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2011年4月28日 (木)

第670回4歳馬の頂上決戦

 今週、春の天皇賞から本格的なG1シーズンが始まる。今年は強い4歳世代の有力馬がこぞって集結して、長距離路線の最強馬を決定する、面白いレースになりそうだ。
 1番人気馬は10年で2勝。2着はなく3着が3回あるだけで、不振が目につく。無理矢理押し出されて1番人気になった馬が多い結果といえそうで、勝ったテイエムオペラオー、ディープインパクト級の実力馬でないと人気には応えられない。スピード指数の上位馬では、平均指数上位のabcd馬の連対率が高く、10年のうち8年で連対。前走指数上位馬ABCD馬と、過去の指数が高いXYZ馬がそれぞれ7回連対している。4歳馬はランク外でも要注意だ。

(天皇賞)  1着    2着    3着
01年    DYb   D c   AYc
02年    -4歳   DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -4歳   CXa
05年    -4歳   -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -4歳   -4歳    Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -4歳

 今年の平均指数上位馬はエイシンフラッシュ、ヒルノダムール、トゥザグローリー、オウケンブルースリなど。前走指数や過去指数で、ペルーサ、ローズキングダム、ジャミール、フォゲッタブル、ナムラクレセントなどが浮上してくる。
 春の天皇賞は、スローペースが基本といっても、距離適性はポイント。近走2400メートル以上の距離で実績がないと苦しい。また中心は4、5歳馬で、6歳以上では、前走、1、2着に好走していなければならない。
 最近の勝ち馬はすべてペース指数で-15以内をクリアし、かつ上がり指数が水準以上の高さのある馬たちだった。今年はペルーサ、エイシンフラッシュ、ローズキングダム、トゥザグローリー、ヒルノダムールがその条件を満たす馬たちだ。5頭ともすべて勢いのある4歳馬たちで、「4歳馬が強い」という、今年を象徴するレースになるのだろう。
 5頭の中で、とくに絶好調なのは、有馬記念3着のあと、京都記念、日経賞を連勝してきたトゥザグローリーだろう。2500メートル以上の距離は経験がないものの、先行して押し切る横綱相撲で圧勝したレース内容から、スローペースになりがちな3200の距離なら対応ができるだろう。いま最も強い4歳馬と思えるし、テイエムオペラオー、ディープインパクト級の能力はあるのではないか。
 トゥザグローリーの相手にはヒルノダムール、ローズキングダム、ペルーサ、エイシンフラッシュなどを中心に取りたいと思うが、3000以上の距離で好成績のあるコスモメドウ、コスモヘレノス、ナムラクレセント、ビートブラックなども連対圏に考えたい。

 青葉賞はダービーを目指すトライアル戦、2着までに優先出走権が与えられる。3歳戦だけに、指数上位馬が有力だが、スローペースで指数を下げている馬が多いので要注意だ。今年の前走指数上位はカーマイン、ヴァーゲンザイル、コンノート、サトノタイガーなど。東京の2400メートル戦で、スローペース必至。スローペースの対応力と切れる差し脚を使えなければ勝ちは遠いだろう。上がりの脚はショウナンマイティ、ウインバリアシオン、ギュスターヴクライ、トーセンレーヴ、サトノタイガーなどが鋭い。

(青葉賞)  1着    2着    3着
01年    B b   -     -
02年    -     -     AXa
03年    -     D b     d
04年    B     B     DXa
05年     Ya   -     -
06年    AXa   B b   CZc
07年    C     -      Z
08年    A a   -      Xb
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
(スローペース調整-15/-5)

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2011年4月26日 (火)

第669回久々のライブ競馬

201104240511
201104230511
201104240811
201104230411

 関東では久々の競馬開催だった。日曜日は天気も良く、G1の皐月賞もあって、東京競馬場は朝から混んでいた。
 節電のため、ターフビジョンはレース時のみ、画面3分の1のスペースを使って放映していたが、これはかなり見にくかったし、スタンド内のモニターも一部消されていて、私のいたエリアには結果を表示する画面が消えたままで、少々困った。
 それでも、久々のライブ競馬。緑の芝コースは美しく輝いて、競馬の季節を感じる1日になった。

