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2013年5月30日 (木)

第883回波乱の主役は

 今週のG1は春のマイル王を決める安田記念。指数上は、平均指数の高い馬や前走指数の上位馬が比較的健闘しているものの、人気薄のランク外馬の活躍もあって、難しいレースが多い。昨年も2番人気のストロングリターンが勝ったが、2、3着馬は13、15番人気馬だった。2000年以降、1番人気は09年にウオッカが勝っただけで、他の年は2着もない。今年の波乱の主役はどの馬だろう。

(安田記念) 1着    2着    3着
03年      c   -     BXa
04年      a   AXa    Zd
05年    C c   -     外
06年    C外     Zb   外
07年     Yd   A     -
08年    -     外     AX
09年    BXa   AZb   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -     -

 今年の指数の上位馬はロードカナロア、カレンブラックヒル、グランプリボス、ダノンシャーク、サクラゴスペル、サダムパテック、ショウナンマイティ、ダークシャドウなどだ。
 マイルの距離適性が高いのはグランプリボスだろう。休み明けだった前走の読売マイラーズCも中段からしっかりとした脚を使って伸びてきた。海外を除いた国内戦に限ればマイルの重賞は9戦して3勝、2着2回。しかし、過去1年間のマイル戦に絞ると3戦2勝、2着1回と抜群の成績だ。しかもその3戦の指数は、97、97、95と高く安定しており、近走の充実ぶりがうかがえる。一瞬の鋭い差し脚はないが、ばてずに伸びてくる脚は東京コース向きだろう。
 切れる脚があるのはショウナンマイティだろう。マイルは初挑戦で、距離適性は気になるが、前走の大阪杯では、勝ったオルフェーヴルに迫った上がりの脚は出走メンバー最速だった。
 ロードカナロアの上がりの瞬発力も鋭い。昨年秋から、スプリンターズS、香港スプリント、高松宮記念と、1200メートルのG1を3勝して、世界のスプリント王とも称される。長く良い差し脚を使える馬で、マイルも十分に守備範囲だろう。
 ロードカナロア、グランプリボスが人気を分けると思うが、どちらの馬が1番人気になるのだろうか。1番人気苦戦のデータは気になる。
 他ではカレンブラックヒル、ダノンシャーク、サダムパテック、ダークシャドウ、シルポートなどが有力だろう。

 鳴尾記念は、一昨年まで12月に行われてきたが、昨年から宝塚記念の前哨戦として位置づけられ、この時期の開催になった。距離も2000メートルに変更されている。
 今年の指数上位はパッションダンス、ナリタクリスタル、スマートギア、ダイワファルコン、ダノンバラード、エクスペディション、トランスワープなど。
 前走の新潟大賞典で、3番手で先行して差し脚もよかったパッションダンスが連軸向きだろう。他にダイワファルコン、ダノンバラード、トランスワープなどの差し脚、トウケイヘイロー、コスモファントムの先行力に注目したい。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c   CZd

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年5月28日 (火)

第882回ユタカコール

2013052605100001
201305260512

 スタンドの人波に押されながら、肩越しに見るダービーだった。東京競馬場全体に14万人に近いファンの熱気があふれている。こんな光景は何年ぶりだろう。
 ダービーは武豊騎手のキズナが1番人気に応えて勝った。

 東日本大震災から2年余り。時代を象徴する「絆」の名を冠した、第80代のダービー馬の誕生だった。福島出身の俳優西田敏行氏が国歌を斉唱し、このところ不調だった武豊騎手が、かつての騎乗馬ディープインパクトの子キズナで復活を遂げ、8年振りにダービーを制する。先週のオークスは弟、武幸四郎が勝っており、あれやこれや、まるで「絆」をテーマにした映画やドラマのようだ。
 「ユタカ」コールが、東京競馬場にこだまするなか、喜びにあふれる武騎手とキズナのウイニングランがはじまる。泣いているファンもいる。鮮やかな緑の芝生のうえ、人馬のシルエットがくっきりと栄える。「ユタカ」コールはさらに大きなうねりとなって広がっていく。
 それにしても、上手に作ったドラマでも、こうもうまくはいかない。

