« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月27日 (火)

第739回スローペース

201112250610
201112240911

 第1レースから、中山競馬場は盛り上がるような人混みだった。いつもより人の声も大きく聞こえる。皆が皆、いつもより足早のように見える。中山競馬場は、大観衆の想いが熱気になって、ぶつかり合い、跳ね返って、ますます熱いるつぼに化す。有馬記念は日本の競馬ファンにとって特別なレースなのだと、あらためて肌で知る。もちろん、私にとっても。

 その有馬記念は1番人気に支持された3冠馬オルフェーヴルが勝った。3冠馬がその年の有馬記念を勝つのは84年のシンボリルドルフ以来だ。

 アーネストリーが外からスタート良く、そのままハナに立ったが、他の馬は控えたままだ。2番手にヴィクトワールピサ、3番手にトーセンジョーダンとブエナビスタが並んで進む。オルフェーヴルは出遅れて最後方からのレースになったが、3角手前から外に出して果敢に動き、4角では5番手まで上がってきた。そして、直線、一気にスピードを上げ、前で粘り込みを図る馬たちを捕らえて、勝った。

 勝ったものの、オルフェーヴルの走破タイムは2分36秒0。8レースの1000万条件の2500メートル戦、グッドラックハンデを勝ったコスモロビンのタイムが2分33秒3だったから、それよりも2秒7も遅いタイムだった。

 結果から言えば、オルフェーヴルは早めに動いたのが良かったのだろう。あのままスローペースに動かず、後方に待機したまま、直線に向いてから追い出していたら、果たして勝てただろうか。断然の脚を繰り出したとしても、間に合わなかったかもしれない。3角手前で、「ここで動こう」という池添騎手の判断が、勝利につながったように思える。

 月曜日、馬場指数を計算して出されたオルフェーヴルのスピード指数は当然、64という低調なものになった。過去20年ほどまで、スピード指数のデータをさかのぼってみても、グラスワンダーの73が有馬記念勝ち馬の最低指数で、オルフェーヴルの指数は、歴代の有馬記念勝ち馬の指数として最低のレベルになってしまった。もちろん、スローペースに見合う鋭い上がりの脚を示しており、指数そのものの高さ、低さだけで能力を問うつもりはない。

 それにしても、だ。

 もともと多少のスローぺースは騎手たちも覚悟していた風だが、しかし、わかっていたのなら動いてほしい。騎手のチャレンジ精神を示してほしい。あの超スローペースは、レースで持てる能力を出し切るという視点からは、価値が薄いレースになってしまった。

 ここが引退レースになったブエナビスタは馬群に沈み、トーセンジョーダンも粘りきれなかった。2、3着には比較的人気薄だったエイシンフラッシュとトゥザグローリーが上がってきて、3連単7万8260円の好配当、馬券は少し波乱含みになった。

 私は、オルフェーヴルから、ほぼ総流しの3連単を買っていて、ラッキーだった。一緒に行った他の2人ともに、3連単、3連複を当てていて、会話も弾んだ。

 2011年、すべてのレースが終わったあと、すでに薄暗くなったターフに浮かび上がるブエナビスタ。その引退式をみながら、「ありがとう」とつぶやいてみる。

 この1年間、大震災があり、原発事故があり、政治の体たらくがあり、幸せばかりの人生、楽しいばかりの競馬ではなかったが、それでもこうして生きている。その私の人生の時の中に、輝かしいブエナビスタもいたし、オルフェーヴルもいた。ただただ、感謝である。

 スピード指数も来年は20年目。愛していただいているみなさんとともに前に進みたいと願っています。1年間、ありがとうございました。

馬場日記、新年は6日に更新の予定です。

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年12月22日 (木)

第738回有馬記念はオルフェーヴル◎

 今年も有馬記念を迎える季節になった。1000年に1度という大震災に津波と原発事故、歴史的な円高。日本にとっては厳しい試練の年だった。力をあわせ苦しさを乗り越え、小さな幸せも、皆で分かちあえる国でありたい。年の瀬の有馬記念が、幸せの灯火になると良いのだが。

