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2010年5月27日 (木)

第577回グッドラック・ダービー

 皐月賞を制した5連勝のヴィクトワールピサ、4戦4勝のペルーサ、NHKマイルカップをレコード勝ちしたダノンシャンティ、2歳チャンピオンのローズキングダムなど、今年のダービーは好メンバーがそろった。それぞれの指数も水準以上で、世代の能力の高さも示している。当然、すばらしいレースが期待できるはずで、ファンならずとも必見のレースだ。過去10年、ダービーの勝ち馬はすべて3番人気以内に支持された馬だった。今年人気に支持されそうなのはヴィクトワールピサ、ペルーサ、ダノンシャンティなどだろう。とするなら、指数の高さもあり、上がりの脚も切れるヴィクトワールピサからというのが本筋なのだろうか。
 過去10年、ダービーの連対馬は、前走指数で上位の2頭A、B馬を中心に、前走指数の上位馬が強い傾向がはっきり見える。最も高い指数のあるX馬も加えると、最近の10年すべての年で指数上位馬が連対している。またアグネスフライトが勝った00年以外、勝ち馬はすべて指数の高い馬たちが占めており、指数で上位に評価されることは、ダービー馬の条件ともいえそう。

(ダービー) 1着    2着    3着
00年    -     AXc     a
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
(スローペース調整-15/-5)

 今年はNHKマイルカップをレコードタイムで勝ったダノンシャンティを筆頭に、同レース3着のリルダヴァル、皐月賞を勝ったヴィクトワールピサ、2着のヒルノダムール、3着エイシンフラッシュ、4着ローズキングダムなどが指数差なく続く。他ではゲシュタルト、レーヴドリアン、ペルーサ、アリゼオも指数上位のランク馬たちだ。
 ダービーは2400という距離もあって、スローペースになりがちだが、スローペースでの上がりの脚だけでは勝負にならない。昨年は不良馬場の影響もあってか、先行力のある馬たちが上位を占めたが、過去の上位馬の多くは「スローペースではないレースで上がり指数の高い馬」が中心を担っている。今年もその傾向に変わりがないとすると、連軸の中心はヴィクトワールピサなどの皐月賞組と、青葉賞組のペルーサなどが中心になりそうだ。
 皐月賞は1番人気のヴィクトワールピサが、直線狭い内ラチをこじ開けるように鋭く伸びて勝った。弥生賞、皐月賞と、世代の強豪を相手に3歳馬の王道を進んできての5連勝は価値が高いはずだし、指数の高さも水準以上にあり、基礎能力の高さはナンバー1だろう。武豊騎手の代役だった岩田騎手がこのダービーでも手綱を取ることなになったが、今年こそ念願のダービー騎手の栄誉を手にできるだろうか。しかし、昨年のダービーでは1番人気に支持されながらも大敗しており、個人的にはそのイメージが頭をよぎる。
 もう一頭を皐月賞組から選ぶならヒルノダムール。若葉S、皐月賞と、勝てないまでも続けて2着に好走しており、巻き返しがあるかもしれない。皐月賞では4角で不利もあったようで、それでも上がり指数はこの馬が最も高かった。スローペースの若駒Sでも、最も切れる脚を使って勝っており、上がりの脚中心に考えるならヒルノダムールからという狙いもある。広くて直線の長い東京コースは向くはずだ。
 皐月賞組を逆転できるのは絶好調・横山典騎手のペルーサだろう。デビュー以来負け知らずの4連勝。前走2400メートルの青葉賞を快勝しており、距離の不安もないし、差し脚も上位に評価できる。しかし、前走は多少相手に恵まれた印象がないわけではない。本当に強い相手にどこまでできるか。真価が問われる。
 前走指数の最も高いダノンシャンティは、ハイペースのマイル戦で示された指数の高さで、スローペースになりがちなダービーのペースに合わせられるかどうか。勝ったレースは1800メートルまでで、距離適性では少し不安。ただ、2走前の毎日杯ではスローペースでも切れる脚を示しており、ダービーを勝つ条件は十分に備えている。
 2歳チャンピオンのローズキングダムは、今年に入って2戦とも3着、4着止まり。惜しいレースが続くものの、まだ調子が上がってこなのか、本領発揮が待たれる。
 いずれにしても、今年は強くて人気になりそうな馬が何頭もいて、わくわくするようなレースが展開されるだろう。考えて、考えて、最後の最後は、応援したいと思う好きな馬から買うのが一番だというところに落ち着くのだろう。しかし、力が拮抗している分、強いと思われてる馬たちが力を出し切って、上位を独占するとはあまり考えにくいのではないか。むしろ逆に力を出し切れずに負けることも想像していた方がよいかもしれない。正直、どの馬が勝っても不思議ではない。特に2、3着は人気薄の馬たちの台頭も多く、要注意だ。グッド・ラック!!

