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2011年3月24日 (木)

第660回復興に競馬も

 かつてない規模の地震と津波に加え、原発事故もあって、競馬は中山と福島の次開催が中止になった。しばらくの間、関東圏で競馬がないのは寂しいが、一日も早い復興のために、いま日本中が気持ちを合わせなければならない時だけに、今回の中止は賢明な判断だろう。しかし、競馬が復興に役立つためには、中止するだけでは力にならない。競馬場での募金活動も良いが、少しでも馬券を買ってもらって、その中から義援金を少しでも多く捻出することで、直接的に復興に貢献することしかないだろう。これまでG1の当日、最終レースで行われてきたJRAプレミアムは中止して、その5パーセント分も義援金に回すという発表があった。それも良いアイデアだ。配当が5パーセント減ったとしても十分に納得しよう。そして馬券を買うことが復興に役立つことを是非、強くアピールしてもらいたい。

 今週は、阪神競馬場で行われるG1高松宮記念。中京競馬場で行われた過去10年のデータでは、指数上位のランク馬たちが好成績を納め、特に前走指数の上位ABCD馬と平均指数の上位abcd馬の連対率が高い傾向にあった。今年は阪神での開催になって、少し傾向も変わるのかもしれないが、阪神の内回りのコースの短距離戦なら、それほど変化はないように思える。

(高松宮記念)1着    2着    3着
01年    C c   AYa   -
02年    A a   D     -
03年     Yd   B d    Yb
04年    C     AX    -
05年      c   -     A c
06年    DZb    Zd   -
07年    CZ    -     AZ
08年    B      Zc   AYa
09年    AYd   DXa   D
10年    CZb    Y    D d

 今年の前走指数上位はエーシンフォワード、サンカルロ、ダッシャーゴーゴー、キンシャサノキセキなど。過去の指数上位馬としてジョーカプチーノ、レッドスパーダも名前があがってくる。
 今年はどの馬が逃げるのだろうか、よくわからない。ジョーカプチーノの逃げがふさわしいが、前走たまたま出遅れ、後方からのレースになったにもかかわらず、直線、断然の切れる脚を見せて一気の差し切り勝ちを納めた。怪我の功名か、新境地が開けた印象もあり、ここは控えることもあるだろう。ならば押し出されるようにレッドスパーダが逃げるのか、あるいはエーシンフォワードだろうか。
 内回りを使う1200メートル戦は向正面からのスタート。3角が近く、その3角の曲がりもきつい。3角からは下りが続き、ゴール前に急な上り坂が待ち構えているというコース形態だ。このコースを使う同距離の重賞は高速の野芝で行われる秋のセントウルSだが、3角過ぎからは、どうしてもペースが速くなりがちで、先行馬はゴール前の急坂で捕まってしまう。どちらかというと差し馬の台頭が多く、とくに洋芝をオーバーシードされた、力のいる春の馬場状態では、余計に差し馬に有利ではないか。
 近走に切れる差し脚を見せているのは、ジョーカプチーノ、アーバニティ、サンダルフォン、キンシャサノキセキ、サンカルロ、ダッシャーゴーゴーなどで、連軸はこの馬たちからとりたい。
 実績を考えるならキンシャサノキセキが最上位だろう。調子落ちもないし、ここまで負担重量差のあるなかでもよく頑張っており、ここでは他馬と同じ57キロで、堂々の主役に押し上げられる。4歳の新星ダッシャーゴーゴーも、昨秋のスプリンターズSは2着から降着になったが、すでにG1級の力がある馬で、阪神でも実績がある。この2強に割って入りそうなのが、前走の上がりの脚が光ったジョーカプチーノやアーバニティ、サンダルフォン、サンカルロ、スプリングソング、エーシンフォワード、レッドスパーダなどだろう。

 高松宮記念以外の重賞はすべて3歳の芝1800メートル戦。
 スプリングSはリベルタス、グランプリボス、オルフェーヴル、アドマイヤサガス、べルシャザール、リフトザウイングスなどが指数の上位馬だ。ここは3か月振りのレースになるが、中心は京王杯2歳SとG1朝日杯を連勝しているグランプリボスだろう。この2走の指数の高さを見ても、実績からも、素質の高さは十分。距離はマイルまでしか経験がないが、スローペースに流れる阪神の外回りコースなら守備範囲だろう。
 距離適性とスローペースの差し脚を重視するなら、リベルタス、ステラロッサ、ダブルオーセブン、ニジブルーム、サトノオーなどが上がってくる。

(スプリングS)
       1着    2着    3着
01年    A a   -     -
02年    AXb   B     CXc
03年    DY    A a   B a
04年    B a     d   -
05年    -     -     -
06年    AYb   CXa   B
07年    -     B      X
08年    -     -     BYb
09年    C     -      Z
10年    -     -     AZa
(スローペース調整は-15/-5)

 毎日杯は07年から芝1800メートル戦に条件が変わった。このレースもスローペース必至で、トーセンレーヴ、カグニザント、エチゴイチエ、コティリオン、レッドディヴィス、サンビームなどが有力だろう。ここは先行力もあるトーセンレーヴ、レッドディヴィス、カグニザントなどに注目したい。

(毎日杯)  1着    2着    3着
07年    -       d   CXb
08年    B     -     -
09年    A c   -     -
10年    BX    DYa   -
(スペース調整-15/-5)

 牝馬のフラワーカップは、3歳戦らしく前走指数の上位馬が中心を占めているが、今年は少し低調なメンバー構成になった。当然、スローペースになりそうで、先行力と差し脚のあるシナル、サトノフォワード、上がりの脚の鋭いマイネイサベル、ハブルバブル、マリアビスティー、アフロディーテなどが中心になるだろう。

(フラワーC)
       1着    2着    3着
01年     Xa   -     ダ
02年    C     BZc   A a
03年    C c    Z    -
04年    A a   Bz     Yc
05年    C     ダ     -
06年    D c   BYd   ダ
07年    A a   -     C
08年    A a   C c   A b
09年    -      Yb   -
10年    BXa   C c   -
(スローペース調整は-20/-10)

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