 メインは、大震災の影響で23年振りに東京競馬場での開催になった皐月賞。エイシンオスマンが後続を離して果敢に逃げたが、直線の坂を上がったところ、馬群を突き破るようにオルフェーヴルが鋭く伸び、一気に3馬身の差をつけて圧勝した。追いすがる1番人気のサダムパテックは及ばず2着。3着は8番人気ダノンバラードだった。オルフェーヴルは4番人気で、3連単は5万5450円。
 個人的には2000メートルの距離を使ったことがないことで、オルフェーヴルの評価を下げてしまったが、ナビグラフでみると、近走の上がり指数が最も高かったのがオルフェーヴルだった。2、3着馬も+10以上の上がり指数がある馬たちで、その点では納得できるの結果といえる。意外というか、オルフェーヴルは残り200メートルで2着サダムパテックに3馬身、3、4着馬には5馬身ほどの差をつけたが、もう少し混戦になるかと思っていだけに、思った以上に大きな差がついたような気がする。これが中山で行われたレースなら、「東京は別」と考えることもできるが、ダービーの行われる東京競馬場での、大差に近い勝利だけに、逆転はかなり難しいのではないか。あらためて、本番のダービーへ向けて、オルフェーヴルが大きく抜け出したように見える。

 3歳牝馬の重賞・フローラSは、近走上がり指数で最上位だった9番人気バウンシーチューンが勝った。2着に15番人気のマイネソルシエール、3着には3番人気ピュアブリーゼが粘って、3連単は113万超馬券になった。レースは重馬場で先行馬の脚が止まるところを、後方からバウンシーチューンが差しきるレースだったが、オークスに結びつく内容のレベルとは思えなかった。

 ダートの重賞・アンタレスSは上位人気3頭が強いレースをみせ、3番人気4歳馬ゴルトブリッツが1番人気ワンダーアキュートとの叩き合いを制して勝った。このところダート短距離はセイクリムズンの天下が続き、中距離路線はトランセンドがナンバー1。彼らに続く馬たちにも強い馬が多く、このレースで指数100を超えた新星ゴルトブリッツもその仲間入りを果たしたといえそう。

 レースの後、競馬場の正門前では、被災地支援のための募金の受付が行われたが、それがすごい長蛇の列。ずっとたどっていくと東門の近くまで列は続いていた。最後尾に並ぼうとしたが、騎手との握手付き募金だったせいか、終了時間が決められていたようで「きょうの受付は終了した」とのことだった。

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2011年4月21日 (木)

第668回混戦の皐月賞

 大震災の影響で、23年振りに東京競馬場での開催になった皐月賞。中山の2000と東京の2000では、ペースや勝負所も違うはずで、過去の連対馬の傾向も参考程度にしかならないかもしれない。ただ、成長過程にある3歳牡馬のG1ということでいうなら、何よりも基礎能力の戦いになるはずで、ここは指数上位馬たちの底力を信じたい。

(皐月賞)  1着    2着    3着
01年    AXa   DZ    BYb
02年    -     -     A b
03年    A     BX    CX
04年    B c   -     -
05年    -     D c   -
06年     Zc   -     -
07年    -      Z    -
08年     Za    Zd   -
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の指数上位はダノンミル、カフナ、オルフェーヴル、ナカヤマナイト、フェイトフルウォー、デボネア、ステラロッサなど。スローペースで指数を下げている馬も多く、弥生賞馬サダムパテック、きさらぎ賞馬トーセンラー、ニュージーランドTの勝ち馬エイシンオスマン、アーリントンCの勝ち馬ノーザンリバーなども指数差はなく、上位の力があるはずだ。
 中山で行われてきた昨年までの傾向が、どの程度生きるか、疑問もあるが、過去10年の連対馬の前走は、弥生賞、スプリングS、若葉Sを使った馬が多く、勝ち馬はすべてその中からでている。今年は東京での開催になるが、2000メートルの距離を考えれば、前がつぶれるような激しい流れは考えにくい。スローペースで差し脚比べという傾向に大きな違いはないだろう。とすると、今年も上がりの脚がある先行馬に有利になりそうで、サダムパテック、トーセンラー、ナカヤマナイト、ダノンミル、デボネアなどが連軸に向く。
 東京の長い直線に適性があるのは、長く良い脚を使えるトーセンラーではないかと思うが、きさらぎ賞組は過去の傾向からは分が悪い。素直にいくなら弥生賞を勝ったサダムパテックから馬券をまとめるのが上等なのだろうか。