 目黒記念は超スローペースで上がりの脚比べになりそうで、重ハンデ馬は買う気にならない。恵ハンデで上がりの脚があるのはコパノジングー、スマートステージ、トウショウデザートなど。距離が合うのはコパノジングーか。

(目黒記念) 1着    2着    3着
00年     Zb   -      Xa
01年     Zb   A a   -
02年    -     -     B
03年      c   -      Xa
04年    -     -      Ya
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -

 今年は京都競馬場で行われる金鯱賞。掲載した過去10年の傾向はあくまで中京競馬場でのもの。ランク馬、なかでも前走指数の上位馬が圧倒的に強いが、先行馬に有利な中京の傾向を反映しているはずで、あくまで参考に。先行力があって差し脚も使えるのはアーネストリーやアクシオン、ナムラクレセント、スマートギア、ホワイトピルグリム、タスカータソルテなど。

(金鯱賞)  1着    2着    3着
00年    A c   D     C d
01年    -       c   A
02年    AZb   AXa   -
03年    CXa    Zb   -
04年    DXa     d   -
05年    AXa   B b    Yc
06年    DZ    AYa   C c
07年    A b    Ya    X
08年    BZc   -     A
09年    CXa   C     -

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2010年5月25日 (火)

第576回ナビグラフで見る回顧109オークス、東海S

201005230511
201005230810

 今年のオークスは、直線半ばからアパパネとサンテミリオンの2頭が馬体を合わせて伸びてきて、ゴールまで死力を尽くしての叩き合いが続いた。長い写真判定の末、アパパネとサンテミリオンが1着同着、優勝を分けあうことになった。

 1着同着はG1史上初の出来事だったが、関係者もそういう事態は想定していなかったのだろう。優勝カップや優勝のレイなども、ひとつしか用意されてなかったようで、レース後の表彰式は個別に2度行われた。司会をつとめた長岡アナウンサーも優勝騎手の横山騎手を紹介し忘れたりするほど、バタバタとして慌ただしかった。しかし、多少の手違いやまちがいもご愛嬌、かえってほほえましく思えた。ゲストの蒼井優さんと蝦名騎手と横山騎手の笑顔の3ショットも、普段の競馬場にはないほのぼのとしたものにみえ、写真を撮りたくなるほど良かった。それもこれも、優勝劣敗の勝負の世界にあって、優勝を分け合うという希な出来事がもたらした空気感なのだろう。

 レース後、競走成績が張り出される1階の壁の前に列ができていた。何の列かと思ったら、同着になった決勝写真が張り出されていて、それを携帯のカメラで写すための列のようだったし、うちのカミさんも、同着が表示されたターフビジョンの結果表示を携帯で写していた。私だけでなく、この日、東京競馬場にいる誰もが、この歴史的な出来事に立ち会えたこと、現場で体感できたことをうれしく感じてたのだろう。その気持ちを写真という形に残したかったのかもしれない。競馬にはこういう楽しみもあるのだと、少し感慨深かった。

 私はショウリュウムーンからの1、2着流しの3連単馬券を買った。ショウリュウムーンは終始3番手で先行したものの、直線に向くとバタッと止まってしまった。スローペースで前残りの展開だったから、そこで伸びなかったのは、雨でゆるんだ馬場が合わなかったのか、息ができていなかったのか、距離がもたなかったのか。いずれにしても結果は17着と大敗だった。

 勝ったアパパネとサンテミリオンの指数は、スローペースのため、全体としては低調なものだったが、上がり指数は高く、今後に期待をつなげるものになった。

 東海Sは4歳馬のシルクメビウスが中段から1頭だけ全く違う脚色で伸びてきて差し切り勝ち。2着は逃げ残った4歳馬トランセンドだった。シルクメビウスはジャパンカップ2着の実績馬。今年の4歳世代はダート戦線で層が厚く、しかも強い。

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2010年5月20日 (木)

