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2011年11月29日 (火)

第731回ブエナビスタのJC

201111270510
201111260811

 東京競馬場はこの秋一番の賑わいをみせ、朝から超満員だった。人気馬が揃っていたからだろう。競馬人気は、まさに馬次第だ。

 今年はアメリカから参戦してきた外国馬ミッションアプルーヴドが逃げた。ペースは遅かった。こらえきれずに、最後方にいたウインバリアシオンの安藤勝己騎手が3角手前からまくっていく。4角で逃げるミッションアプルーヴドに並びかけ、その勢いのままウインバリアシオンが一旦先頭に立つものの、道中2番手で進んでいたトーセンジョーダンがすかさず前に出る。直線、内で包まれていたブエナビスタが、わずかなスペースをついて追い出しをかけ、トーセンジョーダンに迫る。そのまま、トーセンジョーダン、ブエナビスタ2頭の叩き合いがゴールまで続いたが、最後はブエナビスタがクビ差で勝利を手にした。差し脚を伸ばした人気薄のジャガーメイルが3着に食い込んで、3連単は32万超の高配当になった。

 ブエナビスタは(CZ)、トーセンジョーダンは(Ac)のランク馬だったが、ジャパンカップはこれで、4年連続で(A)馬が連対という結果だった。

 ブエナビスタは昨年のジャパンカップで1位入線も、直線の斜行を問われ、降着になって勝ちを逃している。そのあとに出走した有馬記念、ヴィクトリアマイル、宝塚記念、天皇賞と、すべて1番人気に支持されたが、ひとつも勝てず、まるでツキにも見放されたようだった。一部にはもう終わった感で、語られることもあった。しかし、ブエナビスタは負けていなかった。強かった。 

 ヴィクトリアマイル戦以降、4戦で手綱を取ってきた岩田騎手は「前回は自分の判断ミスでブエナビスタに申し訳ない競馬をさせてしまった」とインタビューに答えていた。岩田らしいと思ったが、昨年の降着を「スミヨン騎手には申し訳ないことをした」といったとたん声を詰まらせ、男泣きに泣いた松田博資調教師の姿も印象的だった。

 1番人気に推された凱旋門賞馬・デインドリームは後方から伸びてはきたものの、脚色に鋭さが見えず6着まで。もう少し前でレースをしていたらどうかと思ったが、結果的に日本馬の地の利と底力が優ったというべきだろう。3角からまくっていったウインバリアシオンは少し無理をしたにもかかわらず5着に粘っており、今後の活躍も楽しみな3歳馬だ。
 スローペースのためか、思い通りのレースができなかったという騎手のコメントも多かった。しかし、人馬ともども、競馬の厳しさ、おもしろさをあらためて感じさせてくれたジャパンカップだった。

 土曜日の京阪杯は、圧倒的な人気を集めたロードカナロアが4連勝で初の重賞タイトルを手にした。2着はグランプリエンゼル、3着はワンカラット。ナビグラフからはロードカナロアの上がりの脚が断然の鋭さに見える。

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2011年11月24日 (木)

第730回豪華メンバーが揃ったJC

 今年のジャパンカップに凱旋門賞の1、2着馬が出走してきた。対する日本馬も豪華なメンバーが揃って、間違いなく見応えのあるレースになるだろう。
 ジャパンカップは基本的に、地の利がある日本馬が有利だ。なかでも、1番人気に推された日本馬は(3340)と、過去10年、すべて3着内という好成績が続いている。
 指数上は、前走指数や過去の指数の上位馬たちの連対率が高い。指数のランク外で連対しているのは3歳馬で、指数のランク外で3着内に入線した古馬は08年の勝ち馬スクリーンヒーローだけ。古馬の場合は指数上位であることが条件だ。

(JC)   1着    2着    3着
01年    -      Yc   BXb
02年中山  外     外     A
03年     Yb   -     AYd
04年    AYa    Z    D
05年    外     DZ    BXa
06年    DXa   -     A b
07年    CXc   BZb   AXa
08年    -     A c   A
09年    A     C     -
10年    -     A b   -

