第653回開幕週は先行馬に注目
今週の中山記念に、ブエナビスタを抑えて昨年末の有馬記念を勝ったヴィクトワールピサが出走してくる。昨年の最優秀3歳牡馬に輝いたが、強い現4歳世代のなかでもナンバーワンに評価されたわけで、このレースでも大きな注目を集める。
中山記念は例年、前走指数や平均指数、過去指数などに、全体として指数ランク馬の連対率が高い。今年は平均指数でキョウエイストーム、ヴィクトワールピサ、トーセンキャプテン、リーチザクラウンなどが上位で、他に前走指数などでリルダヴァル、キャプテントゥーレ、トーセンクラウンなどがピックアップされる。
(中山記念) 1着 2着 3着
01年 C a A DZa
02年 D - Zc
03年 B - -
04年 - Yb Xa
05年 Xa - -
06年 Yc B a -
07年 c A d C a
08年 CZa C -
09年 Xc Xd A b
10年 d - -
何といっても注目は有馬記念を勝ったヴィクトワールピサだ。有馬記念の指数はスローペースのために高くはないが、先々週、有馬記念で3着のトゥザグローリーが京都記念を圧勝したことを比較の材料とすると、ヴィクトワールピサの勝利は指数以上に大きな価値があるはず。中山の芝は3戦3勝と相性も良く、距離に不安があるとも思えない。ここは世代ナンバーワンの評価を素直に信じるべきだろう。
想定されるペースは平均か、スローペース。また、開幕週の馬場状態の良さも考えると、ヴィクトワールピサの相手は先行力のある馬たちが中心。リルダヴァル、リーチザクラウン、キョウエイストーム、レッドシューター、マルカボルト、ミッキードリームなどが有力だろう。
阪急杯は06年から阪神内回りコースの1400メートル戦になったが、前走指数の上位馬の連対率が高い傾向にある。今年はサワノパンサー、サンカルロ、フラガラッハ、ガルボ、ワンカラット、ビービーガルダンなどの指数が上位だ。
短距離重賞の実績ではビービーガルダンやワンカラットが目立つが、ビービーガルダンは近走不調続きだし、ワンカラットは1400の距離も、休み明けも気になる。とするとガルボ、サンカルロ、フラガラッハなどに期待することになるが、なかでは差し脚の鋭いサンカルロが中心になるのだろうか。ただ、重賞といっても多少低調なメンバー構成で、指数上特に抜けた存在ではない馬たちを、どこまで信頼したらいいのか。
例年、開幕週の良好な馬場で、先行馬の活躍が多いことを考えると、前走1600万条件を勝ったばかりで、ここが重賞初挑戦になるサワノパンサーや、スプリングソングでも勝負になるような気がするし、前が止まる展開なら、差し脚のあるサワヤカラスカルにもチャンスはあるかもしれない。いずれにしても波乱含みのレースになりそうで、難解。
(阪急杯) 1着 2着 3着
06年 - B A a
07年 CZa 同着C BXb
08年 D Ya -
09年 CYa Yc A
10年 AY - b
3歳重賞のアーリントンカップは、カルドブレッサ、ノーブルジュエリー、マジカルポケット、ビップセレブアイ、ラトルスネークなどの指数が高い。阪神外回りコースで、長い直線の上がりの脚比べだとすると、長く良い脚を使えそうなノーブルジュエリー、マジカルポケット、ラトルスネーク、スマートロビン、テイエムオオタカなどが中心になるだろう。
(アーリントンC)
1着 2着 3着
07年 DZb AXc Y
08年 - c -
09年 CXc - C
10年 AXc D Xa
(スローペース調整-20/-10)
2011年1月1日付けで、基準タイムを2011年版(改訂25版)に更新いたしました。
1月12日より2011年版基準タイムに準拠した馬場指数も提供しておりますので、
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