 京都のアンタレスSはダート戦で、前走指数や平均指数上位馬の連対率が高い傾向。今年はフィールドルージュ、ワンダーアキュート、バーディバーディ、サクラロミオ、タガノジンガロなどが指数の上位馬だ。
 高いレベルで好調を持続しているワンダーアキュートが連軸向きだろう。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
03年      d    Xb   -
04年    DXb   B     -
05年    CZd   -     -
06年    -     AZb   BXa
07年      c   D      Xc
08年    B a    Y    AZc
09年     X    B d     b
10年    -     -     B a

 東京の土曜日はオークスのトライアルレース、3歳牝馬の重賞・フローラS。3歳重賞だけにABCDなど、前走指数上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位馬はダンスファンタジア、アドマイヤセプター、ピュアブリーゼ、マイネイサベル、モスカートローザなどだが、3勝しているのはダンスファンタジア、2勝馬がカトルズリップス、マイネイサベルだけで、後は1勝馬たちだ。順当なら重賞を勝っている3勝馬ダンスファンタジアが中心になりそうだが、距離の経験がなく、スローペースになる2000メートルに対応できるかどうか。ならばマイネイサベルやピュアブリーゼの瞬発力に懸ける手か。経験を重視するなら、前走、阪神の2000メートル戦、忘れな草賞2着のハッピーグラスでも戦えるかもしれない。

(フローラS)1着    2着    3着
03年    -       d   AYb
04年    AXa   -     -
05年    AZa   B b   -
06年    -     B a   -
07年    CY    -     AXa
08年    AY     Z    -
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
(スローペース調整-20/-10)

 福島牝馬Sはこれまで、前走指数の上位馬が有力だったが、スローペース必至の新潟外回りコースで行われる今年は、連対馬の傾向も変わるかもしれない。一応、指数上位馬はレインボーダリア、イタリアンレッド、シンメイフジ、コスモネモシン、オウケンサクラ、ディアアレトゥーサ、スイートマトルーフなど。スローペースの差し脚はスマートシルエット、ソウルフルヴォイス、エスピナアスール、サンデーミューズ、レインボーダリア、フミノイマージンなどが鋭い。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
04年    AXa   -     DY
05年    -      Ya    Ya
06年    A d   -     AXa
07年    -     B     C d
08年    D     B     A
09年    -     D c   -
10年    A     C b   C

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2011年4月19日 (火)

第667回シルポートの逃走劇

201104170911

 電車も普通に動いている。停電もなくなった。プロ野球も始まった。そして東京も暖かくなった。いつの間にか、桜の枝は若葉に包まれ、今年は花見もしないまま過ぎたことに気づかされる。相変わらず続く大きな余震に、身も心も揺さぶられる日々だが、被災地の皆さんの暮らしを思えば、こうして普通の生活ができることが何よりもありがたいと、しみじみと思う。1日もはやく、平穏な日々の生活が戻るように、祈ります。

 コース沿いの桜が満開だった春の阪神最終日。読売マイラーズカップはシルポートが舞う桜の中、マイペースで逃げ切った。2、3着馬も先行したクレバートウショウ、ダノンヨーヨーだったが、勝ったシルポートも2着のクレバートウショウも、人気の盲点になっていた馬のようで、1番人気のダノンヨーヨ-がらみの3連単でも123万を超す高配当になった。

 結果的には、スローペースに落として逃げたシルポートの小牧騎手の好騎乗が光ったレースだった。逃げ馬に上がり34秒3の脚を使われては、後続馬は苦しいだろう。先行したクレバートウショウ、ダノンヨーヨーも33秒台の上がりタイムだったから、いくらスマイルジャックが後方から33秒0といえ驚異的な上がりの脚を使っても、届くわけがなかった。

