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2012年5月31日 (木)

第782回波乱が多い安田記念

 春のマイル王を決める安田記念が今週のG1。2000年以降、1番人気は09年にウオッカが勝っただけで、他の年は2着もなく、波乱の様相が強いレースだ。指数上は、平均指数の高い馬や前走指数の上位馬が比較的健闘しているものの、ランク外の馬の活躍もあって、一筋縄ではいかない。

(安田記念) 1着    2着    3着
02年    -     -      B
03年      c   -     BXa
04年      a   AXa    Zd
05年    C c   -     外
06年    C外     Zb   外
07年     Yd   A     -
08年    -     外     AX
09年    BXa   AZb   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd

 今年の指数の上位馬はシルポート、サダムパテック、ストロングリターン、ドナウブルー、ペルーサ、ローズキングダムなど。
 マイル、あるいはそれ以上の距離で、差し脚が鋭いのはストロングリターン、スマイルジャック、マルセリーナ、ガルボ、ドナウブルー、アパパネなどだ。距離が短いが京王杯を勝ったサダムパテックも上がりの脚は鋭い。
 なかでも、東京コース向きで、長く良い脚が使えるのはストロングリターンだろう。昨年の安田記念の2着馬だが、骨折休養後の前走、京王杯では出遅れて後方からのレースになったが、4着にまで伸びてきた。マイル戦は(3312)、東京のマイル戦に限ると(2212)と距離、コース適性ともに高く、指数上もG1を勝つレベルにある有力馬といえそう。順当なら連軸の中心になるはず。ただ、当然というか、ここは人気になりそうで、これまでの1番人気馬の苦戦を考えると、割引は必要なのかもしれない。
 近年の安田記念はスローぺースに対応した上がり指数の高い馬たちが中心になってきたが、今年は先行馬にスタミナが豊富な馬たちが揃ったことが、例年と大きく違う点だ。スタミナ十分の先行馬たちが、そのまま押し切ってしまって、波乱の主役をつとめることも想像できないわけではない。先行力の点からはシルポート、エイシンアポロン、フィフスペトル、リアルインパクト、コスモセンサーなどがピックアップされるが、なかでも逃げ一手のシルポートが引き続き好調だろう。東京のマイル戦は、3着以下ばかりだが、他に逃げ馬も不在で、ここは単騎マイペースで行けそう。過去10年、安田記念を逃げ切った馬は1頭もいないが、あえて逃げ残りを期待みようかとも思う。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、指数上位馬が圧倒的に強い。なかでも平均指数の上位馬は10年連続で連対中だ。今年はレッドクラウディア、キングブレイク、タイセイシュバリエ、ドリームコンサート、オースミイチバン、ネクタルなどの平均指数が高く、他にサンマルデューク、メイスンキャプテンは過去の指数での上位馬だ。
 中心はレベルの高い戦いになった伏竜S組と昇竜S組だが、距離の合うのは伏竜S組だろう。そのレースを終始2番手で先行、直線抜け出して、ゴール前、勝ったと思ったところを大外から一気に交わされて2着になったが、地力を見せたキングブレイクが連軸の中心になりそう。他では前走交流競走を勝って3連勝中のオースミイチバン、切れる脚があるタイセイシュバリエ、レッドクラウディア、メイスンキャプテンに、先行力でストローハット、ドリームコンサート、ワイドバッハなども連軸候補になりえる馬たちだ。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
02年    公     AXa    Yb
03年     Yd   B b   芝
04年     Zd   芝     D d
05年    AXa    Y    B b
06年    D      Yc   CZ
07年    A b    Xa   -
08年    BXc    Zc   -
09年    A d   C c    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
(スローペース調整-15/-5)

 鳴尾記念は、これまで12月に行われてきたが、今年は宝塚記念の前哨戦として位置づけられ、距離も2000メートルに変更になった。
 出走が10頭と少し寂しいが、上がりの鋭いショウナンマイティ、ナカヤマナイト、アーネストリー。先行力ではトゥザグローリー、トーセンラー、ダンツホウテイ、スマートギアなどが有力だろう。

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2012年5月29日 (火)

第781回「岩田ーー」と叫びたかった

201205270510
201205270512

 ダービー馬とダービージョッキーを迎えるために、芝コースのゴール付近で多くのカメラマンが待ち構えている。私も、堂々と凱旋してくるはずのダービー馬の姿を探していたが、しかし、芝コースを戻ってくる馬はいなかった。

 10番ディープブリランテと11番フェノーメノとの写真判定の結果、ターフビジョンの最上段に10の数字が光った。岩田騎手は涙をぬぐいながら、ダービー馬ディープブリランテとともに、ダートコースから地下道へおりていってしまう。

 大歓声の中のウイニングランは、なしなのだろうか?