 過去18年、有馬記念の連対馬のデータをみると、前走指数に限らず、指数上位馬たちが圧倒的に強いことがわかる。指数のランク外で勝った馬は4頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬だ。指数上ランク外の古馬が勝ったのは07年のマツリダゴッホだけで、古馬ではまず、指数上位でなければ勝利は難しい。
 人気でみると、過去10年、1番人気馬が(4303)とまずまずの健闘ぶり。2番人気馬は(3007)、3、4番人気馬もそれぞれ1勝を上げており、9番人気だったマツリダゴッホを除けば、上位4番人気馬までの馬たちが安定して強さを発揮している。勝ち馬を世代別に見ると、3歳馬が3頭、4歳馬が6頭、5歳馬1頭で、圧倒的に3、4歳馬が強い。「有馬で牝馬は苦しい」というのが少し前までの定説だったが、この4年間は強い牝馬の登場で、ダイワスカーレット、ブエナビスタが連続して連対を果たしている。

(有馬記念) 1着    2着    3着
93年     Za   A d   Dz
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B da
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳

 今年は前走指数でオルフェーヴル、トーセンジョーダン、ブエナビスタ、ルーラーシップ、レッドデイヴィスが上位、過去の指数、平均指数ではペルーサ、トゥザグローリー、エイシンフラッシュ、ヒルノダムールがランク馬に上がってくる。過去の連対馬のデータに従えば、勝ち馬はこの中にある。
 ナビグラフを見ると、例年、上がり指数で+15以上の馬が連軸の中心になることが多く、今年は上がり指数で+15以上という条件を満たすオルフェーヴル、レッドデイヴィス、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサが連軸の候補になるだろう。
 注目はなんといっても3冠馬オルフェーヴルと、有馬記念が引退レースの最強牝馬、いや最強古馬であろうブエナビスタだ。
 オルフェーヴルは、新馬勝ちのあとの4戦は取りこぼしもあったが、距離が伸びてからは圧倒的な差し脚で、皐月賞、ダービー、菊花賞を制覇し、史上7頭目の3冠馬になった。ダービー、神戸新聞杯で見せた上がり指数の高さは驚異的なレベルだった。菊花賞ではスローペースの上がり勝負だけでなく、ペースが厳しくても対応できる資質の高さを証明しており、98の高指数で一流馬としての指数の裏付けもできた。不良馬場のダービー、長距離の菊花賞でのパフォーマンスをみれば、スタミナの核は十分だとわかる。
 有馬記念の2500の距離も難なくこなせるはずだし、ペースに対する対応力からしても、堂々としたレースが期待できるだろう。
 ブエナビスタは3歳の有馬記念、4歳の昨年と、1番人気に推されたが、ともに惜しくも2着に終わった。その後も勝ちきれないレースが続いたが、前走のジャパンカップを圧勝して、ブエナビスタが最強古馬であることを示した。2400メートルのジャパンカップでの戦い振りをみれば、有馬記念の2500も守備範囲だろうが、ぎりぎりの距離のような気がする。ペースがスローぺー気味に落ち着くなら、直線、鋭い差し脚を生かせるだろうが、ペースが厳しくなると、少しもたつく場面もあるかもしれない。
 距離の適性、距離の融通性、ペースの対応力などで、オルフェーヴルの方がパフォーマンスが高いのではないかと思う。
 距離適性を除いても、ブエナビスタの力は認めても、それでも引退レースの牝馬はやっぱり買いにくい。人気は2頭にかぶるだろうが、今年の有馬記念が「オルフェーブルとブエナビスタで万全」とは思えない。オルフェーヴルの相手はブエナビスタより安定感のあるトーセンジョーダンを上位に取りたい。
 他に、ヴィクトワールピサ、ペルーサ、エイシンフラッシュ、アーネストリーなどが連下の有力馬だろう。切れる脚がある3歳馬レッドデイヴィス、休み明けの不利はあるもののルーラーシップ、ヒルノダムールなども気になる。

 ラジオNIKKEI杯2歳Sはスローペース必至。スローペースで上がりの脚があるエネアド、アダムスピーク、シンゼンレンジャー、エーシングングン、トリップなどが中心になりそう。

(ラジオNIKKEI杯2歳S)
       1着    2着    3着
06年    -     -     DXd
07年    CXb   -     -
08年    B b   AYa   -
09年    -     A a   -
10年    D d   A a    Xb
(スローペース調整値-20/-10)

 今年も暖かいご支援をいただき、ありがとうございました。
 心に残る有馬記念になりますように。
 皆さんのご健闘、ご幸運を心よりお祈りいたします。 GOOD LUCK!!!