 個人的には先行馬に有利と思って、近走、先行して結果を残してきたスマイルジャックを中心に馬券を組みたてていたから、スマイルジャックの三浦騎手が、好スタートを切った馬をなぜ後方まで下げてしまったのか、いまでも全く腑に落ちない。そのスマイルジャックに比べると、いつも最後方にいるはずのダノンヨーヨーの内田騎手は4、5番手で先行している。内田騎手は「ペースが遅いと思って」、早々とその位置に馬を持って行ったわけで、ペースに対する判断と、位置取りの違いがすべてだった気がする。

 ここは、「元地方競馬の騎手」だった小牧騎手、岩田騎手、内田騎手など、ベテラン騎手たちの勝負勘、ペース判断が冴えたレースだったわけで、三浦騎手はまだまだ、若い。
 長く中止されていた関東の競馬も、いよいよ今週末から始まる。注目は混戦模様の皐月賞だが、東京競馬場は久々の分、混むだろうなあ。

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2011年4月14日 (木)

第666回マイル王を目指す

 重賞が4レースあった先週までに比べると、今週の重賞は阪神の読売マイラーズカップだけ。少し寂しい番組になってしまった。
 読売マイラーズカップはここをステップに安田記念を目指す馬たちの前哨戦だ。07年からは新設なった阪神外回りコースの1600メートルを使って開催されているが、指数上は過去の指数が高いXYZ馬や、平均指数上位馬の連対率が高い傾向にある。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
01年    A      Xb   -
02年     Z    D     A
03年    BXb   D     -
04年    CZc   AXa   D
05年     Ya   BZc   -
06年    BXa   A     -
----------------------
07年    -     -      Xa
08年    AYa   -     B c
09年    CZb   DXb   D
10年     Z    -      Y

 今年は、過去の指数上位馬としてダノンヨーヨー、ゴールスキー、ライブコンサートが浮上。他に、前走指数では、スマイルジャック、リーチザクラウンが上がってくる。
 マイルでの指数は、昨年のマイルチャンピオンシップと、近走では2月の東京新聞杯組の指数が高い。その点からはマイルCSで2着のダノンヨーヨー、3着ゴールスキー、東京新聞杯を勝ったスマイルジャックと2着のキングストリートなどが主力を形成しているといえそう。昨年牝馬3冠を達成したアパパネもここから始動するが、このメンバーでは少し指数が足りないようにみえるし、牡馬の57キロに比べて56キロは厳しい。また5カ月ぶりのレースでレース勘が戻っているかどうかも気になる。能力は高いとしても多少は割り引いて考える必要があるかもしれない。
 阪神の外回りコースだけに、ペースにかかわらず上がりの脚は必須だ。上がりの脚が切れるダノンヨーヨー、アパパネ、アブソリュート、ショウリュウムーンなどはレースがしやすいはず。ただ、多少ペースが厳しくなっても先行馬が頑張るのが重賞の特徴で、上がりの脚だけでは通用しないこともあるだろう。先行力があり、差し脚も鋭いのはスマイルジャック、ゴールスキー、シルポートなどで、中心にはスマイルジャックかゴールスキーを推したい。

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2011年4月12日 (火)

第665回新ヒロイン

201104100911
201104090912
201104100912
201104090911

 今年の桜花賞は、直線、マルセリーナが鮮やかに駆け抜けて勝利を手にした。
 断然の中心馬と思われてきたレーヴディソールが出走を取り消したため、主役不在、混戦のレースといわれてきたが、終わってみればレーヴディソールに負けないくらい魅力的なヒロインの誕生だった。
 今年はディープインパクトの子供たちが数多くデビューして話題にもなっているが、マルセリーナはディープ産駒馬の中で、真っ先にG1の栄光を手にすることになった。ディープの子供たちが気になるらしいうちのカミさんも、マルセリーナからの馬券を当てた。小猿のように、手をたたいて、はしゃいで、その夜は寿司だった。