 ウイニングランがあれば、「岩田ーーー」ととびきりの大きな声で、勝利をたたえたかったのに、少し残念だった。「どっちが勝ったか分からなくて、ウイニングランはできなかった」とのことだが、それも岩田騎手らしいか。しかし、相変わらず、岩田騎手のインタビューはボソボソとして、良く聞き取れないが、ここは何よりも、勝てて良かった。良かった良かった。おめでとう。

 今年のダービーは、ゼロスが果敢に逃げて、そのペースが最後までゆるむことがなかった。2番手にトーセンホマレボシ、3番手にクラレント、ディープブリランテは4番手で先行していく。フェノーメノは中段の7番手に、人気になったワールドエース、ゴールドシップは中段の後ろにつけている。直線では2番手からトーセンホマレボシが早々と抜けだし、それを追ってディープブリランテの岩田騎手が体をおおきく揺すって、猛然と追い出してトップに立つ。2頭の追い比べが続くところ、馬場の中央から鋭く伸びたのがフェノーメノ。ゴール前ではディープブリランテにハナ差まで迫ったが、惜しくも2着だった。ワールドエース、ゴールドシップは33秒8という最速の上がりの脚を見せたが、3、4着まで。勝負はついた後だった。

 最近のダービーは超スローペースで、直線だけの追い比べになりがちだった。当然というか、ダービー馬のスピード指数も80がやっとという、低調に思える結果が続いていたが、しかし、今年勝ったディープブリランテの指数は、父ディープインパクトが勝ったダービー以来、久々に90の大台に乗る高指数になった。

 ナビグラフでみると、勝ったディープブリランテ、3着のトーセンホマレボシはともに前走で、厳しいペースを乗りきって結果を残していた馬たちで、その厳しいペースの経験がダービーでも先行力として生きたのだろう。ともすると、上がりの脚だけにとらわれがちになってしまうが、グレードの高いレースでは上がりの脚は必須とはいえ、それだけではなく、厳しいペースを先行して指数の高さを残していること、スタミナを併せ持っていることが必要なのだと、あらためて思わされた。4、5着に終わったワールドエース、ゴールドシップはそうした厳しいペースでの先行力が少し足りなかったのかもしれない。

 ハンデ戦の目黒記念は非常に難解なレースだった。結局1番人気のスマートロビンが勝ったが、ナビグラフで見ても、このレースもダービー同様、上がりの脚があり尚かつ、厳しいペースの経験があり、先行力もある馬たちが上位を占めるレースになった。

 この日は終日馬券もまずまずで、ダービーも的中して、気分も上々、意気揚々。いつもこんなだと、楽しくて仕方がないのだけどね。

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2012年5月24日 (木)

第780回ダービーは指数上位馬が圧倒的

 過去20年、スピード指数で上位にランクされた18頭がダービー馬になった。指数のランク外で勝ったのはアグネスフライトとフサイチコンコルドだけで、ダービーは指数のランク上位馬が圧倒的に強い傾向がはっきりとしている。この10年間を見ても、前走指数の上位馬か、過去の指数が最も高いX馬が勝っており、連軸の中心は指数の上位馬から取るのがセオリーだろう。

(ダービー) 1     2着    3着
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
(スローペース調整-15/-5)