 レースはアポロソニックの逃げで、平均ペースより少し遅かった。逃げたアポロソニックが3着に粘ったのは高く評価して良いと思うが、中段以降の馬たちにとっては、結果的に33秒台の上がりの脚が問われるレースになった。後方待機から直線に懸けたキズナは33秒5、2着エピファネイアは33秒9の上がりタイムだった。ナビグラフを見ても、過去に上がり指数でプラス15以上の実績があったのは、キズナとエピファネイア、アクションスターだけで、その鋭い差し脚が勝敗を分けたダービーだったのだろう。

 5番手で先行していた2番人気のロゴタイプは、直線なかばで追い出しに掛かるが、反応が悪く、ゴール前の200メートルあたりで脚が止まってしまった印象だった。距離が長かった、という見方もあるかもしれないが、もともと、スローペースでの鋭い差し脚があるわけでもないので、もっと積極的に自らペースを作るくらいのレースをした方が良かったのではないか。ペースに合わせすぎというか、少し大事に乗りすぎた気がする。陣営は、距離が長かったと判断しているようで、この後は菊花賞には向かわず、秋の天皇賞(2000メートル)を目指すらしい。それもありだろう。

 土曜日、甥の結婚式があって、ロゴタイプからの馬券を出席者全員にご祝儀がわりに配ったが、あえなく外れ。新郎新婦にあげたキズナの単勝馬券が当たったのは幸いだった。

 目黒記念は4番人気のムスカテールがレコードタイムで差し切り勝ち。2着に2番人気のルルーシュ、3着は3番人気のカフナ。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年5月23日 (木)

第881回強いロゴタイプ

 いよいよ、心躍るダービー。
 過去10年、ダービーを勝ったのはすべて、指数の上位馬だったが、とくに前走指数の上位馬は過去10年で9勝をあげ、ダービー馬に最も近い有力馬だ。過去20年のデータでも、ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強い傾向がはっきりとしている。過去20年、指数のランク外でダービーを勝ったのは2000年のアグネスフライトと、1996年のフサイチコンコルドだけで、その年も2着は前走指数の高いA、B馬が占めている。過去のデータからダービーの連軸候補は、前走指数の上位馬か、過去の指数が高いX馬しかない。

(ダービー) 1着    2着    3着
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
(スローペース調整-15/-5)

 今年は、ロゴタイプ、エピファネイア、コディーノ、タマモベストプレイの前走指数が高く、過去の指数などでは、キズナ、メイケイペガスター、マイネルホウオウなどがランク馬として上がってくる。過去20年の傾向から、勝ち馬は90パーセント、軸馬は100パーセントの確率でこの中にいるだろう。
 過去10年、牝馬のウオッカが勝った年を除けば、勝ち馬は皐月賞組か、NHKマイルカップの勝ち馬だけだ。この前走条件から絞っていくと、勝ち馬は、皐月賞組のロゴタイプ、エピファネイア、コディーノ、タマモベストプレイ、メイケイペガスターに、NHKマイルカップの勝ち馬マイネルホウオウまでだ。
 なかでも、前走指数が最も高く、朝日杯、スプリングS、皐月賞と、レベルの高い重賞を3連勝しているロゴタイプが、ダービー馬に近い存在に見える。
 ロゴタイプは、1番人気におされた皐月賞で、道中は中段の内に待機。4角手前で外に持ち出し、直線に向くと、一気呵成にぐんぐん伸びて、食い下がるエピファネイア、コディーノとの差をさらに広げ、堂々のレコードタイム勝ちを収めた。2着のエピファネイアとの差は2分の1馬身だったが、ロゴタイプは着差以上に、まだ余裕があったように見えた。あと、どれだけ走っても、差は広がる一方だっただろう。その直線の余裕に満ちた走りを見る限り、距離が伸びて、さらに持ち味を発揮しそうで、2400の距離に不安はないはずだ。
 朝日杯ではコディーノを、スプリングSではマイネルホウオウを、そして皐月賞ではエピファネイアをと、同世代の最も強いメンバーとの戦いをすべて制してきたわけで、皐月賞はまさに、ロゴタイプの「1強」を証明したレースだったのではないか。
 ロゴタイプと未決着な有力馬は、キズナ、ヒラボクディープ、サムソンズプライドなどがいるが、ともに前哨戦は相手に恵まれたレースだった。レベルの高かった皐月賞組とはまだ大きな差があるはずだ。また、中2週、中3週では、ゆったりとしたローテーションで臨む皐月賞組に比べると、大きな上積みも考えられず、ダービーを勝ち切る力まではないのではないか。
 仮にロゴタイプが苦戦することがあるとすると、超スローペースで上がりの脚だけの戦いになった場合だろう。これまでのレースは、比較的ペースが上がって、直線はスタミナの戦いになることが多かった。そういうペースでも、先行して押し切るスタミナは世代ナンバー1であることは間違いないが、超スローペースの戦いには慣れていないのではないか。スローペースでも直線、早めに先頭に立ってしまえば、そのまま押し切れると思うが、東京コースの場合、スローペースでは33秒台の上がりの戦いになることが多い。ロゴタイプの朝日杯での上がりタイムは36秒1、皐月賞の上がりタイムは35秒3で、4走前のベゴニア賞での34秒0が最速の上がりタイムだ。ただ、レコードタイム勝ちだったベゴニア賞は、直線早めに先頭に立っての勝利だったが、上がりタイムだけにこだわれば、確実に33秒台の上がりの脚も使えただろう。それでも、余計な心配だとは思うが、絶対的な上がりのスピードだけが問われるレースにならないことを祈りたい。
 ロゴタイプの相手は皐月賞組を中心に、キズナ、マイネルホウオウまで。