第575回オークスは混戦

 今週はオークス、来週はダービー。初夏の緑の輝きとともに、競馬はいよいよ佳境を迎える。今週のオークスは3歳牝馬の女王を決めるレースだ。
 過去10年の傾向を見ると、桜花賞で上位を占めた馬たちを中心に、前走指数の高い馬が有力。指数上ランク外の馬の連対も多いが、オークスそのものがスローペース必至の2400メートル戦であり、指数は低くても近走スローペースで好走してきた馬たちが活躍することがあることを示している。1番人気馬は10年で3勝、4連対止まりで、波乱を意識したくなるレースだ。

(オークス) 1着        2着        3着
00年    B b   A     -
01年    -      Y    C a
02年    -     -      C b
03年    A b   -     -
04年     Zd   DXa    Z
05年        A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
(スローペース調整-20/-10)

 今年は桜花賞を勝ったアパパネを最上位に、桜花賞上位のオウケンサクラ、エーシンリターンズ、ショウリュウムーンなどが前走指数の上位馬たち。他にプリンセスメモリー、アグネスワルツ、アニメイトバイオ、アプリコットフィズは過去の指数で上位にあげられる。ただし、前走指数の最上位アパパネを含めて、他のランク外の馬も指数上は全く差がなく、まれにみる大混戦と考えた方がよい。ナビグラフでも中心にぎゅっと固まっている印象で、抜けた馬はいないように見える。
 加えて、今年の3歳牝馬世代は、例年より少しレベルも落ちるようで、指数が高いといっても信頼性は低いと思うし、まして、指数上に差がなく大混戦となれば、思い切った狙いも必要になるのではないか。
 もちろん混戦のオークスとはいっても、同世代の戦いだけに、近走、大敗続きでは苦しいし、連軸は一応、桜花賞組から取るのがセオリーだろう。
 オークスは2400メートルという距離からしても、例年、スローペースが基本で上がりの脚比べになる。過去の連対馬も中段からの差し馬が多く、切れる脚があれば後方一気でも届くが、スローペースといっても、逃げ馬が残ったことはない。
 今年はコスモネモシン、タガノエリザベート、シンメイフジ、モーニングフェイスなどの上がりが鋭く、オウケンサクラ、アパパネ、ショウリュウムーン、アニメイトバイオ、サンテミリオンなどがこれに続く。
 オークスは何よりもまず距離適性が問われるレースだと思うが、今年2400の距離経験があるのはモーニングフェイスだけで他の馬は初めての距離だ。桜花賞は阪神のマイル戦で、距離からはカテゴリーの全く違うレースだけに、2400の距離適性は測りにくいが、豊かなスタミナを測るなら、阪神の外回りの長い直線でしっかりとした上がりの脚を示したかどうかが基準になってくれるのではないか。
 桜花賞でもっとも上がりの脚が良かったのは、シンメイフジ、ショウリュウムーン、ギンザボナンザで、3頭の上がり指数はほとんど差がない。
 私の注目はショウリュウムーンだ。桜花賞では直線、内ラチで詰まったまま、直線半ばでようやく内ラチから外に持ち出し、追ったのは最後の100メートルだけ。それでも上位に評価される上がりを示し、4着に押し上げたのは能力の証だろう。桜花賞はアパパネが人気に応えて勝ったが、直線がスムーズならショウリュウムーンが勝っていてもおかしくはなかったと思えたし、その前のチューリップ賞ではショウリュウムーンが前を行くアパパネを差しきって勝った。唯一アパパネが負けた相手がショウリュウムーンだったわけで、もし桜花賞もショウリュウムーンが勝っていたら、まちがいなくオークスでは1番人気になっただろう。少なくとも最後の脚はアパパネより切れるはずだし、広い東京で、距離が伸びてさらに良いのはショウリュウムーンではないか。

 東海Sは中京競馬場の改修で、今年は京都を舞台に行われるが、距離もダート2300から1900メートルに変更になった。指数上位はマコトスパルビエロ、ダイショウジェット、フサイチセブン、ナニハトモアレ、シルクメビウス、トランセンド、ボランタスなど。武幸四郎のコロナグラフが逃げるようなら、それほどハイペースもなく、先行力のある馬たちに展開は向くはずで、マコトスパルビエロ、ダイショウジェット、フサイチセブンなどの指数上位馬が中心だろう。