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月20日 (火)

第737回アルフレードの真価

201112180611
201112170911
201112181011

 朝日杯フューチュリティーSは1番人気のアルフレードが勝った。これで3戦3勝。スピード指数も世代のトップの高さを示し、一躍、低調気味だった2歳牡馬戦線の主役に躍り出てきた。2着は3番手を進んだアルフレードを視野に、5番手で先行したマイネルロブスト、3着は後方待機のレオアクティブが鋭く追い込んできた。ナビグラフでみると、スローペースのレースで上がりの良かった馬たちが上位を占める結果だった。

 しかし、グランプリボス、ローズキングダム、セイウンワンダー、ゴスホークケン、ドリームジャーニーなど、最近の朝日杯の勝ち馬は、その後の皐月賞、ダービーに結果が結びついていない。朝日杯を勝って、ダービーも勝ったのは1994年ナリタブライアンまでさかのぼることになる。1992年のミホノブルボン、1990年のアイネスフウジン、1988年のサクラチヨノオーと、90年代前後は朝日杯からダービー馬が出るのは当たり前だったはずで、最近の傾向はどうしたのだろう。以前に比べると、距離適性がより求められるレース体系が作られて、マイルの距離の朝日杯では、2400メートルのダービーには結びつきにくいのだろうか。あるいは中山のマイルはトリッキーなコースで、内枠の先行馬が有利な分、力を出し切れなかった馬が多いせいなのだろうか。

 最近では、ダービー馬・ロジユニヴァース、皐月賞馬・ヴィクトワールピサなどを輩出している今週のラジオNIKKEI杯2歳S(阪神芝2000メートル)の方がクラシックにつながる傾向が強い。出走馬も朝日杯より有力馬が集まりやすく、レベルが高いこともある。

 いずれにしてもアルフレードの真価を問うのは、今週のラジオNIKKEI杯2歳Sの結果も含め、次走に予定されている弥生賞(中山芝2000メートル)をみてからでも遅くはないだろう。

 阪神カップは、混戦の坂下からグランプリボスが抜け出したところを、サンカルロが鋭い末脚で追い込んで、ハナ差で勝利を手にした。サンカルロは今年の高松宮記念でも2着に追い込んでおり、春の高松宮記念でも期待がふくらむ結果になった。ただ、1200より1400の適性のほうが高いようで、1400はこれで(3114)になったが、まだ1200での勝利がないのはすこし気になるところだ。

 小倉の牝馬限定ハンデ戦・愛知杯は、後方待機から早めに仕掛け、4角で4番手まで進出したフミノイマージンが、そのまま差し切り勝ちを収めた。

 単勝1.7倍に期待された3歳馬レーヴディソールは、後方から追い込んだものの4着までだった。この2走をみると3歳春の輝きからは遠い。しかし、ナビグラフを見るとレーヴディソールは上がりの脚こそ水準以上だが、ペースの対応力には少し欠け、古馬相手ではまだ力不足なのかもしれない。

 2011年の競馬も、あと1週を残すのみとなった。今年はクリスマスと有馬記念が同じ日。幸運が「W」でやってきますように。

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月15日 (木)

第736回紛れもありそうな朝日杯

 朝日杯フューチュリティSは平均指数の上位abcd馬が10年で8連対、過去指数の高いXYZ馬も8連対、前走指数の上位ABCD馬は7連対と、どのカテゴリーも万遍なく連対しており、あまり差はない。
 1番人気馬は10年間で(2242)と2勝しかしてないが、2番人気馬は(4213)と勝率、連対率ともに、1番人気馬を凌駕している。