 目黒記念は過去10年でトップハンデ馬は1勝、2着1回。57キロを越すハンデを背負った馬が勝ったのは1度だけで、2着も2回しかない。トップハンデばかりでなく、全体として重ハンデ馬は苦戦続きだ。
 最近の7年間、前走指数の上位馬が連軸の中心になっている。今年はピエナファンタスト、アドマイヤラクティ、デスペラード、クリールカイザーなどが前走指数の上位馬で、他にルルーシュ、タッチミーノット、ノーステアなどが過去の指数などでの上位馬だ。
 そのうち57キロを越すハンデを背負う馬を除くと、指数上の連軸候補は、ピエナファンタスト、デスペラード、クリールカイザー、ルルーシュ、ノーステアなどに絞られる。
 なかでは、長距離が得意なデスペラードの指数が安定している。今年に入って万葉Sを勝ち、阪神大賞典でも2着に好走。春の天皇賞は5番人気に推されたが、さすがに荷が重かったようで9着だった。近走の指数は90を越す安定感があり、57キロのハンデなら恵量。勝ち負けになるのではないか。
 他では、昨年秋にアルゼンチン共和国杯を勝ったルルーシュが気になる。有馬記念は8着、AJCCは1番人気も7着と、期待されながら苦戦が続くが、その後一息入れて立て直したなら、巻き返しがあるかもしれない。

(目黒記念) 1着    2着    3着
03年      c   -      Xa
04年    -     -      Ya
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C      C d

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2013年5月21日 (火)

第880回距離適性の勝利

201305190511
201305180811

 オークスは武幸四郎騎手が7年振りにG1を勝って、今週も「涙の勝利騎手」インタビューになった。

 苦労を耐えての勝利の涙に、人情もろい庶民は弱い。良かった。良かった。

 これまで武幸四郎騎手はティコティコタック、ウインクリューガー、ソングオブウインドでG1を勝っており、今回のメイショウマンボでG1は4勝目。メイショウマンボは9番人気だったが、他の馬たちもすべて8番人気以下という人気薄の馬たちだった。兄の武豊騎手は1番人気でG1を数多く勝っているが、弟の幸四郎はなぜか、そういう巡り合わせなのだろう。

 メイショウマンボは、前走の桜花賞で4番人気に推されながら11着。直線に向いて追い出しをかけても、素軽さがみえず、もたつく間にレースは終わっていた。その桜花賞に比べると、オークスは見違えるような鮮やかな差し脚だった。内ラチから外に回して追い出しにかかると、すっと反応して、スピード感があふれる鮮やかな差し脚で、一気に先頭に立つ。そのままゴールまで、他をまったく寄せ付けずに圧勝した。