(東海S)  1着        2着        3着
00年    BXb   AYc     d
01年    BYb   C c   -
02年    AXa   -      -
03年    地     AYb   B c
04年    -     AYa   D
05年        -     DYc   BXa
06年    D     -     -
07年    DX      b   C a
08年    -     -     -
09年    CYb    Zd     d

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2010年5月18日 (火)

第574回ナビグラフで見る回顧108ヴィクトリアマイル、京王杯スプリングC

201005160511
201005150511

 ゴール前、ヒカルアマランサスが体ひとつ抜けだした。「やられた」と思ったが、外からブエナビスタがぐっと伸び、わずかに届いたように見えた。私はブエナビスタから1着流しの3連単馬券しか買っていなかったから、一瞬ひやりとしたが、最後は地力の違いを感じさせるようなブエナビスタのクビ差の勝利だった。
 馬場状態を考えるとペースは少し遅かったはずで、ヒカルアラマンサスが2着に残ったように、もう少し先行馬が残っても良かったはずだが、他の馬たちでは力が足りずに残りきれなかったということなのだろう。いまのところブエナビスタと他の馬たちとの差は歴然としているというべきだろう。
 ナビグラフを見ると、勝ったブエナビスタはもちろんのこと、2着のヒカルアマランサス、3着のニシノブルームーンも、上がり指数の上位馬だった。コイウタが勝った07年を除けば、連軸馬は「上がりの脚がある馬」という傾向を、今年も引き継ぐことになったといえそうだ。
 もう一頭、人気になったレッドディザイアは、直線、ブエナビスタに体を合わせるように追い込んできたが、ゴール前は脚が切れなかった。ナビグラフを見る限り、レッドディザイアの上がり指数はそれほど評価が高くなかっただけに、もう少し前で積極的なレースをした方が良かったのかもしれない。結果は差のない4着だったが、休み明けでまだ本調子ではなかったようだし、距離も合わなかったのだろう。まずまずの内容だったのではないか。
 それにしても、2着ヒカルアマランサスは8番人気、3着ニシノブルームーンは11番人気とが意外と低評価だったようで、ブエナビスタが勝っても3連単は8万5770円と好配当になった。

 京王杯スプリングCは先行馬が頑張ったレースだった。2番手でレースを進めたサンクスノートが馬場状態の良さもあって、1分19秒8のレコードタイムで勝った。2着は6番手から差し脚を伸ばしたマルカフェニックス、逃げたアーバニティが3着に残った。ナビグラフを見ても、上位3頭はともに右下の逃げ先行馬のエリアに固まっている。芝の短距離戦では、馬場状態が良く、ペースが少しスローになると、圧倒的に先行馬が有利になるということを絵に描いたようなレースだった。
 例年、1番人気馬が苦戦の傾向のあるレースだったが、今年も1番人気のエーシンフォワードは直線、3番手で坂を上がってきたがものの、粘りきれず4着に下がってしまった。勝ったサンクスノートは10番人気で3連単は41万6260円と荒れた。

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2010年5月13日 (木)

第573回ブエナVSディザイア

 06年に新設された古馬の牝馬限定G1ヴィクトリアマイルは今年で5年目。昨年はウオッカが7馬身差で圧勝、その前の年もウオッカが2着しており、過去4回のうち2年はウオッカがらみだった。その点では、傾向といえるようなものもまだ見えにくい。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
06年     Xd   B c     d
07年    -     -     -
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬はブエナビスタ、レッドディザイア、ワンカラット、ブラボーデイジー、ムードインディゴ、ニシノブルームーン、アルコセニョーラ、ブロードストリートなど。ウェディングフジコ、アイアムカミノマゴ、ミクロコスモスなども指数上に差はないメンバーだ。
 注目はブエナビスタとレッドディザイアの4歳馬2頭だろう。桜花賞、オークスを勝ったブエナビスタに、秋華賞ではレッドディザイアが巻き返して勝利を手にした。その後、レッドディザイアはジャパンカップで3着、ブエナビスタは有馬記念で2着に食い込むなど、古馬のG1戦線でも十分に戦えることを証明してきた。今年の春には、そろってUAEのドバイに遠征して、評価も高い結果を残してきた。指数上も高く安定したレベルにあって、まさに4歳牝馬として、名実ともにナンバーワンを分け合う存在になっている。
 指数の高さで2頭に続くのが、ブラボーデイジー、ワンカラットなどだが、指数上はそれほど差がないとはいえ、戦ってきたレースのレベルを考えると、ブエナビスタとレッドディザイアの2強には少し差があるように思える。また、他の4歳馬とはすでに決着がついており、その後に大きく成長したことを伺わせる馬も見えない。
 結局、ブエナビスタとレッドディザイアの「どちらにマイルの距離適性があるか」が軸馬の選定基準になりそうだ。過去の実績からは、マイル戦(4000)のブエナビスタと、マイル戦(1100)のレッドディザイアなら、ブエナビスタに距離適性が高いと見るべきだろう。
 また、過去このレースの勝ち馬はすべて、上がりタイムが33秒台の馬たちばかりだった。この時期は馬場状態も良く、ペースがゆるみがちな牝馬限定戦の結果のことだと思うが、この上がりの脚の絶対的スピードの点からも、ブエナビスタの方に分があるのではないか。
 他に上がりの脚で評価が高いのは、ウェディングフジコ、ラドラーダ、ブロードストリート、シセイカグヤ、ムードインディゴなど。ペース次第で2強に割って入る可能性もあるだろう。