(朝日杯)  1着    2着    3着
01年    D b    Xc   -
02年    DYc   -       c
03年    B     BXd   DZb
04年    -     AX     Za
05年    AXa    Yc   -
06年    -      Xb   D a
07年      b   -     -
08年      d    Za   -
09年    -     AYa     b
10年    D     -     AYb
(スローペース調整は-20/-10)

 今年、平均指数の上位馬はマイネルロブスト、ローレルブレット、ネオヴァンクル、ショウナンラムジなど。他に過去の指数と前走指数でサドンストーム、トウケイヘイロー、ニンジャ、レオアクティブなどが上位にある。いつもなら中心になるはずの東スポ杯の上位馬は出走せず、重賞の勝ち馬はデイリー杯2歳Sを勝ったクラレントと、京王杯2歳Sを勝ったレオアクティブの2頭だけだ。
 例年と比べると、スローペースの影響もあってか、指数のレベルが全体的に低い。その分、上がりの脚にウェイトがかかる馬が多く、当然、ペースはスローペース気味の流れが想定される。
 スローペースで、上がり指数が高いのは、アルフレード、レオアクティブ、ヒシワイルド、マイネルロブスト、ショウナンラムジなど。なかでも上がりの脚が最も鋭いのはアルフレードだ。新馬戦、500万特別戦ともに、中段から鋭い脚を使って連勝しており、前走の上がり指数は出色のレベルだった。2戦ともスローペースのため、指数は低いが、手薄なメンバーで、しかもスローペースは必至だけに、一気に主役に躍り出る可能性もあるのではないか。
 ペースが平均的か、速くなったら、水準以上の差し脚があるマイネルロブスト、スノードン、ダローネガ、ショウナンラムジ、ローレルブレッド、レオアクティブなどにもチャンスがあるだろう。

 阪神カップは、前走指数の高い馬たちが中心になっており、今年はリアルインパクト、マルセリーナ、サンカルロ、シルポートなどの前走指数が高い。芝内回りの1400メートル戦は、外回りコースと比べると直線は100メートル以上短く、早めの仕掛けでハイペースになりがちだ。となれば、直線の瞬発力があるサンカルロ、オセアニアボス、スマイルジャック、エーシンフォワードなどに流れが向くだろう。ペース次第だが、シルポートのマイペースの逃げにも期待できる。

(阪神C)  1着    2着    3着
06年    -      Z    D
07年    AXa   -     -
08年    BZ    A b   -
09年    C d   A a   -(2着同着)
10年    B a     a   -

 愛知杯は昨年に引き続き、小倉での開催。牝馬限定のハンデ戦で、難解だが、過去5年のデータをみると、意外にもトップハンデ馬が3勝をあげて頑張っている。今年は56キロのセラフィックロンプ、フミノイマージンがトップハンデ馬だがどうだろうか。また、このレースは3、4歳馬が連軸の中心になることが多い。今年、3、4歳馬で上がりの脚があるのはレーヴディソール、アスカトップレディ、シースナイプなどだ。前走大敗は気になるものの、潜在能力は新馬戦から4連勝した3歳馬レーヴディソールが断然だろう。

(愛知杯)  1着    2着    3着
06年     X    -     B
07年     Zb   -      Xa
08年    -     -       b
09年     Zc   -     DZ
10年(小倉) Zd   DZd    Yc

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月13日 (火)

第735回新ヒロイン

201112110911
201112110611
201112101011

 今年の阪神ジュベナイルFはジョワドヴィーヴルが圧勝した。ペースが落ち着き、先行馬に有利な流れに思われたが、直線の叩き合いになって、一気呵成に伸びたのがジョワドヴィーヴルだった。直線、残り200メートルからは、父ディープインパクト譲りの飛ぶような鋭い切れで、他の馬が止まって見えるようだった。

 史上初、デビュー2戦目にして、はやばやとG1のタイトルを手にしたが、新しいヒロインの誕生にふさわしい衝撃のステージだった。レース内容も良く、スローペースにもかかわらず、ジョワドヴィーヴルの指数は同世代牝馬の最高指数を示している。当然、今の時点で同世代の牝馬でジョワドヴィーヴルの差し脚に優る馬はいないだろう。

 ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネ、レーヴディソールに連なる名牝への道のスタートラインに立つことになったが、目指す先は、まずは桜花賞、そしてオークス。無事に春を迎えてほしい。

 私はラシンティランテから馬券を買った。2番手で先行して、直線では先頭に立つ場面もあったが、これからというところで全く脚が動かなかった。結果は15着に大敗。どうしたのだろう。

 カペラSはケイアイガーベラが2番手から抜け出し、ティアップワイルド、タイセイレジェンドを抑え込んで勝った。ナビグラフで見ると、ケイアイガーベラは上がり指数でも上位だったが、2走前の指数はペースの厳しい右下のエリアにある馬だった。ハイペースでも持ち味が生かせる馬のようで、積極的な2番手からのレースも良かったのだろう。一方、1番人気に推されたセイクリムズンは6番手で先行集団に取り付いていたが、直線伸びず、5着に終わった。軽いダートが合わなかったのか、あるいは1200より1400の方に適性が高いのか。どうしたのだろう。

 小倉開催の中日新聞杯。3連単は20万超の高配当で、波乱になった。ナビグラフで見ても、平均値の原点のエリアに集中しており、もともと差のないメンバーで、波乱含みのレースだったのだろう。勝ったのは大野騎手の11番人気コスモファントムだった。ナビグラフでみると、カペラSを勝ったケイアイガーベラと同じように、ポツンと右下のエリアにあった馬だ。厳しいペースで戦う気持ちが目覚めたのか、苦しいペースの経験が生きたのか。コスモファントムは今年の中山金杯以来の勝利を納め、大野騎手も重賞初制覇になった。

 ジョワドヴィーヴルの名前はフランス語で「人生の喜び」という意味らしい。2011年の競馬もあと2週になった。「どうしたのだろう」なんて言わないで済む「競馬の喜び」を感じられる馬券を買いたいものだ。神様、そこんところ、なにとぞ、よろしく。

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 8日 (木)

第734回新ヒロイン誕生の舞台

 ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネ、レーヴディソール。馬場改造があった06年以降、阪神ジュベナイルFの勝ち馬は、その後の活躍もめざましく、競馬の人気を支えるヒロインに成長していった。阪神ジュベナイルFは2歳牝馬の将来性を見極める上で、もっとも重要なレースだといえる。2歳戦だけに、指数上は前走指数上位馬が有力だが、スローペースで楽勝している馬も多く、ランク外の馬たちにも注意を払う必要がある。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
06年    -     AX    BYa
07年    BZa   -     CY
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
(スローペース調整は-20/-10)

 今年は、ラシンティランテ、アイムユアーズ、エピセアローム、アラフネ、イチオクノホシ、ファインチョイス、アンチュラス、エンシンキンチェムなどが指数の上位馬。
 スローペースになりがちな阪神外回りのマイル戦だけに、スローペースであっても、鋭く切れる上がりの脚は必須条件だ。今年、上がり指数で水準以上のレベルにあるのはイチオクノホシ、トーセンベニザクラ、サウンドオブハート、ガーネットチャーム、ジョワドヴィーヴル、マイネボヌールなどだ。
 しかし、そうそうたる過去の勝ち馬たちに習えば、スローペースでの上がりが鋭いということだけでなく、スローペースでないレースでも、しっかりとした上がりの脚を示していることが求められる。
 この点からは、ラシンティランテ、アイムユアーズ、エイシンキンチェム、ファインチョイスなどがピックアップできるが、将来の名牝として器、底力ではラシンティランテ、アイムユアーズの2頭が有力といえるのではないか。ここにサウンドオブハートも加えたいが、2戦ともスローペースで、中心馬としての条件にはない。
 ここは距離の経験がある、ラシンティランテに期待したいと思っている。