 今年は皐月賞を勝ったゴールドシップを筆頭に、京都新聞杯の勝ち馬トーセンホマレボシ、皐月賞2着のワールドエース、同3、4、5着のディープブリランテ、コスモオオゾラ、グランデッツァ、京都新聞杯2着のベールドインパクトなどが指数の上位馬たちだ。ランク外だが青葉賞を勝ったフェノーメノも全く差はない1頭だ。
 09年、不良馬場を先行したロジユニヴァースが勝った年を除くと、ダービーはスローペースでないレースで、上がり指数が高い馬たちが連軸の中心になっている。この条件からはゴールドシップ、ワールドエース、グランデッツァ、ディープブリランテ、フェノーメノなどが有力馬として上がってくる。ともに指数上でも上位にある馬たちで、その点からも信頼は高い馬たちだろう。
 なかでも皐月賞を勝ったゴールドシップ、2着のワールドエースを中心に、皐月賞組が最有力に見える。
 ことし皐月賞の舞台となった中山の芝コースは、最終週で内ラチが荒れ気味だった。多くの馬たちが直線では内ラチを避け、大外に回して上がりの脚に懸ける戦法をとったが、最後方にいたゴールドシップだけが、ぽっかりと空いた内ラチを突いて、すいすいと伸びてあっという間に先頭に立ち、そのまま押し切って勝利を手にした。
 片やワールドエースは、直線大外にまわして、最後方からスピードに乗った素晴らしい脚を繰り出したが、前を行くゴールドシップはとらえられず、2着止まりだった。しかし、その差し脚は際だっていた。3着のディープブリランテは終始3、4番手で先行して、直線先頭に立とうという所で、ゴールドシップに内をすくわれ、外からはワールドエースに追い込まれたが、一番苦しいレースだっただろう。よくもちこたえている。
 結果的には内から伸びたゴールドシップの圧勝のように見えたが、騎手の判断が勝敗を分けた最大のポイントになったようで、ここは内田騎手の好判断が勝利をもたらしたのだろう。ワールドエースに限らず、大外に回した馬たちは、かなりの距離ロスがあったはずで、ダービーでの逆転も十分に可能性があるだろう。
 直線の長い東京コースは、皐月賞の中山に比べて内外に不利は少ない。長い直線の叩き合いになれば、ペースの対応力に加え、上がりの脚もあるゴールドシップ、ワールドエース、グランデッツァ、ディープブリランテ、フェノーメノなどが浮上してくるのではないか。皐月賞の内容からは、何かと不利の多かったワールドエースの巻き返しを期待したいが、ただ、ゴールドシップもワールドエースも、最後方からの追い込み馬だ。もし、彼らが不覚を取ることがあるとしたら、追っても届かず、先行馬が粘るケースだろう。先行馬で要注意はディープブリランテ、コスモオオゾラ、トーセンホマレボシなどで、先行力と上がりの脚からは、皐月賞3着のディープブリランテを中心に取る手もあるだろう。

 目黒記念は過去10年の内、トップハンデ馬が勝ったのは1回だけ、2着も1回しかない。重ハンデ馬は苦戦続きだ。指数上は前走指数上位馬が連軸の中心になっており、今年はトレイルブレイザー、ダノンバラード、トウカイパラダイス、コスモロビン、スマートロビン、タッチミーノット、ユニバーサルバンクなどが指数上位の有力馬だ。2500の距離で先行馬の前残りが有力。トップハンデのトレイルブレイザーは58キロとはいえ、他の有力馬とのハンデ差は1、2キロ程度の差で、意外と差はない。先行力もあり、そのまま押し切る力もあるだろう。直線の瞬発力が鋭いエアポートメサ、トウカイパラダイス、タッチミーノットにもチャンスはありそう。

(目黒記念) 1着    2着    3着
02年    -     -     B
03年      c   -      Xa
04年    -     -      Ya
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C

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2012年5月22日 (火)

第779回強いジェンティルドンナ

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 昨日は金環日食で盛り上がり、今日はスカイツリーのオープンが話題の中心。今日はあいにくの雨模様で、スカイツリーの展望台に登った人は、ちょっと残念だろう。私たちも来週、スカイツリーに登る予定にしているが、せっかくのことだから天気が良いに越したことはない。今から晴天を祈っておこう。

 それにしても、珍しい現象や新しい物に心が動かされるのは、人の常のこと。大震災以降、心が浮き立つことが少なかっただけに、少しでも気持ちが明るく前向きになることなら、何でも大歓迎だ。

