« 第756回中京も始まる春 | トップページ | 第758回荒れる牝馬 »

2012年3月 6日 (火)

第757回新・中京競馬場

201203040711
201203040611
201203030911
201203030611

 日曜日、新しくなった中京競馬場に出かけた。
「きょうはさすがに、混んどるね」
「がらがらだった頃が、妙に懐かしいがね」
「とろくさいこと言っとったら、あかんにい。はよ、買わんと間にあわんでよ」
 少し懐かしい名古屋弁が新しいスタンドに飛び交う。なぜか家族連れが多く、子供たちが走り回わる。そんな光景は、東京や中山ではあまり見ない。みな、このオープンを待ちわびていたのだろう。
 新スタンドを一回りしてみる。立食タイプのフードコートは充実している。メニューに名古屋らしい味噌カツや味噌串カツ、味噌モツ煮込みなどがならぶ。無料の給茶スポットも目につく場所にある。スタンドのなかの馬券売り場は意外と狭い感じ。太陽光発電で省エネも売りらしい。トイレも多い。
 スタンド全体、装飾に華美さはなく、むしろシンプルで質素な印象を受ける。スタンドの大きさも、以前と比べて少し小さくなった。現実的に、競馬場に人があふれかえるような大混雑は1年を通してもそれほどないだろう。混み合うのはこの開幕週と、最終週の高松宮記念くらいかもしれない。大きすぎるスタンドは水道光熱費だけでなく、あらゆる面で効率が悪いに違いない。小さなスタンドと質素な作りは、いまの厳しい競馬の現実を受け止めたうえでの選択に思えた。中部国際空港も安い建築費で質素を売りにしたほど。堅実さが第一という、名古屋人のビジネス感覚が、新スタンドにもそのまま反映されているようで、興味深かった。
 芝コースは向正面が全体的に高く盛られていて、流れが見やすい。3コーナー付近から徐々に下り、4コーナーはもっとも底のようで、ゴール近くのスタンド最前列からは馬群は全く見えない。直線のある急坂を登ってきて、やっと芝のなかから馬群がせり上がるように現れる感じだ。しかし、その坂を上がってから、ゴールまではまだまだ距離があり、坂上の攻防は見所十分だった。
 一緒に出かけたH君は、4コーナーの手前まで様子を見に行ったらしい。そのあたりは人も少なく静かで、「行くぞ-」という騎手のかけ声も、間近に聞こえてきたとのこと。その臨場感はコースが遠い東京では味わいにくい。

 ダートは1日目、2日目とも、逃げ馬と先行馬の天国だった。直線の急坂を上がってくると、逃げ先行馬も完全に脚が上がっているように見えるのに、後続馬も脚色が一緒になってしまって、いっこうに伸びてこない。今後は乗り方を工夫する騎手も出てくるだろうから、同じ傾向とは限らないが、逃げ馬と先行馬には要注意だ。

 中京コースのオープンを飾る重賞は、芝2000メートルのハンデ戦・中日新聞杯だったが、中段から鮮やかに伸びたスマートギアが2009年5月以来3年振り、久々の勝利を手にした。2着にダンツホウテイ、3着に1番人気のダノンバラードが食い込んだが、3頭とも道中は中段から、同じような位置取りでレースを進めており、最後は追い比べの差が出たのだろうか。直線、ムチを叩きっぱなしで追い続けた松山騎手の必死さが実を結んだのかもしれない。4年目の松山騎手は重賞初制覇だった。

 中山の弥生賞も波乱の結果になった。1番人気は2戦2勝のアダムスピークだったが、直線では包まれて出すところがなく、自慢の脚を使うことなく8着に負けた。スローペースで差し脚比べだっただけに、直線の不利は致命的だった。勝ったのは9番人気のコスモオオゾラ。アダムスピークと違って、直線、前が開いて一気に差し脚を伸ばしての快勝だった。柴田大知騎手も1997年、ラジオ短波賞エアガッツ以来、実に15年振り、久々の平地の重賞勝ちだった。

 3歳牝馬のチューリップ賞は、上がり指数が最も高かったハナズゴールが大外から突き抜けた。4番人気と、まずまずの人気にもかかわらず、単勝は37.2倍。それほどに1番人気のジョワドヴィーヴルに人気がかぶっていたわけだが、ジョワドヴィーヴルは3番人気のエピセアロームにも交わされて3着だった。阪神が新コースになってから、阪神JFの勝ち馬が、チューリップ賞で連に絡めなかったのはジョワドヴィーヴルが初めてだった。

 オーシャンSは大荒れ。3連単は266万超の大万馬券になった。勝ったのは、ここも久しぶり、1年半振りの勝利だった9番人気のワンカラットだ。坂を上がってからのスピードがただ1頭だけ目立った。2着は5番人気のグランプリエンゼルが外から伸び、グランプリエンゼルと馬体を合わせるように伸びてきた14番人気のベイリングボーイが3着に食い込んできた。1番人気のカレンチャンは4着に落ちた。私は2着のグランプリエンゼルを軸に3連単を買っていたが、3着のベイリングボーイがなかった。

☆お知らせ☆
中京競馬場の馬場改造に伴い、基準タイムを更新しました。基準タイムのお申し込みはこちら、更新日程など、くわしくはこちらをご覧ください。

|

« 第756回中京も始まる春 | トップページ | 第758回荒れる牝馬 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/54156580

この記事へのトラックバック一覧です: 第757回新・中京競馬場:

« 第756回中京も始まる春 | トップページ | 第758回荒れる牝馬 »