 中日新聞杯は中京競馬場の馬場改修のため、昨年に続いて小倉での開催。今年はゲシュタルト、エーシンジーライン、マイネルスターリー、シャドウゲイト、サンライズマックス、ユニバーサルバンクなどが指数の上位馬たちだが、ハンデ戦だけに、指数上位馬も苦戦を強いられる傾向が強く、今年も混戦模様だろう。
 皐月賞で3着に好走した3歳馬ダノンバラードが出走してきたが、ハンデは56キロと少し見込まれた印象だ。それなら古馬で57キロ前後のハンデで、指数の高いサンライズマックスの方が安定感もあって連軸向きかもしれない。

(中日新聞杯)1着    2着    3着
06年中京   d    Xa   -
07年中京  B     -     -
08年中京  -     -     B
09年中京   Xd   -     C
10年小倉  A     -     -

 08年から始まったカペラSは、中山ダート1200メートル戦。ダートの短距離戦だけに、指数上位馬が強いと思うが、意外と波乱の傾向が強いレースで、3連単は3年のうち2年で高配当がでている。今年の指数上位はセイクリムズン、セレスハント、フェラーリピサ、アースサウンド、ティアップワイルドなどだが、ここは先行して差し脚もあるセイクリムズン、ティアップワイルドが中心だろう。

(カペラS)1着    2着    3着
08年   D c   -     -
09年    Zd   D d   -
10年   A a   -     B b

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 6日 (火)

第733回ナビグラフと上がり指数

201112040911
201112030911
201112030611

 ジャパンカップダートはトランセンドが逃げ切って勝った。不利といわれた大外枠から1コーナー目指してスピードを上げ、ハナに立ったが、1コーナーで内に大きく切れ込んだせいで、窮屈になる馬がいて、審議になってしまった。(結果、過怠金の処分だけで済んだようで、馬券に影響がなくて良かったが)トランセンドは、終始楽なペースで逃げ、直線を向くと、迫るエスポワールシチーをものともせず、一気に加勢。そのまま他馬を全く寄せ付けずに圧勝した。

 昨年のジャパンカップダートも逃げ切って勝ったが、マイペースの逃げができれば、トランセンドは本当に強い。
 ナビグラフで見ても、トランセンドは、平均ペース以上のレースで最も上がり指数が良い。2着のワンダーアキュートも、3着のエスポワールシチーも、勝ったトランセンドと同じようなエリアにあった。上がり指数で上位の馬がペースを落として逃げられれば、強いのは当たり前。レベルの高いダートの重賞では、先行力があって、差し脚上位の馬が中心だとわかる。

 芝のレースはというと、ペースより上がり指数にウエイトがかかる。

 鳴尾記念はサダムパテックが人気を集めたが、近走の上がり指数の高さで少し物足りなかった馬だ。それでも連軸の中心にはなるのではないかと思っていたが、直線の叩き合いで、レッドデイヴィスに交わされ、ゴール前、後方一気の脚を使ったショウナンマイティにも後れを取って3着に落ちた。レッドデイヴィス、ショウナンマイティともに、スローペース時のものとはいえ、上がり指数で上位にあった馬たちで、直線での切れの違いが勝敗を分けたといえそうだ。

 芝の長距離戦・ステイヤーズSは、一昨年の春の天皇賞(3000メートル)を制したマイネルキッツが、久々に天皇賞馬の意地を見せた。マイネルキッツは2周目の向正面で中段から一気に上がっていって、4コーナー手前で先頭に立った。イグアスもマイネルキッツを追うように上がっていって、直線も必至に追って2着を確保した。

 ステイヤーズSは芝3600メートルで、スタミナが問われるレースだ。ナビグラフで見ると、勝ち馬や2着のイグアス、3着のトウカイトリックともども、スローペースではないレースでしっかりとした上がり指数を示していた馬たちで、それなりにペース(スタミナ)の対応力がある馬たちのレースだったことがわかる。スローペースになりがちな阪神の外回りの芝1800戦で、スローペースでの上がり指数が生きた鳴尾記念とは、同じ上がり指数がポイントといっても、ペースとの関係が少し違う。

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。
詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月 1日 (木)

