« 第772回オルフェーヴルの天皇賞 | トップページ | 第774回中心馬不在のマイルC »

2012年5月 1日 (火)

第773回自身の言葉で

201204290811
201204280511

 競馬に絶対はないとはいえ、春の天皇賞のオルフェーヴルなら信じるに足ると、思っていた。しかし、後方のまま、11着という大惨敗の結果に、ただただ呆然とするしかなかった。勝ったのは早めに先頭に立って逃げ切った14番人気のビートブラックだった。ビートブラックが勝つには、これしかないだろうという大逃げ戦法が鮮やかに決まった。単勝は1万5960円、3連単は145万超配当だった。

 しかし、勝ったビートブラックより、11着に惨敗したオルフェーヴルの方が、テレビや新聞の扱いは大きかった。

 オルフェーヴルの敗因について、池江調教師も池添騎手も、今のところはっきりとした要因をあげていない。硬い馬場が合わなかったとか、位置取りが後ろ過ぎたとか、普段通りの調教ができなかったとか、スポーツ新聞などから伝わってくる要因もあるようが、それもあくまで想像の域でのことだろう。いずれにしても、オルフェーヴル自身に何らかの敗因につながる要因があったとすると、シンボリルドルフやディープインパクトなど、過去の3冠馬たちと比べて、オルフェーヴルの金色カンバンは少々ホコリにまみれ、くすんでしまったように思える。が、そうだろうか。

 競馬は馬と騎手があってのこと、騎手だけをことさら責めるのは好きではないが、しかし、今回の敗因の80パーセントくらいは、池添騎手の騎乗にあったのではないのか。私には、そう思えて仕方がない。「あそこから届く馬はいない」と、池江調教師がレース後のインタビューに応えているが、その通りだろう。中段にいた岩田騎手のトーセンジョーダンが34秒0の上がりタイムで2着、オルフェーヴルの少し前にいた武豊騎手のウインバリアシオンが33秒5で3着にまで押し上げている。オルフェーヴルも34秒0の脚は使っている。だとすると、オルフェーヴル自身に大きな要因があったわけではなく、流れが読めず、位置取りが悪すぎただけのことで、負けるべくして負けたのではないか。前走の大逸走で負けたことを引きずったままの騎乗が、遠因になったのかもしれない。

 そして、もうひとつ。

 あのレースの後、誰もが池添騎手のコメントを聞きたかった。私もそうだった。何故負けたのか、レース中何があったのか、何故あの位置だったのか、なぜ最後の仕掛けが遅くなったのか、オルフェーヴル自身の調子はどうだったのか。聞きたいこと、答えてほしいことがたくさんあった。しかし、翌日のスポーツ紙に目を通しても、池添騎手自身のコメントやインタビューは掲載されてなかった。「週刊競馬ブック」のコメントも、他のすべての騎手が自分の言葉で答えているなか、オルフェーヴルだけが池江調教師のコメントを掲載していた。負けたショックが余程大きかったのだろうと想像はしているが、池添騎手自身の言葉でインタビューに答えるべきだ。勝っても負けても、レース中の出来事は騎手しか語れないではないか。勝った時は誰だって誇らしい。それはそれで結構だ。格好良く決めてくれ。しかし、G1の1番人気で負けて、ファンから逃げないでもらいたい。負けから逃げないでもらいたい。負けたときの対処にこそ、人柄が表れるのだ。前進できる何かをつかめるのだ。泣きながらでも、語るべきなのだ。

 オルフェーヴルの11着をどう評価すればいいのか。関係者はもっと言葉を尽くすべきだろう。

 ダービートライアルの青葉賞は1番人気に推されたフェノーメノが圧勝したが、人気薄の伏兵、エタンダールとステラウインドが2、3着をしめ、3連単は18万超馬券になった。

☆お知らせ☆
中京競馬場の馬場改造に伴い、基準タイムを更新しました。基準タイムのお申し込みはこちら

|

« 第772回オルフェーヴルの天皇賞 | トップページ | 第774回中心馬不在のマイルC »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/54605633

この記事へのトラックバック一覧です: 第773回自身の言葉で:

« 第772回オルフェーヴルの天皇賞 | トップページ | 第774回中心馬不在のマイルC »