 しかし、鮮やかな勝利とはいえ、レースはそれほど順調ではなかったようだ。
 マルセリーナはこれまで、中段から差し脚を伸ばしてきたが、桜花賞ではいつものポジションが取れず、後方の内に包まれたまま。直線を向いても前が壁になって出すところがなく、一瞬「もうダメか」と思わざるを得なかったが、わずかに開いたスペースをこじ開けるように抜け出すと、あとはゴールまで一気だった。その空を飛ぶような走りはまさにディープインパクトからか、親譲りを感じさせるスピードだった。
 2着は1番人気のホエールキャプチャ、3着は4番人気のトレンドハンター。
 ナビグラフでみると、勝ったマルセリーナ、2着のホエールキャプチャ、3着のトレンドハンター3頭ともに、上位馬にふさわしいエリアにある馬たちで、今後の活躍も期待できるのではないか。

 NHKマイルカップのトライアルレース・ニュージーランドTは、ペースが遅かったためか、2番手で先行した12番人気のエイシンオスマンがそのまま抜け出して勝った。2着は内をついて伸びてきた7番人気のエーシンジャッカル。最優秀2歳牡馬で1番人気に支持されたグランプリボスは、先行したものの切れる脚は見られず、3着がやっと。3連単は27万を超える高配当になった。
 今年のニュージーランドTは、同距離で行われた桜花賞の勝ちタイムと比べてコンマ6秒も遅く、内容もイマイチのように感じるレースだった。とくにグランプリボスは、騎手が下手なのか、馬そのものの問題なのか、いささか、がっかり。しかし、ナビグラフをみればもともと混戦は明らかだったはずで、グランプリボスも抜きんでて信頼できるエリアあったわけでもなく、少し疑ってかかるくらいで良かったのだろう。

 ダート重賞・マーチSは58キのハンデをものともせず、テスタマッタが直線の真ん中を突き抜けた。2着は先行したブラボーデイジーが粘り、追い込んできたインバルコが3着。荒れる傾向は今年も続いており、3連単は28万超馬券だった。
 私の期待した4歳馬タガノジンガロは直線、競り負けての5着。タガノジンガロに騎乗した安藤勝己騎手は「ペースが上がったところからスッと反応できなかった」(週刊競馬ブック誌参照)とコメントしているが、まだまだこれからの馬、今後に期待しよう。
 しかしながら、個人的には1、2着馬ともに抜け目で、馬券は話にならない。

 阪神牝馬Sは、昇級戦ながら1番人気に推されたカレンチャンが、アンシェルブルーとの叩き合いを制して勝った。3着は追い込んできたスプリングサンダー。若い4歳馬が上位を独占するレースになった。

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2011年4月 7日 (木)

第664回ヒロインの代役

 断然の中心馬と思われてきたレーヴディソールが、骨折のため出走を取り消して、今年の桜花賞は主役不在、混戦模様のレースになった。
 成長過程にある3歳牝馬の桜花賞は、前走指数の高いABCD馬や、平均指数の上位abcd馬、過去に高い指数を示すXYZ馬など、基本的に指数上位馬の活躍が目立つレースだ。ランク馬が勝てなかったのは08年、3連単で700万の驚愕配当になった年だけで、勝ち馬は指数の上位馬からと考えて良いだろう。連軸の候補なら平均指数上位馬の連対率が高い。ただ2、3着はランク外の馬が多く連対しており、指数は低くても連下の相手は手広く取るのが良いかもしれない。