第732回2強に割って入るのは

 国際G1・ジャパンカップダートに、今年も外国馬の参戦はなく、さらに公営馬も出走してこなかった。「国際」のカンバンがいささか寂しく映る。阪神に舞台が変わって今年で4年目になるが、東京で行われていた年も含めて、前走指数の上位馬や平均指数上位馬の連対率が高い傾向が続く。

(JCD)  1着    2着    3着
01年東京  A a   DXb    Y
02年中山  芝     DXb   芝
03年東京  外     A     -
04年東京  BZb   DXa   A
05年東京  A     C a    Y
06年東京  -     AXa   -
07年東京   Z      b   AZa
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
08年阪神   Z    C     AX
09年阪神  B c   C     -
10年阪神  BYc   -      Yc
(ランクは公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年はG1馬のトランセンド、エスポワールシチーを筆頭に、ミラクルレジェンド、ワンダーアキュート、バーディバーディ、ダノンカモンなどが指数の上位馬たちだ。
 実績ではG1馬のトランセンド、エスポワールシチーが断然のようだし、阪神のJCダートは先行馬が強く、この点からも、逃げ、先行タイプのトランセンド、エスポワールシチーは強い。
 トランセンドは昨年のJCダートを勝ち、そのあともフェブラリーS、南部杯を手にしてダートG1は3勝。ドバイWCでも2着、前走大井のJBCクラシックは逃げを計るスマートファルコンを捕らえきれず2着も、いままさに5歳の充実期にあるといえる。指数も安定して100を超すレベルにあり、ここは勝利に最も近いはず。連軸としても信頼できるだろう。
 エスポワールシチーはダートG1で5勝を上げて実績ではナンバー1だ。この秋、南部杯ではトランセンドと差のないレースで4着のあと、次走のみやこSは危なげなく勝って調子を上げてきている。トランセンドを逆転できるのは、このエスポワールシチーだけだかもしれない。
 しかし、過去10年、1、2番人気で決着したことはなく、ここでもトランセンド、エスポワールシチーのワンツー決着になるとは限らない。
 2強に迫るのはダノンカモン、バーディバーディ、ワンダーアキュートなどだが、いま勢いがあるのは、4歳牝馬のミラクルレジェンドだろう。目下、公営での2連勝を含め3連勝中で、3走前には新潟ダートで96の高指数を示している。2強との2キロの斤量差を考えれば、十分に戦えるレベルにある牝馬だといえそう。中段から差し脚を伸ばす脚質からも、2強に割ってはいる可能性も高いのではないか。

 3600メートルの長距離戦・ステイヤーズSは平均指数や前走指数の上位馬が中心になっている。今年はイグアス、メイショウクオリア、モンテクリスエス、フォゲッタブル、ビートブラックの前走指数が高く、他にマイネルキッツ、エジソン、ナムラクレセントなどの平均指数が上位にある。
 長距離の適性がありそうなのはヤングアットハート、マイネルキッツ、フォゲッタブル、ビートブラック、モンテクリスエスなどだ。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
01年    A b   AXa    Yc
02年     Zc   -     DYd
03年    -     -     CYa
04年     Xa    Zc   -
05年    BXa   CZc   A
06年    A b   BXc   C
07年      d   CYc   DZa
08年      d   A      Yb
09年    A     -       d
10年    D     BYc   AXa

 鳴尾記念は阪神の外回りコース。スローペースになりがちで、上がりの脚が問われることが多い。距離の適性があり、スローペースで切れる脚のあるスマートギア、ダノンスパシーバ、デストラメンテ、ショウナンマイティなどが有力だろう。
 スローペースにならず、平均ペースに上がるようなら、先行力があり差し脚も使えるサダムパテック、カリバーン、フレールジャックなども浮上してきそうだ。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
06年    B c   C      Yd
07年    -     BZc   DXa
08年    AXa   -     -
09年    C      Yb   AY
10年    -      Y      a

(お知らせ)  
 本日、12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。
 来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
 年間サポートのお客様には、この高田馬場日記でも紹介しているナビグラフを生成するソフト「ナビグラフ君」を無料で提供いたします。
 また有馬記念グッズのプレゼントも用意しておりますので、ぜひお早めにお申し込みください。詳細はこちらから

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »