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2009年4月30日 (木)

第467回荒れる天皇賞の軸馬は

 以前、古馬にとって最高の栄誉を懸けた戦いが春の天皇賞だった。しかし近年、競馬の主流は中距離に集約され、長距離のレース体系は整わないまま、縮小傾向にある。生産する牧場も当然、売りやすい中距離のスピードタイプの血統が中心になり、ステイヤーはますます生産されなくなっていく。結局、春の天皇賞は生産の土台を失い、もはやステイヤーの戦いではなく、長距離適性のない馬たちの長距離レースという、訳のわからない状況にはまりつつあるのではないか。それが、最近の長距離戦線でのスローペースで上がりだけのレースを生む背景になっているし、春の天皇賞の波乱の要因にもなっているのではないか。

(天皇賞)  1着    2着    3着
99年    -     CXa   C d
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A

 スピード指数で上位馬の傾向をみると、XYZ馬が10年で8回連対し、平均指数上位abcdも同じく8回、前走指数上位馬は7年で連対中だ。阪神大賞典や大阪杯、日経賞など前哨戦のスローペースを反映してか、ランク外の馬も目につくが、実際は4歳馬が多く、古馬の場合は何らかのランクがないと上位は厳しいかもしれない。
 今年はドリームジャーニー、アルナスライン、マイネルキッツ、モンテクリスエスが前走指数の上位。他に過去の指数が高いホクトスルタン、スクリーンヒーロー、トウカイトリックが指数上の注目馬だ。人気になりそうなアサクサキングスはわずかに足りずにランク外になったが、差のない有力馬といえそう。
 春の天皇賞は3200メートルの長距離戦だけに、当然というか、最近は特にというべきか、スローペースが基本で、指数の高さよりも上がりの脚が問われることが多い。それでも、上がりが切れる馬なら無条件で勝てるかというと、それほど甘くはないのが天皇賞だ。最近の勝ち馬はすべて、ペース指数で-15以内をクリアし、かつ上がり指数が水準以上の高さのある馬たちだ。ディープインパクトも、メイショウサムソンも、昨年のアドマイヤジュピタも、そのレベルをクリアし、勝ち馬の条件を満たしていた。
 今年も先にあげたペースと上がり指数の関係で、勝ち馬の条件が変わらないとしたら、ドリームジャーニー、アサクサキングス、サンライズマックス、スクリーンヒーローなどが有力馬の候補になりそう。
 なかでも連軸向きはドリームジャーニーとアサクサキングスだろう。
 ドリームジャーニーは前走、大阪杯の勝ち馬。スローペースの2000メートル戦を抜群の切れで、ディープスカイとの叩き合いを制した。有馬記念4着、菊花賞5着もあり、巷間いわれるほど距離適性がないとも思えない。充実度ではナンバーワンだろう。
 アサクサキングスも京都記念、阪神大賞典を連勝して本格化。先行力もあり、昨年も3着と健闘しており、距離も合いそうだ。指数上、差がないとはいえ、上位にランクされなかったことは気になるが、常識的にはこの馬が中心なのかもしれない。ただ、最近は1番人気馬が勝てずに、「荒れる」天皇賞だ。あえて人気のアサクサキングスを軸にとることもないかもしれない。

 ダービー出走権をかけた3歳重賞の青葉賞は、例年、前走指数上位馬が有力。今年はピサノカルティエ、マイネルクラリティ、サトノエンペラー、タイフーンルビーが前走指数の上位馬。セイクリッドバレー、マッハヴェロシティ、トップカミング、キタサンアミーゴは過去に高い指数がある。ランク外でも断然の上がりの脚があるアプレザンレーヴ、バアゼルリバーも勝つ力はある馬たちだ。

(青葉賞)  1着    2着    3着
99年    D     AZa   BXb
00年    DY     Xd   B
01年    B b   -     -
02年    -     -     AXa
03年    -     D b     d
04年    B     B     DXa
05年     Ya   -     -
06年    AXa   B b   CZc
07年    C     -      Z
08年    A a   -      Xb
(スローペース調整-15/-5)

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2009年4月28日 (火)