 今年の前走指数上位馬はトーセンジョーダン、ペルーサ、ブエナビスタ、トゥザグローリー、ウインバリアシオンなど。過去の指数ではエイシンフラッシュ、ローズキングダムも上がってくる。
 日本馬に地の利があり、連軸には指数上位の日本馬からというのがセオリーだが、今年は外国馬デインドリームがどうしても気になる。デインドリームはドイツの3歳牝馬で、今年の凱旋門賞(2400メートル戦)をレコードタイムで勝った。これまで12戦5勝だが、2400メートルに限れば4戦3勝。その3勝すべてがG1で、距離適性は高いだろう。しかし、何よりも日本の速い馬場に合うスピードを持っていることが、最大のポイントではないか。先々週のエリザベス女王杯を勝ったスノーフェアリーは凱旋門賞で3着の馬だった。デインドリームはそのスノーフェアリーに5馬身以上、0.8秒の差をつけて勝っている。その凱旋門賞での走破タイムから考えると、東京の高速馬場に十分な適性があることがわかる。
 加えて、3歳牝馬のデインドリームは53キロの負担重量ですむ。日本馬も力のある馬がそろっており、地の利もあり、できるだけ日本馬から買いたいとは思うが、デインドリームには高速馬場適性に加え、負担重量の利もありそうで、あっさり勝たれてしまう可能性のほうが大きいのではないか。
 日本馬では3歳馬ウインバリアシオン、4歳馬ペルーサ、5歳牝馬ブエナビスタ、エイシンフラッシュ、ヴィクトワールピサなどが有力だろう。個人的にはウインバリアシオンの差し脚を上位に取りたいと思っている。

 06年から1200メートルに距離が変わった京阪杯。この2年は高配当が続くが、それでも短距離戦だけに、指数の上位馬の活躍が多い。
 今年の指数上位馬はジョーカプチーノ、ロードカナロア、ワンカラット、ショウナンカザン、ケイアイアストン、キョウワマグナム、ワイルドラズベリーなど。鋭い上がりの脚から、目下3連勝中の3歳馬・ロードカナロアが抜けた存在に見える。

(京阪杯)  1着    2着    3着
06年    -     A c   B
07年    AXb    Ya   A
08年    D     A b   A c
09年     Y    -     D
10年    AZa   BXb   外

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2011年11月22日 (火)

第729回マイル・チャンピオン

201111200811
201111200411
201111190511

 今年のマイルチャンピオンシップは5番人気のエイシンアポロンが初のG1ホルダーの栄光を手にした。エイシンアポロンは内枠からスタートしてすぐ先行集団で落ち着き、直線半ば、先に抜けだしたフィフスペトルとの叩き合いを難なく制して先頭に立ち、そのまま押し切った。2着も内枠を利して先行したフィフスペトル。3着は外から伸びてきたサプレザだった。ハイペースにならなかったから、楽に先行できた内枠の馬たちが好走し、外枠からの馬たちは多少苦労させられたのかもしれない。

 しかし、ナビグラフを見ると、勝ったエイシンアポロンは、この2走、しっかりとした上がりの脚を発揮してきた馬だ。休み明けの10番スマイルジャックを除けば、一番の脚といっても良いレベルにある。その上がりの脚がある馬が楽に先行できたのだから、直線の鋭い差し脚も当然というべきだろう。2着に入ったフィフスペトルも4走前に水準以上の上がりの脚があった馬だが、何よりも横山典騎手の好騎乗が印象に残った。

 エイシンアポロンは5番人気、フィフスペトルは11番人気、サプレザは4番人気で3連単は27万9410円と高配当になった。

 私は外枠のリディルを軸に馬券を買った。リディルは果敢に3、4番手で先行したが、直線ではもう脚が残っていなかった。マイルの適性があると思って選んだリディルだったが、マイルのペースと1400のペースは違う。前走1400で快勝した時のペースがかえって災いしたのかもしれない。

 福島記念は、ここが昇級戦だったが、堂々1.9倍の1番人気に推されたアドマイヤコスモスが馬場の中央を突き抜け、期待通りに5連勝を飾った。2着も昇級戦だったメイショウカンパク、3着はハンデが楽な3歳牝馬マイネイサベルだった。