(桜花賞)  1着    2着    3着
01年    DXa     b   A
02年     Yb    X    A a
03年    CYa   -     -
04年    AZc   -     -
05年    AXb   -     A
06年    A a   A     -
07年    A b   AXa   -
08年    -     -     B b
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位馬はフレンチカクタス、マルセリーナ、スピードリッパー、エーシンハーバーなど。他にフォーエバーマーク、ダンスファンタジア、マルモセーラ、トレンドハンターなどが過去指数や平均指数でピックアップできる。
 07年にコース改造で新設された阪神の外回りのマイル戦は、ゴールまでの長い直線が特徴のコース。スローぺース気味のペースでの上がりの脚が問われることが多いが、特にこの桜花賞では、マイル以上の距離で水準以上の上がりの脚を使ってきたかどうかがポイントといえそう。今年の出走馬ではマルセリーナ、ホエールキャプチャ、ダンスファンタジア、デルマドゥルガー、ハブルバブル、ライステラスなどがマイル以上の距離での上がり指数の上位馬だ。
 連軸の中心は上記の馬たちから取りたいと考えているが、安定した上がりの脚、指数の高さでは、真っ先にマルセリーナがよく見える。ここは2月上旬にエルフィンSを勝って以来のレースになるが、ゆったりとしたレース間隔は、牝馬にとって好材料だろう。これまで3戦2勝、唯一3着に負けたのが、牡馬との戦いだったシンザン記念だけ。レーヴディソールと同厩舎の所属で、意識的に対決を避けてきたのかもしれないが、まだ他の牝馬に先着されたことがない点も、十分に評価してもいいだろう。これまで意識的にか、3戦ともマイル戦を使っており、上がりの脚だけでなく、指数のレベルも水準以上。距離の適性も高いだろう。オークスよりは、この桜花賞に分がある馬だ。

 4歳のマイル重賞・ニュージーランドTは、ダノンシャーク、グランプリボス、リキサンマックス、タツミリュウ、ドナウブルーなどの前走指数が上位で、他にロビンフット、オメガブレイン、キョウエイバサラ、リアルインパクトなどが平均指数での上位馬だ。上がりの脚ではロビンフット、リアルインパクト、ラトルスネーク、ニジノブルーム、オメガブレイン、グランプリボス、ディープサウンドなどが鋭い。
 中心は2歳時、京王杯、朝日杯を連勝して最優秀2歳牡馬の栄誉を手にしたグランプリボスだろう。朝日杯のあと、3月のスプリングSから始動したが、道中2番手から早めに先頭に立つも、直線の叩き合いで伸びを欠き4着だった。ここはひと叩きされて着実に調子も上がっているだろうし、距離はスプリングSの1800よりは、マイルのほうが良いのではないか。穴っぽいところでは、牝馬のドナウブルーの連軸も面白いかもしれない。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
01年    B a   A c   BX
02年    -     AXa     d
03年    -     B       c
04年    -     -     CXb
05年    DYb   B     -
06年    BXa    Z    CYa
07年    -     -     C d
08年    -       c   DXb
09年      d   CZa   -
10年    CX    -      X
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは内回りの1400メートル戦。06年からこの時期の開催になった。
 今年はスプリングサンダー、カレンチャン、サワヤカラスカル、クロワラモー、アイアムマリリンなどの前走指数が上位で、過去の指数ではプロヴィナージュ、プリンセスメモリー、レディルージュなどがあがってくる。ただ、全体に指数は低調で差もなく、波乱もありそう。大混戦とみておきたい。
 内回りだけにペースは少し速くなるだろう。ペースに対応できて、直線瞬発力のあるカレンチャンや、スプリングサンダー、レディルージュ、サングレアズールなどに展開はむくだろう。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
06年    AXa   DY    C
07年    DZb   C     AXa
08年    -      Xa    Yb
09年    DXb     a   D c
10年    C      Z     Xb

 中山で開催されてきたマーチSは波乱が多いハンデ戦。例年、トップハンデ馬は58キロを超すハンデが課せられることが多いせいか苦戦続きだ。1番人気馬も10年で1勝止まり。そんななかでも10年で8勝を上げている指数の上位馬はよく健闘しているといえそう。
 今年はオーロマイスターが58・5のトップハンデ、次いでテスタマッタが58キロを背負う。他の有力馬も57・5キロのハンデが多いなか、ハンデが楽なのは4歳馬タガノジンガロの56キロだろう。500万条件戦で6戦連続2着と足踏みしていたが、年が明けると、500万、1000万、1600万を3連勝と勢いに乗った。前走、初のオープンでも2着を確保して、指数も96の高レベルだった。

(マーチS) 1着    2着    3着
01年    A      Y    B
02年    -     C b   C
03年     Z     Xb   C
04年     Yc    Za   A
05年      c   -      Z
06年    B b   -      Yd
07年    -     C b   BYd
08年    B     -       b
09年    AXa   C     -
10年     Yb   -       d