第466回ナビグラフで見る回顧54フローラS、アンタレスS、福島牝馬S

200904250311
200904260810
200904260511

土曜日も日曜日も、東京も京都も、福島も、強い雨を伴った春の嵐の影響を大きく受けた。馬場指数を公表するようになって18年ほどたつが、3場の土日とも仮馬場指数になったのは初めてだ。

 土曜日の福島牝馬Sは、勝ったブラボーデイジー、2着のアルコセニョーラ、3着のヤマニンメルベイユともに、重馬場も得意な馬たちが上位を占めた。人気になって大敗したベッラレイアの秋山騎手は「敗因は馬場に尽きる」といっている。オディール、ブーケフレグランスなど他の人気馬の騎手たちも、少なからず馬場の影響があったとコメントしているが、それはいつものこと。負けたレースに限って、敗因を馬場状態のせいにすることはよくあることで、そのコメントを鵜呑みにすると、あとあと痛い目に遭うこともあるのでご用心。

 京都のアンタレスSは重賞初挑戦の新鋭ウォータクティクスが1分47秒8のレコードタイムで逃げ切って勝った。従来のレコードタイムは1分48秒4だったから、ウォータクティクスはコンマ6秒も縮めたことになる。この差だけを見ると相当に強く思える。しかし実際には当日の馬場状態の影響のほうが大きかったといえそう。京都は前日の雨に加え日曜日も曇りや雨模様で、ダートは脚抜きがよくスピードの出やすい馬場状態が続いており、その結果のレコードタイムというべきで、スピード指数上は94程度の評価が妥当なところだ。もちろん伊達に6連勝はできる芸当ではないから、能力の高さは相当のレベルにある馬に違いはないし、絶対的なスピードが問われるようなレースでは、重賞戦線でも中心に推せる能力の高さはあるだろう。ただ、ダートでもパワーのいるさらさらの砂はまだ未知数のはずで、闇雲な過信は禁物だ。

 東京のオークストライアル・フローラSはスローペースを先行したディアジーナが直線半ばで抜け出し、そのままゴールに飛び込んで勝った。2、3着は人気のワイドサファイア、ハシッテホシーノだったが、スローペースにも関わらず、上がり指数はたいしたことがなかった。このレベルでは本番のオークスでブエナビスタの相手になるとは到底思いにくい。

  日曜日は京都2レースの3連単23万馬券が当たって、早々に資金的な余裕ができたのが大きかった。その後もこつこつと当て、大勝はなかったものの、久々の東京競馬を楽しむには十分だった。

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2009年4月23日 (木)

第465回初夏を呼ぶ3重賞

 今週から東京と京都に開催が変わる。いつのまにか、待ちわびた春も、いまは初夏のにおいに包まれる季節になった。1カ月後に迫ったオークスを目指して、今週、乙女たちの戦いはフローラS。
 03年東京競馬場の馬場改修以降のデータを見ると、ABCなど前走指数上位馬の連対率が高い。

(フローラS)1着    2着    3着
03年    -       d   AYb
04年    AXa   -     -
05年    AZa   B b   -
06年    -     B a   -
07年    CY    -     AXa
08年    AY     Z    -
(スローペース調整-20/-10)

 前走指数はラークキャロル、ピースエンブレム、マイファーストラヴ、ワイドサファイアなどが高い。過去の指数上位はピースオブブラック、マイティースルー、ディアジーナ、ミクロコスモスなど。指数が低くても、スローペースを上がりの脚だけで勝ってきたハシッテホシーノ、テーオーティアラなどにも注意が必要だろう。
 3歳牝馬の2000メートル戦だけに、基本的にスローペースが多く、上がりの脚比べになりがち。今年もその傾向に変わりはないだろう。過去の傾向からすると、上がり指数は最低でも+10程度は必要で、今年はハシッテホシーノ、ミクロコスモス、ワイドサファイア、リコロス、ラークキャロルなどが有力馬として浮上する。
 なかでも注目はハシッテホシーノだ。前走は牡馬に混じってのレースで、馬場状態も不良馬場。苦しいレースも想像されたが、あっさり勝ってしまった。しかも、直線では前と左右をふさがれて行き場を失いかけ、ロスを覚悟で外に回しての勝利だった。そうしてみると案外とタフな馬なのかもしれないし、指数以上に基礎能力も高いのではないか。少なくとも東京の芝で連勝はこの馬だけ。勢いだけではない気がする。
 他では上がりの脚があるミクロコスモス、ワイドサファイア、ラークキャロルなど。