 3歳牝馬のオークスは、桜花賞馬ジェンティルドンナが2冠を達成した。桜花賞馬でありながらも3番人気という評価に、岩田騎手の代役として手綱を取った川田騎手には、相当期する所があっただろう。人気のヴィルシーナ、ミッドサマーフェアを見ながら、最後方に控えてレースを進め、直線は外から一気に伸びた。直線なかばで並びかけようとするヴィルシーナを振り切ると、あっという間に5馬身の差をつけて圧勝。川田騎手の落ち着いた騎乗振りも光ったレースだった。2着ヴィルシーナ、3着に9番人気のアイスフォーリスが入って3連単は3万610円。桜花賞の1、2着馬が「そのまま」だったにもかかわらず、好配当になった。

 逃げたマイネエポナがペースを上げたこともあって、ジェンティルドンナの勝ちタイムは、従来のレースレコードを1秒7も上回る好タイムになった。東京の馬場状態はかなり良かったから、レコードタイムはそれとしても、真に驚かされたのは、他の馬たちが坂上で止まってしまった様に見えたほど、ジェンティルドンナの直線の脚が1頭だけ違っていたこと。馬場状態の違いはあるにしても、昨年のダービーでみせたオルフェーヴルの圧倒的な直線の脚に匹敵するような、素晴らしい力を秘めた上がりの脚に思えた。

 ジェンティルドンナのオークスでのスピード指数は、2000年以降、過去13年間のオークスの中で最高の指数になった。5馬身差で2着のヴィルシーナの指数でさえ、過去13年間の比較では上位にランクされる指数の高さだ。ジェンティルドンナはウオッカやブエナビスタのように、あるいはそれ以上に、強い牝馬なのかもしれないと、期待がふくらむオークスだった。強い牝馬の出現に心が躍る。

 東海Sは、先行した4番人気のソリタリーキングが、粘るニホンピロアワーズ(3番人気)をゴール前で交わして重賞初制覇。3着は追い込んできた11番人気のサイレントメロディ。人気のワンダーアキュートは先行したものの、直線に向くと脚が止まってしまった。3連単は15万超の高配当になった。

 今週はいよいよダービー。多くの人たちの心をふるわす感動のダービーとして、大きな話題になると良いのだが。

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2012年5月17日 (木)

第778回差し脚のしっかりした馬から

 今週は牝馬の2冠目・オークス。来週はダービー。春競馬もいよいよ佳境に入る。
 オークスの過去10年の連対馬は、前走指数の高い馬が中心になっているが、スローペースになりがちなレースで、指数上ランク外の馬の連対も目立つから注意がいる。

(オークス) 1着    2着    3着
02年    -     -     C b
03年    A b   -     -
04年     Zd   DXa    Z
05年    A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着    Z
11年    -     D     B d
(スローペース調整-20/-10)

 今年はジェンティルドンナ、ヴィルシーナ、アイムユアーズ、メイショウスザンナなど桜花賞の上位馬たちの前走指数が高い。他に過去の指数でハナズゴール、ミッドサマーフェア、エピセアロームなどもピックアップできる。
 オークスは東京の芝2400メートルが舞台だが、その距離はどの馬にとっても初の距離だ。桜花賞と比べて一気に800メートルも距離が伸びるだけに、どうしても距離適性が問われる。しかし、オークスは基本的にスローペース。距離適性よりもしっかりとした差し脚があるかどうかではないか。
 オークス馬となった馬たちは、前走に桜花賞を使った馬が多く、過去10年、桜花賞組が8勝をあげている。阪神の馬場改造があった07年以降の5年間に限っても、桜花賞を勝った馬が4頭オークスに出走して2勝を上げ、他の桜花賞組も含めると5年で4勝の結果は悪くないだろう。
 順当に考えるなら、オークスは差し脚のしっかりとした桜花賞組の馬たちが中心になるレースだ。
 今年は、桜花賞を勝ったジェンティルドンナを筆頭に、2着のヴィルシーナ、3着のアイムユアーズ、5着メイショウスザンナなどが有力な連軸候補になりそうだ。なかでも桜花賞では、後方待機から、直線長く良い脚を使って快勝したジェンティルドンナが最有力だろう。
 ただ、今年は先行馬が揃っており、先行馬の前残りが波乱を呼ぶことになるかもしれない。先行馬から予想を組み立てるなら、桜花賞2着のヴィルシーナ、3着のアイムユアーズに、スイートピーSを勝ったダイワズーム、同2着のココロチラリなどが要注意だ。