 メイショウマンボは、これまで1600メートルまでの距離しか経験してなかったが、距離が2400に伸びて、本来の持ち味、スタミナや距離適性が生きたのだろう。兄、武豊のクロフネサプライズがペースを上げて逃げて、極端なスローペースにならなかったのも幸いしたはずで、メイショウマンボの好走につながったのではないか。

 結局、なんだかんだといっても、勝ったのは桜花賞組だった。2着に5番人気のエバーブロッサム、1番人気のデニムアンドルビーが3着に追い込んで、3連単は15万を越す高配当になった。

 京都のダート重賞・平安Sは、昨年秋のジャパンカップ・ダートを制したニホンピロアワーズが、直線、3番手から先行馬たちを楽に差し切って、力通りに快勝した。追い込んできた8番人気のナイスミーチューが2着、先行していた5番人気のナムラタイタンが粘って3着。3連単は1万5630円。

 今週は、いよいよダービー。テレビでもスポーツ紙でも、ダービーの話題を多く見かけるようになった。ダービーの予想に、いろいろ想像がふくらんで、楽しい1週間だ。

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2013年5月16日 (木)

第879回上がりの脚はフローラ組が上位

 牝馬クラシックの第2弾、オークスが今週のメインレース。
 過去10年の連対馬をみると、A馬が5勝、B馬は1勝2着4回と、前走指数の高い馬が中心になっている。平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も好走しており、全体としても指数上位馬の活躍が多い。ただ、オークスは芝2400メートルの距離だけに、スローペースが基本だ。指数は低くても上がりの脚がある馬には注意がいるだろう。
 1番人気馬は過去10年で、3勝、2着1回と、やや不振だ。

(オークス) 1着    2着    3着
03年    A b   -     -
04年     Zd   DXa    Z
05年    A a   BXb    Xc
06年    -     -     D
07年    BY    -      Y
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着  Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の前走指数上位馬は、アユサン、レッドオーヴァル、クロフネサプライズ、プリンセスジャックなど、桜花賞の上位馬たちだ。過去の指数、平均指数からはローブティサージュ、ブリュネットも上がってくる。
 前走、桜花賞を走ってきた馬たちが、オークスでも好走することが多く、桜花賞組は過去10年で8勝を上げている。桜花賞は1600の距離で、オークスの2400メートルとは、本来カテゴリーが違う距離のはずだが、オークスは基本的に超スローペース。超スローペースなら、距離適性がなくても、上がりの脚だけで対応できるのだろう。成長過程の4歳牝馬のレースだけに、今の段階で距離適性をあれこれ考えるより、基礎能力や素質の高さを評価した方が良いのではないか。
 当然、オークスは差し脚のしっかりとした桜花賞組の馬たちが中心になるレースだと思うが、今年は桜花賞出走組で差し脚が良い馬が見あたらない。桜花賞を勝ったアユサンも2着のレッドオーヴァルも、マイルの適性の高さは認めても、スローペースの2400戦で長く良い脚を使えるのか、少し疑問に思える。
 上がりの脚で評価が高いのは、東京の芝2000メートルで行われたフローラS組だ。そのレースを勝ったデニムアンドルビー、2着のエバーブロッサム、3着のブリュネットなどを筆頭に、着順は悪かったが、スイートサルサ、ブリリアントアスクまで、超スローペースのレースとはいえ、上がりの脚は見所が十分だった。なかでもデニムアンドルビーは先行馬有利のスローペースを、最後方から長く良い脚をつかって追い上げ、33秒8の上がりタイムで差し切って勝った。全体の指数は低いが、上がり指数は上限に近い20を示しており、オークス向きの上がりの脚といえるのではないか。