 アンタレスSは03年にハンデ戦から別定戦になった。ペースは比較的厳しいようで、先行馬が活躍することが多く、指数ランク馬が上位を構成している。05年に3連単で100万、昨年も指数ランク馬の決着で52万馬券と高配当もあるが、1番人気の馬が絡んだ他の年は、堅く収まっており、配当は堅いか荒れるか両極端だ。指数上位の中では前走指数や、平均指数上位馬たちの連対率がよい。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
03年      d    Xb   -
04年    DXb   B     -
05年    CZd   -     -
06年    -     AZb   BXa
07年      c   D      Xc
08年    B a    Y    AZc

 今年はメイショウトウコン、ワンダースピード、サトノコクオー、ダイショウジェット、アロンダイト、ボランタス、ウォータクティクスなどの指数が高い。指数の高さと実績ではワンダースピードが有力に見えるが、最近7歳馬の連対はない。それでも能力は高いと思うが、どうだろうか。先行馬の活躍するレースで、逃げ馬4歳馬ウォータクティクスにもチャンスがありそう。ダートに路線を移してから目下5連勝中と勢いもある。重賞は初挑戦だが、2走前に95の指数を示しており、ここでも戦える水準にある。

 04年から始まった福島牝馬Sは、前走指数の上位馬が中心。ベッラレイア、セラフィックロンプ、メジロフォーナ、アルコセニョーラ、オディールが前走指数上位だ。他の指数はテンイムホウ、リビアーモ、レッドアゲートなど。上がりの脚で見所があるのはリビアーモ、ベッラレイア、メジロフォーナなど。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
04年    AXa   -     DY
05年    -      Ya    Ya
06年    A d   -     AXa
07年    -     B     C d
08年    D     B     A

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2009年4月21日 (火)

第464回ナビグラフで見る回顧53皐月賞、マイラーズC

200904190611
200904180910

 年末の有馬記念以来だろう。中山競馬場は早朝から混み合って、いつもより早く出かけたにもかかわらず、指定席は満員だった。皐月賞の発走の前には、スタンドからはターフビジョンもまともに見られず、結局、馬券の発売機の上のテレビ画像を追うことになってしまった。テレビの前には数十人が群がっていて、十年くらい前まで、競馬場はいつもこんな雰囲気だったこと思いだした。そんな場内の空気が少し懐かしかった。

 直線に向いて先行馬の脚が止まり、横一線になった馬群の中から1頭だけ、軽々と抜け出してきたのがアンライバルド(Z)だった。ゴール前はトライアンフマーチ(A)とセイウンワンダーが迫ってきたが、アンライバルドは余裕が違った。人気になったロジユニヴァース(Xa)とリーチザクラウン(DYc)の姿を探したが、馬群にまぎれて着順もわからなかった。ここ数年、波乱続きの皐月賞の傾向通り、今年も1番人気は3着もなく、3連単は39万超の波乱になった。私はというと、ロジユニヴァースがらみの馬券しかなく大敗でした。

 それにしてもアンライバルドは強い勝ち方だった。例年と比べると今年はステップレースのペースが遅く、上がりの脚だけのレースしか経験していない馬が多かったことが特徴だったが、それが本番の皐月賞では一転、厳しいペースになって、先行馬は総崩れになってしまった。能力の高い馬なら多少のハイペースも耐えて、粘りきるだろうと思っていたが、ロジユニヴァースもリーチザクラウンも、先行はしたが息が持たず、見所もなく惨敗に終わった。ロジユニヴァースもリーチザクラウンも、ペースに耐えられなかった訳で、スローペースの上がり勝負だけで結果を残してきただけの馬だったのかもしれない。結果的には皐月賞を勝てるだけの高い能力は備えていなかったのだろう。それに比べると勝ったアンライバルド、2着のトライアンフマーチ、3着のセイウンワンダーは、道中、後方で脚をためていた馬たちだが、展開に恵まれただけではなさそうだ。4角手前から早めに前々に押し出して、軽々と差しきった能力はアンライバルドだけでなく、トライアンフマーチもセイウンワンダーも含めて、高く評価してもいいのではないか。皐月賞の勝ち馬の指数は久々に95を超える高レベルになった。

