« 第880回距離適性の勝利 | トップページ | 第882回ユタカコール »

2013年5月23日 (木)

第881回強いロゴタイプ

 いよいよ、心躍るダービー。
 過去10年、ダービーを勝ったのはすべて、指数の上位馬だったが、とくに前走指数の上位馬は過去10年で9勝をあげ、ダービー馬に最も近い有力馬だ。過去20年のデータでも、ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強い傾向がはっきりとしている。過去20年、指数のランク外でダービーを勝ったのは2000年のアグネスフライトと、1996年のフサイチコンコルドだけで、その年も2着は前走指数の高いA、B馬が占めている。過去のデータからダービーの連軸候補は、前走指数の上位馬か、過去の指数が高いX馬しかない。

(ダービー) 1着    2着    3着
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
(スローペース調整-15/-5)

 今年は、ロゴタイプ、エピファネイア、コディーノ、タマモベストプレイの前走指数が高く、過去の指数などでは、キズナ、メイケイペガスター、マイネルホウオウなどがランク馬として上がってくる。過去20年の傾向から、勝ち馬は90パーセント、軸馬は100パーセントの確率でこの中にいるだろう。
 過去10年、牝馬のウオッカが勝った年を除けば、勝ち馬は皐月賞組か、NHKマイルカップの勝ち馬だけだ。この前走条件から絞っていくと、勝ち馬は、皐月賞組のロゴタイプ、エピファネイア、コディーノ、タマモベストプレイ、メイケイペガスターに、NHKマイルカップの勝ち馬マイネルホウオウまでだ。
 なかでも、前走指数が最も高く、朝日杯、スプリングS、皐月賞と、レベルの高い重賞を3連勝しているロゴタイプが、ダービー馬に近い存在に見える。
 ロゴタイプは、1番人気におされた皐月賞で、道中は中段の内に待機。4角手前で外に持ち出し、直線に向くと、一気呵成にぐんぐん伸びて、食い下がるエピファネイア、コディーノとの差をさらに広げ、堂々のレコードタイム勝ちを収めた。2着のエピファネイアとの差は2分の1馬身だったが、ロゴタイプは着差以上に、まだ余裕があったように見えた。あと、どれだけ走っても、差は広がる一方だっただろう。その直線の余裕に満ちた走りを見る限り、距離が伸びて、さらに持ち味を発揮しそうで、2400の距離に不安はないはずだ。
 朝日杯ではコディーノを、スプリングSではマイネルホウオウを、そして皐月賞ではエピファネイアをと、同世代の最も強いメンバーとの戦いをすべて制してきたわけで、皐月賞はまさに、ロゴタイプの「1強」を証明したレースだったのではないか。
 ロゴタイプと未決着な有力馬は、キズナ、ヒラボクディープ、サムソンズプライドなどがいるが、ともに前哨戦は相手に恵まれたレースだった。レベルの高かった皐月賞組とはまだ大きな差があるはずだ。また、中2週、中3週では、ゆったりとしたローテーションで臨む皐月賞組に比べると、大きな上積みも考えられず、ダービーを勝ち切る力まではないのではないか。
 仮にロゴタイプが苦戦することがあるとすると、超スローペースで上がりの脚だけの戦いになった場合だろう。これまでのレースは、比較的ペースが上がって、直線はスタミナの戦いになることが多かった。そういうペースでも、先行して押し切るスタミナは世代ナンバー1であることは間違いないが、超スローペースの戦いには慣れていないのではないか。スローペースでも直線、早めに先頭に立ってしまえば、そのまま押し切れると思うが、東京コースの場合、スローペースでは33秒台の上がりの戦いになることが多い。ロゴタイプの朝日杯での上がりタイムは36秒1、皐月賞の上がりタイムは35秒3で、4走前のベゴニア賞での34秒0が最速の上がりタイムだ。ただ、レコードタイム勝ちだったベゴニア賞は、直線早めに先頭に立っての勝利だったが、上がりタイムだけにこだわれば、確実に33秒台の上がりの脚も使えただろう。それでも、余計な心配だとは思うが、絶対的な上がりのスピードだけが問われるレースにならないことを祈りたい。
 ロゴタイプの相手は皐月賞組を中心に、キズナ、マイネルホウオウまで。

 目黒記念は過去10年でトップハンデ馬は1勝、2着1回。57キロを越すハンデを背負った馬が勝ったのは1度だけで、2着も2回しかない。トップハンデばかりでなく、全体として重ハンデ馬は苦戦続きだ。
 最近の7年間、前走指数の上位馬が連軸の中心になっている。今年はピエナファンタスト、アドマイヤラクティ、デスペラード、クリールカイザーなどが前走指数の上位馬で、他にルルーシュ、タッチミーノット、ノーステアなどが過去の指数などでの上位馬だ。
 そのうち57キロを越すハンデを背負う馬を除くと、指数上の連軸候補は、ピエナファンタスト、デスペラード、クリールカイザー、ルルーシュ、ノーステアなどに絞られる。
 なかでは、長距離が得意なデスペラードの指数が安定している。今年に入って万葉Sを勝ち、阪神大賞典でも2着に好走。春の天皇賞は5番人気に推されたが、さすがに荷が重かったようで9着だった。近走の指数は90を越す安定感があり、57キロのハンデなら恵量。勝ち負けになるのではないか。
 他では、昨年秋にアルゼンチン共和国杯を勝ったルルーシュが気になる。有馬記念は8着、AJCCは1番人気も7着と、期待されながら苦戦が続くが、その後一息入れて立て直したなら、巻き返しがあるかもしれない。

(目黒記念) 1着    2着    3着
03年      c   -      Xa
04年    -     -      Ya
05年    -     -     A a
06年    D     B a   -
07年      d   D     -
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C      C d

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

|

« 第880回距離適性の勝利 | トップページ | 第882回ユタカコール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/182685/57443775

この記事へのトラックバック一覧です: 第881回強いロゴタイプ:

« 第880回距離適性の勝利 | トップページ | 第882回ユタカコール »