 京都のダート重賞・平安Sは、昨年まで1月下旬に行われてきたが、今年から5月に開催が変わって、距離も1800メートルから、1900メートルに変更になった。
 一応、1月に開催されてきた過去10年のランク馬の成績を掲げておいたが、参考になるだろうか。それでも、ダート戦なら、指数の上位馬たちが中心になるのは変わりがないだろう。
 今年の指数上位馬は、ニホンピロアワーズ、アメリカンウィナー、ソリタリーキング、ナイスミーチュー、トミケンアルドール、ナムラタイタン、キングスエンブレム、インバルコなど。
 昨年秋、ジャパンカップ・ダートを制したニホンピロアワーズの指数が抜けているようで、59キロの別定重量を克服できれば、中心馬になりそうだ。前走のアンタレスSは負担重量差と休み明けもあってか、直線の叩き合いでホッコータルマエの2着に負けたが、内容は上々のはず。ホッコータルマエは、5月7日、船橋のかしわ記念を圧勝しており、その力関係からしても、中心は譲れないだろう。

(平安S)  1着    2着    3着
03年    C     -       c
04年    -      Zc    Yd
05年    C c   -     AZc
06年    C b   -     -
07年      c   AXa   C
08年    CYb   AXa   - 
09年     Xa    X    -
10年      c     c   A
11年    CZ    A b    Yd
12年    DZb   AXa   -

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2013年5月14日 (火)

第878回1番人気

201305120511
201305110511

 初夏の風が心地よく吹き抜け、芝も青々として、ひかり輝いている。東京競馬場は5月が一番美しい。広々とした青い空の下で、風に吹かれていると、なぜか勝ち負けへのこだわりも薄れていく。日差しや風と一体となって、気持ちもおだやかに和んでいくのがわかる。私は5月の東京競馬場が一番好きだ。

 ヴィクトリアマイルは、G1戦で4戦連続2着続きだったヴィルシーナが、昨年の覇者ホエールキャプチャをわずかに抑え込んで、念願のG1のタイトルを手にした。好スタートから2番手に控え、直線での叩き合いを制しての勝利だった。わずかに「ハナ差」の勝利だったが、G1戦で4戦連続2着続きのヴィルシーナにとって、その差は限りなく大きかっただろう。3着は5番人気マイネイサベル。2着のホエールキャプチャが12番人気で、3連単は19万円を超す高配当だった。

 私は3番人気のサウンドオブハートからの馬券を持っていた。サウンドオブハートはヴィルシーナをマークする良い位置につけ、直線での追い出しにも期待がふくらんだが、どうしたことか、直線は全く伸びなかった。ゴールの後、池添騎手が下馬したが、故障でもあったのだろうか。

 1番人気に推されたヴィルシーナの手綱を取ったのは内田騎手だったが、天皇賞のゴールドシップ、NHKマイルカップのエーシントップと、ここ2週続けてG1で圧倒的な1番人気馬に乗って期待を裏切ってきた。今週も1番人気だ。人一倍ファンを大切に思う内田騎手だけに、1番人気で負け続けることはできない。ここはどうしても勝ちたかっただろう。勝利騎手インタビューからは、喜びに加え、1番人気で勝てて、ほっとした気持ちも十分に伝わってきた。騎手にとっても大きな「ハナ差」だったのではないか。

 それにしても、G1で1番人気を背負うプレッシャーはどんなものなのだろう。私には想像もつかない。

 京王杯スプリングCは1番人気の4歳馬ダイワマッジョーレが快勝した。

 1番人気馬が京王杯スプリングCを勝つのは、1999年にグラスワンダーが勝って以来のことで、実に13年振り。

 今週末はオークス、来週はダービー。
 あっという間に過ぎていきそうだ。

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2013年5月 9日 (木)

第877回 難解な2重賞

 06年に創設された牝馬のG1ヴィクトリアマイルは、今年で8回目を迎える。ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネなど、そうそうたる過去の勝ち馬の名からも、レースのレベルの高さがわかる。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
06年     Xd   B c     d
07年    -     -     -
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
(スローペース調整値-10/0)