 東京スポーツ杯2歳Sは、不良馬場を2番手で先行したディープブリランテがそのまま余裕で抜け出して勝った。2着のフジマサエンペラーも先行馬だったが、不良馬場とはいえペースも遅く、基本的に先行馬に有利な展開になったことが大きかったのだろう。これでディープブリランテは2戦2勝。ディープインパクト産駒として、クラシックを見据えた期待がかかる1頭だ。

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2011年11月17日 (木)

第728回リディルに期待

 マイルチャンピオンシップは、最近の5年間、1番人気馬が3勝、2着2回とパーフェクト連対中で、安定した成績を残している。過去10年にさかのぼっても、1、2、3番人気馬たちが揃って連を外したことがない。それでいて高配当も多く、人気薄の好走には要注意だ。指数上は前走指数の高い馬や、過去に高い指数のある馬たちの連対率が比較的に高い。

(マイルCS)1着    2着    3着
01年    -     D      Z
02年    -     DXa   A c
03年    D     -     C
04年    DYb   B      X
05年    -     X     A
06年    BXa   C c   CZ
07年    DX    -      Yd
08年    -     CZc   CXa
09年    AXa   -     外
10年      c   -     -

 今年はサプレザ、リディル、スマイルジャック、ミッキードリームなどの前走指数が高く、クレバートウショウ、エーシンフォワードも過去の指数、平均指数のランク馬として上がってくる。他にエイシンアポロン、シルポート、リアルインパクト、レインボーペガサス、ブリッツェンなども指数差はない有力馬だ。過去10年、休み明けで3着内に好走した馬はなく、指数上位であってもスマイルジャックは少し苦しいだろう。
 ペースの速くなるマイル戦だけに、例年、ハイペースにも対応できる上がりの脚が求められる。その点からエイシンアポロン、リディル、クレバートウショウ、サプレザなどが有力馬候補といえそうだ。リアルインパクト、ミッキードリーム、ダノンヨーヨー、キョウワジャンヌの上がりの脚も鋭く連下の相手には取りたい馬たちだ。ただ、切れる脚とはいえ、スローペース時のもので、ペースの対応力に少し欠けるのではないか。
 勢いがあるのは、前走、スワンSを勝ったリディルだ。デビュー3戦目でデイリー杯2歳Sを勝ったが、骨折が判明して、その後のクラシック戦線を棒に振ってしまった。1年以上のブランクの後、今年の1月に復帰してから一気に重賞戦線の主役にまで駆け上ってきた逸材。元もと期待されていた素質馬で、いよいよ実りの秋がきたといえるだろう。前走のスワンSは1400戦だったが、適性はむしろマイルにあるだろう。マイル戦は(4101)、京都のマイル戦に限ると(2100)とパーフェクト連対の実績だ。マイルの適性は高いだろう。

 東京スポーツ杯2歳Sは、前走、スローペースで脚を余している馬たちの戦い。上がりの脚がなければ勝負にならない。上がりの脚はエネアド、ジャスタウェイ、ピタゴラスコンマ、アドマイヤリリーフ、フジマサエンペラーなどが鋭い。新潟2歳Sで2着だったジャスタウェイが連軸向きだろうか。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
03年      d   -      Y
04年    DZ    A a   DXc
05年    B      Xb   -
06年    -     C     DZ
07年    -     C     -
08年    -     C     -
09年    -     B       c
10年    A a   -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年は新潟競馬場で行われる福島記念。ハンデ戦だけに指数上位馬も、人気馬も苦戦を強いられ、例年、高配当が多いレースだ。場所が変わる今年はどうだろうか。
 前走指数の上位馬はアドマイヤコスモス、サンライズベガ、ドモナラズ、マイネルスターリー、ヤングアットハートなど。他に過去の指数でマゼラン、メイショウカンパク、ゲシュタルトなども上位にある。
 使い込まれて荒れた新潟の馬場状態を考えると、外差しが有利だ。ペースもゆるみそうなメンバー構成で、中段から脚を伸ばす4連勝中のアドマイヤコスモスに、メイショウカンパク、モンテエンなど、準オープン戦を勝ったばかりの馬たちを中心にとってみたいと思っている。実績重視ならゲシュタルトの安定感を評価すべきか。3歳馬なら軽量マイネイサベルからの手もあるかもしれない。

