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2013年6月 4日 (火)

第884回距離適性

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 2000年以降、安田記念の1番人気は09年にウオッカが勝っただけで、他の年は2着もない。そんなデータをみごとにひっくり返したのが、今年1番人気に支持されたロードカナロアだった。ジンクスや偏ったデータは、不思議と多くの人たちが気がついた頃を見計らうかのように、あるいは、その浅知恵をあざ笑うかのように、打ち消してみせる。株の世界には「まだは、もうなり。もうは、まだなり」という格言もある。まだ続くと思う頃には、もうはないし、もうないだろうと思うと、まだまだ続いたりする。潮時や潮目を読むことは勝負事にはついて回る。

 それにしても見事な勝利だった。中段の外で脚をためていたロードカナロアは、直線なかば、岩田騎手のムチを合図に、馬場の真ん中をぐんぐん駆け上がってきて、そのまま押し切って勝利を手にした。ロードカナロアは昨年秋から、1200メートルのG1を3勝した世界のスプリント王だ。それだからこそ、逆にマイルの適性が問題とされたはずだ。それでもロードカナロアは1番人気に支持された。基本的にサラブレッドは速筋のウェイトが高く、短距離が得意な生き物だ。ただ、良く訓練された馬では、速筋が徐々にスタミナを備えていくことがわかっており、それがサラブレッドの距離の適性を広げていく。そのためには適切な調教が必要になるが、ロードカナロアはまさに、調教師の不断の努力で良く鍛えられた素質の高い馬だったといえるのだろう。その陣営の努力がもたらした安田記念の勝利だったのではないか。

 3番人気のショウナンマイティが最後方から鋭い差し脚を繰り出して2着に上がって、3着は12番人気のダノンシャークだった。3連単は6万2800円の好配当。

 ナビグラフでみると、勝ったロードカナロア、2着のショウナンマイティは、上がり指数で抜けた存在の2頭だった。方や、2番人気のグランプリボスは目立った上がり指数がなかった。実際、グランプリボスはロードカナロアとならんで直線に向いたが、直線では伸びる脚がみえなかった。もっと前でレースを進め、早めに先頭に立って押し切るレースのほうが良かったかもしれない。

 鳴尾記念は、向正面で早々と先頭に立った6番人気のトウケイヘイローが、そのまま逃げ切り勝ちを収めた。トウケイヘイローはこれまで、1400、1600メートル戦で実績を積んできた。安田記念を除外になって、この鳴尾記念に回ってきたが、2000メートルは初の距離だ。当然、ロードカナロア以上に、距離適性が問われたはずだが、ペースが落ち着いてスローペースなったのも良かったのだろう。直線でも十分に脚が残っており、直線なかばでは、更に差を広げる場面もあった。ゴール前では差し馬たちに1馬身と少しまで迫られたものの、快勝といって良い内容だろう。トウケイヘイローの新しい世界が開けたのではないか。

 2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら

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