 東海Sは京都のダート1900メートルで行われる。京都で行われた過去2年とも、前走指数上位馬が勝っている。今年はヒラボクキング、ワンダーアキュート、ミラクルレジェンド、アイファーソング、ニホンピロアワーズ、バーディバーディなどが前走指数の上位馬で、連軸の中心になりそう。
 ダートの安定感では、昨年の覇者ワンダーアキュートが一歩リードしているだろう。他に差し脚のあるサイレントメロディ、ミラクルレジェンドに、先行馬が残る展開ならヒラボクキング、バーディバーディ、ニホンピロアワーズ、アイファーソングにもチャンスがあるだろう。

(東海S)  1着    2着    3着
10年京都  D c    Xb   -
11年京都  BYa   -       d

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2012年5月15日 (火)

第777回ウィリアムズ騎手がすごい

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201205120511

 オーストラリアのウィリアムズ騎手が今年もすごい。今月の5日から短期免許で騎乗して2週が過ぎたばかりだが、この2週で23戦して早くも5勝、2着も4回で、連対率は0.391と高率。そのうち重賞は4戦して2勝、2着2回とパーフェクト連対を果たしている。京都新聞杯を勝ったトーセンホマレボシ、NHKマイルカップ2着のアルフレード、そして先週の京王杯スプリングCは、もどかしいレースが続いていた休み明けのサダムパテックを、後方から鋭い差し脚を使って圧勝。翌、日曜日のヴィクトリアマイルでも果敢に先行してドナウブルーを2着に持ってきた。重賞に出走した4頭とも3番人気以下の馬たちで、やっぱり、ウィリアムズ騎手の好騎乗によるところが大きいだろう。
 ウィリアムズ騎手の短期免許は6月24日の宝塚記念まで。オークスはアイムユアーズ、ダービーは京都新聞杯で勝ったトーセンホマレボシに、宝塚記念は香港クイーンエリザベス2世Cを制したルーラーシップに騎乗するらしい。昨年はG1を2勝、一昨年も春の天皇賞を勝っており、今に始まったことではないが、今後もウィリアムズ騎手から目が離せない。

 ヴィクトリアマイルはホエールキャプチャで横山典騎手が久々にG1勝った。一昨年のオークスでのサンテミリオン以来のG1勝ちだったが、よほど嬉しかったのだろう。ウイニングランでは観客席に向けてムチを投げ入れ、ゴーグルも投げ、投げキッスもあったりして、大サービスだった。
 ホエールキャプチャは終始3番手で先行、直線はいつでも追い出せる状態から、坂上一気のスパートにも、全く危なげはなかった。2着は同じく2番手で先行したウィリアムズ騎手のドナウブルー、3着はただ1頭、後方か追い込んできた田辺騎手のマルセリーナだった。過去の中心馬は近走、上がり指数が+15以上ある馬たちだったが、今年はそのレベルをクリアする馬たちが連に絡めなかった。ホエールキャプチャは前走、上がり指数が+12のレベルにあった馬で、状態も良かったのだろう。

 京王杯スプリングCは先に述べたとおり、4番人気ウィリアムズ騎手のサダムパテックが後方から差しきって勝ったが、2、3着はレオプライム、インプレスウィナーが突っ込んで来た。ともに11番人気、13番人気という人気薄の台頭で、3連単は179万超の高配当になった。

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2012年5月10日 (木)

第776回 波乱もありそう

 06年に創設された牝馬のヴィクトリアマイル。ここ3年は名牝の誉れ高いウオッカ、ブエナビスタ、アパパネが勝っており、牝馬のマイル戦として最高峰のレースだ。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
06年     Xd   B c     d
07年    -     -     -
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
(スローペース調整値-10/0)

 今年はホエールキャプチャ、オールザットジャズ、グランプリエンゼル、マイネイサベルなどの前走指数が高く、他に過去の指数と平均指数でアパパネ、アプリコットフィズ、フミノイマージン、マルセリーナ、レインボーダリアなども上位にランクされる。
 過去の中心馬は、(コイウタが勝った07年を除くと)近走の上がり指数が+15以上ある馬たちだった。今年はオールザットジャズ、フミノイマージン、レインボーダリアがその条件をクリアする。他に近5走内に+15以上の上がり指数があるのは、アニメイトバイオ、マイネイサベル、ドナウブルー、グランプリエンゼル、キョウワジャンヌなどで、人気のアパパネは近走に+15以上の上がり指数がなかった。
 近走の調子からすると、前走、福島牝馬Sを快勝したオールザットジャズと、阪神牝馬Sで不利がありながら3着だったフミノイマージンが好調に見える。上がりの脚だけならレインボーダリアにも勝機はあるだろう。
 いまのところ3頭の比較から、安定した鋭い差し脚があるフミノイマージンを中心に取りたいと思っている。フミノイマージンは昨年オープン入りした遅咲きの牝馬だが、昨年は1800と2000メートルの距離で重賞を3勝。勝てなかったレースでも安定した成績が光る。2走前、上がりのスピードが求められる牡馬混合の東京のマイル重賞でも4着に好走しており、距離に不安はないだろう。
 近走に高い上がり指数がないとはいえ、牝馬3冠のアパパネ、4歳牝馬の代表格ホエールキャプチャも有力馬の一角を占めるだろう。しかし、アパパネは近走のレース内容がイマイチに思える。前走の阪神牝馬Sも休み明けとはいえ、たいして見所がないままに7着だった。もちろん、昨年はブエナビスタをおさえて、このレースを勝っており、東京のマイル戦は4戦3勝と最も適性が高い馬だ。ひと叩きされて、ガラッと変わってくるかもしれない。
 この3年はウオッカ、ブエナビスタ、アパパネと、比較的中心になる馬がはっきりしていたが、今年はアパパネが万全とも思えず、どの馬にもチャンスがありそうで、波乱含みのレースだろう。

 京王杯スプリングCは過去10年、1番人気馬は1頭も連対できていない。2番人気馬も2勝しているが2着はなく、3番人気馬も1勝、2着1回だけ。なぜか、人気上位馬は不振が続く。スピード指数上も、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が高いものの、ランク外の馬たちが5勝を上げており、やはり難解なレースだ。
 今年の指数上位はストロングリターン、サンカルロ、インプレスウイナー、ヤマカツハクリュウ、ジョーカプチーノ、サダムパテック、グランプリボスなど。
 今年は強力な逃げ馬が不在で、平均ペースでの差し脚比べになりそうだ。ペースの対応力があり、上がりの脚もしっかりとしているのは、昨年の覇者ストロングリターンに、サダムパテック、サンカルロなどだろう。休み明けになるが、ここはストロングリターンの差し脚が上位だ。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
02年    -     -     A
03年    -     A      Yb
04年      d    Xb   外
05年      b   -      Xa
06年    C c    Xb   BYa
07年     Zb   -     -
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd

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2012年5月 8日 (火)

第775回嵐のNHKマイルC

201205060511
201205050811
201205060411

 NHKマイルCの出走馬たちが馬場に入場するころ、雷をともなった強い雨が急に降り出した。土砂降りのなかのレースになるのかと思ったが、雨は10分足らずで止み、レースのスタート時には、空も明るくなってきた。

 今年は、好スタートから楽にハナに立った1番人気のカレンブラックヒルが、ペースを落としてそのまま逃げ切って勝った。2着はわずかに抜けだした3番人気アルフレード、3着は人気薄15番人気のクラレントで、3連単は26万超馬券になった。

 しかし、勝ったカレンブラックヒルの指数は80に届かないレベルだった。スローペースだったから、指数の低さはやむ得ないとしても、スローペースに見合った上がりの脚を見せた馬も少なく、少し低調なレースになってしまった。

 低調だったNHKマイルCに比べると、京都新聞杯はメイショウカドマツが果敢に逃げて、全体の指数を引き上げる結果になった。勝ったのは2番手から直線一気に伸びたトーセンホマレボシ。その勝ちタイムはレコードになったが、これは今開催の京都芝コースが硬くてタイムの出やすい高速馬場のため。しかし、それを割り引いたとしても、スピード指数は上々で、先々も楽しみに思えるレース内容だった。

 ハンデ戦の新潟大賞典は、最内から伸びた4歳馬ヒットザターゲットが差し切り勝ちを納めた。2着はダンツホウテイ、3着メイショウカンパク。5、11、9番人気という波乱の結果で、当然3連単は30万を超える高配当になった。

