第901回今年も波乱の目
今週の小倉記念は波乱続きのハンデ戦。夏の「サマー2000シリーズ」に組み込まれた06年以降、3連単は101万、97万、87万をはじめとして、毎年、高配当が続いている。1番人気は2着が3回。トップハンデ馬は1勝、3着1回。指数上は平均指数の上位abc馬の連対率が高い。
(小倉記念)1着 2着 3着
06年 B Yc D
07年 - C c -
08年 C c AYb -
09年 b Yd B
10年 A a Yc BYb
11年 - - -
12年 - D c AXa
今年の指数上位馬はラブリーデイ、マイネルラクリマ、メイショウサミット、タガノエルシコ、ナリタクリスタル、ダコール、ゲシュタルトなど。
トップハンデ馬は08年に57キロのドリームジャーニーが勝っただけで苦戦が続いている。今年はナリタクリスタル、マイネルラクリマが58キロのトップハンデを背負っている。
トップハンデのマイナスはあるにしても、近走好調なのは、前走、七夕賞を勝ったマイネルラクリマだろう。安定した先行力と確かな差し脚で、近走は1、2、1着と安定した成績が光るし、指数も順調に伸ばして、前走は90を越す高指数を示している。過去の連対馬の中心は、前走、七夕賞組が多く、直近の4年間では七夕賞で3着内の馬が連続して連対しているのも心強い。しかし、どんなに好調とはいえ、トップハンデは苦しいに違いないし、ここは人気にもなるだろうから、あえてマイネルラクリマからの馬券でなくてもいい気はする。
トップハンデのマイネルラクリマを嫌うなら、ダービーで17番人気ながら、後方から7着にまで押し上げてきたラブリーデイはどうだろうか。古馬とは初対戦だが、厳しいペースだった皐月賞を先行しており、古馬重賞のペースにも戸惑うことはないだろう。差し脚の鋭さはこのメンバーでも最上位といって良いはずで、53キロのハンデも恵まれただろう。後方一気の浮上があっても不思議ではない。
他にもメイショウサミット、エクスペディション、ゲシュタルト、タムロスカイ、ミキノバンジョーなど伏兵は多い。今年も荒れそうな気がする。
09年から始まったレパードSは3歳限定のダート戦。
指数上位はサトノプリンシパル、インカンテーション、ジェベルムーサ、シグナルプロシード、ケイアイレオーネ、モリトリュウコなど。
大井のJDダービー組が毎年連対しており、今年はそのレースで3着だったケイアイレオーネが該当する。
重賞勝ち馬は兵庫ジュニアグランプリを勝ったケイアイレオーネ、前走、公営の関東オークスを勝ったアムールポエジーの2頭だが、全体に指数のレベルが高く、将来的にも期待が持てる逸材が揃った。前走、古馬の1000万条件戦を圧勝したサトノプリンシパル、インカンテーション、ジェベルムーサは指数も高く、連軸の中心に推せそうだ。特にサトノプリンシパルは新潟のダート向きの先行力とスタミナが魅力だ。前走も古馬相手のレースで先手を取ると、ペースを上げてマイペースの逃げ切り勝ち。直線も全く危なげがなかった。昇竜Sは2番手からのレースで直線失速、結果10着に負けており、先手を取った方が持ち味が生きるだろう。ここも行きたい馬は多いがハナを奪うスピードでは負けないはず。楽に先手を取れる。
上がりの脚の鋭さではインカンテーションが最上位だ。逃げるサトノプリンシパルをとらえて、逆転も可能だ。
(レパードS)1着 2着 3着
09年 AZa C Xc
10年 C - -
11年 BYb C d D
12年 A b AY
(スローペース調整-10/0)
2月5日、中京競馬場の基準タイムを「27版-2」に更新いたしました。この基準タイム更新に伴い、本年1月開催分の中京競馬の馬場指数も変更していますので、ご注意ください。基準タイム更新分のご購入はこちら。
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