方
です。点数は多くなりますが。

来年も思い切った予想を楽しみにしております。
良いお年をお過ごし下さい。

投稿: うーちゃん | 2008年12月30日 (火) 19時09分

 私は、ダイワスカーレット1着付けの馬単をマーク馬に流してとりました^^
 あと、ダイワ-エアシェイディのワイドを1点だけ買ってました^^
こんなことなら3連単買えばよかったと思いましたが、まぁそれはそれですよね!
 平成4年に最強の法則でスピード指数に出会い、今年で16年が経ったわけですが、スピード指数のおかげで競馬を楽しんでおります^^
 来年もまた師匠の「高田馬場日記」を参考にし、出馬表とにらめっこしながら頑張ります。
 

投稿: 名古屋の伊藤 | 2008年12月30日 (火) 20時16分

電卓時代からのスピード指数ファンです。
有馬記念はエアシェイディとダイワスカーレットの2頭と、
X~Z馬から2頭を選んで3連単ボックスを購入しました。

X馬のメイショウサムソンは成績も下降気味だったので買わないことにし、Y馬アサクサキングスとZ馬マツリダゴッホを買いました。このときもう1頭のZ馬アドマイヤモナークをどうするか迷ったのですが、はじめから4頭BOXと決めていたので、確率的にこなさそうなアドマイヤモナークを切ってしまいました。。。(泣)

未だに買い方が下手な大馬鹿野郎です。
こういうこと、けっこうあります。

投稿: くやしい男 | 2008年12月31日 (水) 01時58分

明けましておめでとうございます
私も他の方々同様競馬最強の法則連載の頃からのファンです。
西田先生の馬券的中自分のことのように喜んでおります。
何だか先生の著書のダイユウサクのくだりを思い出しました。
私はG1で女馬は買わない信念があるのではずしましたがスピード指数は正しいんだ。今までついてきてよかったと感じさせられました。西田式スピード指数がないと馬券が買えませんのでこれからもよろしくお願いします。

投稿: ライス | 2009年1月 2日 (金) 23時17分

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