 京王杯スプリングCは1番人気馬が苦戦の傾向のある。だからといって大波乱の高配当になるわけではない。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高く、今年はエーシンフォワード、サンカルロ、マルカフェニックス、スズカコーズウェイ、テイエムアタックが平均指数上位馬に該当する。
 例年、上がりの脚がある馬たちが活躍する傾向も強く、エーシンフォワード、テイエムアタック、タケミカヅチ、グッドキララ、デリキットピースなどに展開は向きそうだ。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
00年    -      Xa   D
01年    DZd   D      Xa
02年    -     -     A
03年    -     A      Yb
04年      d    Xb   外
05年      b   -      Xa
06年    C c    Xb   BYa
07年     Zb   -     -
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C

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2010年5月11日 (火)

第572回ナビグラフで見る回顧107NHKマイルC、京都新聞杯、新潟大賞典

201005090511
201005080810
201005080411

 おだやかに晴れた日曜日だった。指定席からコースを見下ろすと、鮮やかな緑のカーペットが一分の隙間もなく、一面に広がっている。春の日差しをうけ、生命力にあふれた芝の輝きに、しばらく心をうばわれる。東京競馬場は今の季節が一番美しい。

 NHKマイルカップは、まれに見る好レースだった。ハイペースで逃げたエーシンダックマンを3番手で追走したサンライズプリンスが直線半ばでトップに立つ。中段から脚を使って伸びてきたダイワバーバリアン、リルダヴァルがサンライズプリンスをとらえて交わしにかかるところ、大外をついてダノンシャンティが一気に伸びて、ゴールでは2馬身近い差を付けて勝利を手にした。
 ナビグラフ的には、上がりの良い馬たちのレースだったようで、近走、スローペースのレースであったとしても、上がり指数で+10以上だった馬が1、2、3着を占める結果になった。

 例年、NHKマイルCの勝ち馬の指数は90前後が標準的だが、ダノンシャンティの指数は98というレベルの高いものになった。結果としてレコードタイムというおまけもついてきたが、ハイペースに助けられた面はあったとしても、堂々とした価値のある内容でもあったといえそうだ。

 ハイペースをものともせず、他の先行馬たちもそこそこに粘って、例年以上の高指数を示している。上位4着までは、先の皐月賞を勝ったヴィクトワールピサの指数を凌駕しており、今年の3歳牡馬世代の能力は相当に高いのではないか。ダノンシャンティ、ヴィクトワールピサ、ペルーサなどを中心に、他の馬たちもそれほどに差はないことを考えると、今年のダービーはすごく面白くなりそうな気がする。

 私はサンライズプリンスを軸に買ったが、ハイペースに飲み込まれたことと、上がりの脚で上位馬と差があったことは紛れもないことで、敗因もはっきりしており、納得できる結果だった。それでもよく4着に粘った。指数も93の高さがあるなら、もう少しペースがゆるんで前残りの展開のレースで、勝機も見えてくるのではないかと、思ってる。

 同じく3歳の重賞、京都新聞杯はスロー気味のレースで、先行馬たちの前残りのレースになった。5番手を進んだゲシュタルトが、前を行くコスモファントムをゴール前で差し切って勝ったが、スローペースの割には上がり指数に伸びもなく、指数そのものも平凡だった。ナビグラフでも、明らかに先行馬たちのレースだった。