 読売マイラーズカップは、阪神外回りコースにありがちな超スローペースのレースになってしまった。そうなれば上がり指数で勝る馬たちの出番。スーパーホーネット、カンパニーが33秒0の上がりタイムで1、2着をしめた。それにしても33秒0の上がりタイムが必要なレースなんて、意味あるのだろうか。

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2009年4月16日 (木)

第463回皐月賞はロジユニヴァース中心

 ディープインパクトが勝った05年の皐月賞以来、1番人気馬は3着が最高、最近は3年連続で苦戦が続く。10番人気以下の馬が上位に食い込むことも多く、皐月賞は荒れる傾向だ。今年はどうだろうか。
 スピード指数のランク馬は、前走指数の上位馬や平均指数の上位馬、過去の高指数馬なども活躍しているようだが、指数ランク外の馬の台頭もに目につく。ただ、指数ランク外の馬が1、2着を占めたのは02年の1度だけで、連軸の中心は指数の上位馬から取るのがセオリーだろう。3着馬は5年連続ランク外の馬が来ているが、いずれも上位人気馬たち。3連単を買うなら指数は低くても人気馬は押さえておく必要がある。

(皐月賞)  1着        2着        3着
99年    D       d   D c
00年    A     CZb   -
01年    AXa   DZ    BYb
02年    -     -     A b
03年    A     BX    CX
04年    B c   -     -
05年        -     D c      -
06年     Zc   -     -
07年        -      Z       -
08年     Za    Zd   -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の前走指数上位はベストメンバー、サトノロマネ、トライアンフマーチ、リーチザクラウンなど。他に過去の指数上位馬としてロジユニヴァース、アンライバルドが、平均指数ではアントニオバローズ、メイショウドンタクがあがってくる。
 上位馬の指数には差がなく、上がりの脚もしっかりとした馬が多いように思える。その点では昨年と似た様子だが、昨年と比べると今年はスローペースの前哨戦が多く、ペースの平均値は例年と比較しても指数上10以上遅い。その結果として上がりの脚がよく見えるだけかもしれず、上がりの脚だけでは連軸馬としての信頼が置きにくいだろう。しかしスローペースが多かったといっても、先行力に見所のある馬もいて、その代表格がロジユニヴァースやリーチザクラウン、サトノロマネ、アントニオバローズなどだ。
 皐月賞は例年、平均ペースからハイペースになりがち。とすると、後方からでも脚が届くように思えるが、傾向としては、逃げ馬や先行力のある差し馬の方が活躍することが多い。それは、皐月賞が世代を代表する基礎能力の高い馬たちの舞台で、能力の高い先行馬なら多少のハイペースでも容易に止まらないということを示しているのだろう。加えて、中山の芝はパワーを必要とするタフな状態にあり、軽いスピードタイプやスローぺースで上がりに懸けたい馬には向かないのではないか。
 そういう点から、今年も先行馬に有利という傾向に変わりはないはず。前哨戦でスローペースが多かったということも考えれば、その傾向はさらに強く表れるような気がする。とすると、連軸の候補は先行力のロジユニヴァース、リーチザクラウン、サトノロマネ、アントニオバローズなど。このなかで、差し脚でも最も高いレベルにあるのはロジユニヴァースだ。
 ロジユニヴァースは目下、負け知らずの4連勝中。前走の弥生賞では楽な手ごたえのまま、直線では後続馬を全く寄せ付けずに圧勝した。弥生賞の他のメンバーでは歯が立たなかったわけで、完全に勝負付けは付いてしまったといえそう。とすると、ロジユニヴァースの相手は別路線組だ。考えられるのはリーチザクラウン、サトノロマネの逃げ残り。先行した場合のアントニオバローズ、ベストメンバー、アンライバルドなどの差し脚が有力ではないか。

(マイラーズカップ)
       1着        2着        3着
00年    C a   B d   -
01年    A      Xb   -
02年     Z    D     A
03年    BXb   D     -
04年    CZc   AXa   D
05年         Ya   BZc     -
06年    BXa   A     -
----------------------
07年        -     -      Xa
08年    AYa   -     B c

 阪神のマイラーズカップは、1昨年から新設の阪神外回りコースに変わった。外回りコースは何よりも切れる上がりの脚が問われる。今年はオースミグラスワン、スーパーホーネット、ヒカルオオゾラ、カンパニーなどの上りの脚がいい。

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2009年4月14日 (火)

第462回ナビグラフで見る回顧52桜花賞、ニュージーランドT、阪神牝馬S

200904120910
Oka2007
200904110611
200904110910

 「計ったように」とは、ブエナビスタの追い込みの脚をいうのではないかと思った。直線に向いても後方から2番手。そこから迷うことなく大外にもちだすと、安藤勝己騎手の2発の鞭にぐいぐい伸びて、ゴール前では押さえる余裕すら見えた。力が違いすぎた。レース後の安藤勝己騎手のインタビューも、勝って当然という様子で、あの脚をみると、オークスではさらに不動の中心馬になりそう。
 桜花賞のナビグラフを見ればわかりやすいが、ブエナビスタは一昨年のダイワスカーレット、ウオッカと同じようなポジションにあった。赤いラインより上で、緑のラインの右側、このエリアにあるということはスローペースでないレースでも上がりがしっかりとしたレースをしてきたことを表す。このエリアにある馬はおおむね基礎能力が高く、将来的にも大きな成長が期待できる馬たちだ。ブエナビスタも、これから確実に世代ナンバーワンの女王として、高い評価をあたえられる馬になるのではないか。ちなみに昨年、大荒れの年の桜花賞では、そのエリアにある馬は1頭もいなかった。
 2、3着のレッドディザイア、ジェルミナルなどのブエナビスタの相手は、上がり指数の上位馬ばかり。上がり勝負になりやすい阪神外回りコースの特徴そのままの結果になった。
 昨日、関西の知人からメールが来て、「最初から決めていたブエナビスタ→レッドディザイアと決まって、安いとはいえ馬単1点勝負を会心の一撃で仕留められたことに満足しています。3連単もナビグラフから上がりの上限値付近にいる馬1、14、15、18だけでいいかなと思ってました。ここ最近ですが何とかナビグラフをうまく活用できるようになってきたのかと思ってます」とのこと。一人一人の馬券にナビグラフが少しでも役立つといいのですが。
 方や3歳マイル路線の登竜門ニュージーランドTは、中山のマイルを舞台に上がりの脚よりも先行力にウェイトがあるレースになった。この傾向も例年通りで、4角で先行集団にとりついていたサンカルロ、ティアップゴールド、ジョーカプチーノが1、2、3着。比較的人気馬の決着になった。
 阪神牝馬Sは有力な馬たちがグラフ上も平均値前後のエリアに密集して、混戦のレースに見えた。ただ、混戦はわかっても、さてさて、どの馬を軸に馬券を組み立てるのかとなると、混戦な分、どの馬も連軸としての決め手に欠くことになる。このレースは武豊騎手のポルトフィーノが人気になっていたが、指数上は少し足りない。私は格上挑戦のアルティマトゥーレを中心に馬券を組み立てていた。スタートの勢いのまま逃げるかなと思ったが、道中は控えて2番手からレースを進め、直線早めに先頭にたった。しかし、結局、直線半ばで早々に飲み込まれてしまった。先行力だけではレースにならないのがクラスの壁なのだろう。ここは差し脚に勝るジョリーダンスやザレマ、オディールが勢いよく伸びて、3連単は14万超馬券になった。

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2009年4月 9日 (木)

第461回ブエナビスタの桜花賞

 昨年の桜花賞は上位人気が総崩れ、指数の上位馬も連対できず、3連単は700万円を超す驚愕の配当になった。しかし過去の連対馬を見ればわかるとおり、3歳牝馬の桜花賞はABCDといった前走指数の上位馬や、平均指数の上位馬abcd馬、過去に高い指数を示すXYZ馬など、基本的に指数上位馬の活躍が目立つレースだ。

(桜花賞)  1着    2着    3着
99年      d   CZa   -
00年     Z    D     D c
01年    DXa     b   A
02年     Yb    X    A a
03年    CYa   -     -
04年    AZc   -     -
05年    AXb   -     A
06年    A a   A     -
-----------------------
07年    A b   AXa   -
08年    -     -     B b
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位はワンカラット、カツヨトワイニング、アイアムカミノマゴ、ルシュクルなど。過去の指数の高さではブエナビスタ、ダノンベルベールがピックアップできる。
 桜花賞は07年から、新設された阪神の外回りコースの1600メートルで行われている。向正面からスタートして3、4コーナーの大きなカーブを回りきると、474メートルの長い直線が続き、ゴールの前に急な上り坂が立ちふさがるコースだ。それ以前は現在の内回りコースを使って行われてきたが、先行力や、パワーで押し切るタイプの馬たちも結構活躍してきた。しかし、コースが変更されてからは、その傾向はすっかり変わってしまった。直線が長く、最後の最後に急坂が待ち受けているだけに、どうしても道中はスローペースになりがちで、上がりの脚がより重要になってきているのだ。ウオッカ、ダイワスカーレットの決着になった1昨年も、大波乱の昨年も、ともに上がり指数にも見所がある馬たちが上位を占める結果だった。今年もその傾向に変わりはないはずだ。
 今年、上がり指数の高さではブエナビスタがナンバーワン。新馬戦こそ、牡馬のクラシック戦線でも中心をしめるアンライバルド、リーチザクラウンの後塵を拝したが、その後の牝馬戦線では負け知らずの3連勝。指数も2走前に73という高指数を示しており、基礎能力も高いはず。加えて、後方から一気に伸びる脚の鋭さは断然で、同世代の牝馬に並ぶものはないだろう。阪神ジュベナイルフィリーズ、チューリップ賞と、阪神の外回りコースのマイル戦の重賞を連勝しており、中心は不動のように思える。追い比べでビエナビスタが負けることはないが、万一負けるケースがあるとすると、スローペースで先行馬がそのまま粘りきるパターン。最後方から追って、追って、わずかに届かずというケースだろう。
 軸馬はビエナビスタで良いとして、問題の相手は手が広がりそう。上がりの脚で評価できるのはダノンベルベール、ジェルミナル、ルージュバンブー、レッドディザイアなどだが、先行して粘れるサクラミモザ、ワンカラット、アイアムカミノマゴ、ルシュクルも連下には取りたい馬たちだ。

 中山のニュージーランドTは桜花賞と比べると勝ち馬にランク外の馬が目立つ。有力馬たちの多くは次週の皐月賞に向かうこともあって、今年のメンバーで重賞の勝ち馬はジョーカプチーノだけ。3歳重賞としては少し寂しいメンバーに思える。その分、波乱の要素も多いわけで、1昨年は3連単で490万馬券も出ている。
 今年の前走指数上位はスガノメダリスト、ジョーカプチーノ、アドバンスヘイロー、オメガユリシス、過去の指数上位はサンカルロ、マイネルエルフ、ジョーメテオなどだ。
 例年、切れる上がりの脚がある馬たちの活躍が目立つレースだが、今年は特に前に行きたい馬が多く、もともとトリッキーなコース形態の中山マイルだけに、出入りの激しいごちゃつくような展開もありそう。とすると上がりの脚があるサンカルロ、パドブレ、アイアンデューク、ツクバホクトオー、ダイワプリベールに展開は向くのではないか。ペースによってはスタミナを生かして前残りをはかるジョーカプチーノ、ジョーメテオ、スガノメダリスト、マイネルエルフにもチャンスはあるだろう。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
00年    AXa    Y    C
01年    B a   A c   BX
02年    -     AXa     d
03年    -     B       c
04年    -     -     CXb
05年    DYb   B     -
06年    BXa    Z    CYa
07年    -     -     C d
08年    -       c   DXb
(スローペース調整-15/-5)

 06年からヴィクトリアマイルを目指すステップレースとして、この時期の開催になった阪神牝馬S。チェレブリタ、レインダンス、サワヤカラスカル、オディール、ジョリーダンスの前走指数が高く、過去指数はアルティマトゥーレ、ウエスタンダンサーが上位だ。近走の上がりはヤマニンエマイユ、チェレブリタが切れる。常識的には距離に融通性のあるチェレブリタ、レインダンスを中心に取るべきかと思うが、今年はスタミナに良いものがある馬も多く、アルティマトゥーレやウエスタンダンサーなど逃げ、先行馬の前残りもありそう。ダート馬ながら高指数でオープンのレースを勝っているペプチドルビーも無視はできない。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
06年    AXa   DY    C
07年    DZb   C     AXa
08年    -      Xa    Yb

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2009年4月 7日 (火)

第460回ナビグラフで見る回顧51ダービー卿CT、大阪杯

200904050910
200904050611
200904040912

 向正面をピンクのカーテンがあでやかに、ゆらゆらと広がって、中山の桜は、満開だった。桜のスクリーンに映し出されるようにサラブレッドが走り抜ける様は、絵に描いたような、えも言われぬ美しさに思える。馬券に夢中になって、負けが込んでいても、その一葉の絵錦に心が和む。
 土曜日はそこそこにおいしい配当にもありつけて、日曜日は気持ちも資金も余裕があったはずなのに、負けてしまった。最近は競馬場内にもATMが設置されている。中山の場合は1階の30番柱付近に4、5台が用意されている。かねがね、「際限なく使ってしまいそうで怖い。できれば利用しないですむようにいたい」と思っていたが、ついにこの日は最終レースまで資金がもたず、慌てて引き出す羽目になってしまった。便利は便利だが、結果的にはさらにマイナスをふくらませるだけだった。
 大阪杯はディープスカイとドリームジャーニーの叩き合いになって、ドリームジャーニーがわずかに前に出たところがゴール。結局2キロの重量差が勝負を分けることになったのではないか。ドリームジャーニーは1頭だけ、前走の上がり指数が抜けていて、断然の高さを示していたから、勝ち負けになるとは思っていたが、その脚を使えるほどスローペースの展開にはならないと思って、重視はしなかったことが失敗だった。
 私が軸にとったのは先行力があるアドマイヤフジだった。終始2番手を進み、直線いったんは先頭に立ったが、ディープスカイとドリームジャーニーにあっさりと交わされてしまった。それでもゴール前までは3着に粘っていたものの、それもわずかにカワカミプリンセスに交わされての4着。馬券にはならなかった。
 続く中山のダービー卿CTは4歳馬レッツゴーキリシマに期待をしてみたが、どうしたことか直線は全く伸びずに大敗。勝ったのは1番人気の4歳馬タケミカヅチ。そして、最後まで悩んだ末、レッツゴーキリシマの対抗に取った4歳マイネルファルケが2着。どうしてと思うが、流れが悪いときは、悩んで考えて、それで結果的に違う方を選んでしまうものだし、うーんと悩んで最後に切った馬が、なぜだかやってくる。
 今週は、阪神コースの内ラチが荒れてきたせいか、芝のレースは外から伸びる馬が目についた。土曜日の最終レースはランク馬同士の決着で3連単は96万馬券だったが、上がり指数が良かったリーベストラウムが後方一気の脚で勝った。
 日曜日は最後まで流れに乗りきれないままに投了。桜並木を見上げながら、オケラ街道を行く。西船橋についてもまだ日差しが明るく、いつの間にか日が長くなっていることに気がつく。

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2009年4月 2日 (木)

第459回荒れるダービー卿

 中山の重賞・ダービー卿CTは芝のマイル戦。ハンデ戦になった02年以降、荒れる傾向が続いている。馬単が発売されるようになったのは03年からだが、以来6年連続で万馬券の決着。3連単も発売以来4年で100万超馬券が2度、他の2年も40万以上の配当だ。トップハンデ馬は05年のダイワメジャーが勝っただけで、他の年は2着もない。また1番人気馬は3着が1度あるだけで連対もできない。
 今年のトップハンデは58キロのサイレントプライド、マイネルレーニアが担うことになったが、近走の成績や指数からは少し狙いにくい馬たちで、今年も波乱の状況に変わりはないだろう。

(ダービー卿CT)
       1着    2着    3着
02年    B b   -      Xb
03年    D     -      Ya
04年    -     -       d
05年     Z      b   -
06年      d   -      Y
07年    C d   -     -
08年      c   -     -

 指数の上位馬たちも苦戦が続く。比較的良さそうなのは7年の内で5年で連対している平均指数の上位abcd馬で、今年はキャプテンベガ、マイネルスケルツィ、マヤノツルギ、リザーブカードなどが平均指数の上位馬。ただ4頭は同じ指数で並んでおり、他の馬も差はない。しかも、いかにもハンデ戦らしく、平均指数上位馬の相手は、ほとんどが指数のランク外の馬たちだ。
 例年、ハンデに恵まれる4歳馬の活躍が目立つレースで、昨年こそ馬券に絡めなかったものの、それまでは毎年4歳馬が連対している。今年もハンデの楽な4歳馬を中心に取りたいと考えている。
 4歳馬で有力なのは、近走指数上位のレッツゴーキリシマ。上がりの脚がないのは気になるが、逃げるのがマイネルレーニアなら、ここは追走も楽なはずで、先行してしぶとく粘りきれるのではないか。近走は重賞戦線で4、3着に好走しており、その実績を考えれば、ハンデ55キロは恵まれたといえそう。
 他の4歳馬では上がりの脚があるマイネルファルケとドリームシグナル、ショウナンアルバに注意。中でも距離が合いそうなのは前走、準オープンのマイルを勝ったばかりのマイネルファルケだろう。古馬重賞は初挑戦の身だが、十分に戦えるだけの上がりの脚がある。恵量ハンデでトウショウヴォイス、キャプテンベガ、レオマイスターなども上がりの脚の目立つ馬たちだ。

 大阪杯には昨年のダービー馬ディープスカイが出走する。もちろん1番人気だろう。過去10年、1番人気馬は7勝、8連対中。スピード指数のランク馬もXYZ馬が10年のうち9年で連対しており、平均指数の上位馬も8年間で連対している。大阪杯は比較的堅いレースに見える。

(大阪杯)  1着    2着    3着
99年    AYa    Z    DXb
00年    AYa   -     C
01年    -       d     d
02年    -      Xb    Za
03年    -     AYa   BXa
04年    -      Z    A c
05年    BYd   A       b
06年     Ya   A d    Xa
07年    -     DY      c
08年    A     BYb   -

 今年はアドマイヤフジ、ドリームジャーニー、マツリダゴッホがXYZ馬で、平均指数の上位馬がディープスカイだ。さらに前走指数はサンライズマックス、ヴィクトリー、カワカミプリンセスが高い。有力といえそうなのは上記の7頭だろう。
 今年はディープスカイが断然の人気を背負うと思うが、それほどの信頼はおけないのではないか。ディープスカイの能力にケチを付けるつもりはないが、比較的差し脚に懸けるタイプの馬だけに、直線の叩き合いになったとき、ただ1頭、休み明けで59キロを背負うのは苦しいし、上がりの脚が格段に良いわけでもない。
 上がりの脚はドリームジャーニーだが、このレースが超スローペースになるとも思えない。大阪杯は例年、先行力をいかして4角で5番手以内につけた馬たちが活躍するレースで、ここは平均以上のペースで、上がりの脚がしっかりしている馬を連軸に取るべきだろう。
 ディープスカイが勝てばそれはそれで、能力の高さに感服するしかないが、このレースだからこそ、あえてヴィクトリー、サンライズマックス、アドマイヤフジ、カワカミプリンセスなどに期待したいと思っている。

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