 今年の前走指数上位馬はマイネイサベル、レインボーダリア、ザッハトルテ、オールザットジャズなど。他に過去の指数などで、ドナウブルー、フミノイマージン、サウンドオブハート、アイムユアーズ、ジョワドヴィーヴルなどが上位だ。
 ただ、指数上は抜けた馬が不在で大混戦。また、ウオッカやブエナビスタのような信頼できる中心馬も見あたらず、波乱もあると考えた方が良いだろう。
 マイル戦とはいえ、ペースは落ち着きそうで、先行して長く良い脚を使えるかどうかが、勝敗を分けるのではないか。先行できて、長く良い脚を使えるのはオールザットジャズ、ゴールデングローブ、エーシンメンフィス、ヴィルシーナ、サウンドオブハートなどだろう。
 なかでも、近走好調なのはオープン、重賞を連勝してきた4歳馬サウンドオブハートだろう。サウンドオブハートは桜花賞4着の後、トウ骨の骨折で休んだが、昨年の12月に復帰後は4戦3勝。前走の阪神牝馬Sでは、同世代のイチオクノホシ、ハナズゴールなどを押さえ込んでの勝利だった。2走前の指数は水準以上で、ここでも上位の力はあるだろう。
 オールザットジャズも侮れない存在だ。前走の福島牝馬Sは最内をついて鋭く伸びて勝ったが、復調を感じさせるレース内容だった。福島牝馬S組はヴィクトリアマイルでは実績がないが、好調さから推したい一頭だ。
 他では桜花賞2着、オークス2着、秋華賞2着、エリザベス女王杯2着と、大きなタイトルに後一歩のところまで迫っているヴィルシーナにもチャンスはあるはず。

 京王杯スプリングCは1999年に1番人気のグラスワンダーが勝って以降、1番人気馬は勝つどころか連対もできず、波乱が続いている。
 指数上は平均指数上位馬の連対率が高い。今年の平均指数上位馬はサダムパテック、サンカルロ、シルポート、オセアニアボスなど。他にフィフスペトル、パドトロワも前走指数,過去指数で上位だ。
 今年は強力な逃げ馬シルポートの参戦で、流れは速くなりそう。
 先行して差し脚のあるサダムパテック、テイエムオオタカ、トウケイヘイロー、シルクフォーチュン、シャイニーホークなどが連軸の有力候補だろう。ここは香港マイル6着からの出走になる昨年の勝ち馬サダムパテックが、指数の高さだけでなく、実績でも最上位だろう。58キロの負担重量もこなせるはずだが、先に述べたように1番人気が苦戦続きという点は気に掛かるところ。連軸候補はあえて、別口から考えるべきだろうか。ならば逃げるシルポートからか、先行するテイエムオオタカからか。いずれにしても難しいレースだ。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
03年    -     A      Yb
04年      d    Xb   外
05年      b   -      Xa
06年    C c    Xb   BYa
07年     Zb   -     -
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C

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2013年5月 7日 (火)

第876回当然の勝利

201305050511
201305040811
201305050411

 NHKマイルカップを10番人気のマイネルホウオウで勝った柴田大知騎手のインタビューは、こみあげてくる思いや、あふれる涙で言葉にならなかった。それでも、周りの人たちへの感謝の気持ちや、素直なうれしさが伝わってきて、心を揺さぶられる印象的なものだった。07年、08年は1勝もできなかったという。レースで騎乗する馬もなく、騎手をあきらめることも考えたという。それでも必死に戦い、生きていれば、こんな幸せや幸運もあるのだと、教えてくれているようだった。「夢のようです」という柴田大知騎手のすがすがしい言葉は、競馬場にいた多くの人々の心にも届いただろう。

 レースはコパノリチャードが逃げて、平均ペースの流れになった。人気のエーシントップは3番手につけ、直線なかばでは先頭をうかがう勢いに見えたが、最後の脚に切れが見えない。伸びきれないエーシントップを尻目に、大外から馬体を合わせて追い込んできたのはインパルスヒーローとマイネルホウオウだった。最内にはフラムドグロワールも粘っている。3頭がたたき合ってゴールを目指す。そしてゴール番前でわずかにクビ差だけ前に出たのがマイネルホウオウだった。

 勝ったマイネルホウオウは10番人気と評価が低かったが、ナビグラフを見ると、2走前の指数はちゃんと勝ち馬にふさわしいエリアにある。まぐれや展開の助けだけで勝ったわけではないだろう。逆に、1番人気で7着に負けたエーシントップは、近走の指数はナビグラフ上、上がりの脚を発揮するエリアにはなかっただけに、少し疑っても良かったかもしれない。