(福島記念) 1着    2着    3着
01年      b    Y     Y
02年    -     B c   -
03年    -     D a   BXc
04年    -     D     -
05年     Zb   -      Z
06年    BZ    AZb     c
07年    -     -     -
08年    -      C      Zc
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa

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2011年11月15日 (火)

第727回スノーフェアリーは強かった

201111130811
201111130511
201111120511

 牝馬戦線は毎年、人気の有力馬が出現してきて、日本の競馬の牽引役を果たしてきた。いまならアパパネ、ブエナビスタ、カレンチャンだろうか。今年のエリザベス女王杯にも好メンバーが揃った。さらに昨年の女王、スノーフェアリーも加わってなかなか面白いレースになった。

 レースはシンメイフジの単騎の大逃げで進んだが、後続集団は平均ペースより少しスロー気味のペースだったのだろう。勝負所の4角で、先行集団を構成していたのが、能力の高いホエールキャプチャやアパパネ、アヴェンチュラなどなら、直線の脚も十分に残っていたはずだ。本来ならそのまま押し切っても不思議はなかった。

 しかし、スノーフェアリーは強かった。直線半ば、アヴェンチュラ、アパパネ、ホエールキャプチャが、ここぞとばかりにムチを入れて、馬場状態の良いコースの真ん中を選んで、最後の追い出しを計る。そのまま彼女たちが勝つのかと思ったが、スノーフェアリーが内からぐんぐん伸びてきて、前を行く馬たちを一気に置き去りにして、ゴールに飛び込んでいった。スノーフェアリーだけが断然の脚色で、競り合う場面もなかった。

 まさに、完勝といえるレース内容。スノーフェアリーの上がりタイムは1頭だけ33秒台だった。ただ、アヴェンチュラ、アパパネ、ホエールキャプチャは勝ちにいって、結果は負けたものの、指数上はまずまずのレベルにあり、レースとしては上々だっただろう。

 ダートの重賞・武蔵野Sは単勝1.7倍の圧倒的人気馬ダノンカモンが、3番手で先行するも、直線の叩き合いに遅れ、2着に負けた。勝ったのは4番人気のナムラタイタン、3着は3番人気のアドマイヤロイヤルだった。前走の南部杯と比べれば、道中のペースは落ち着いていたはず。差し脚比べで後れを取ったダノンカモンは、ハイペースを先行して粘りきるレースの方があっているのかもしれない。

 京王杯2歳Sも新潟2歳Sの勝者モンストールが、単勝1.6倍に支持されたが、期待に応えられずに4着に負けた。直線は前走で見せたような切れる脚を使えず、手綱を取った柴田善臣騎手も、「別馬」のようだったという。勝ったのは5番人気のレオアクティブ、2着は9番人気のサドンストーム、3着は4番人気オリービンで、3連単は18万超馬券になった。

 きょうは、今、日本と北朝鮮とのサッカーが行われている。夜は、中日とソフトバンクの日本シリーズもある。気合いを入れて、応援するぞ。

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2011年11月10日 (木)

第726回スノーフェアリーの連覇も

 99年、国際レースに指定されたエリザベス女王杯で、外国馬が勝ったのは昨年のスノーフェアリーが初めてだった。直線、内に刺さりながらも、飛ぶように走り抜けた脚は、他の日本馬たちとは全くレベルが違う様に見えた。そのスノーフェアリーが今年も参戦してきた。さらに今年、イギリスとドイツのオークスを制した3歳馬ダンシングレインも加わって、迎え撃つ日本馬も、地の利だけでは苦しい戦いになりそうな気がしてしまう。
 過去の連対馬を指数ランクでみると、圧倒的に指数の上位馬が強い傾向にある。なかでも前走指数の上位ABC馬が連軸の中心になっている。一方、1番人気は10年で2勝、2着2回とあまり期待に応えていない。2番人気は3勝、2着4回で、2番人気の連対率の方が高い。負担重量で2キロ軽い恵量3歳馬が6勝をあげ、活躍が目につく。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
01年     Xa   B     DXb
02年    A b   AZb    Xa
03年    B     A     外国馬
04年    AXa   -     -
05年     Ya   C       c
06年    C     D a    Zc
07年    A      Y    AXa
08年    B b    Xa   -
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
(スローペースは-10/0)

