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2013年6月25日 (火)

第890回やっぱり強かった

201306230911

 ゴールドシップが見事な復活を見せた宝塚記念だった。

 ゴールドシップはスタート直後から、押して押して先行する作戦。すんなり3番手に取り付いたジェンティルドンナに並びかけ、4番手で進む。ゴールドシップの少し後ろにフェノーメノがついて行く。いつものように大逃げはシルポートだが、直線なかばで脚が止まってしまった。すかさず2番手に位置していたダノンバラードが先頭に立つところを、並ぶ間もなく交わし去ったのがゴールドシップだ。追ってくる1番人気の3冠牝馬ジェンティルドンナ、天皇賞馬フェノーメノを相手にせず、快勝といえるレースだった。それまでの後方待機策から一転、先行策で勝利をものにしたわけだが、ゴールドシップ自身の進化のように思えた。
 もちろん、直線の短い阪神の内回りコースだったこと、台風の余波による週中の大雨でぬかるんだ馬場状態であったことなど、先行していなければ勝機が薄いことは、内田騎手も意識していただろう。馬場状態を考えても、逃げたシルポートを除けば、ペースが早すぎたわけでもなかった。実際、1着から5着まで、上位を占めたのは先行した馬たちばかりで、もし、ゴールドシップがそれまでのように後方一気の作戦だったら、はたして届いていたかどうか。

 元来、ゴールドシップはスタミナに優れている。平均ペース以上の長距離戦に適性があるはずで、それだけに、先行策は理にかなった戦法だったといえる。これまではスタートしても動けず、仕方なく後方一気のレースをしていたのだろう。しかし、先行策こそがスタミナを生かす本来とるべきスタイルのはず。そのほうが、展開にも左右されず、より強さを発揮できるのではないか。今思うと、5着に負けた天皇賞は、後方すぎた位置取りに加え、軽い馬場(馬場指数は-15)が合わなかったのかもしれない。
 切れる脚のあるジェンティルドンナは、この渋った馬場では瞬発力を生かしきれなかったのかもしれない。

 冒頭に「ゴールドシップが見事な復活」と書いたが、よく考えてみれば、近走、春の天皇賞で5着に負けただけであって、一回負けたからといって、その能力を疑問視するのは全くもって失礼な話だった。ゴールドシップにとって、この勝利は復活でも何でもない。「いつも通りに強かった」ということなのだろう。

 勝利騎手インタビューで「馬は生き物です。その日その日で違うものです」という内田騎手のコメントが、そう伝えているように思えた。

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