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2011年4月 5日 (火)

第663回強い4歳馬が上位を独占

201104030911
201104020911
201104030912
201104020912

 大阪杯は4歳馬ヒルノダムールが勝って、ようやく重賞ウイナーになった。
 いまの4歳牡馬世代は強く、活躍馬が多い。これまでウオッカ、ブエナビスタなどの牝馬に話題をさらわれることが多かったが、久々に牡馬で強い世代の出現を思わせ、期待をふくらませてくれる。先週のドバイ・ワールドカップを勝ったヴィクトワールピサは皐月賞、有馬記念も勝っているし、ジャパンカップのローズキングダム、ダービー馬エイシンフラッシュはもちろんのこと、NHKマイルのダノンシャンティ、菊花賞馬ビッグウィーク、毎日王冠のアリゼオなど、人気と実力を備えた強力な布陣が整っている。トゥザグローリー、ペルーサも重賞を勝っている。が、その中でヒルノダムールは皐月賞の2着などはあっても、これまで未勝利戦と3歳オープンを勝っただけの、偉大な2勝馬のまま。どの重賞戦でも人気に推されるが、惜しいレースばかりで、これまで重賞のタイトルには手が届かなかった。
 それが、やっと、重賞を勝った。しかもレコードタイムでの勝利だった。おめでとう。これで強い世代をリードする1頭として堂々と戦える。これからも頑張ってほしい。
 そしてヒルノダムールに続く2、3着馬もダークシャドウ、エイシンフラッシュの4歳馬たちだった。2着のダークシャドウは前走1000万条件を勝ったばかりで、人気はなかったが、ゴール前では先に抜け出したヒルノダムールにきわどく迫って、高配当の立役者になった。伏兵ですら4歳馬が強い。

 土曜日に行われた日経賞も、その強い4歳世代が上位を独占した。勝ったのはトゥザグローリー、2着はペルーサ、3着がローズキングダム。人気を集めた馬たちの決着で3連単の配当は930円だったが、4歳世代のトップクラスの馬たちの強さを誰もが認識している結果だともいえる。
 しかし、ハンデ戦だったダービー卿CTと中山牝馬Sは、ともに荒れ模様になった。

 ダービー卿CTは8番人気ブリッツェンの逃げ切りだったが、ナビグラフを見ると、もともとスローペースで上がりの脚がある馬だとわかる。前走も逃げて勝ったが、マイペースで逃げて33秒台の上がりの脚を使われては、後続馬はなかなか届かない。結局、このダービー卿CTでもスローペースで逃げ、上がりは33秒台にまとめて、勝った。2着馬も先行したライブコンサートで、後ろから追い込んだキョウエイストーム、スマートステージは限界に近い速い上がりの脚を使ったものの、3、4着止まりだった。

 毎年、荒れるハンデ戦・中山牝馬Sは、先行馬たちがハイペースに飲まれて、直線、脚をなくすところ、10番人気のレディアルバローザが後方から馬群の真ん中を割って伸びてきて圧勝した。2、3着も切れる脚を見せた14、13番人気馬のフミノイマージン、コスモネモシンで、3連単は244万超馬券になった。
 ナビグラフで見ても、勝ったレディアルバローザ、2着のフミノイマージンは切れる上がりの脚に特徴がある馬たちで、前回の当コラムでも、軽量馬の大駆けがあるならと、名前を上げた馬たちだったが、もともと軸が違っては、ね。

 東日本大震災の被害の大きさに、まだ先が見えない原発事故。被災の現場で必至に走り回り、再建と立て直しに働く方々の心労を思うと、胸がふさがる。頑張って、頑張って。言うのはたやすい。私はここにいて良いのだろうか。頭をよぎる。時折、新聞のルポルタージュを読んで、涙が止まらない時もある。いまは義援金募金に協力することしかできないもどかしさの中にあるが、わずかな募金が役に立つなら、しないより良い。
 もう4月なのに、春はまだ遠いが、次週は桜花賞。はやく暖かくなると良い。

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