 今年はアヴェンチュラ、ホエールキャプチャ、ワルキューレ、スノーフェアリーなどの前走指数が高く、過去の指数、平均指数でアパパネ、レディアルバローザ、アニメイトバイオ、ブロードストリート、イタリアンレッド、レインボーダリアがあがってくる。
 今年は2200メートル以上の距離経験がある馬が少なく、スローペースになりそうなメンバー構成になった。その分というか、上がりに懸ける馬たちの直線の攻防が見所になりそうだ。
 上がりの脚はアニメイトバイオやイタリアンレッド、レーヴディソールなどが鋭いが、距離が2000メートル以下のレースでのことで、そのままは信じがたい。近走、2000メートル以上の距離は、ホエールキャプチャ、レディアルバローザ、フミノイマージン、エリンコート、ワルキューレ、スノーフェアリーなどの上がりの脚の方が上位だ。
 日本馬の中ではホエールキャプチャ、アヴェンチュラ、レーヴディソールなどの3歳馬に期待したいところだが、地の利や、ひいき目を抜きに考えれば、外国馬スノーフェアリーが能力上位だし、最有力に思える。
 今年の凱旋門賞3着時の走破タイムから計算すると、絶対的なスピード能力に優れており、京都の芝コースの適性も十分にあることがわかる。昨年の勝利も展開に恵まれたわけでなく、持ち味のスピードが生きたレースだったのだろう。今年はまだ勝ち星がないというが、60キロ、59キロ、58キロという負担重量で、牡馬の1線級と戦ってきた結果のこと。ここは56キロで、持ち味のスピードが生きるのではないか。

 ダートの重賞・武蔵野Sは、XYZなど過去の指数上位馬の連対率が高い。今年はシルクフォーチュン、ナムラタイタン、ダノンカモン、テスタマッタなどが上がってくる。他にダイショウジェット、タイセイレジェンドの前走指数も高い。
 ダートの1600メートル戦だけに、ペースがゆるむことはないだろう。ペースの対応力があり、最後の直線でも粘れるのはダノンカモンだろう。前走の南部杯でも先行して2着に食い込んでおり、ハイペースに強い。ダノンカモンは当然、人気の中心になるはずだが、最近は波乱になりがちなレースだけに、過信は禁物か。前が止まるようなハイペースなら、中段からの差し脚があるシルクフォーチュン、タイセイレジェンドにもチャンスがあるだろう。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
03年    -     B     -
04年    A     DZc   -
05年    -     -     BYb 
06年    C d   DXa     d
07年    -     BXa    A c
08年    D      Xa   -
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -

 京王杯2歳Sは、モンストール、ダイワインスパイア、ネオヴァンクル、レオアクティブ、コスモアンドロメダなどの前走指数が高い。過去の指数ではサドンストームも最上位だ。新馬、重賞を好指数で連勝しているモンストールが中心になりそう。前走の上がりの脚はここでも最上位だ。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
01年    -      Xc   -
02年(中山)DYd    Zc   -
03年    DXd   C b   B a
04年    D     -     A b
05年    DYb   -     AXc
06年     Y      c     b
07年    -       d   -
08年    -     A a   CY
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
(スローペースは-20/-10)

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2011年11月 8日 (火)

第725回騎手や監督の能力

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201111060811
201111050811

 セリーグは中日が地力を見せて優勝した。10月半ば過ぎ、優勝を決めた横浜戦を友人と二人で観に行ったのも、随分遠い日のように思える。先週のCSではヤクルトを寄せ付けず、2年連続で日本シリーズに出場することを決めた。子供の頃から地元の中日ファンだが、最近の中日は本当に強くなったと思う。うれしい限りだが、それは何よりも落合監督の手腕によるところが大きい。その、落合監督の采配もあとわずか。日本シリーズは厳しい戦いになるだろう。頑張って応援しよう。

 競馬もいよいよ秋競馬のシーズンも佳境に入る。
 アルゼンチン共和国杯は、準オープン馬ながら2番人気に推されたトレイルブレイザーが、コースの真ん中から差し脚を伸ばし、外から伸びてきた1番人気オウケンブルースリの追撃を押さえて勝った。3着は内をついた8番人気のカワキタコマンドが突っ込んできて、3連対は4万8520円と好配当になった。

