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2013年5月28日 (火)

第882回ユタカコール

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 スタンドの人波に押されながら、肩越しに見るダービーだった。東京競馬場全体に14万人に近いファンの熱気があふれている。こんな光景は何年ぶりだろう。
 ダービーは武豊騎手のキズナが1番人気に応えて勝った。

 東日本大震災から2年余り。時代を象徴する「絆」の名を冠した、第80代のダービー馬の誕生だった。福島出身の俳優西田敏行氏が国歌を斉唱し、このところ不調だった武豊騎手が、かつての騎乗馬ディープインパクトの子キズナで復活を遂げ、8年振りにダービーを制する。先週のオークスは弟、武幸四郎が勝っており、あれやこれや、まるで「絆」をテーマにした映画やドラマのようだ。
 「ユタカ」コールが、東京競馬場にこだまするなか、喜びにあふれる武騎手とキズナのウイニングランがはじまる。泣いているファンもいる。鮮やかな緑の芝生のうえ、人馬のシルエットがくっきりと栄える。「ユタカ」コールはさらに大きなうねりとなって広がっていく。
 それにしても、上手に作ったドラマでも、こうもうまくはいかない。

 レースはアポロソニックの逃げで、平均ペースより少し遅かった。逃げたアポロソニックが3着に粘ったのは高く評価して良いと思うが、中段以降の馬たちにとっては、結果的に33秒台の上がりの脚が問われるレースになった。後方待機から直線に懸けたキズナは33秒5、2着エピファネイアは33秒9の上がりタイムだった。ナビグラフを見ても、過去に上がり指数でプラス15以上の実績があったのは、キズナとエピファネイア、アクションスターだけで、その鋭い差し脚が勝敗を分けたダービーだったのだろう。

 5番手で先行していた2番人気のロゴタイプは、直線なかばで追い出しに掛かるが、反応が悪く、ゴール前の200メートルあたりで脚が止まってしまった印象だった。距離が長かった、という見方もあるかもしれないが、もともと、スローペースでの鋭い差し脚があるわけでもないので、もっと積極的に自らペースを作るくらいのレースをした方が良かったのではないか。ペースに合わせすぎというか、少し大事に乗りすぎた気がする。陣営は、距離が長かったと判断しているようで、この後は菊花賞には向かわず、秋の天皇賞(2000メートル)を目指すらしい。それもありだろう。

 土曜日、甥の結婚式があって、ロゴタイプからの馬券を出席者全員にご祝儀がわりに配ったが、あえなく外れ。新郎新婦にあげたキズナの単勝馬券が当たったのは幸いだった。

 目黒記念は4番人気のムスカテールがレコードタイムで差し切り勝ち。2着に2番人気のルルーシュ、3着は3番人気のカフナ。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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