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2010年5月20日 (木)

第575回オークスは混戦

 今週はオークス、来週はダービー。初夏の緑の輝きとともに、競馬はいよいよ佳境を迎える。今週のオークスは3歳牝馬の女王を決めるレースだ。
 過去10年の傾向を見ると、桜花賞で上位を占めた馬たちを中心に、前走指数の高い馬が有力。指数上ランク外の馬の連対も多いが、オークスそのものがスローペース必至の2400メートル戦であり、指数は低くても近走スローペースで好走してきた馬たちが活躍することがあることを示している。1番人気馬は10年で3勝、4連対止まりで、波乱を意識したくなるレースだ。

(オークス) 1着        2着        3着
00年    B b   A     -
01年    -      Y    C a
02年    -     -      C b
03年    A b   -     -
04年     Zd   DXa    Z
05年        A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
(スローペース調整-20/-10)

 今年は桜花賞を勝ったアパパネを最上位に、桜花賞上位のオウケンサクラ、エーシンリターンズ、ショウリュウムーンなどが前走指数の上位馬たち。他にプリンセスメモリー、アグネスワルツ、アニメイトバイオ、アプリコットフィズは過去の指数で上位にあげられる。ただし、前走指数の最上位アパパネを含めて、他のランク外の馬も指数上は全く差がなく、まれにみる大混戦と考えた方がよい。ナビグラフでも中心にぎゅっと固まっている印象で、抜けた馬はいないように見える。
 加えて、今年の3歳牝馬世代は、例年より少しレベルも落ちるようで、指数が高いといっても信頼性は低いと思うし、まして、指数上に差がなく大混戦となれば、思い切った狙いも必要になるのではないか。
 もちろん混戦のオークスとはいっても、同世代の戦いだけに、近走、大敗続きでは苦しいし、連軸は一応、桜花賞組から取るのがセオリーだろう。
 オークスは2400メートルという距離からしても、例年、スローペースが基本で上がりの脚比べになる。過去の連対馬も中段からの差し馬が多く、切れる脚があれば後方一気でも届くが、スローペースといっても、逃げ馬が残ったことはない。
 今年はコスモネモシン、タガノエリザベート、シンメイフジ、モーニングフェイスなどの上がりが鋭く、オウケンサクラ、アパパネ、ショウリュウムーン、アニメイトバイオ、サンテミリオンなどがこれに続く。
 オークスは何よりもまず距離適性が問われるレースだと思うが、今年2400の距離経験があるのはモーニングフェイスだけで他の馬は初めての距離だ。桜花賞は阪神のマイル戦で、距離からはカテゴリーの全く違うレースだけに、2400の距離適性は測りにくいが、豊かなスタミナを測るなら、阪神の外回りの長い直線でしっかりとした上がりの脚を示したかどうかが基準になってくれるのではないか。
 桜花賞でもっとも上がりの脚が良かったのは、シンメイフジ、ショウリュウムーン、ギンザボナンザで、3頭の上がり指数はほとんど差がない。
 私の注目はショウリュウムーンだ。桜花賞では直線、内ラチで詰まったまま、直線半ばでようやく内ラチから外に持ち出し、追ったのは最後の100メートルだけ。それでも上位に評価される上がりを示し、4着に押し上げたのは能力の証だろう。桜花賞はアパパネが人気に応えて勝ったが、直線がスムーズならショウリュウムーンが勝っていてもおかしくはなかったと思えたし、その前のチューリップ賞ではショウリュウムーンが前を行くアパパネを差しきって勝った。唯一アパパネが負けた相手がショウリュウムーンだったわけで、もし桜花賞もショウリュウムーンが勝っていたら、まちがいなくオークスでは1番人気になっただろう。少なくとも最後の脚はアパパネより切れるはずだし、広い東京で、距離が伸びてさらに良いのはショウリュウムーンではないか。

 東海Sは中京競馬場の改修で、今年は京都を舞台に行われるが、距離もダート2300から1900メートルに変更になった。指数上位はマコトスパルビエロ、ダイショウジェット、フサイチセブン、ナニハトモアレ、シルクメビウス、トランセンド、ボランタスなど。武幸四郎のコロナグラフが逃げるようなら、それほどハイペースもなく、先行力のある馬たちに展開は向くはずで、マコトスパルビエロ、ダイショウジェット、フサイチセブンなどの指数上位馬が中心だろう。

(東海S)  1着        2着        3着
00年    BXb   AYc     d
01年    BYb   C c   -
02年    AXa   -      -
03年    地     AYb   B c
04年    -     AYa   D
05年        -     DYc   BXa
06年    D     -     -
07年    DX      b   C a
08年    -     -     -
09年    CYb    Zd     d

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コメント

オークスの予想大変興味深く拝見しました。桜花賞で後方から脚を伸ばしたシンメイフジ、ギンザボナンザの2頭は人気がありませんが恐い存在だと思います。2頭とも、岩田騎手、池添騎手が直接乗って調教しています。特に池添騎手は美浦まで出向いています。指数上の差異はなく、調子、展開が鍵になると思います。調教の内容がよかったのは、この2頭とアパパネで、他の有力馬は、それぞれ調教内容に不安があるように思います。スローペース直線の追い比べの展開は、まず間違いなく、調子のよい上がりの脚のある馬が上位に来るのではないかと思います。

投稿: エトワール | 2010年5月23日 (日) 07時50分

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