 新潟大賞典は難解なハンデ戦だったが、直線の長い新潟外回りコースで、上がりの脚があるゴールデンダリアが快勝した。2着のセイクリッドバレーも上がり指数の上位馬で、3着のニホンピロレガーロともども、上位は最後方から伸びた馬たちだった。例年通り、今年も荒れるのではないかと思っていたが、結果的には2、3、6番人気の順で、3連単の配当も2万7010円と堅い決着だった。

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2010年5月 6日 (木)

第571回高配当が続くNHKマイルC

 昨年のNHKマイルカップは3連単で238万、一昨年は11万、その前の年は驚きの973万馬券だった。NHKマイルカップは毎年、波乱の連続で高配当が続いている。
 3歳のG1戦だけに、過去の傾向からも指数上位馬が有力だが、他の3歳G1と比べると、ランク外の馬たちが上位を占める割合が高いようにみえる。指数上は前走指数の高いABCD馬と平均指数の上位abcd馬が連軸の中心になるが、このところ指数のランク外で10番人気以下の人気薄の馬が高配当をもたらしており、要注意だ。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
00年      c   CY    AYc
01年    AYa   -     D
02年    DZ     Zd   BXa
03年    -     -     Cd
04年     Xa   BY    AYd
05年    AXa   B b   CXb
06年    -     D a   -
07年    -     AXc   -
08年    A a   B     -
09年    -     -     -
(スローペース調整-10/0)

 今年の前走指数はリルダヴァル、サンライズプリンス、エーシンダックマン、ダイワバーバリアンなどが上位で、他にエーシンホワイティ、ガルボ、コスモセンサー、トシギャングスターなどが過去指数や平均指数でピックアップされる。
 NHKマイルカップでは、これまで逃げ切り勝ちはないものの、昨年は先行馬同士の決着だったし、その前の年は追い込み馬同士決着。他の年を見ても、先行馬の差し切りや粘り見込みを基本としながらも、差し馬や追い込み馬も多数も活躍しており、まさに「マイルに展開なし」の格言を思い出させるようなレースが多い。昨年の私にように、上がりの脚ばかりに目を奪われていると、今年も足下をすくわれるかもしれない。
 たた今年は、先行馬にも、上がりの脚がある馬にも、そこそこ逸材がそろったのではないか。
 上がりの脚がある馬たちのりなかでは、毎日杯の勝ち馬ダノンシャンティ、皐月賞6着のリルダヴァル、ニュージーランドTの勝ち馬サンライズプリンス、弥生賞2着のエイシンアポロンなどが有力だろう。
 なかでも上がり最速は毎日杯の勝ち馬ダノンシャンティだ。共同通信杯で東京コースも経験しており、その上がりの脚は東京コースでこそ生きる。問題はこれまでスローペースしか経験がないことくらいだろう。ここではマイルのペースに対応できるかが問われる。ダノンシャンティに続くのが、ニュージーランドTの勝ち馬サンライズプリンスだ。上がりの脚がしっかりとしている上に、先行力もあり、前走のニュージーランドTは、向正面からぐんぐん脚を伸ばして早々に先行集団にとりつき、直線も楽々と押し切る強い内容で、マイルの適性も高いだろう。底力もありそうで、マイルの経験を重視するならサンライズプリンスから買いたい。
 他では、皐月賞で6着だったリルダヴァルや、皐月賞を大敗したエイシンアポロン、ニュージーランドT2着のダイワバーバリアンなどの巻き返しも気にかかるところだ。
 逃げ、先行馬では前走、橘Sを逃げ切って勝ったエーシンダックマンに注目したい。過去、近走マイル以下のレースしか使っていない馬は、昨年3着にはいったグランプリエンゼルが最上位で、苦戦は当然のように思われるし、人気もないだろう。しかし、他に逃げるのはコスモセンサーくらいで、前走のように平均ペースでの逃げができるなら、案外、マイルも保つかもしれない。波乱を意識するなら、この逃げ馬から馬券を組み立ててみる手もあるかもしれない。