 トレイルブレイザーはスローペースを先行して、直線早めに抜け出すレースで、危なげなく勝ったが、ここは安藤勝己騎手の手腕による勝利だったといえるだろう。しかし、勝ったトレイルブレイザーの指数は80に届かなかった。スローペース気味のレースだったとはいえ、当日の馬場状態を考えても、重賞としては少し物足りないレベルで、もう少し力をつけないと、今後の重賞戦線では苦しいかもしれない。

 京都のダート重賞・みやこSは、単勝1.6倍と圧倒的な人気を集めたエスポワールシチーが2番手から、直線、一気に差し脚を伸ばして圧勝した。2着は逃げた4番人気トウショウフリーク、3着は中段から差してきた5番人気ニホンピロアワーズ。佐藤哲三騎手のエスポワールシチーが逃げるのかと思っていたが、好スタートも無理をせず、2番手に控え、終始、落ち着いた騎乗ぶりが光った。

 2歳馬の重賞ファンタジーSは、6番人気のアイムユアーズが大外から飛ぶように伸びてきて、前を行く馬たちを一飲みにしてしまった。2着は4番人気のアンチュラス、3着には1番人気ファインチョイスが入った。

 アイムユアーズはメンディザバル騎手の騎乗だった。同騎手は以前、ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)に出場するために2度来日しているが、腰を据えて日本で乗るのは今年が初めてだ。メンディザバル騎手の日本での初勝利が、この重賞制覇だった。

 放射能の問題が影響するかもしれないが、ジャパンカップを前に、これから腕の良い外国人騎手の来日が増えるだろう。競馬の主役はサラブレッドだが、騎手の能力も相当に大きいだけに、彼らから目が離せない。

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2011年11月 3日 (木)

第724回波乱の多いハンデ戦

 アルゼンチン共和国杯は長距離のハンデ戦で、トップハンデ馬や人気馬、指数の上位馬たちも苦戦が続き、波乱が多いレースだ。勝ち馬をみると、ランク外の馬が10年で5勝しており、1番人気は2勝、2着2回。トップハンデは2勝、2着1回。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
01年    -     B     -
02年中山  C     A b   -
03年      d   -     -
04年    C     -      Yb
05年    -     -       b
06年      d    Xa   A
07年    -      Xb   C
08年    -     -      Xc
09年    -     B     A
10年      a   C c   A

 今年はカリバーン、ゴールデンハインド、コスモラピュタ、トウカイトリック、アブソリュートの前走指数が高く、過去の指数などでナムラクレセント、オウケンブルースリ、トレイルブレイザーが上がってくる。
 今年のトップハンデは58.5キロのオウケンブルースリ、次いで58キロのナムラクレセントだが、過去の勝馬のハンデは57.5キロ止まりの馬たちで、58キロ以上のハンデは少し苦しいかもしれない。
 芝の2500メートル戦だけに、スタミナに裏付けられたしっかりとした上がりの脚が問われそうだ。近走、上がりの脚が良かったのは、カワキタコマンド、ピエナファンタスト、ポルカマズルカ、ビートブラック、フォゲッタブルなどだが、なかでも恵ハンデは55キロのカワキタコマンドだろう。2走前に1600万条件を勝ったばかりだが、近走は充実著しく、5月以降9戦3勝、2着2回、3着4回と、連続3着内に健闘している。前走のアイルランドTでも中段から追い上げて、圧倒的人気のトーセンレーヴと差のない2着に押し上げている。指数はまだ重賞レベルにはないが、ここに来て上昇が見え、大きく力をつけてきているのではないか。
 先行馬のなかでは、カワキタコマンド同様、準オープン馬トレイルブレイザーから狙う手もありそう。55キロのハンデは恵量だし、距離の適性もありそう。スローペースにならなければ、食い込みもあるかもしれない。他では53キロのポルカマズルカの前残りも面白いだろう。波乱続きのレースだけに、ここは思い切った狙いに徹した方が良い。

