« 第788回オルフェーヴルの取捨 | トップページ | 第790回難解なハンデ戦2鞍 »

2012年6月26日 (火)

第789回オルフェーヴルの適性

201206240911

 このところ東京は半袖では少し肌寒いと感じる日が続いている。それでも宝塚記念が終わると、急に夏競馬の気分になるもので、季節にあわせ、すり込まれた競馬カレンダーの威力というか、条件反射のようになっている。先週は母の命日と、義理の父の13回忌があり、加えて、高校時代の部活の同窓会の連絡もあって、昔を懐かしく思い出すことが多かった。

 今年の宝塚記念は3冠馬オルフェーヴルが本来のあるべき力を発揮して、上半期の頂上決戦を制した。3冠の栄誉に加え、有馬記念も勝って、現役最強馬の名をほしいままにしたオルフェーヴルだったが、阪神大賞典は2着、春の天皇賞はよもやの11着に大敗。そのためだろう、宝塚記念では1番人気とはいえ単勝は3.2倍。ダントツの大本命とはならなかった。

 ネコパンチの逃げでペースは比較的落ち着いた流れになったが、オルフェーヴルは中段待機から、直線、少し荒れたコースの内に入れるとぐんぐん伸びて圧勝した。まさに現役最強馬の栄誉と誇りを、みずから取り戻すレース振りだった。2着はウィリアムズ騎手のルーラーシップ、3着は浜中騎手のショウナンマイティ。ナビグラフを見ると、ともに過去5走内に上がり指数+15ライン以上を示している馬たちだった。

 オルフェーヴルの全成績を見ながら思うことがあった。オルフェーヴルが勝てなかったのは、春の天皇賞、阪神大賞典、きさらぎ賞、シンザン記念、京王杯2歳S、芙蓉Sと6戦あるが、阪神大賞典を除けば、負けたレースは馬場指数がマイナス10以上か、それに近い高速馬場指数であることが多かった。阪神大賞典は、+15の馬場指数で2着に負けているが、あのレースは3コーナーで外ラチまで逃避したためで、本来なら楽勝しているレースのはず。まともに走って負けた他のレースとは少し違う。11着に大敗した春の天皇賞は京都の芝コースで、マイナス22の馬場指数だった。また、きさらぎ賞、シンザン記念も元々軽い馬場の京都の良馬場が舞台で、馬場指数はマイナス4、マイナス7。芙蓉Sは中山コースで馬場指数はマイナス13だった。いずれも高速馬場が舞台だ。

 片や、圧勝したレースは、ダービーの馬場指数+22の不良馬場を筆頭に、東京の皐月賞は+3。その他のレースもマイナス4からマイナス10までの馬場指数の範囲だった。有馬記念も馬場指数はマイナス6程度だし、勝ったレースで最も馬場指数のマイナス幅が大きかったのはマイナス10の菊花賞だが、3000メートルの距離を考えれば、問われたのはスピードではなくスタミナであっただろう。今回の宝塚記念も、荒れた内の馬場の内に入れて勝ったわけで、2着のルーラーシップももともとスタミナに特徴のある馬のはず。馬場指数はマイナス8と計算したが、軽い馬場が合うはずのトゥザグローリーなどは直線で脚が上がってしまったことから見ても、宝塚記念当日の芝コースは、比較的力のいる馬場状態だったのだろう。

 いずれにしてもオルフェーヴルがスタミナに優れた馬であることは間違いないが、過去の傾向からすると、案外、軽いスピードの出る高速馬場が苦手なのかもしれない。
 当然、日本の軽い馬場より、力のいるヨーロッパの馬場のほうが合うはずで、秋に予定している凱旋門賞は適性から見ても、大きな期待が持てるのではないか。

☆お知らせ☆
スピード指数出馬表は1レース50円からご利用いただけます。すぐわかるナビグラフも是非。
また、WIN5セットも提供しております。どうぞご利用ください!
くわしくはこちらをご覧ください。

|

« 第788回オルフェーヴルの取捨 | トップページ | 第790回難解なハンデ戦2鞍 »

コメント

いつも高田馬場日記を楽しく拝見しています。
今回の内容もなるほどと唸らされました。

ところで,オルフェーヴルの皐月賞は震災の影響で東京開催
だったと思うのですが・・・。

投稿: 塩犬 | 2012年6月26日 (火) 20時30分

塩犬様

いつもご愛読ありがとうございます。

皐月賞の箇所を修正いたしました。
ご指摘いただき、ありがとうございました。

投稿: ライトニックス株式会社 | 2012年6月28日 (木) 11時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/55057128

この記事へのトラックバック一覧です: 第789回オルフェーヴルの適性:

« 第788回オルフェーヴルの取捨 | トップページ | 第790回難解なハンデ戦2鞍 »