 2着に6番人気のインパルスヒーロー、3着には8番人気のフラムドグロワールがはいって、3連単は123万を超す高配当になった。

 京都新聞杯は圧倒的な人気を集めたキズナが最後方から一気の脚で圧勝。ここでは力が違うというレースぶりだった。これで毎日杯、京都新聞杯を連勝。目指すダービーでも間違いなく人気の一角を占めることになるだろう。

 ハンデ戦の新潟大賞典は、先行していたパッションダンスがハナ差で勝利。きわどく迫ったアドマイヤタイシが2着、ダコールが3着だった。人気のナカヤマナイトは5着だったが、勝負所の直線で、ごちゃついた馬群の中で馬体をぶつけ合うほどにもまれ、まともなレースにはならなかったのは残念だっただろう。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年5月 2日 (木)

第875回実績上位はエーシントップ

 今週のG1は3歳のマイル王を決めるNHKマイルカップ。
 3歳の重賞は前走指数の上位馬が中心になることが多いが、NHKマイルカップは他の3歳重賞に比べると、ランク外の馬たちが上位に活躍する傾向がみえる。過去5年でみると1番人気馬が4勝しており、比較的堅いレースが多い。指数が低くても実績上位の人気馬は要注意だ。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
03年    -     -     Cd
04年     Xa   BY    AYd
05年    AXa   B b   CXb
06年    -     D a   -
07年    -     AXc   -
08年    A a   B     -
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
12年    D      Zc   -
(スローペース調整-10/0)

 今年はコパノリチャード、サトノネプチューン、ガイヤースヴェルト、シャイニープリンス、ローガンサファイア、アットウィルなどの前走指数が高く、過去の指数でゴットフリート、マイネルホウオウが上がってくる。ただし、エーシントップ、レッドアリオンなど、ニュージーランドT組はスローペースで指数は高くないが、ともに能力は高い。
 過去の傾向からは、マイル以上の距離での鋭い瞬発力がポイントになっており、その点からはゴットフリート、コパノリチャード、レッドアリオン、ザラストロ、エーシントップなどが有力馬として浮上する。
 なかでも、実績ではエーシントップが抜けている。朝日杯こそ6着だったが、負けたのはそのレースだけで、ここまで6戦5勝。重賞も3勝している。シンザン記念、ニュージーランドTとマイルの重賞も2勝しており、距離の適性も高い。ただ、シンザン記念もニュージーランドTも、ともにクビ差の勝利で、勝負強いという見方もあるが、圧倒的な強さまでは感じない。先行して差し切るレースが持ち味だが、ペースが上がりすぎると朝日杯のように直線失速もあるかもしれない。
 逆転候補は先に上げた瞬発力の鋭いゴットフリート、コパノリチャード、レッドアリオンなどだろう。
 ゴットフリートの前走ニュージーランドTは、スタートに失敗して後方のまま。本来中段から差し脚を伸ばすタイプだけに、スローペースの前残りの流れでは、持ち味も生かせないままだった。差し脚での鋭さは最上位のはずで、東京コースなら鋭い差し脚で勝負になるだろう。
 先行して粘り込みを狙うのがコパノリチャード。皐月賞ではハイペースで逃げて、直線は脚が上がって13着だったが、指数のレベルは高く、よく頑張っていたといえる。ここは2勝、2着1回と、得意なマイル戦で巻き返しもあるのではないか。
 レッドアリオンは前走、ニュージーランドTの2着馬。勝ったエーシントップは馬場の良い所を進んできたが、荒れ気味の内ラチをついてエーシントップにクビ差まで迫った差し脚は評価が高い。エーシントップを逆転できる最有力候補だ。