 2歳馬の重賞ファンタジーSは、指数の上位馬が有力だ。
 今年はビウイッチアス、エイシンキンチェム、ミラクルピッチ、ファインチョイス、ヒーラ、ドナメデゥーサ、アイムユアーズなどが指数の上位馬たち。先行力ではファインチョイス、ミラクルピッチ、上がりの脚ではブロッケン、ビウイッチアス、エイシンキンチェム、ドナメデゥーサなどが上位だ。
 ここは、新馬、特別戦を連勝しているエイシンキンチェム、ファインチョイス、ビウイッチアスなどが中心だろう。、

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
01年    AXa   -      Y
02年    A a   -     A a
03年    -      X    -
04年    D     -      Xa
05年    CYb   A a   BZ
06年    A a    Yb    Zc
07年    C     AXc   -
08年     Z    B c   A a
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
(スローペース調整値-20/-10)

 昨年新設されたダートの重賞・みやこS。今年は指数が断然上位の2頭、エスポワールシチーとワンダーアキュートが注目馬だ。他にゴルトブリッツ、ヒラボクキング、キングスエンブレムなども指数の高いランク馬。
 前走の南部杯をハイペースで逃げ粘り、復調を感じさせたエスポワールシチーだが、1800メートルの距離を考えると、差し脚のあるワンダーアキュートの方が連軸向きだろう。

(みやこS) 1着    2着    3着
10年    CYb   -     -

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2011年11月 1日 (火)

第723回ハイペースの天皇賞

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201110290811

 今年の秋の天皇賞で、シルポートが逃げることは誰もが承知していた。シルポートの逃げなら、スローペースはないとも想像できた。しかし、先行馬たちがすべて自滅するほどのハイペースは想定外だった。天皇賞のナビグラフを見ると、例年、平均値とほぼ重なる位置にスローペースのラインがあるが、今年のペース平均値は13もスローペース寄りにあった。それは前哨戦の毎日王冠や、京都大賞典のペースの低さのせいだが、それだけに余計、ハイペースは意識できなかった。

 月曜日にデータを調べてみると、スタートしてすぐに10秒台のラップが続いている。似たような前半のラップタイムはシンボリクリスエスが勝った03年にあるが、厳しいラップだったのは大きく離して逃げた前の2頭だけで、後続の集団は平均ペースだった。最近はスローペースのレースが多いなか、集団全体がハイペースに飲み込まれる様なペースは非常に珍しいが、いくらレベルの高い馬たちが集まる天皇賞とはいえ、このペースでは息が保たない。当然のように、後方にいた馬たちが、脚の止まった馬たちを交わしていくという結果になった。

 勝ったのは後方待機の7番人気トーセンジョーダンだったが、勝ちタイムの1分56秒1はレコードタイム。2着は中段から伸びた2番人気ダークシャドウ、3着のペルーサは6番人気で、後方一気の脚が光った馬だった。ハイペースの助けがあったにせよ、彼ら自身のペースもかなり厳しかったのも確かで、そのなかでも尚かつ、上がりの脚もしっかりとしており、ハイペースの展開がはまっただけではないだろう。
 残念だったのは1番人気のブエナビスタ。結果は4着だったが、「負けて強し」を感じさせてくれたレースだった。道中は内に入れて中段待機策をとったが、直線に向いてこれからというところで、前が壁になり外にも出せず、完全に包まれてしまった。直線半ばでもまだ、もたついたまま進路がとれない。やっとわずかな隙間を見つけて抜け出しを計るが、その後もアクシオンにぶつかり、右に行ったり左に出したりと、最後まで行き場を探しながらのレースだった。それでも、内をついて差のない4着にまで食い込んできたのはブエナビスタの力の証明だろう。勝負所で外に出していれば、あるいはもう少し前が開いていれば、勝っていたかもしれないと思わせるレース内容だった。

 私は大外のアーネストリーからの馬券を買った。アーネストリーは無理を承知で3番手に取り付いたが、結局ハイペースに飲み込まれ、直線は脚が止まって14着。少し負けすぎな気がするが、直線は全く追う気配もなく、ただ流していただけ。ダメージはそれほど大きくないようで、どこかで巻き返しを期待したい。

 京都のスワンSは、逃げる3番人気ジョーカプチーノを、3番手で追走していた1番人気のリディルが交わして、危なげなく順当勝ち。指数も高く、これからの短距離、マイル戦線で目が離せない1頭になりそうだ。

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