 新潟は開幕週だったが、雨のせいで馬場状態はあまり良くなかった。加えて、日曜日は強風の影響もあったようだ。新潟競馬場は時折、直線で非常に強い向かい風を受けることがある。これはペースの割に上がりが全く伸びない現象につながるが、新潟大賞典の直線でも、その影響があったようだ。

 直線の強い向かい風にもっとも影響を受けるのは、直線1000メートル戦だ。レース中ずっと向かい風を受けることになって、走破タイムはかなり遅くなってしまう。そうなると馬場指数の計算も、少し苦労させられる。新潟は風にも注意がいる。

 競馬は天候に左右されることが多く、それらも予想上の大きなファクター。そして競馬の予想の奥深さ、おもしろさにもつながる。

 帰りはたいてい西門から府中本町に続く通路を歩く。「サラブレッドは雷が怖くないのだろうか」、などと話しながら通路を歩いていると、「虹が・・・」という声が聞こえた。振り返ると、競馬場を包むように虹がかかっていた。久々に見たすごくきれいな、大きな虹だった。

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2012年5月 3日 (木)

第774回中心馬不在のマイルC

 1996年に創設された3歳G1・NHKマイルカップは比較的波乱が多い。指数上も他の3歳重賞に比べて、指数上位馬が苦戦する傾向がみえる。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
02年    DZ     Zd   BXa
03年    -     -     Cd
04年     Xa   BY    AYd
05年    AXa   B b   CXb
06年    -     D a   -
07年    -     AXc   -
08年    A a   B     -
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
(スローペース調整-10/0)

 今年の前走指数はモンストール、ハナズゴール、メジャーアスリート、カレンブラックヒル、マイネルロブストなど。他に過去の指数や平均指数で、レオンビスティー、アルフレード、ガンジスが上がってくる。
 過去のレースを見ると、上がりの脚の戦いになる傾向が強く、差し脚の鋭いハナズゴール、セイクレットレーヴ、ジャスタウェイ、モンストール、マイネルロブストなどが有力馬になりそうだ。
 なかでも、ただ一頭の牝馬ハナズゴールの上がり指数が最上位だ。チューリップ賞を圧勝して桜花賞を目指したが、直前の負傷でやむなく回避。幸い大きなトラブルではなかったようで、万全の状態なら、牝馬ながらここでも中心に推せる馬だろう。ただ、ペースが上がって、追走に苦労するようだと、直線で失速もあるかもしれない。とすると、ペースの対応力があって、差し脚も鋭いセイクレットレーヴが浮上するのだろうか。
 先行力ではアルフレード、メジャーアスリート、カレンブラックヒル、ガンジス、モンストールなどが有力で、先行馬たちの叩き合いになれば、アルフレード、メジャーアスリート、カレンブラックヒルなどが上位の有力候補になりそうだ。

 京都新聞杯は前走指数の上位馬が中心で、A馬は4年連続で連対中だ。今年はベールドインパクト、メイショウカドマツがA馬で、他にトーセンホマレボシ、ショウナンカンムリ、ニューダイナスティ、エキストラエンドなどの指数が上位だ。ただ、スローペースで指数を下げている馬が多く、ランク外でも要注意だ。
 先行指数ではメイショウカドマツ、ベールドインパクト、タニノシュヴァリエ、トーセンホマレボシなどが上位。先行力のあるメイショウカドマツが逃げる展開なら、それほどスローペースにはならないだろう。競りかけてくる馬も見えず、そのまま楽に逃げ切りもありそうだ。2、3番手から攻めたいトーセンホマレボシの差し脚が届くかどうか。
 上がり指数ではアドマイヤバラードの前走が断然の上位だ。他にエキストラエンド、ニューダイナスティ、ベールドインパクト、サイレントサタデー、ショウナンカンムリなどの上がりの脚も鋭い。ペース次第だが、アドマイヤバラードの浮上もあるはず。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
03年    A c   -     -
04年     Z    CYa   -
05年    -       d   AXa
06年     Yd    Xa   A c
07年    BYb   B c   -
08年    -     A b   -
09年    AXa   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
(スローペース調整-15/-5)

 ハンデ戦の新潟大賞典。直線の長い新潟外回りコースで、持ち味を発揮しそうな上がりの脚かあるのはネヴァブション、メイショウウズシオ、トーセンラー、ナリタクリスタル、セイクリッドバレー、メイショウカンパク、ダンツホウテイなどだ。直線の長い新潟向きの差し脚はダンツホウテイ、ナリタクリスタル、メイショウカンパクか。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
02年    D c    Ya    Xb
03年     Xb   -       d
04年    A b   B     -
05年    A c    Xa   B
06年    -     CYb   -
07年      c   -     -
08年    -     C     -
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb

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2012年5月 1日 (火)

第773回自身の言葉で

201204290811
201204280511

 競馬に絶対はないとはいえ、春の天皇賞のオルフェーヴルなら信じるに足ると、思っていた。しかし、後方のまま、11着という大惨敗の結果に、ただただ呆然とするしかなかった。勝ったのは早めに先頭に立って逃げ切った14番人気のビートブラックだった。ビートブラックが勝つには、これしかないだろうという大逃げ戦法が鮮やかに決まった。単勝は1万5960円、3連単は145万超配当だった。

 しかし、勝ったビートブラックより、11着に惨敗したオルフェーヴルの方が、テレビや新聞の扱いは大きかった。

 オルフェーヴルの敗因について、池江調教師も池添騎手も、今のところはっきりとした要因をあげていない。硬い馬場が合わなかったとか、位置取りが後ろ過ぎたとか、普段通りの調教ができなかったとか、スポーツ新聞などから伝わってくる要因もあるようが、それもあくまで想像の域でのことだろう。いずれにしても、オルフェーヴル自身に何らかの敗因につながる要因があったとすると、シンボリルドルフやディープインパクトなど、過去の3冠馬たちと比べて、オルフェーヴルの金色カンバンは少々ホコリにまみれ、くすんでしまったように思える。が、そうだろうか。

 競馬は馬と騎手があってのこと、騎手だけをことさら責めるのは好きではないが、しかし、今回の敗因の80パーセントくらいは、池添騎手の騎乗にあったのではないのか。私には、そう思えて仕方がない。「あそこから届く馬はいない」と、池江調教師がレース後のインタビューに応えているが、その通りだろう。中段にいた岩田騎手のトーセンジョーダンが34秒0の上がりタイムで2着、オルフェーヴルの少し前にいた武豊騎手のウインバリアシオンが33秒5で3着にまで押し上げている。オルフェーヴルも34秒0の脚は使っている。だとすると、オルフェーヴル自身に大きな要因があったわけではなく、流れが読めず、位置取りが悪すぎただけのことで、負けるべくして負けたのではないか。前走の大逸走で負けたことを引きずったままの騎乗が、遠因になったのかもしれない。

 そして、もうひとつ。

 あのレースの後、誰もが池添騎手のコメントを聞きたかった。私もそうだった。何故負けたのか、レース中何があったのか、何故あの位置だったのか、なぜ最後の仕掛けが遅くなったのか、オルフェーヴル自身の調子はどうだったのか。聞きたいこと、答えてほしいことがたくさんあった。しかし、翌日のスポーツ紙に目を通しても、池添騎手自身のコメントやインタビューは掲載されてなかった。「週刊競馬ブック」のコメントも、他のすべての騎手が自分の言葉で答えているなか、オルフェーヴルだけが池江調教師のコメントを掲載していた。負けたショックが余程大きかったのだろうと想像はしているが、池添騎手自身の言葉でインタビューに答えるべきだ。勝っても負けても、レース中の出来事は騎手しか語れないではないか。勝った時は誰だって誇らしい。それはそれで結構だ。格好良く決めてくれ。しかし、G1の1番人気で負けて、ファンから逃げないでもらいたい。負けから逃げないでもらいたい。負けたときの対処にこそ、人柄が表れるのだ。前進できる何かをつかめるのだ。泣きながらでも、語るべきなのだ。

 オルフェーヴルの11着をどう評価すればいいのか。関係者はもっと言葉を尽くすべきだろう。

 ダービートライアルの青葉賞は1番人気に推されたフェノーメノが圧勝したが、人気薄の伏兵、エタンダールとステラウインドが2、3着をしめ、3連単は18万超馬券になった。

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