 京都新聞杯は前走指数の上位馬たちが強い。とくに最近6年間はA、B馬のどちらかが必ず連対している。今年のA、B馬はマズルファイヤーとキズナで、連軸の最有力候補だろう。他にアクションスター、シンネン、サンガヴィーノ、ゴドリー、サトノキングリーなどが指数の上位馬だ。
 ほとんどの馬が、500万条件や未勝利戦を勝ち上がってきたばかりで、低調なメンバー構成だけに、前走、毎日杯を勝ったキズナや、きさらぎ賞2着のマズルファイヤー、京成杯2着のアクションスターなどの重賞実績が光る。なかでもキズナが指数の高さと安定感もあり、差し脚も上位で、連軸の中心になりそうだ。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
04年     Z    CYa   -
05年    -       d   AXa
06年     Yd    Xa   A c
07年    BYb   B c   -
08年    -     A b   -
09年    AXa   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
12年    D     AXa     c
(スローペース調整-15/-5)

 今週から始まる新潟競馬は、ハンデ戦の新潟大賞典がメイン。指数上位馬はナカヤマナイト、アドマイヤタイシ、パッションダンス、サトノアポロ、ローズキングダム、コスモファントムなど。トップハンデはナカヤマナイト、ローズキングダムの58キロ。楽なハンデではないが、ただ、他の馬たちも多くが57キロを背負っており、「ハンデ差」からはクリアできる範囲だろう。
 指数の安定感ではナカヤマナイトが一歩リードしているようで、トップハンデでも底力に期待したい。他ではサトノアポロ、テイエムアンコール、アドマイヤタイシ、ダコール、セイクリッドバレーなどが有力だろう。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
03年     Xb   -       d
04年    A b   B     -
05年    A c    Xa   B
06年    -     CYb   -
07年      c   -     -
08年    -     C     -
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb
12年    B     -       b

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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2013年5月 1日 (水)

第874回どうしたゴールドシップ

201304280811
201304270511

 圧倒的な1番人気馬ゴールドシップが5着に敗退した。春の天皇賞は1番人気馬が苦戦する傾向が続いているが、今年もそのジンクスを崩せなかった。
 ゴールドシップはいつものように最後方からのレースだ。そして、いつものように早めに仕掛けて、4コーナーでは先行集団に取り付いた。いつもなら、そこから一気呵成に先頭に飛び出していくのに、内田騎手がムチを振るっても、振るっても、鋭い反応が見えなかった。5馬身、6馬身先にフェノーメノの姿があったが、とらえるどころか、すでに決着がついて、勢いの差も明らかだった。

 勝ったのは2番人気の4歳馬フェノーメノだった。中段待機策のフェノーメノは3コーナーの坂を過ぎると、先頭集団にまで押し上げて、直線で早々と先頭に立つと、そのまま後続馬を寄せ付けず圧勝した。

 2着は3番人気のトーセンラー、3着は6番人気レッドカドー。3連単は11万1830円。今年も荒れた春の天皇賞だった。

 サトノシュレンの逃げでペースはハイペースになったが、ペースは最後まで落ちず、上がり3ハロンのタイムは最速のフェノーメノでも36秒2、上がり指数はマイナス1だった。昨年の勝ち馬ビートブラックの上がり指数もマイナス7だったが、他の上位馬たちはプラスの上がり指数で上がってきており、今年のように、すべての馬の上がり指数がマイナスを示した天皇賞は過去十数年のレースにはなかった。

 ハイペースとはいえ、力のある馬たちが早めに前に行ってしまえば、容易には止まらないだろう。後方からの馬は、なし崩しに脚を使わされ、動けば動いた分だけ、さらに苦しくなる。さっと先行集団に取り付き、早々と抜けだしたフェノーメノ蛯名騎手の作戦勝ちのように思えるレースだった。

 それにしても、ゴールドシップは直線、後ろから迫ってきたアドマイヤラクティにも差されてしまった。「どうしたのだ」と問わずにはいられない。

 ダービートライアルの青葉賞を勝ったのも7番人気の伏兵、ヒラボクディープの手綱を取った蛯名騎手だった。2着に逃げた9番人気のアポロソニックが粘り、3着に2番人気のラストインパクト。単勝1.8倍の圧倒的1番人気レッドレイヴンは、直線でまったく伸びず、11着。3連単は42万超の高配当になった。

 蛯名騎手と内田騎手。明暗を分けた週だった。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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