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2011年12月22日 (木)

第738回有馬記念はオルフェーヴル◎

 今年も有馬記念を迎える季節になった。1000年に1度という大震災に津波と原発事故、歴史的な円高。日本にとっては厳しい試練の年だった。力をあわせ苦しさを乗り越え、小さな幸せも、皆で分かちあえる国でありたい。年の瀬の有馬記念が、幸せの灯火になると良いのだが。

 過去18年、有馬記念の連対馬のデータをみると、前走指数に限らず、指数上位馬たちが圧倒的に強いことがわかる。指数のランク外で勝った馬は4頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬だ。指数上ランク外の古馬が勝ったのは07年のマツリダゴッホだけで、古馬ではまず、指数上位でなければ勝利は難しい。
 人気でみると、過去10年、1番人気馬が(4303)とまずまずの健闘ぶり。2番人気馬は(3007)、3、4番人気馬もそれぞれ1勝を上げており、9番人気だったマツリダゴッホを除けば、上位4番人気馬までの馬たちが安定して強さを発揮している。勝ち馬を世代別に見ると、3歳馬が3頭、4歳馬が6頭、5歳馬1頭で、圧倒的に3、4歳馬が強い。「有馬で牝馬は苦しい」というのが少し前までの定説だったが、この4年間は強い牝馬の登場で、ダイワスカーレット、ブエナビスタが連続して連対を果たしている。

(有馬記念) 1着    2着    3着
93年     Za   A d   Dz
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年    Y a    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B da
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳

 今年は前走指数でオルフェーヴル、トーセンジョーダン、ブエナビスタ、ルーラーシップ、レッドデイヴィスが上位、過去の指数、平均指数ではペルーサ、トゥザグローリー、エイシンフラッシュ、ヒルノダムールがランク馬に上がってくる。過去の連対馬のデータに従えば、勝ち馬はこの中にある。
 ナビグラフを見ると、例年、上がり指数で+15以上の馬が連軸の中心になることが多く、今年は上がり指数で+15以上という条件を満たすオルフェーヴル、レッドデイヴィス、ブエナビスタ、ヴィクトワールピサが連軸の候補になるだろう。
 注目はなんといっても3冠馬オルフェーヴルと、有馬記念が引退レースの最強牝馬、いや最強古馬であろうブエナビスタだ。
 オルフェーヴルは、新馬勝ちのあとの4戦は取りこぼしもあったが、距離が伸びてからは圧倒的な差し脚で、皐月賞、ダービー、菊花賞を制覇し、史上7頭目の3冠馬になった。ダービー、神戸新聞杯で見せた上がり指数の高さは驚異的なレベルだった。菊花賞ではスローペースの上がり勝負だけでなく、ペースが厳しくても対応できる資質の高さを証明しており、98の高指数で一流馬としての指数の裏付けもできた。不良馬場のダービー、長距離の菊花賞でのパフォーマンスをみれば、スタミナの核は十分だとわかる。
 有馬記念の2500の距離も難なくこなせるはずだし、ペースに対する対応力からしても、堂々としたレースが期待できるだろう。
 ブエナビスタは3歳の有馬記念、4歳の昨年と、1番人気に推されたが、ともに惜しくも2着に終わった。その後も勝ちきれないレースが続いたが、前走のジャパンカップを圧勝して、ブエナビスタが最強古馬であることを示した。2400メートルのジャパンカップでの戦い振りをみれば、有馬記念の2500も守備範囲だろうが、ぎりぎりの距離のような気がする。ペースがスローぺー気味に落ち着くなら、直線、鋭い差し脚を生かせるだろうが、ペースが厳しくなると、少しもたつく場面もあるかもしれない。
 距離の適性、距離の融通性、ペースの対応力などで、オルフェーヴルの方がパフォーマンスが高いのではないかと思う。
 距離適性を除いても、ブエナビスタの力は認めても、それでも引退レースの牝馬はやっぱり買いにくい。人気は2頭にかぶるだろうが、今年の有馬記念が「オルフェーブルとブエナビスタで万全」とは思えない。オルフェーヴルの相手はブエナビスタより安定感のあるトーセンジョーダンを上位に取りたい。
 他に、ヴィクトワールピサ、ペルーサ、エイシンフラッシュ、アーネストリーなどが連下の有力馬だろう。切れる脚がある3歳馬レッドデイヴィス、休み明けの不利はあるもののルーラーシップ、ヒルノダムールなども気になる。

 ラジオNIKKEI杯2歳Sはスローペース必至。スローペースで上がりの脚があるエネアド、アダムスピーク、シンゼンレンジャー、エーシングングン、トリップなどが中心になりそう。

(ラジオNIKKEI杯2歳S)
       1着    2着    3着
06年    -     -     DXd
07年    CXb   -     -
08年    B b   AYa   -
09年    -     A a   -
10年    D d   A a    Xb
(スローペース調整値-20/-10)

 今年も暖かいご支援をいただき、ありがとうございました。
 心に残る有馬記念になりますように。
 皆さんのご健闘、ご幸運を心よりお祈りいたします。 GOOD LUCK!!!

(お知らせ)
 12月1日から、新基準タイムの受付、販売を開始しました。
 新基準タイム2012年版(改訂26版)は、2012年1月5日以降の馬場指数、スピード指数の計算に使用するもので、昨年同様、ご入金確認後、お待たせすることなく新基準タイムをお送りいたします。来年は、いよいよスタンド、馬場改造が終わった中京競馬も始まります。中京競馬場の基準タイムは、その開催に合わせて、順次、更新していく予定です。
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