 京都の3歳重賞・京都新聞杯は、レーヴドリアン、コスモファントム、ゲシュタルト、マコトヴォイジャー、メイショウウズシオなどが今年の指数上位馬だが、指数上、他の馬たちとは少し差があり、抜けたように見えるレベルだ。例年、平均指数の上位馬が連軸の中心で、この点からも上記の馬たちが有力馬といえそう。指数の低い馬のなかでは、スローペースで切れる脚を使って2000、2400と連勝中のネオポラリスに注目。ここでも勝つ力は十分にあるだろう。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
03年    A c   -     -
04年     Z    CYa   -
05年    -       d   AXa
06年     Yd    Xa   A c
07年    BYb   B c   -
08年    -     A b   -
09年    AXa   D       d
(スローペース調整-15/-5)

 新潟大賞典は難解なハンデ戦。3連単の配当は最低で10万円。104万という配当もででいる。今年はトップハンデといっても56キロ止まりだが、そのトップハンデ馬が5頭もいる。それほどに、差のないメンバーのレースという訳で、今年も波乱含みに間違いないだろう。直線の長い新潟外回りコースで、例年、後方からの追い込み馬や、差し馬が活躍しており、ゴールデンダリア、サンレイジャスパー、トリビュートソング、チョウカイファイト、シャインモーメントなどに展開が向きそう。先行馬ではアグネススターチ、マイネルシュピールの粘りを評価したい。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
02年    D c    Ya    Xb
03年     Xb   -       d
04年    A b   B     -
05年    A c    Xa   B
06年    -     CYb   -
07年      c   -     -
08年    -     C     -
09年    D     -     B c

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2010年5月 4日 (火)

第570回ナビグラフで見る回顧106天皇賞(春)・青葉賞

201005020810
201005010511

 今年、天皇賞の1番人気は4歳馬のフォゲッタブル、2番人気が6歳馬ジャガーメイル、3番人気が4歳馬ジャミールだった。ただ1頭のG1馬で、昨年の天皇賞の覇者・マイネルキッツは何が嫌われたのだろう。前走の日経賞も勝っており、私はもっと人気になると思っていたが、実際は4番人気止まりだった。ナビグラフを見ても、マイネルキッツはいわゆるチャンピオンエリアにあって、私の中では同馬を軸馬に取ることにあまり迷いはなかった。

 外枠を引いたからだろう。松岡騎手のマイネルキッツは終始2番手でレースを進め、最後の直線で早めに先頭に立つと、そのまま押し切るように見えた。しかし、外から猛然と追い込んできたジャガーメイルに、ゴール前で差しきられて2着に負けた。3着は人気薄の4歳馬メイショウドンタクがからくも残って、3連単は91万1660円もついた。

 ただ、4コーナーの手前でトーセンクラウンが、前の馬に乗りかかるようにして大きく外によれたために、後続馬たちは大きな不利を受けることになって、能力を出し切れなかった馬もあった。競馬ブック誌の各騎手のコメントによると、「その不利が大きかった」という発言が多くあった。競馬にトラブルはつきものだから仕方ないだろう。

 しかし、その不利がなかったとして、果たして後方の馬が前を行く2頭、ジャガーメイルとマイネルキッツをとらえられただろうか。もともとスローペースで流れているレースだ。前の馬たちはかなり楽にレースを進めており、直線も余裕があった。勝ったジャガーメイルの上がりの脚が33秒7、終始先行してレースを進めた2着のマイネルキッツでさえ34秒2だったことを考えたら、後方からさらに切れる脚を使って追い込むなんてことは、ほとんど無理だったのではないか。加えて、過去の天皇賞の上位馬は4コーナーで10番手以内の馬たちだったことを見ても、4コーナーで後方にいた馬たちに、トラブルがあってもなくても、すでに勝ち目はなかったのではないか。

 それにつけても、そんなトラブルがあったこともあってか、マイネルキッツの松岡騎手の判断や騎乗がすごく良かったように思えてくる。そして早めに先行集団にとりついて勝ったジャガーメイルのウィリアムズ騎手も、人気薄で3着に残った武幸四郎騎手にも、もちろん拍手を送りたい。

 ダービートライアルの青葉賞は、断然人気のペルーサが圧勝した。2着にトゥザグローリー、3着は追い込んだハートビートソングだったが、3連単はなんと1880円という堅い決着になった。
 ペルーサはこれで負け知らずの4連勝でダービーに向かう。ヴィクトワールピサとはまだ少し指数差があるが、ここで東京の2400を経験できたことは、指数差を埋めるに十分な経験の差になるのかもしれない。

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